個人的な都合で時間が取れていないので更新頻度は格段と落ちてしまいました
冷戦となったままその日の授業は終わり、放課をむかえた。
勿論、休み時間も昼も俺たちとセシリアは一度も言葉を交わさなかった。
当然のことではあったし俺達にとっては何もなかったが、周りの雰囲気は居心地の悪いものだった。
「そういえば勝負はどっちがでるんだ?」
「うーん、まあ俺だろうな。お前はまだ専用機届いてないんだし」
一夏の素朴な質問にそう答える。
まあ戦うのは実際のところ俺だろうな。一夏の専用機が届いたところで勝てはしないんだし。
「まあどの道一夏は基礎知識からだな」
「うげっ、そのにやけ顔怖いぞ」
こいつには少し苦しんでもらわないとな。ハーレム主人公なんて得役を得ているんだし。
でも別に俺サディストな訳ではないからな?
「まあ、それ相応に覚悟しておけよな」
横を歩きながら一夏は大きなため息をついた。
夜、自分の部屋に戻った俺はアリアと話していた。
「アリア、ISとのフィッティングはどうだ?」
「順調です。あと数日で実践登用可能かと」
淡々と俺の首のペンダントから声が聞こえる。
「さすが俺の相方だ。愛してるぜ」
「キャラ、崩壊してますよ」
日を重ねるごとにそういった冗談も言えるようになってきた。俺とアリアの仲は深まる一方だ。
と言っても実体無いから恋心なんてものは芽生えないけどな。
「そういえばバススロットはどの位開いているんだ?」
「どのくらい、というのは詳しくはわかりませんが、今の倍ほどの武器は装備できるかと」
え、そんなに開いてたの?
やべえよ、束さんぱねえっすわ。
「そのバススロットは今後のために開けておいたほうがいいかな……」
少し最後が切れていくようにぶつぶつと呟きながら俺は考え事をしていた。
今日の夕方、一夏と帰っている時にふと言われた一言。
『そういやお前の専用機って見たこと無いよな』
フランスでのこともあったしあんまり人目につくのは好かないんだよな。何かの拍子に転生者ってことがバレると大変だし。(まあまずバレることはないだろうけど)
それにあのチート機体だから目立ちすぎるよな。
「まあ時が来たら見せることになるか」
その日はそれ以上考えるのをやめた。多分無駄だろうと思ったからだ。
俺は電気を消し、そのままベッドへと潜っていった。
(おやすみ、アリア)
俺は目を閉じた。
翌日、その日は日曜だったので休みだった。部屋にいてもやる事もなかったので一日街に出かけて気分転換をしていて、学園へと帰ったのは夕方の日が沈む頃だった。
夕暮れの通りを歩きながら俺は帰っているのだが先程から人の気配がする。最初は学園の生徒だろうと思っていたが角を曲がり公園へ出るとその考えは払拭された。
「なんだ、これは」
目の前には数十ものISが展開されていて、俺はすぐに取り囲まれた。
俺の思考は追いついておらず、何が起こっているのか分からなかった。そして思い出したように急いでISを展開した。
数えてみると二十対一。正直負けはしないだろうが、こちらにも深手になる。教師陣の鎮静を待つべきだろうかとも考えたが、それは遅すぎる。この場は俺でなんとかするしかなかった。
「お前たちは何者だ!」
返事はない。
もう一度声を荒らげて叫ぶ。
「何者だと聞いている!」
すると正面に居合わせた奴が口を開いた。
「……我々はホワイト・レベリオン」
「ホワイト・レベリオン?!」
全く知らない組織だ。表向きの組織でないのは確かだろう。
「何が目的だ!」
「世界征服とでも言っておこう」
「世界征服だと」
「我々はいずれ戦争を起こし武力によって世界を支配する。そのために確かな腕を持つISの操縦者と開発者が必要なのだよ」
「……つまりはソレが俺と束さんだということか」
「ご名答」
なんだよそれ、ふざけんなよ。結局は自分たちの私利私欲じゃないかよ。
「そんなことをして何になる!」
「そんな事だと? わたし達の苦しみをそんなことだと……」
そういいかけながら真ん中にいたやつの機体からビームが飛んできた。すぐさま俺は横に躱した。
「ふふ、やはり素晴らしい身体能力だな。ますます惜しい人材だな」
「冗談じゃないさ。お断りだ」
「まあそういうとは思っていましたよ。ですがそんなこと関係ありません。力ずくでも連れていきます!」
そう言って数機のISが一気に突っ込んできた。
「甘い!」
俺は横に避け、収めていた両刀を取り出し斬りかかる。
ガンという大きな音のあとに俺と武器が交差し大きな金属音が飛び散る。
「くそっ! 拉致があかない!」
「敵は一人じゃないぞ」
「っ!!」
しだいに押され始める。数が多すぎる。このままではやられてしまう。
「仕方ない、やるしかないな……」
「今更なにを」
「吠え面かいてろ」
「! 速い!」
「そうだろうな。俺の速さについてこられる奴なんてそうそういないさ」
俺はISの群れに突っ込んで目にも止まらない斬撃をいれる。
「ぐあああっ!」
「さっきまでとは全然違う。手を抜いていたと」
「さあどうする、まだやるか!」
押されながらも結果的無傷の俺に対する十機はほとんどが致命傷を帯びている。差は圧倒的だった。
「やめておこう。そろそろ人も集まってきている」
「あ、おい!」
「だが覚えておけ。我々は近いうちに戦争を起こす。この世界を終わらせて、新しく塗り替えてやる……」
そう言って奴らは海の向こうへと消えていった。
あたりはすっかり暗くなってしまっていた。
先程までの騒ぎを聞きつけ人も集まり先生も出てきていた。そして俺は事情を聞き出すためと千冬さんに連れていかれた。
今回は以上です。
次回はホントいつになるかわかりません。
気がつけば投稿されてた、そんな感じになると思います。