「バレンタインと病み 再び(14.5話)」見てない方は是非。
15話として挿入していたのですが、閲覧数があまりにも少なかったので28話にしました。
他のアニメタイトルは伏せ字にしとく。
クロスオーバー(タイトル、曲のみ)ですから、タグにクロスオーバー、カバー曲追加しました。カバー曲などを出す以上必須ですね。
ちーちゃんは曲を選ぶタッチパネルの機械、目次本とリモコン機能を一体化させた電子目次本『デ○モク』を操作……いじっている。
カラオケは初めてだと言っていたから、それが珍しいのだろう。
「カラオケってこんな感じになっているんですね」
現在、ちーちゃんと
それが・・・
デビューはまだだけど、カラオケバトルに出ることになったんだ。歌う曲が決まらなくて……。歌った動画送るから意見、感想くれると助かるよ。
↓
え、お兄さんカラオケバトルに出場するんですか!?私、実はカラオケに行ったことなくて、一度行ってみたいなとは思っているんですけど……。それにお兄さんの歌、動画じゃなくて直接聞いてみたいです!
………と遠回しにお兄さんとカラオケ行きたいですと言われているように感じた。いや、全然遠回しに言われてなかったわ。
なぜなら、最後の最後に
「お兄さんの歌声を画面越しじゃなくて、直接聞きたいです!カラオケに一緒に行きませんか?」
と言われてしまったもの。
それにちーちゃんの歌声聞いてみたい。ちーちゃん(小6)がちーちゃん(高2)へどう成長、繋がって行くのか個人的にはすごく気になるところだ。
だから、行くっきゃねぇ!という事でちーちゃんとカラオケに来ている。
先程、二人っきりというか男で高校生の4歳年上の人とカラオケ来て大丈夫?と聞いたら
「お兄さんはお母さんと
と、腹黒そうな笑みを浮かべて言った。
Wow!
突っ込みどころが多すぎて、どこから突っ込めばいいのか……。
まず、お父さん。どこの家庭も父っていうのは母に尻を敷かれてしまう運命なのね。
次、みーちゃん。美聖?4年前はちーちゃん、みーちゃんって呼んでいたよね?でも、4年もあれば呼び方が変わるよな。
一番気になるのがお話ってなに!?「ちょお〜とお話したら静かになりましたから」のとこだけ、やけに声のトーンが高い。笑いながらそれを口にするちーちゃん。黒い、黒いよ、ちーちゃん!
こうしてカラオケに来ている俺とちーちゃんだけど、ちーちゃんの歌というとやっぱりあの曲だな。
『ゆら・ゆらRing-Dong-Dance』
通称ゆらゆら。
丸山彩と白鷺千聖のツインボーカル曲で白鷺千聖、ちーちゃんにフィーチャーした楽曲だ。
ゆらゆらの曲とストーリーを知っている俺としては人事とは思えない。
ちーちゃんと4年前に初めて出会ってそのまま再会することがなかったら、ちーちゃんの
キャラクターとしての白鷺千聖ではなく、子役としての白鷺千聖でもなく、年相応の少女、白鷺千聖を。
原作開始まで5年、リアリストとなってしまったのはこの5年間かもしれない。
ま、こればかりは彼女の問題だ。
俺が今からどうこう言っても意味がない。
俺にできるのは、せいぜい話を聞いて相談に乗るぐらいだろう。
「お兄さん?お兄さんはどんな曲を歌うのですか?」
ちーちゃんの問題はさておき、歌いますか。
「そう言うちーちゃんは何歌うの?プリ○ュア?」
「…なっ!?こ、子ども扱いしないで下さい!」
おっと、そんなつもりはなかったんだが……
「そう?ウチの妹、熱唱してたよ?」
踊りながら歌ってたしな。俺が小・中学校の時は一緒に見てたから俺も歌って踊れたりする。
今、香澄たちが見ているのはア○カツかな。無印は全話見た……否、香澄たちが俺にくっついて離れないから見させられた。CDなど買っているため俺も歌えるんだ笑
「え、お兄さん。妹さんがいるのですか?」
「うん、2人いるよ。ちーちゃんの一つ下と二つ下かな?俺と5歳、6歳離れているからね」
「私と近いですね。てっきり私より年上かと……」
「まあ、そうだね」
年が近かったら、一緒に通えたり、他にもいろいろできたのにと未だに思ってます。
「それでお兄さんは何を歌うのですか?今日はカラオケバトルの曲を決めるのですよね?」
「そうだよ、予選曲は決まっているから決勝曲をね」
「予選曲は何を……」
ということで歌いますか。
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
ちーちゃんが歌い終わる度に「次はなんですか?」と言うので連続して10曲ほど歌ってしまった。
1曲目は予選で歌う『TOMORROW』。2曲目からは決勝曲の候補である『God knows...』『secret base〜君がくれたもの〜』など歌い上げていった。
「ちーちゃんはどの曲がよかった?」
決勝の曲候補は、全て歌い終わったからちーちゃんに聞いてみる。
「ちーちゃん?」
名前を呼びかけるも、反応はない。
ちーちゃんは俺を見つめたままぼーっとしており、頰は少し赤く染まっていた。
「おーい、ちーちゃん。ちーちゃんやーい」
「………がいいです」
「ん?」
「この曲がいいです!」
10曲目、最後に歌ったのは『奏(かなで)』だ。
なるほど、ちーちゃんは『奏(かなで)』がいいのか。俺は『secret base〜君がくれたもの』かと思っていたけど。
『奏(かなで)』は演奏の“奏でる”からきているタイトル。
男女が別れ、新しい道を踏み出すそれぞれの道筋が、ハーモニーのように奏でられる曲で、アニメのエンディング主題歌にも起用された。
「奏(かなで)か……」
ちーちゃんがそう言うなら決勝曲は『奏(かなで)』に決まりだな。この曲、俺もカラオケで毎回歌うし大好きだ。香澄と明日香にもよく「歌って!」とリクエストされるしな。ちゃんと歌詞の意味、理解しているのかしら?
その後、ちーちゃんは『大きな古時計』や『きらきら星』といった民謡・ 童謡しか歌わなかった。あまり流行曲やアニソンなどは知らないらしい。
あまりにも可愛らしくてクスッと笑ってしまい、ちーちゃんは顔を赤面させていた。
ごめんよ、ちーちゃん。
そして、カラオケの料金は全て俺が払った。ちーちゃんがそんなに歌ってないのもあるけど、小学生に払わせるなんて、男がすたるわ!