インフィニット・ストラトスー雷鳴の救世主ー   作:@すみ

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お久しぶりです。
第三話、のつもりでしたが急遽番外編のフランス編です。
色々あって、と言うかシャルと会わせたかっただけというか。
相変わらずの駄文ですがお付き合いください。


番外編 フランス編

番外編 フランス

 

Attention please……

飛行機を降り、俺は背筋を伸ばした。

寝ていたからわからないが、結構な時間乗っていたな。

 

「さてフランスか」

 

というわけで(どういう訳でか)俺は今フランスにいる。束さんが『学校はまだだからその間遊んでおいでよー。ついでにお使いも頼むからね』とか頼むからなんだけど。フランスってお使いのレベル超えてますよ束さん。

 

(時間あるし、ちょっと観光でもするかな)

 

とはいえ海外なんて初めてだし、フランスのことなんて予備知識もないしな。てかフランス語なんてわかんないから、俺。

 

(どうするかな……)

 

「あの」

 

「はい?」

 

突然声をかけられたことに驚き(日本語だったので)振り向くと、一人の男性(?)がいた。

 

「どうかしました?」

 

「いやあ、お使いついでに観光しようと思ったんだけど、フランス語もわからないし」

 

「どうすることもできずに困っていたと」

 

「恥ずかしながら」

 

俺が照れながら答えると相手は苦笑いを浮かべた。

 

「良かったら僕が案内しましょうか」

 

「え、いいんですか」

 

「はい。僕もちょうど時間が開いてるから」

 

「えっと」

 

「あ僕はシャルル・デュノア。よろしくね」

 

シャルルは俺の心が読めているかのように名を名乗った。

 

「俺は川村冬弥だ。よろしくな」

 

自己紹介を足早に終えると二人で町中から観光へと向かっていった。

 

「ふう、結構回ったな」

 

3時間程(体感で)回ったくらいで俺は休息のため息混じりにそう言った。

 

「そうだね。名物はだいたい行ったかな」

 

なんか色々と案内してもらってなんかフランスに詳しくなった気がするな。うん、観光も悪くないな。

 

「いやホント助かったよ。ありがとうな」

 

「ううん、ぜんぜんいいよ。僕も楽しかったから」

 

「ん、そろそろ行かないとな」

 

俺は時計をチラッと見るとそう告げた。夜には束さんのお使いを済ませないといけないからな。

 

「そうか。残念だね。ならさ、明日は時間あるかな」

 

明日か。明日はお昼の飛行機で帰る予定だから少しだけならあるかな。

 

「午前中なら時間はあるよ」

 

「ならもし良かったら明日も案内しようか」

 

「いいのか?」

 

「全然!ならまた明日の朝にここでね」

 

そう言うとシャルルは帰って行った。

なんかお世話になりっぱなしだから悪い気もするけど、あんまり嫌そうじゃないからな。ぜひ頼むとしよう。

 

 

ーー夜 ホテル

 

「ふう」

 

お使いを終えた俺は自室にてため息をついた。

あ、束さんに連絡入れておこう。

俺はポケットから携帯を取り出し、サ行にある束さんの項目を呼び出し電話をかけた。

 

「やっほーとうくん、どうしたんだい」

 

「またえらくご機嫌ですね、束さん」

 

「うんうんそれがね、とうくんのISに積む人工知能のキットがやっと完成したよ。帰ってきたらすぐに組み込むからね」

 

「あ、はい。ありがとうございます。それと頼まれていたもの預かったので明日、持って帰りますね」

 

それが俺のお使いの内容。後は持ち帰るだけだな。

 

「ありがと。ならよろしくねえ」

 

そう言われ俺は電話を切った。

 

(明日の荷物して今日は寝ようかな)

 

その日は疲れていたから少し早めに寝に入った。

 

翌日、シャルル同じ通りに待ち合わせをして同じように案内をしてもらった。観光途中にいろいろな話をした。それぞれの国のことや学校のこと、俺が一夏に次ぐ二人目の男性IS操縦者であることなど。

 

「それじゃあ冬弥ってISに乗れるの?」

 

「ああ。まあなぜかはよくわからないけどな」

 

俺は救世主でとか、口が滑っても言えないな。頭がおかしい奴と思われてしまう。それだけは嫌だからな。

 

「IS開発者の束さんに世話になって専用機ももらったし、かなりの高性能機だしな」

 

「へえそうなんだ。僕も一応フランスの代表候補生だからね。もし冬弥が日本の代表候補生とかになれば僕と対戦する日もあるかもしれないね」

 

「はは、そうだな。その時は手加減しないからな」

 

「僕こそ負けないからね」

 

少し談笑をしながらフランスでの優雅な時間は過ぎていった。そして俺も飛行機の時間が少しづつ近くなってきている。

 

「もうそろそろ空港に向かわないといけないな」

 

「そう、寂しくなるね」

 

「何言ってるんだよ。またいつか会えるさ。IS操縦者ならいろいろ機会はあるさ」

 

「うんそうだね。心配いらないよね」

 

そうだよ。また会える。シャルルがどうせ転校してくるんだしな。まあ言わないけど。

 

「なら行こうか。冬弥、はやくーー」

 

シャルルがそう言って俺の手を引いたまさにその瞬間、事件は起こった。

 

ドガーン!

大きな音を立て、遠くから煙が上がっている。

 

「!! なにがあった!」

 

「わからない…… とにかく行ってみようよ」

 

そう言って二人は急いで現場方面へと走った。

どうやらISの暴走らしい。市街地から離れた場所なので死傷者は幸い出てはいないが、はなく何とかしないと。

 

「シャルル、俺IS使うから。危険になったら離れていてくれよ」

 

「わかった。でも絶対に無理はしないでね」

 

「ああ……」

 

現場につくと宙に浮く1機のISが学校を襲っていた。運良く祭日なため人はいなかったがこのままでは危ない。

 

「おれが何とかするしか…… 展開、来い迅雷!」

 

唱えると同時に瞬速で俺の専用機迅雷を展開する。

光が瞬き、一瞬にして黄色い機体が俺の全身を包んだ。そして

手を緩握してしっかりと動くことを確認した。

 

「すぐに終わらせる」

 

俺は地面を蹴り上げ上昇、そして目標体へ接近する。何でもないただの量産機だろうから戦闘力は高くない。睨み合いの末敵から放たれたビームライフルの攻撃をすべて躱すと間合いを詰め一気に襲い掛かる。

 

「うらぁ!」

 

掛け声とともに両刀のサーベルを振り下ろした。しかしあたった感触はない。一瞬にして避けられていた。

 

「なっ、早い。でもまだ俺のほうが速さは上だ」

 

思い切り加速して目標に近づく。

 

「今度は外さねぇ!」

 

今度は斜め下あたりの死角から入り込んで切り込む。今度は感触があった。そして背後で大きな爆発音がした。

 

(勝ったのか。俺の初勝利か)

 

地上に戻ると拍手で迎えられた。残念ながらフランス語はわからないので何を言っているのかわからなかった。でもまあ感謝とかされているだろう。俺の決めつけかもしれないが。

そして俺は待たせていたシャルルの元へと戻っていった。

 

「冬弥!」

 

「おう、ちゃんと戻ってきたぜ」

 

「全く無茶して」

 

「心配すんな、無傷だから」

 

そう言いグーサインを出す。まあほとんどISの性能のおかげだけどな。

それにしても、なんで暴走なんて。それにあのIS、無人だったみたいだ。

 

(考えても仕方ないか。あとは軍や政府に任せよう)

 

そして時が経ち昼過ぎ。

数刻前のIS暴走事件に関与して少し取り調べを受けていたのであまり観光ができなかった。取り調べと言ってもどのような感じであったかとかの事情聴取程度だった。

そして今俺は日本へと帰るため空港にいる。どうしても見送りたいというシャルルも一緒に。

 

「もうお別れか」

 

「またきっと会えるよ」

 

「そうだね」

 

暫しの沈黙。その沈黙を取り払ったのは空港のアナウンスだった。

 

「おっともう行かないと。それじゃあまたな」

 

「うん。またね」

 

シャルルに手を振り飛行機に乗り日本へと帰って行った。

 

束さんのもとへ帰り荷物を渡すと俺はすぐに寝た。かなり疲れたからな。飛行機でも寝たけど足りねえや。

フランスでのIS暴走事件の事もどうやら聞いているようだった。全く、情報早すぎだよ。

ベッドに入ると何を考える暇もなく眠りについた。




進歩しない自分にがっかりの日々。
次回、IS学園にやっと入ります。
多分!
もしかしたら春休み日本編を書くかも。
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