バンドリの世界に転生したって?   作:0やK

5 / 35
はぐみって絶対ロングヘアにしたらめちゃかわいいよな


かすみちゃんとはーちゃん

 明日香が幼稚園に入園して、1ヶ月経った。

 月は春の麗らかなる4月から初夏を感じさせる5月へ

 

 毎週、日曜日になると母さんは香澄を連れて出かける。香澄が幼稚園に入園してから、家族全員で出掛ける時を除くと毎週である。香澄が毎週出掛ける理由は、容易に想像できよう。

 

 それは香澄がはっちゃけるのだ。

 

 俺の頭に引っついたり、足に引っついたり、抱っこしてもらおうと突進してきたり・・・・・っておい!俺ばっかじゃねぇか!?

 「おにいちゃん!おにいちゃん!」と何回も呼んでくる妹を拒めるか?俺は拒めないね。

 

 でもさ、腑に落ちないことが1つあるんだ。

 

 何回か近くの公園や少し離れた公園に一緒に行ったんだが、香澄が毎回木登りしているんだぜ?

 最初、木に登ってるのを見て驚いたわ。流石に俺でも登らないわ。

母さんに止めなくていいのか?と聞いた時は

 

「なんで止める必要があるの?大丈夫よ」

 

 と、まるで俺がおかしな質問をしたかのような顔をされた。

 

 え?俺がおかしいの?

 

 そう思わずにはいられなかった。

 

 転生前である前世の現代2010年代後半においては木登りなど言語道断!学校だったら怒られる又は注意されるのが一般的、木には登るものでないという事が現代社会で常識となった。

 昭和の時代なら登っても怒られないし男なら登るもんだと前世の父親から聞いた。こうやって時代は変わって行くんですね、分かります。

 

 最初こそ驚いたが2回目からは当たり前の光景になっていた。慣れって怖いね。最近になって思うんだ。香澄が木登りしてるのは俺に引っ付くためなんじゃないのかって。うん、嘘と思いたいよ。

 

 だけどさ、帰って風呂と夜ご飯を済ますと突っ込んでくるんだ。俺の足からよじ登って、「おにいちゃん!」と言いながらね。あ、もちろん、最後は頭だよ?当たり前だよなぁ。昔より頻度は減ったけど嬉しいような悲しいような・・・。

 

 香澄も7月で5歳になるし、女の子とはいえ体重が増える。このまま頭に引っ付かれたら俺の首が死ぬ。

 だから、誘導して肩車してる。幸い、肩車が気に入ったのか肩車をせがまれることが多い。頭の引っ付きとグッバイする日もそう遠くないだろう。

 

 ここ数週間の日曜日は、家で明日香の面倒を見ている。香澄とは違い、大人しい。賢妹のオーラを感じるぜ。

 明日香はたまに頭に引っ付くけど、1カ月に何回かあるぐらいだ。頭に引っ付くより、明日香は抱っことナデナデの方が好きらしい。可愛すぎて鼻血が出たのはここだけの話な。

 俺たちの見守り役である父さんは、書類とにらめっこしてた。ファイト!

 

 今週は俺も付いて来いとのことだ。おねむな明日香は父さんに任せて、付いて行くことにした。

 昼下がりには家より少し離れた公園に着いた。公園に入ると、だいだい色の髪をした活発そうな子がこちらに駆け寄って来た。

 

「あっ!かすみちゃん」

「はーちゃん!」

 

え?はぐみ?

 

 今現在、目の前にいる幼いはぐみに驚きを隠せないでいた。確かに原作というかアプリのストーリーで会うのは知ってたけど今かよ!?

 

「あれ?かすみちゃん、そっちのにいちゃんだれ?」

「うん、わたしのおにいちゃん!」

「へぇ、はぐみもね、にいちゃんがいるよ」

 

 

 北沢はぐみ。

 ハロハピのベース担当だ。

 実家は精肉屋を営んでおり、自分の店のコロッケが大好物ないつも明るい子だと記憶している。

 

「ねぇ、かすみちゃんのにいちゃんもあそんでくれる?」

 

 そんな潤んだ目で見つめないで!

 

「うん、いいよ」

 

 即答した。

 

 だって、断れないだろ?断ってはぐみを泣かせてみろ、後ろにいるはぐみのマッマに睨まれること間違いなしだ。そもそも断る理由ないよね?呼び方ははぐみちゃんで大丈夫かな。

 

「やったぁ、ありがとうかすみちゃんのにいちゃん!」

 

 と抱きついてくるはぐみちゃん。

 

「わたしもだきつくぅ」

 

 と香澄。お前は毎日やってるでしょ。まあ、可愛いから許す。

 

 その後、日が暮れるまで一緒に遊ぶのだった。

 

☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆

 

 

 本音を言えば、おままごとはマジできつかった。

 

 夫役は俺なんだが、お嫁さん役はわたしがやると香澄、はぐみがやるんだとはぐみちゃん。二人が俺を取り合ってると、はぐみちゃんが「なんか、これテレビでみたことある!」と言いだした。

 俺が「テレビで?」と聞くと「うん、ひるドラ!」と得意げに言うはぐみちゃん。

 はぐみちゃんの母の方を向くと、その会話を聞いてたらしいはぐみちゃんの母は目を逸らした。おい、目を逸らすな!こっち見ろや。

 

 子どもになんちゅうもんを見せてんだよ。それよりはぐみちゃん、意味わかってるんだろうか?そんな中、我が妹である香澄が「ひるどら?」とキョトンとしていた。

 

 

 カワユス

 

 

 香澄はそのままでいてくれ、お兄ちゃんからのお願いだ。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。