インフィニット・ストラトスー雷鳴の救世主ー   作:@すみ

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お久しぶりです、山本憐です。
しばらく投稿できなくてすみません。
今後も投稿は不定期になると思います。
そして、今回からやっと学園のお話に入ります。
主要キャラの人たちも色々出てきますよ
今回もよろしくお願いします。


第四話

 

春休み最後の一日も過ぎ場所はIS学園1-1教室。

しんと静まり返った教室には俺ともう一人の男性IS操縦者へと注がれる視線が、目に見えるかのようにあふれている。

 

 

 

(く、空気が重い……)

 

 

 

たく、視姦されている気分だ。

ガラガラと音を立て扉が開くと緑髪の女先生が入ってきた。

 

 

「みなさんおはようございます。私は担任の山田真耶です。これから一年間よろしくお願いします」

 

 

 

山田先生の挨拶にも耳を傾けずひたすらに俺たち男二人に視線を向けている。

 

 

 

「じ、じゃあ自己紹介をおねがいします」

 

 

 

ほらもうみんなが反応しないから先生焦ってるよ。

全く、俺はともかく一夏は大変だよな。一度ISを動かしたからって否応なしに入学させられて。ノイローゼになっちまうよな。俺は目的あって、自分から入ったわけだからどうってことないけど。

 

「じゃあ次の人」

 

あ、俺だ。

 

「はい。えと、川村冬弥です。色々と分からないこととかもありますが仲良くしてくださいね」

 

ふう、と一息ついて椅子に座り込む。ふと気がつくと周りからの期待の眼差しを感じた。いや、別にこれ以上言うことないからね?

 

一通り自己紹介も終えたところで山田先生は授業を始めた。

というか俺は束さんに教え込まれているから何も学ぶことなんてないんだけど。まあ授業のあいだは静かにしていようかな。

静かな教室に山田先生の声だけが響く。時折に天然が炸裂し女子たちから笑いが起こったりしながら時間は過ぎていった。

 

――休み時間

 

先生が出て行くとすぐ箒と一夏が教室から出て行った。たしか六年ぶり会ってどうこうとかだったかな。転生者な俺には割っても入れない会話だな。

ふと寝ようかと思いついて机に突っ伏した。

 

「ちょっとよろしくて」

 

「んあ?」

 

突然聞こえた声への返事は随分と適当なものになった。それよりこの声ってもしかして……。

 

「まあ! なんですのそのお返事! 私に話しかけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度というものがあるのではないかしら」

 

「……セシリア・オルコットだったか」

 

「あら、私をご存知ですの。貴族に対しての一般教養はあるようでしてね」

 

まあ転生者だからな。だからどうでもないけど。

 

「色々とな」

 

「そう。まあ、わたくしほどの実力者ともなれば、世間に名が知れ渡ってしまうのも周知の事実ですわね。なにせ私は入試で唯一、教官を倒したエリート中のエリートですから!」

 

「教官なら俺も倒したぞ」

 

話を割るようにしてそう告げる。

 

「なっ! あなたも教官を倒したって言うの?」

 

しまった、原作でも一夏に絡んでいたな……。

まあいいか。

 

「まあな」

「なっ、私だけだと聞いていたのに……」

「女子ではとかいうオチだろう。そんなに気にしなくてもいいんじゃないか」

「っ! いえ私には許せません。このセシリア・オルコットが他人に、しかも男子に遅れを取るなんて!」

「お、おい、落ち着けって」

 

そう諭しながら声を張り上げるセシリアを宥め上げる。

 

「こ、これが落ち着いていられま……」

 

セシリアが言いかけるとそれを遮るようにチャイムが鳴り響いた。

 

「仕方ありません、決して逃げないこと、いいですわね!」

 

そう言って自分の席へと戻っていった。

一体なんなんだよ。俺もセシリアのことは知っているつもりではあったがこんなにも負けず嫌いだとは思わなかったな。

いつしか強張っていた周りの雰囲気も解けて授業のそれが作られつつあった。

 

―――

 

「では本日はクラス代表を決める」

 

千冬さんの言葉がクラス一円に響き渡る。キッとした深い声、教室はシンと静まり返っている。そんな状況を打ち破ったのはひとりの女生徒の声だった。

 

「はい、織斑くんがいいと思います」

 

一夏が小さく『げっ』と嫌そうな声を上げた。

 

「私は川村くんがいいと思います」

 

てか俺もかよ。やだよ、そんなめんどくさいこと。

先の二人を筆頭に口々に推薦の声が上がりだした。それこそ収集がつかなくなるほどにまで。

ざわつきだした教室に千冬さんの声が響いた。

 

「静かに! 他に案はないか。無いなら二人から決めるが」

「納得がいきませんわ!」

 

バンと机を叩く音が響き周りが静まり返った。振り返るときつい表情のセシリアが立ち上がっていた。

 

「そのような選出は認められません!」

 

認められない? なんだそりゃ。どこまで出しゃばりたいんだ、お嬢様。

半分呆れ、半分は憤怒。そんな感情が現れてきた。

少し、俺も我慢ができないかもしれん。

 

「大体、文化としても後進的な国に住むこと自体苦痛なのに、クラス代表でもない、そのような苦痛を一年間耐えろというのですか!」

「そのへんにしておけよ」

 

耐え兼ねてつい声を出してしまった。

 

「言いたい放題にベラベタと、一体何様だ」

「な、あなた、私を馬鹿にするのですか!」

「馬鹿にはしていない。ただ言動があまりも横暴すぎるぞ。あまりにも自分勝手すぎる」

 

少し前から持っていた感情を出し、セシリアに攻撃する。だがそれに少しも臆せずに言及してくる。

 

「そうではなくて? 文化は後進的、武力は放棄、どの面から見てもイギリスには劣っているのでは?」

「いいかげんにしろよ」

 

一夏が立ち上がる。一夏も一夏で気に入らないことがあるようだ。

 

「イギリスだって大してお国自慢ないだろ。世界一まずい料理で何年覇者だよ」

「あなた、私の祖国を侮辱する気ですの!」

「先制攻撃はお前からだ」

 

俺も参加した口論により二対一の状況になっていた。場の空気も固唾を飲んで俺たち三人の様子を見守っている。

セシリアが口を開く。

 

「決闘ですわ!」

「いいさ、しのごのするよりわかり易い」

「……まあいいだろう」

 

決闘は好まないがまあ引けないからやるしかないな。

周囲から口々に楽観した声が漏れる。「決闘? 楽しみ」とか「面白いことになってきたね」とか。

物事において、参加せずに見ているだけの見物客とはとても気楽なものだ。自分が関わらないからといってなんでも好きなことを言ってくる。

 

「ではクラス代表の決定戦は来週行う」

 

というわけで、三人の争いは一週間、冷戦状態となった。

 




最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回の投稿もいつになるかわかりませんが、不定期でも続けていきますのでよろしくお願いします。
次回は代表決定戦です。
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