宿毛泊地提督の航海日誌 2ndらいと!   作:謎のks

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 そうだよ、年末だよ! (錯乱)
 …はい、大分間が空いてしまいましたが、何とか帰って参りました。仕事を片付けて体力回復させるのに時間がかかってしまった。いやぁ大変疲れた…どのくらい? "クリスマスプレゼント受け取る気力ないぐらい"って言えば分かる?

???「分かるわかるぅ!」

 …君はまだ出番じゃないでしょ。え、分かるわかるって分かってないでしょう、ほら…っふぅ、妄言失礼しました。まだ回復しきってないみたい…すみません。

 さて、いよいよ前段も佳境、果たして南方作戦の行方は…気合入れたせいか結構お話長くなってしまいましたが、それでも宜しければ本編を、どうぞ。

 …どうしよ、まだイベントクリアしてない…(小声)


2019年秋イベント編 e-4

○e-4「バタビア沖海戦」

 

・ステージ「バタビア沖」

・難易度「乙」

・基地航空隊×2

・ギミックあり

 

 いよいよ決戦!

 バタビアへの上陸作戦を実施、さらに敵深海合同艦隊残存部隊を撃滅、「南方作戦」を完遂せよ!

 

 

 

 さぁいよいよ佳境ですね。e4攻略張り切って行ってみましょう!

 

「はい。まずは敵陣であるジャワ島はバタビアへ上陸を敢行、その後現地住民へ各物資の輸送を行います」

「(加賀)敵は粗方倒しちゅうけど、まだ残存部隊と大トリが居座りゆう。残存部隊を蹴散らしながら輸送せないかんき、気ぃつけや」

「輸送が完了次第、その大トリ…第二ゲージボスですね? 彼女の艦隊を迎撃する形で撃破に尽力してもらいます」

「それが終わり次第このe4…南方作戦は完遂したことになるんだね?」

 

 はい瑞鶴さん。何やら不穏な空気も感じますが…先ずは目先の作戦を完了して、それから考えましょう。

 

「おう! 任せたで皆ぁ!!」

「はい、司令官!」

「(ミウスケ)…ずいぶんとやる気みたいだねお兄ちゃん?」

「お? 分かるかよ。…ふっふっふ、このe4にしか出ない艦娘が居るき、それを攻略中にドロップさせよ思うてにゃあ?」

 

 あぁ、Houstonさんですね。アメリカ重巡のようですが…重巡の新艦は中々来ないので、是非とも狙っていきたいですね?

 

「そうながよ、いやぁ楽しみやわぁ♪」

「(瑞鶴)とか言ってどうせ全然ドロップしないってオチでしょ?」

「瑞鶴さん!?」

「えいわや、どーせ当たらぬもハッケっちゅうことよ。にゃあ?」

 

 フラグですか?

 

「あはは…えっと、とにかく行ってみましょう! まずは輸送護衛部隊の紹介です!」

 

 

 

○くまりんこっ☆

 

第一艦隊

・三隈

・鬼怒

・睦月

・如月

・望月

・吹雪

 

第二艦隊

・由良(改二)

・朝霜(改二)

・霞

・リベッチオ

・ザラ

・最上

 

 

 

「っあ、由良さんに朝霜ちゃん。改二にしたんですね?」

「おう、ちぃと編成に限界があってな? e4の特効艦の一隻やち聞いたき、せっかくやきな?」

「(ミウスケ)…由良さん、改二の誘惑から一年ぐらい経ってるんだけど?」

「おぉスマン、改装は状況見て慎重にやりゆうきよ?」

「(瑞鶴)まぁ、確かに設計図は大事だし?」

「やろ? オレ金剛も早よう改二ヘーイにしたいけんど、中々…」

 

 ん? …おや、吹雪ちゃん編成入ってるじゃないですか?

 

「えっ、あ本当だ。…司令官?」

「お? おぉ、何か「もがみくま」と同じで、高い特効補正艦ち聞いたきよ?」

 

 ええっと…最上さんと三隈さんに吹雪ちゃん、更に「敷波」ちゃんにも強い特効補正が確認されている模様です。

 

「うちの敷波はあんま育っとらんき、吹雪頼むわ」

「わ、分かりました! 早速行ってきます」

 

 おやおや、吹雪ちゃん急ぎ足で執務室を出て行きました。

 

「いってらー…っは!?」

 

「………」

 

 あぁ…瑞鶴さん、完全に加賀さんにロックオンされましたね?

 

「吹雪が居らんきって…わりことししなよ?」

「し、しないしない! やだなー加賀さーん信用ないなー(ガクブル)」

 

 滝のように汗が吹き出してますよ?

 

「(ミウスケ)…発言は控えようね?」

「hai!」

 

 まぁ輸送ですし、すぐ終わるでしょう。

 

「そんなすぐ終わるわけ」

 

吹雪「ガチャ)終わりました!」

 

「ホンまや!!」

「(ミウスケ)早い、早すぎるよ!?」

「な、なんかごめん。…ボスはネ級だったけど、最上さんたちが頑張ったら、知らない間に終わっていて…」

 

 ※S勝利×2〜3回でゲージ割れた。

 

 S勝利でテンプレートな輸送装備なら、普通に150ぐらいは削れるでしょ?

 

「輸送ゲージは乙やき…350か?」

「(ミウスケ)わーぉ」

「何はともあれ、アタシの危機は去った! ありがとう吹雪ちゃん!!」

「えっ、どうしたんですか突然?」

「なんでもないちや、阿呆にイカンこと教えよっただけや」ギロリ

「ヒェッ」

「ああそういう…?」

「よっしゃ、んじゃ次は…いよいよ戦力ボスかや?」

 

 はい、それでは行けるとこはサクサク行きましょう。編成はこちら。

 

 

 

○南方決戦艦隊

 

第一艦隊

・青葉

・足柄

・鳥海

・ザラ

・龍驤

・多摩

 

第二艦隊

・由良

・朝霜

・ヴェールヌイ

・霞

・最上

・三隈

 

 

 

「…えぇ、旗艦青葉さんですか?」

 

 あら吹雪ちゃん、青葉さんに何か不満が?

 

「いえ、でも…普段から飄々としてる人だから、そんな大役務まるかなぁって?」

 

 おやぁ、やはり史実絡みの組み合わせは容赦ないですねぇ?

 

青葉「満を持して登場の青葉です! 吹雪ちゃんが私の悪口言って干そうとしてると聞いて」

 

「ほらぁそんな根も葉もないこと言うしぃ」

 

 その割には嫌そうじゃないですね、貴女が沈んだ遠因でしょうに。

 

「まぁあれは…私の不注意というか?」

「ほぉ、つまり貴女の非を認めるのですね?」キラーン

「もぉ〜そうやって拡大解釈して一大スクープにしようとして…古鷹さんに怒られますよ?」

「いやいや確かに鎮守府新聞のネタがないとは思ってますが、これは……っは!?」

 

古鷹「あーおーばー…? ###」

 

 あ、古鷹さん笑顔で怒りを露わにしてます。まぁ笑顔は本来威嚇の意味があると、誰かが言ってましたが。

 

「た、タカちゃん。そんなに怒らないでよ〜これは、あくまで取材ということで」

「もう! 吹雪ちゃんに色々迷惑かけておいて、更に吹雪ちゃんに責任擦りつけようとして、流石に許されないよ!」

「だ、だから冗談だってばさ〜。ご、ごめん吹雪ちゃん。その節は…;」

「いいですよ、今更じゃないですか。私もあの時は仕方ないことだったって思ってますから」

「吹雪ちゃん優しい、ワチキ許された!」

「(古鷹)許されないよ!!」

 

 ワ レ ア オ バ

 

「ひえぇ〜、こ、今回は真面目にやりますから、お助け〜〜!? (逃走)」

「あっ!? …もう青葉ったら、ふふ」

「しょうがないヒトですよね? …うふふ」

 

 あらら、ここの組み的には青葉さんは憎めない存在のようですね?

 

「まぁ仲良うが一番やきよ。でも吹雪…えいがか?」

「はい。そりゃあ少し思い出す時もありますけど…今の戦いは「過去を乗り越える」ことに意義がありますから、私は大丈夫です!」

 

 そうですね、皆がみんなそうやって恨みつらみを打ち破ることが出来れば、それだけで幸せは訪れるのではないでしょうか?

 

「…何、突然?」

 

 え、ここそれっぽく良い台詞を言う場面では?

 

「(ミウスケ)…ちょっとキザっぽい?」

「(加賀)えいこと言うのは後にしとき、今はそんな時やない。」

「(瑞鶴)ナレーターさん、ボッシュート!」

 

 あらぁ〜(デッデ、デッデ、デ〜)

 

「…んん! 気を取り直して、いってみるかよ!」

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 ──ボスマス到達…敵深海群、発見。

 

 

 

   合同艦隊沈没巡洋艦

 

 バ タ ビ ア 沖 棲 姫

 

 

 

『モォシ訳アリマセンガ…"私タチ"ガァ…オ相手スルノォ…! カカッテ来ナサイナァ!!』

 

 …という訳で、e4の戦力ボス、南方作戦の最終ボスである「バタビア沖棲姫」さんです。

 服装は…露出度の高いボンデージ風味ですね、エロティック。両脚のストッキングは所々が破れております、ダメージ加工ですかね、ファッショナブル。

 

「うわぁ、見た目…ってか艤装」

 

 はい、彼女の背後に配置された艤装は、何と「巨大なオウム貝」を模したものとなっており、より生々しい不気味さが漂っています。

 

『ウフフ、ドーォ? 私ノ可愛イオウム貝チャンタチハ? 抱キシメタクナル可愛サナノォ!』

 

 そう言ってオウム貝ちゃん(?)を抱きしめるバタビアさん、…何か顔に粘液がついてるんですが、汚くないんですかね?

 

「天然のお姉さん系かよ?」

「司令官!? っもう、すみませんが我々も相手をしている場合ではありませんので、出来ればそこを通してもらえませんか?」

『ウフフ…ダァメ♥ 貴方タチト私タチハ戦ウ運命…ジャナクテモ、私タチココヲ任サレテイル以上ハ、タダデ通スワケニハイキマセンノ』

「(瑞鶴)でしょうね?」

「そんならオレらも容赦せんぞ、まぁ痛くはせんき大人しゅうやられとき」

『ウフフ! 自信アリッテ感ジデスノ? 私タチモ結構負ケズ嫌イナノ。ドウセナラ…楽シク戦イマショウ!』

「(加賀)……?」

 

 やれやれ、向こうもやる気みたいですし、早速始めましょうか!

 

 

 

 ──敵艦発見、攻撃開始!

 

 

 

 敵も連合艦隊のようですね? いやぁいつみても連合艦隊同士の戦いは圧巻ですな。

 先ずは航空戦、先手を切るは我らが基地航空隊、敵第二艦隊をほぼ無力化します、残党は龍驤ちゃん率いる航空隊が仕留めます。

 

「いてもうたれー!」

 

 龍驤ちゃん気合入ってますねぇ? まぁ彼女も特効艦のようなので、そういうことなんでしょう。

 そんな彼女の気合の賜物か、敵旗艦のバタビアさんめがけて艦攻より放出された魚雷が迫ります。

 

『イヤーーーーッ!!』

 

 おおっと、これは…重巡ネ級です! 今回はバタビアさん艦隊の随伴艦として立ち塞がる様子。

 

『ウフフ…アリガト?』

『…ロス、カカカ…ム、ス……ス』

 

 おやおやまたしてもネ級の様子が…呂律が回っていません、何かあったのでしょうか?

 

「良く狙って…てぇーー!」

 

 おっと由良さん、先制雷撃で第二艦隊最後の一隻を撃破しました。

 

「流石乙やにゃあ?」

「(ミウスケ)夜戦までに随伴を少しでも削りたいね?」

「うん、そのために今回の夜戦の要である最上さんたちを無傷のままでいさせなきゃ」

 

 ですね。頼みましたよ最上さんたち!

 

「(最上)うん、任せて! 今日のボクはヒトアジ違うよー!!」

「(三隈)まあ、頼もしいですわ。一緒に頑張りましょうモガミン♪」

 

 任せてくまりんこ! …と言いながら三隈さんに対しガッツポーズを見せる最上さん、相変わらず仲良しですねえ?

 

『──……ミ…?』

 

 ん? 誰か何か言いました?

 

「えっ? ボクは何も…」

「っ! モガミン!!」

 

 三隈さん、最上さんを彼女の襟首掴んで引き寄せます。

 

「わっ、どうしたのくま」

 

 

 

 ── ズウウゥゥゥン!!!

 

 

 

 …っ!? も、最上さんの居た場所が…急に水柱と轟音をたてました!!?

 

『…モガミ、ソノ名前覚エガアルゾ』

「っ?!」

 

 今の声はバタビアさんから出されたようですが。…それにしても大分声色が違うというか、表情も険しいものになっているようです。

 

「どういうことな?」

「(ミウスケ)別人になったってこと?」

「分からないけど、一体何が…?」

 

 提督たちの混乱を余所に、最上さんに忌々しげに語りかけるバタビアさん(?)。

 

『貴様ノセイデ私ハ"()()()"。アノ戦イデ…私ハ水底ニ堕チタ、得ラレル筈ダッタ勝利ノ栄光モ、未来ヘノ航路モ、何モカモ…失ッタ』

「っ!? 君は…もしかしてあの時の?」

「もがみん…?」

 

 最上さんが困惑しながら訪ねると、肯定するように怒りの形相を浮かべるバタビアさん。

 

『フンッ、私ヲ沈メテオイテ…自分ハ世ノ為平和ノ為、カ? …憎ラシイ、恨メシイ、腹タダシイコトコノ上ナイナ?』

「っ、それは…」

 

 最上さん、意気消沈しています。さっきから状況が二転三転して…一体なんなんでしょう?

 

???「ほほう、まさか彼女でありますか?」

 

「あきつ丸…?」

 

 執務室に姿を現した、陸軍の特種船艇艦娘「あきつ丸」さんですね?

 あきつ丸さんはにやりと笑うと、どこか芝居がかった調子の台詞を言います。

 

「彼女こそ我らが大日本帝国陸軍の誇る秘匿兵器、切り札であります。陸軍の舟と侮るなかれ、セイゼンはあらゆる上陸作戦に参加、我が帝国陸軍の勝利に大いに貢献した、私の大先輩であります」

「お? つまりアイツはそういう…?」

「いえいえ、あのバタビア…殿ですか? とにかく彼女は数ある深海の姫の中でも「特異存在」でありましょうな?」

「どういうこと?」

 

 あきつ丸さんはそれ以上は言わず、加賀さんを一瞥します。

 

「…やっぱり、あの娘はそういうことながやね?」

「目測に過ぎませんが、おそらくは」

「え、いやいやどういうことなの?」

 

「彼女…バタビア棲姫の中に「二つの人格」が混在している…ということであります」

 

「っえぇ!?」

「二つぅ? それって闇瑞鶴の時とどう違うが?」

 

 提督の言いたいことも分かります。あの闇瑞鶴さんの時は、確か様々な魂が姫として形を変えて、その主人格が「瑞鶴さんの思い」だった…と推測されますが?

 

「あの時は瑞鶴の「強い感情」が他の魂を黙らせよった、今回は…」

「今回は、最上殿を起点に強い感情を持つ魂が二つになった…でありますな?」

 

『──ッ、ソウネェ。私タチハ二人デヒトツ、ナンダケド…アァッ、普段ハ大人シク…シテクレテルノニ、今回ハ…駄目ミタイ…ッ!?』

 

 バタビアさん、苦しそうです…苦い表情から…怒りを露わにした顔になり、纏う空気も変わりました。

 

「あの娘の中で主導権争いが起こりゆうみたいや、アンタの先輩は余程最上が恨めしいみたいやな?」

「それはまぁ、幾ら兵器の我らとて「()()()()()()()()()()」ので、彼女の怒りも理解出来ないものではありません」

 

 んー、人間で言うところの「お前のせいで俺の人生台無しだ!」…ってことですかね? 言い方がアレですがコロされたようなものなのに、それだけで済む話になるのは、人と艦娘の価値観の違いなのでしょうか?

 

「よう分からんけど、アイツにとって最上は「仇」みたいなもんながやな?」

「本来ならそう…でありますが、私は彼女の言葉に引っ掛かりを感じるのであります」

「どういう意味ですか?」

「ふむ…実は彼女は……──」

 

 あきつ丸さんは真実を語りました。…あの後に起きた出来事と、彼女の本当の顛末を。

 

「…それは」

「あの時の「もう一人のアタシ」と同じ…だね。彼女は忘れているだけなんだよ、大事なことを…」

「瑞鶴、確かにアンタの言うことが正解やろ。しかし…」

 

 ですね…最上さんが彼女を「沈めた」ということは、どうやら事実のようです。誤射だったようですが…。

 

「誤射や艦同士の衝突は、私たちにはよくあることですが…」

「うむ、目の利きにくい夜戦と乱戦模様、そこにトドメのためとはいえ輸送船団の至近距離で魚雷を放つとは…いやはや、帝国海軍は余程水雷戦に自信アリと見えます」

 

 嫌味を込めたにやけ笑いをするあきつ丸、加賀さん睨みを効かせつつあきつさんを一瞥してそれ以上を制止します。

 

「冗談であります。しかし…事実は事実、最上殿自身が何とかしなければ何も変わらぬと断言します。恨みとは…理性知性でどうにか出来るものではないので」

 

 あきつ丸さんの無情とも言える言葉に、一同はただ押し黙るしかありませんでした…。

 

「…やるよ、ボク」

「も、もがみん…?」

 

 最上さんが意を決した様子で、バタビアさんから目を離さずに自らの想いを語ります。

 

「時雨も満潮も、過去を乗り越えるためにイノチを懸けたんだ。ボクだって…自分の罪と向き合わなくちゃ!」

「もがみん…」

 

 普段のマイペースな彼女からはおおよそ考えられない、引き締まった覚悟の顔です。最上さん…あまり無理はしないで下さいね?

 

「そうですわもがみん。貴女だけじゃない…これは私たち皆で乗り越えなくちゃ、意味がありませんわ。あの時だって…そうだったのでしょう?」

「くまりんこ……っうん!」

 

 さぁいよいよ終わりが見えて来ました。果たして最上さんは自身の誤ちを乗り越えていけるのか…?

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 

 ──我、夜戦ニ突入ス!

 

 

 夜戦突入! …なのですが、バタビアさんの前に重巡ネ級が立ち塞がります!

 

『ハハハイイイィックククク……カ、イ…シャ、クッ!!』

 

「コイツ意外と硬いき、全然バタビアまでダメージが届かんがよなぁ?」

「一応バタビアさん自身の装甲弱体ギミックがあるので、予め解除しましたが…?」

 

 ですね。バタビアさんダメージの蓄積か少し疲れが見えます、あと一発どデカイのがほしいです。

 

「先ずは私たちが先陣を切って、あのネ級を倒します。最上さんと三隈さんでトドメをお願い出来ますか?」

「分かったよ由良。…いい、くまりんこ?」

「モチのロンですわ!」

 

 短いやり取りの後、由良さんたちは目前の壁…ネ級撃破に挑みます。

 

「(朝霜)うしっ! んじゃ行くぜヴェル、霞!」

「ハラショー」

「えぇ、行くわよ…!」

「(由良)先ずは私から…てぇっ!」

 

 由良さん、渾身の魚雷カットイン! …あぁしかしまだ大破判定です、しぶとい。

 

「やったるぜ、オラァ!」

「スパスィーバ」

 

 朝霜ちゃん、ヴェルちゃんの砲撃が炸裂。しかしネ級まだまだ立っている、それでも大きな隙は出来ました!

 

「さぁ…惨めに沈んでいきなさい!! 酸素魚雷、一斉発射!」

 

 霞ちゃんから放たれた鉄槍は、音もなく海中を突き進み…そして、貫く!

 

『アイエエエエッ!!?』

 

 ゴウランガ! 壁は無くなりました…最上さん!

 

「うぉおおおおおお!!!」

 

 あっ、な、何を考えているのか最上さんそのままバタビアさん目掛けて突進していきます!?

 

「も、もがみん!? 危ないですわ!!」

 

 三隈さんの心配をよそに、どんどん二人の距離が…あぁバタビアさん砲撃の準備完了済みです、そりゃそうですよ。

 

『貴様…ワザワザ自分カラ沈ミニ来ルカ!』

 

 バタビアさんの砲撃第一射…夾叉です、最上さんの右舷に水柱が建てられ、最上さんの艤装その衝撃が与えられます。小破状態です。

 

「もがみんっ!!」

『ソノママ沈メッ! 貴様ハココデ…何モ得ラレズ無様ニ沈メバイイ!!』

 

「そうだよね…辛かったよね」

 

『ッ!? 何ィ…?』

「ボクも…経験あるからさ。最近やっと克服したんだけど…それでも、何も出来ずにただ沈んでいくのって…怖いよね…苦しいよね」

『貴様…同情ナゾイラン! 私ノ前カラ疾ク消エ失セロ!!』

「同情…そうなのかも。でも…ただの感傷みたいに思われたくないからさ、ボクとキミで…この至近距離の一撃で、決着をつけよう」

『ッ、ソレガ何ヲ意味シテイルノカ…理解シテイルノカ?』

「うん、ボクも沈むかもね。それでも…君とはもう全力でぶつかり合わないと、分かり合えないと思うから。そうやって…イノチを賭して戦った仲間を、ボクは見てきたから」

「もがみん…」

『…イイダロウ。後悔スルナヨ?』

 

 バタビアさんの言葉に、最上さんはただ砲塔を向けて無言の肯定をします。その覚悟は汲んだのかバタビアさんもそのまま砲撃の照準を最上さんから離しません。

 

「……」

『……』

 

 静寂の時間、時が止まったかのような夜の月が照らす海上…──

 

 

 

 

 

「──もがみん!」

 

 

 

 

 

「…っ!」

『ウラァアアアア!!!』

 

 三隈さんの一声を合図に、最上さんとバタビアさんの一騎打ちが幕を開けます。とはいえ…一瞬で勝敗は決まるでしょうが。

 

『シイイイイイイイイイズウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウメエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエッ!!!』

 

「…っ!」

 

 

 っ!? 最上さん…バタビアさんに向けた連装砲を…投げ捨てました!!?

 

 

『ッ!? 貴様…何ノツモリダ!!』

「ボクは…ボクには、ボクの仕出かしたことに対して、キミにしてあげられることが、これしか思い浮かばない…それだけだよ?」

『…正気、ナノカ?』

「ボクだって、出来れば沈みたくないさ? でも…そうやって自分のことだけ考えていたら、いつまでたっても逃げてばかりで、向き合えないだろ?」

『…ッ!』

「どうしたの? キミの憎い相手はここに居る、君は何も悪くないよ。ただ…キミはキミのやりたいようにすればいい」

『ッ…、ゥアアアアアアア!!』

 

 最上さん、棒立ちで動こうとしません。マズイ…!?

 

「──ダメ!!」

 

『…ッ!』

 

 この声は…吹雪ちゃんですか?

 

「吹雪、どういた?」

「伝えなきゃ…いけないんです、誰かが呼びかけないと、何も変わらない…!」

 

 吹雪ちゃんはそう言いながら、パソコンの画面越しに映るバタビアさんに呼びかけます。

 

「貴女は愛されていた、見捨てられてなんていなかった! 例えそういう問題じゃなかったとしても、憎しみで引き金を引いちゃ駄目なんだ。それは…貴女でもわかるでしょう?!」

『…ッ』

「貴女は彼女を憎んでなんていない、今その人を撃ってしまったら…今度は貴女が恨まれる、憎しみの連鎖は…悲しい戦いを生み続けるだけなんだっ!!」

「吹雪…」

「憎しみで相手を見てはだめ。分かり合わないと…憎しみを乗り越えないと、貴女は一生そこから浮き上がらない! …貴女はそれを知っているはず、お願い…思い出して!!」

 

 吹雪ちゃん…自分の過去と折り合いを着けようとしている彼女らしい台詞です。

 

『……──』

 

 …っ! バタビアさんが…攻撃態勢を解きました…!

 

「…キミは、ボクを許してくれるの?」

『……サァナ。たダ…大切なノは、今コノ時。そシテ、こレからダト…気づイた気がスル…そレダけだ』

「…っ、ごめん……本当に…ごめんなさい…っ!」

『モウいイ。もう……ッ!?』

 

 …? 何でしょう、バタビアさんが最上さんに近づい…っ!?

 

 

 ──ズドオォォオオンン!!!

 

 

「っ…!?」

 

 も、最上さんの居た場所に…何モノかの集中砲火が…!?

 

「バタビア…あいちゃあ最上を庇って…!」

「バタビアさんっ!!?」

 

 執務室も混乱状態、本当に…現地で何が起こっているのか。

 

「もがみん!」

「くまりんこ! 一体誰が彼女を…!」

「わ、分かりません。少なくとも私も艦隊の皆さんも、何が起こったのか…?」

『……イ』

「っ、大丈夫!? しっかりして、キミは…酷いよ、こんなのって」

 

 涙ながらにバタビアさんを抱えながら、無情な結末を呪いました。…無理もありません、仮に艦娘になれるとして、それが保証されているワケではないのですから…。

 

『いいんだ。…私はどうやら記憶をなくしていたようだな、最上。私は…お前を既に許していた』

「…っ」

『済まなかったな。そして…作戦完遂を誇ると良い。これからも…この海の平和を、任せたぞ?』

「…うんっ!」

 

 フッと笑いながら、バタビアさんはそのまま…動かなくなり、最上さんの腕をすり抜けて…再び海底に沈んでいきました。

 

「最上…」

 

 提督たちが最上さんたちの戦いをパソコン越しに見守っていると、突然画面が暗転し、代わりにある人物が映し出されます。

 

『──お久しぶりです、皆さん』

 

「…っ、徳田先生…!?」

 

 ここで急展開、運営鎮守府の徳田と、そのアシスタントの谷部さんの姿が映し出されます。

 

「おい徳田、どうなっちゅうがよ? ネ級から始まって戦水が意味深な事言ゆうし、バタビアも突然誰ぞに撃たれたし…!?」

『落ち着いてください? …今、説明を致します。といっても…貴方たちにとっては初めてのことでしょうから、気づけないのも無理はないでしょうが?』

「どういう意味ですか?」

 

 徳田さんはいつものように眼鏡をくいっと上げると、淡々と事実を話します。

 

『まず、我々の今の主な目的…それは何でしょうか?』

「ん? そりゃあ深海群から世界を守る…とか?」

『では、その深海群から世界を守るためには、どうしたらいいでしょうか?』

「そんなの、大本を叩かないと終わらないでしょう? 今までだってそうだったじゃん?」

『そうですね瑞鶴さん。ですがその大本という定義は、一般的には「作戦の最終段階の標的」を表すことが殆どでしょう』

「…今回は違う言いたいが?」

 

 徳田さん、加賀さんの問いかけに無言で頷き、続けます。

 

『貴女方の尽力により、南方作戦はこれで完了しました。しかし…解放された海域はごく一部でしかない。それぞれの海域(エリア)の主要戦域に鎮座する…女王を斃さない限り、また同じことの繰り返しでしょう?』

「えぇ…それは、どうすりゃえいが?」

『簡単な事。敵の居城を捕捉し、そこを叩けば良い。しかし…おおよその検討はついていますが、如何せん南方は数ある海戦の中でも激しい戦いが多かった、故に深海群の強さも桁違いなので、容易には近づけませんでした』

「…も、もしかしなくても。ネ級の様子がおかしかったのって…?」

『海域に染み付いた負のエネルギーが強烈過ぎて、過剰反応してしまっているのでしょう。あの海域に…特に激戦区に近づけば近づくほど、ただのイロハ級だろうと姫だろうと、高揚してより好戦的になっています』

「マジかや…バタビアやったのもその激戦区のヤツかや?」

『確証はありませんが、棒立ちの最上さんを狙ったことは間違いないでしょうね?』

「…話を戻して、じゃあ戦力も友軍も整った今なら、そんな深海群たちに対抗出来る…と?」

『ええそうです、今は…向こうでの準備もしなければならないので、敵の出方を窺うしかありませんが。それでも時間を稼ぐ戦力は十二分にあります』

『貴方方には、そんな彼女たちの相手と、南方海域の最重要拠点の戦力増強の支援をお願いしたいの』

 

 谷部さんの言う拠点とは、まさかとは思いますが…?

 

『(徳田)皆さんのご想像通り、今回貴方たちに向かっていただくのは…”ソロモン諸島沖”通称…──』

 

 

 ──アイアンボトム・サウンドです…!

 

 

 ── To be continued…

 

 




○宿毛泊地ショート劇場

提督「っべぇわ、マジヤバいわ」

吹雪「はい…一体(本編は)どうなってしまうのでしょうか?」

提督「おうホンマよ、何でグ○ンデフェスpuにあるに、エ○ンないがよ、もう200連回したゆうに」

吹雪「いや司令官ああああん!!?」

瑞鶴「ピックアップ仕事しないのは今更でしょ?」

提督「ほうか…くっそ〜これがあればゼ○ス編成わりかし完成系になるに」

加賀「おんしゃあ今の状況見てモノ言いや。」

提督「んー? 心配したち何にもならんわや、何とかなるわえ」

「(ミウスケ)一理あると思うよ…多分」

 ですね。因みに天井はせずに、残りの石は闇十二神将に取っておく、と作者の思念波をキャッチしました。

吹雪「…っふぅ、もう司令官。気持ちはわかりますけどあんまり課金とかそういうことは…」

提督「っはは、まぁ吹雪の肩の力も抜けたし、程々にしとこか?」

 ※ほとんど配布の石なんだけどね?

 あぁ、確かに一時期すんごいばら撒いてましたもんね?

吹雪「っふふ、全く…当たるといいですね?」

提督「おう祈ってくれい、決戦の時までヨクボーを制御せんとな?」

瑞鶴「…流石提督さんだね?」

加賀「ただの阿呆や。アレは…はぁ」

 さてはて、本編はシリアスモードですが、こちらはこちらでギャグも織り交ぜたトークでいきたいと思います。

 ではでは皆様、短い挨拶になりますが、良いお年を〜。
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