個性把握テストの翌日、午前の一般教養の授業を終え、今は午後のヒーロー基礎学の先生が来るのを待っているところだ。
「私が普通にドアから来たァ!」
いや、勢いよくドア開けすぎだと思う、もっとドアにやさしくしてあげて。めっちゃデカいし丈夫かもいれないけどさ。
みんながざわついている中オールマイトが始める。
「早速だが今日はこれ!!戦闘訓練!!」
それからオールマイトに従って、入学前に送った個性届と要望に沿って作られたコスチュームに着替えグラウンドβに集合する。俺の個性はコスチュームにあまり依存しないため動きやすく、耐久性のあるものを。デザインはとても印象に残っているものを要望した。そうして出来上がったものを着てグラウンドに出る。
「菜野くんかっこいいね!なんていうかどこかの星の王子様みたいだね!」
え?ベジータのこと知ってるの?いや、よく似たキャラかもしれないしそこは聞かないでおこう。まぁ、そこはいいとして。そう、俺のコスチュームはフリーザ軍の戦闘服を、専らベジータが来ていたものを意識してデザインを要望したのだ。青いアンダーのタイツ(?)と白をメインにキロを基調としたアーマーだ、悟空の道着にしようかとも思ったけどあの服ってすぐ破れるし頑丈そうな戦闘服にした。まだなったことはないが、満月を見て大猿になってしまうと服が持たないしなあ。
あ、そういえば俺って大猿になったときって理性なくなるのかな?そのリスクを考えると満月を見るのはやめておいたほうがよさそうだ。思考をやめて麗日に返答する。
「ありがとう、麗日はなんていうか、あれだな無重力感出てるよ」
「要望しっかり出さんかったらぱっつんスーツになった//」と恥ずかしそうにしている
麗日は要望が足りず体のラインが出ているコスチュームになってしまったそうだが、ぶどう頭の峰田がそれを見てグッジョブポーズをしている。正直なところそれには俺も同感だ。サポート会社ナイス!
そうこうしているうちにみんな出てきた。みんな個性的なコスチュームだな...っておい八百万のコスチューム胸元開きすぎじゃない?発育の良さも相まってやばいことになってるよ?峰田もよだれ垂らして見てるし...女子のコスチュームで興奮するのはここまでにしておこう。みんなが出てきたのでオールマイトが説明を始めた。今回やる屋内戦闘訓練は2対2で片方がヒーロー、片方は敵に分かれて行うらしい。
ヒーロー側は敵が潜伏している建物に隠されている核を確保するか、確保テープを敵の体に巻き付けると確保したとみなし2人を確保すれば勝利。敵側は制限時間の間、確保されることなく核を守り切ることができれば勝利らしい。組み合わせはくじ引きで決まった。将来プロになったときは即興でマッチアップすることも多いかららしい。なるほどね。そんなこんなでチームが決まった俺はIコンビで透明人間の葉隠さんと組むことになった。
最初の組は緑谷、麗日のAコンビがヒーロー、爆豪、飯田のDコンビが敵をやることになった。緑谷と爆豪は幼馴染らしいが仲よさそうには見えないな。
2コンビとも準備ができたところでオールマイトが訓練の開始を告げた。結果から言うと緑谷、麗日コンビの勝利だったが緑谷は受けたダメージがすごくボロボロだし、麗日はキャパオーバーでダウンしていた。こりゃどっちが勝ったか分かんねえな。講評の時間には八百万がオールマイトの言わんとしたことを全て、いやむしろそれ以上のことを言ってしまいオールマイトも困り顔だ。
場所を移して第二戦、俺と葉隠のIコンビが敵、轟と障子のBコンビがヒーローだ。轟の個性は個性把握テストの時に見た限り、氷を操る個性らしい。障子のほうは腕を増やせる個性なのだろうか?それ以上はわからない。準備の時間に入り、葉隠さんは本気出すと言って靴や手袋等のコスチュームを脱ぎ始めた。透明人間としては正解かもしれないけど、女の子としては大丈夫なのか?羞恥心とかないのかな?俺は特に準備することもないが、気を感知して相手の2人の位置を探る。
準備が終わり訓練の開始が宣言された。と同時に轟の気に変化があった。個性を使うつもりだな。
「建物の外から個性を使うのかっ!そうか!」
俺はとっさに葉隠さんを気で感知して抱きかかえ、舞空術で浮遊する。そしてまもなく建物すべてが冷気と氷につつまれた。
「あぶねえ、もう少しで氷漬けにされるところだったな...」
舞空術がなかったら終わってたな、さすが推薦組といったところか。
「菜野くん、もう大丈夫だから降ろしてもらっていい?//」
急に抱きかかえられたことには恥じらいを感じたのか葉隠さんが言ってきた。
「あぁ、ごめんごめん、今降ろすね」
そうこうしていると轟と障子が近づいてくるのを感じる。さてどうしたものか。いったん葉隠さんとは別れて葉隠さんには隠密行動を取ってもらって、俺が二人を足止め、できれば捕獲をするのが一番固いかな。
葉隠さんは俺の指示を素直に聞いてくれたので、俺は存分に迎え撃つことができる。歩いているのか轟はなかなかやってこない。これは油断しているな、その隙をつかない手はない。部屋の入り口からは見えないところに隠れ、轟と障子を待つ。そして轟が部屋に入ってきた瞬間、高速移動でまず轟の意識を手刀で刈り取る...はずだったが読まれていた。轟の個性壁を作りでガードされた、なぜだ?分からないが氷の壁を殴り壊し二人と相対する。障子を見ると耳を腕から生やしている、そうか腕以外にも体の一部を複製できるのか、それでこちらの位置を感知したらしい。油断したな。
ということは葉隠さんの位置も把握されている可能性が高いな。位置さえわかってしまえば透明人間の葉隠さんは無個性に等しい。となると俺一人で確保するか、時間を稼ぐほかないな。不用意に葉隠さんを核のところに向かわせても核の場所がばれるだけだし、ここに留まってもらおう。
「あぶねえじゃねえか菜野、てかどうやって氷回避した?」
「教えるわけねえだろ!?」
身構える轟に向かって跳躍する。さっきよりも速いスピードに轟は反応しきれていない、いけるこのまま倒して確保だ。残像拳を使い二人の背後に回る、俺の残像に向かって氷を放った轟に今度こそ首元に手刀を決め気絶させる。そして一連の動きに反応できていない障子には葉隠さんが意表をついて確保した。轟にもそのまま確保テープを巻いて俺たちの勝利となった。
「やるな菜野、動きが全く見えなかった...」
当然だ、今の俺はたぶん2回目の天下一武道会で優勝できるくらいになっているだろうからな。いくら異形型で身体能力が高いと言ってもついてこれないだろう。
「まあな、次も負けないぜ!」
講評では轟は個性にかまけすぎ、俺は相手に感知タイプがいることを考慮していなかったことからのごり押し気味の戦法を八百万に指摘された。
「いいじゃん、勝ったんだし正直どんな状況になっても本気出せば相手に何もさせずに制圧できるんだから。」って思ったけど口には出さなかった。
その後も訓練は順調に進み終了した。大きなケガを負った緑谷は保健室で寝ているらしいが。特にケガのない俺たちは教室に戻った。
そして放課後、保健室の緑谷の様子を見に行こうと思っていたら、数人のクラスメイトに声をかけられた。
「菜野!今時間いいか?お前の個性ってなんなの?増強系に見えたけど」
「上鳴いきなりすぎるでしょ、菜野も困ってんじゃん。あ、うちは耳郎響香よろしくね。うちもあんたの個性気になるから聞かせてくんない?」
「上鳴と耳郎かよろしくな、俺の個性は体内のエネルギーをコントロールしてビーム出したり、空飛んだりできる。身体能力は修行して身に着けたから素の力だ」
まじかよ!あれで素の戦闘能力とか地球人じゃねえだろお前、オールマイトかよ!」
サイヤ人だからな、あながち間違ってないぞ上鳴。
「しかも、空飛んだりビーム撃てるってチートかよ...」
そんな感じで話していると爆豪や轟以外のクラスメイトとは話すことができ、全員の顔と名前は把握できた。青山には申し訳ないが完全におれの下位互換だってことが分かった。だってへそからビーム出すだけでしょ?しかも2秒以上出すとおなか壊すってしょぼすぎるだろ。
話が終わって緑谷を見に行こうとすると緑谷と爆豪が校門の近くで話しているのが見えた。お、緑谷だいぶ回復したんだな良かった。なんて思いながら様子を見ていると緑谷がなんか必死に説明しているようだったが爆豪は何か叫んで立ち去ろうとしたところにオールマイトがやってきて話している。爆豪は自信家みたいだから、幼馴染みの緑谷に負けて悔しかったんだろう。それをオールマイトがフォローしてるのかな。
この日は緑谷と一緒に戦闘訓練の話をしながら帰った。緑谷も俺の個性について尋ねてきたのでクラスの面々と同じように説明した。緑谷はすごいブツブツ考察してる。身体能力については修行したというとどうやって鍛えたのか熱心に聞いてきた。緑谷の個性の関係上身体能力の向上は必要らしい。地球人でもクリリンとかヤムチャみたいにサイヤ人のようにはいかないが、強くなれる可能性はあるだろうということで、後日一緒に修行することにした。
そしてその数日後、悪意に満ちた敵の襲撃を受けることになるなんて俺たちは思ってもいなかったんだ。
戦闘描写が難しいです。あと主人公の強さがはっきりかけていないのでもっとしっかりと描写していきたいなと思います。
あと、尻尾つながりで尾白くんがこの作品にはいません。青山もいなくていいかなって思ったけど、今後活躍してもらえればと思います。
感想、評価よろしくお願いします。