〇宿毛泊地=世間的に見ればめっちゃ出撃サボって今まで碌な兵站もしてないのに、何故か有事の際は鎮守府にも負けない戦果上げるヤベーとこ。
〇国、日本政府→宿毛泊地ヤベー! こんだけ戦果出るのは怪しすぎだって、絶対何か裏あるって!? と警戒
〇呉提督→元海自だが実際は裏で国のために働く「特務軍人」になってる、そのため政府から「宿毛泊地ヤベーから、何がヤベーか報告してくんない?!」と言われる。
〇徳田と運営鎮守府→おい政府宿毛嗅ぎまわってんじゃねーかよ!? アイツら絶対宿毛の「力」気づいたら拉致るぞ(確信)、昔から信用出来ねーから宿毛守るわ。と宿毛提督とミウの異能能力を(彼らに黙った上で)隠蔽及び、政府の間者が潜んでいないか泊地内の監視を行なっている。ついでに一番近くの佐世保提督にも守ってもらいたいから異能のことは伝えている(他の提督たちには伝えていない)
・・・はい、ややこしいですね。私も書いててこんがらがるけど、これらを理解した上で話を見たら良い…かも?
横須賀鎮守府で開催される「第一回提督総会議」とは、日本各地の提督たちが一堂に会し、昨今の深海棲艦の攻勢について話し合う場となる。進行役の徳田は会議室に集まった提督たちを見回すと、そのまま概要を話し始める。
「(徳田)皆さんご存知のとおり、近年の深海棲艦の猛攻は目を引くほどです。彼女たちは前イベントやそれ以前の作戦でも、この日本に対し空襲、数多の航空爆撃を仕掛け、そうでなくとも日本近海…特に太平洋側に深海棲艦の影が在るのは最早珍しくも無くなりつつあります。
我々はこの状況を看過することは罷りなりません、ですので…貴方がた鎮守府泊地を通し各地方の被害状況を再確認し、それを踏まえて彼女たちのこれからの動向や対策について、改めて話し合いたいと存じます。本日は宜しくお願いします」
説明をし終えた徳田は立ち上がりながら深々と一礼し、集まってくれた提督たちに対し敬意を表明した。提督たちも座りながら会釈するような反応から、立ち上がり仰々しく敬礼する者まで様々だった。
徳田は黙して礼の姿勢を数秒の間を置いて続ける、そして礼を解いて再び提督たちを見回すと、宿毛提督に目を向けては苦言を呈した。
「(徳田)宿毛さん…頼みますから大人しくするように、今回は貴方がたが開いてる「会議という名を借りた駄弁り場」とは違いますから」
「(宿毛提督)にゃはは! 心配性やにゃあ先生は、分かっとるわえ。…と、一つえい? 何やもっと居る思いよったけんど、えらい少ないことないかや? あったやろもっと「鹿屋」とか「岩川」とか?」
宿毛提督の疑問は的を得ていた、日本全国の鎮守府泊地等の拠点は全部で「11箇所」在るが、この場に居合わせたのは宿毛提督含め「7組」であった。それについて徳田は当然と言わんばかりに答える。
「(徳田)我々が欲しいのは各地方の「現状」です、九州地方はそれら含め4箇所の拠点があるので、代表として佐世保鎮守府から第一司令長官殿にご足労頂いた次第です。それに…あまり一箇所に守り人を集めすぎたら、深海群にとっては「どうぞ攻めて下さい」と言っているようなものです。特に九州は深海群からよく狙われている…って、貴方も散々出撃したでしょう?」
「(宿毛提督)ん? そうやったか? スマン忘れたわぁにゃはは! まぁそういうことなら了解です」
「(佐世保提督) 忘れたとはえろう言葉じゃ、まぁそれだけワイ(お前)にとっては片手間やったちゅうことか? はっ、まぁよかばってん」
「(宿毛提督)ん? アンタは…っあ! イケメンの九州っぽい喋り、お前が「佐世保」かや!?」
「ちょっと! 貴方"ご"・・・んん! 提督に失礼ですよ!!」
「(吹雪)・・・ん?」
宿毛提督のぞんざいな態度に対し、佐世保提督の側に控えていた茶髪セミロングの艦娘──大井が声を荒げて噛みつく。しかし彼女の前にそっと左手を添えて制止する佐世保提督は続ける。
「(佐世保提督)良か、大井。…オイは佐世保ん提督じゃが、改めて泊地、特に宿毛ん救援には感謝しとーと、こん場ば借って言わせてもらう。…済まんじゃったな、ワイ(お前)たちんおかげで九州は何とか保っとー、ありがとう」
「(宿毛提督)っ! ぉ…おう、何やアンタ偉そげに見えて良いヤツながやにゃあ?」
立ち上がり堂々と宣言したかと思えば、粛々と感謝を述べて頭を下げる佐世保提督。宿毛提督はその誠実な姿勢に好感を覚え、イケメンだから嫉妬するという己の考えを改めた。
「(佐世保提督)宿毛ん、ワイ(お前)にはずっと礼ば言いたかと思うとった。これからもオイたち持ち場が危のうなったら、力ば貸してくるると嬉しか」
「(宿毛提督)しゃあないにゃあ、今までどおり攻略のついてで良かったら協力するで? 手一杯になりよったらスマンけんど許いてよぉ。にゃはは!」
「(佐世保提督)おう、それで構わんぞ」
宿毛提督の軽口ににっかり笑って答える佐世保提督、彼らの会話がひと段落したのを見て、徳田は今度は呉提督に話を振った。
「(徳田)呉提督、柱島泊地の様子はどうでしたか? あちらの提督は?」
「(呉提督)えぇ、息災でしたよ。一応彼らにも会議のことは伝えましたが、自分たちの居ない間の防衛任務を怠ることは出来ないと発言しました」
「(徳田)そうですか、矢張りそれとない理由を付けて逃げましたね? 分かりきっていたことでしたが、彼はどうも「インドア」みたいですしね?」
「(呉提督)徳田さん、失礼を承知で聞きますが…彼らも参加させるつもりと耳にしましたが、呉方面にもいつ深海群が攻め入るか分からないので。守備の面を考えると防衛に就かせるのが得策かと?」
「(徳田)それは勿論です、私も自分の言葉を忘れていませんよ? ただ…彼らは一鎮守府と比べても遜色ない戦力があるので、無視することもどうかと。一番新しく出来た拠点なので防衛力も充実している、そう易々と落とされるとは思えません」
「(呉提督)しかし…そうであれ呉と宿毛の責任者が此方に来る以上、柱島の司令塔まで呼び込むのは」
「(徳田)…まぁ確かにこの切羽詰まっている現状で呼ぶことは難しいし、端(はな)からダメ元でしたよ。しかしながらこの会議は全国の提督の顔合わせを兼ねていますので、いざという時の連携を滞りなくするため互いの人となりを知っていてほしかったのです。宿毛さんに注意した手前ですが…最悪会議でなくとも「意見交換の場」として機能すればとも考えております」
「(呉提督)っ! ……はっ! そこまでのお考えとは知らず、失言でした」
徳田の言葉に対し感銘を受けたように目を見開き、言葉を詰まらせると考えを改めてから敬礼を返す、肯定しながらも謝罪する呉提督。彼の実直な性格が見え隠れしている状態だ。
──が、そんな彼が一瞥しながら様子を伺っていることに、宿毛提督は知る由は無かった。
「(呉提督)(宿毛提督…この場で見極めさせてもらうぞ、貴様の人となりを)」
少し眉の間を険しくしてから、表情を緩めながら敬礼の手を下ろす呉提督。その様子を横目で見ていた徳田は怪訝な顔で、それでも推察する。
「(徳田)(矢張り宿毛さんを警戒しているようですね。元軍属である彼は
政府はかつて、他国侵略の暗躍兵器として「人型クローン」を投入し各国への諜報活動を盛んにしようとした。その思惑の元生まれたのが「戦争の過ちを繰り返さないため」という大義名分を掲げた「機関」であったのだ、機関は解体こそされたものの国にそんな危険な思想を持った輩がまだ在ることは確か。国と接点がある以上呉提督が言い含められていることは予測出来るので、徳田もまた警戒して彼に宿毛提督の全てを話していないのだ。
この会議を開いたのは、一番は昨今の深海群の動向についての話し合いだが…願わくばお互いの人柄を見込んだ上で、抱いている疑心暗鬼を晴らしてくれることを徳田は願っていた。
「(徳田)(宿毛泊地、並びに宿毛提督は日本防衛の「
徳田は何処か清々しいような微笑みを宿毛提督に一瞬向けてから、正面に向き直ると顔を引き締めてこれから始まる協議の一連の流れを反芻し始める。
互いの思惑が交差する中、ここに提督総会議が始まった…!
・・・・・
「(徳田)──先ずは簡単な自己紹介と、自管轄区域の近況を報告するようにしましょうか。北海道近海の単冠湾泊地から順々に下る形でお願いします」
徳田の短い説明が終わると、単冠湾提督から席を立っての情報開示が始まる。
「(単冠湾提督)単冠湾泊地の提督だよ、料理が得意だから何かリクエストあれば後日ご馳走するよぉ? ウチは…イベントは北の四島絡みだと時々矢面に立たされてる程度かな? 最近は秋刀魚イベントの時もそうだったみたいに例外もあるけどね。
それでも日頃から民間人が深海群を目撃してるって聞くし、まぁ穏やかとは言えないよねぇ。攻められる時もあるけど、今のところ大湊から増援部隊が来てるから、こっちは問題ないかな?」
「(気の強そうな少女)…「大湊提督」です、まだ学生の身分ですが提督としての責務を果たしたいと思います、宜しく。
大湊は先ほど単冠湾のおじ様が言われていた通り、お互いが窮地の時に助け合っている形になります。一方で此方に直接深海群が来ることはなく、今のところは警戒すべき点はありません。平和と言えるでしょう…以上です」
「(横須賀提督)やっほやっほ! 横須賀提督、三度の飯より艦娘大好き! ウチはまぁ狙われてる感じあるよねー、この前も空襲あったし〜、んでもウチも大所帯だから目立った攻め方されても大丈夫だし、そういう意味では周囲にヤバい感じはないかな?
だがしかぁし、敵は潜水艦とか偵察機隊使って隙を伺ってる感じでして。想定外の事が起こっちゃうと結構もたついてる時もあるから、そこら辺補助してくれたら助かるかな? もし手助けしてくれたらその分助けてあげるね! それ以上はまぁ…ウチから積極的に動くことは出来ないかな、ゴメンね〜仮にも国の防衛も担ってるわけだから、国のお偉いさんがさ〜…っえ? 聞いてない? っあぁ〜まぁそんな感じでシクヨロ〜!」
「(ふくよかな男性)初めましてですよ、私が「舞鶴鎮守府提督」ですよ。え~此方は被害はそこまでじゃないですよ、太平洋から攻めて来る敵が多いことを踏まえると、地理的にも深海群が攻めにくい場所ですよし。仮にも鎮守府の看板を背負ってるので、それなりの戦力もあるつもりですよ。
えぇと…これからよろしくお願いしますでしゅっ!? ・・・か、嚙んじゃった; い、以上ですよ!」
「(呉提督)…呉鎮守府第一司令長官、呉提督だ。此方も舞鶴と同じく周囲の脅威も無く地理的にも問題はない、太平洋側には宿毛湾と柱島が在るから、その点は防波堤のような役割を強いて済まないと思っている。
知っての通り呉鎮守府は「国の防衛戦力」の一つとして機能している、なので横須賀と同じく緊急の際に戦力を貸し与えてることは、叶わないと考えている。
何故ならこの前の空襲もある手前おいそれと現地防衛を怠れば、宿毛湾に柱島、最悪佐世保等九州地方に対し、敵が攻め込む勢いを更につけさせる恐れがある。そうならないため万全な態勢で敵襲に備えておきたい、済まないが理解の程を宜しく頼む」
「(宿毛提督)…ぁあー、宿毛提督やけんど。ウチはまぁ平和かにゃあ? 佐世保さんとかが近いきよぉ救援に行きゆうみたいやき、他の皆ぁも万年平和の弱小ライトユーザー層のオレらぁの力で良かったら、いつでも言うてくれてえいよ? 期待に応えれるかは分からんけんどにゃあ? にゃはは! そんな感じかや? っあ、最近は力付けられたかにゃあ? ぐらいには鍛えよるき、それも踏まえて考えたってにゃあ?」
「(佐世保提督)改めてオイが佐世保提督じゃ、ウチはさっき言うたとおり、敵が連日襲い来る勢いで来とー。他九州拠点や宿毛んが手ば貸してくれとーけん、今んところそこまで被害は無か。もし余力ばあるなら、他鎮守府泊地ん手ば借りたかと考えとー。不甲斐なかばってん佐世保は深海群侵攻ば防ぐ「壁」ちゅう役割もある、簡単に落とさるるわけにはいかん。これからも協力してほしか、宜しゅう頼む」
各地一通りの状況を話し終えると、徳田の横に侍っていた谷部さんが、後ろの大きなホワイトボードに「各拠点危険度」と表題を黒マーカーで書いて、その下にランクづけされた鎮守府泊地の名前を連ねていく。
「(徳田)皆さん情報提供感謝します、それを踏まえて現在の状態は──」
○各拠点危険度(脅威ランク)
・Aランク=佐世保(要注意、救援必須)
・Bランク=横須賀、単冠湾、呉(警戒厳とせし)
・Cランク=大湊、舞鶴、宿毛(上位ランク拠点を護られたし)
「(徳田)一番危険度が高いのは「A」、一番低いのは「C」として評価しています。呉鎮守府はランクCレベルではありますが、拠点の重要性とこの前の空襲も加味して脅威ランクを上げています。ぁあCランクの端に書いてあるのは、上位ランクの緊急時には優先的に助けましょうね。ということなので宿毛さんと大湊さん、
徳田がそう言い終えると同時に、大湊提督が手を挙げて意見を指摘する。
「(大湊提督)すみません、状況が深刻なのは理解出来ますし、要請があれば出来る限り応えていきたいのですが。大湊は比較的規模の小さい拠点の一つになります、なので彼方此方(あちらこちら)から要請を受けても対応は出来かねます。ご周知のほどを願います」
「(徳田)おや、そうでしたね? 配慮が足りませんでした、大湊は単冠湾泊地の救援に重点を置いて頂きましょうか。同じように宿毛さんは呉や佐世保の救援を優先して下さい、此方もそのつもりで緊急時に伝達しますので」
「(宿毛提督)おう」
「(大湊提督)ありがとうございます。それともう一つ…その、舞鶴提督? はどういう立ち位置ですか? アタシたちと同じCランクで、先ほども危険がなく戦力もあると仰っていたはず、しかし徳田さんは「一応舞鶴さんも」と言われてました。まるで「本当は出撃してはいけない」と聴き取れますが…何か事情がおありですか?」
大湊提督に指摘された舞鶴提督はビクリと肩を小さく震わせる、徳田は尤もな意見として冷静に返す。
「(徳田)先ほどから横須賀提督や呉提督が言われていることに繋がりますが、舞鶴も佐世保や呉、横須賀と同じく鎮守府の一角です。つまり「国の最大戦力」ですので、我々の一任だけで動かすことを政府は許さないでしょう。周辺警備や危機的状況の補助戦力として有る泊地警部府とは事情が異なるので、迂闊に動けないということになりますね」
「(宿毛提督)おぅ、要は「下っ端」みたいなモンやろ? えいよえいよぉ、佐世保さん時みたく颯爽と助けちゃるきよ! 正に仮面ライダーやにゃあ。にゃはは!」
「(大湊提督)…理解しました、私の勉強不足で疑うようなことを発言してしまい、申し訳ありません。舞鶴さん…すみませんでした」
「(舞鶴提督)は、はい。大丈夫ですよ…あはは;」
徳田から釈明された大湊提督は素直に否を認めては、舞鶴提督に向けて謝罪した。
大湊提督の子供らしからぬ聡明な知見と凛とした態度、反対に言えば「心を開いていない」ような姿勢から始まり、おどおどした様子の舞鶴提督も拍車を掛けては、先ほどから何処か空気の重い状態が続いていた。
意見交換の場、とは言ったが深海棲艦の現在の侵攻具合を話し合う以上、緊迫の糸が張り詰めるようになるのは致し方ないが、徳田としてはもう少し距離が縮まないものかと悩んでいた。
──と、ここで宿毛提督が手を挙げて徳田に疑問を尋ねた。
「(宿毛提督)えいかよ先生。今ぁ日本は深海群にめちゃくちゃ襲われゆうんは分かったがよ、けんどその割にはよう海外の海域とか行きゆう気ぃするきよ。余裕あるち思うけんどにゃあ?」
「(徳田)あぁそれは。一定の感覚で攻めて来ているのは理解出来ているので、隙を突く形で作戦を立てているわけですね。一昔前ではこうは行きませんでしたが今は戦力も充実しているからこそ出来ること、確かに貴方の言うとおりここまでしなくとも余力が残されているから心配不要かも知れませんね。ですが──
徳田の言う「あの時」とは、おそらく「2017夏イベ」時の最終盤に起こった「
「(宿毛提督)成る程にゃあ、確かにアレは一大事やったきにゃあ。そうもなるか?」
「(徳田)えぇ。それに──日本だけではありませんからね、深海群の毒牙に襲われているのは。此方が手一杯だからと友好国を見捨てる選択は出来ません、助けられるなら、たすけたいものです」
「(宿毛提督)それがアンタの「贖罪」…やったかにゃあ?」
宿毛提督のニヤリと笑っての一言、徳田はギョッとした苦い顔をして宿毛提督を凝視する、その様子に谷部がクスリと微笑むも、事情を知らない他の者たちには何のことか分からずに居た。
「(徳田)・・・あの、宿毛さん? 違いありませんがこんなところで匂わせるような発言は止めてくださいね? というかその話は出来れば持ち出さないでくれます?」
「(宿毛提督)隠すなや、立派や思うでオレは。皆ぁ! 先生はにゃあ〜?」
「(徳田)っだぁ〜! 止めろと言うのが聞けませんか!?」
「(谷部さん)…うふっ♪」
「(徳田)・・・ぁ。っあ〜ゔんっ! あまり公にすることではないので、この話は聞かなかったことに…良いですね?」
徳田の取り乱しては咳払いする姿と、宿毛提督の言わんとすることに「闇」を感じたその他提督一同は黙って頷くしかなかった。
「(単冠湾提督)(・・・黒歴史ってとこかい?)」
「(宿毛提督)(まぁ、そんな感じやにゃあ?)」
単冠湾提督の耳打ちに、宿毛提督は微笑んで答える。数年前に起きたそれぞれの因縁の戦いに想いを馳せながら。
・・・・・
──日本各地の現状を一通り解析し終えたが、その上でこれからの戦いを予測出来ないかと話し合うことになった一同。
「(徳田)ふむ…北は単冠湾、南は佐世保ですか。矢張り日本列島を端から攻めることで我々の動きを封じようとしているようですね?」
「(宿毛提督)確か、深海群はあの戦いをなぞりゆうがやろ? 人類に過ちを思い出させるために〜とかなんとか聞いたけんど」
「(徳田)ええ、それは既に全ての拠点関係者に通達済み。しかし──近年では「IF」の展開が多いように感じます。坊ノ岬海戦などは第三次まで発展しましたし、呉空襲も経た現在では史実モチーフの戦いは残り少ないのではないでしょうか? 海外の戦いはまた別ですが、これからの日本を巡る戦いは予測が付かない展開が多くなることが見越せますね」
「(舞鶴提督)正に「架空戦記」ですよ。これで艦娘側に「紀伊」とか「富嶽号」とか来たらヤバいですよって」
「(大湊提督)…? そんな艦居た?」
「(単冠湾提督)あぁ、そういう想像上の軍艦が登場した小説があるんだよ。架空戦記小説は過去に一時代を築き上げたジャンルだったんだよ」
ぼそりと疑問を呟く大湊提督に向けて、単冠湾提督は補足を加える。架空戦記…想像上の戦いと艦の存在を挙げられ、大湊提督は尚懐疑的心情を零す。
「(大湊提督)ふぅん、でも想像なんでしょ。そんなの来るわけないじゃない?」
「(舞鶴提督)ぁぅう…;」
「(宿毛提督)そんなことないんやない? 大和型改二かて戦艦で制空機乗せれるんやき、もう片足突っ込んでる思うで? 敵さんも想像を越えた強さになっちゅうき、それも架空戦記要素ち考えれる思うねん」
「(大湊提督)ぁあそか、そういうやり方もあるのか。…じゃあ、これからどんな風になるかそれらから分かったりしない?」
「(宿毛提督)おっ、えいにゃあ! どうや先生?」
「(徳田)小説というのは、あくまで作者の予測上の結論や願望が多分に含まれていますが…参考にはなると思います。良い考えだと思います」
「(大湊提督)あ、はいっ。ありがとう…ござい、ます。…うん」
徳田が称賛しながら大湊提督に話を振るも、何処かぎこちない返答をする彼女。どうやら
「(宿毛提督)そんな硬くならいでもえいちや、皆ぁ見知らん人ばっかやろうけんど、同じ提督同士っちゅうことでよ、仲ようしようや。にゃあ?」
「(大湊提督)っぐ、そんなのアンタ…貴方には関係ないで…ないじゃない。・・・っあ」
「(単冠湾提督)ははっ、こう言ってくれてるんだしお言葉に甘えてみようよ。悪い人たちじゃないから、どんな言葉でもちゃんと聞いててくれると思うよ?」
「(大湊提督)──っ、はぁ。おじ様がそこまで言うんなら。全く…大事な会議だって言うから気を引き締めて来たのに、アンタのせいで台無しじゃない。フンッ」
茶色の長髪を揺らし、眉を顰め、釣り上がった目を固く閉じながら顔を背ける大湊提督、先ほどの堂々とした態度から一転し意地らしい少女の一面を見せる。宿毛提督や彼女の隣側の単冠湾提督は、微笑みながら彼女を眺める。
「(宿毛提督)ありゃあヒドイ言い草やにゃあ、コッテこての「ツンデレ」さんやにゃあ〜? 可愛いのぅ」
「(大湊提督)可愛い言うなっ! んでジロジロ見るなこの変態!! う”ぅっ!」
「(単冠湾提督)ごめんねぇ。彼女見てのとおり素直じゃないんだけど、根は優しくて良い娘だから。懲りずに話しかけてくれるとぼくも嬉しいよ?」
「(大湊提督)余計なこと言わないでよおじ様! ・・・まぁ、でも。アンタとも長い付き合いになりそうだし? おじ様とも仲良くしてくれてるし、どーしてもって言うなら話ぐらい聞いたげる!」
「(吹雪)(・・・め、メンドくせぇ〜;)」
「(宿毛提督)わや、おんちゃんへの信頼感ハンパないわぁ。流石や!」
「(単冠湾提督)まぁご近所さんみたいなものだし、ねぇ?」
「(大湊提督)そうよ、文句ないでしょ? っふん!」
ムスッとした不機嫌顔と思ったら、今度は嬉しそうに鼻を鳴らす。表情がコロコロと変わるまるで小動物のような大湊提督、そんな本来の様子を彼女の秘書艦──鳳翔は静かに微笑んでは何処か嬉しそうに眺めていた。
「(徳田)大湊さん、宿毛さんは変態ではありますが程度を弁えているとは思うので、仲良くして下さいね?」
「(大湊提督)は、はいっ! ありがとうございます徳田さん!」
「(宿毛提督)先生! 何やオレを腫れモン扱いせいでくれんか。そこの
「(横須賀提督)出番か?」ガタッ
「(比叡)座 れ 変 態」
「(横須賀提督)ヒィンッ」
立ちあがろうとした横須賀提督の頭を押さえつけ無理やり座らせる。変態の起動を阻止した横須賀比叡を傍目に、大湊提督がラフな口調で宿毛提督に事実を突き出す。
「(大湊提督)いや、アンタが変態みたいな感じするのはそうでしょ? どっか胡散臭いし?」
「(宿毛提督)ぅーわ、そこまで言う!? いやいやオレは「変態という名の紳士」やからにゃあ! どういたち可愛い娘をほっとけんがよ?」
「(大湊提督)アンタに心配されなくても大丈夫ry…っえ、ロリコンってこと? それはそれでキモいっつーの!」
「(宿毛提督)にゃにい?! そんなこと言うたちオレだけやないって絶対、可愛いモンは愛でたくなるんやって! YESロリコン──」
「(舞鶴提督)──NOタッチっ!!」
「(全員)・・・・・」
宿毛提督と大湊提督が言い争う中、宿毛提督が何気なく言った「変態的合言葉」に、まさかの合いの手を入れる者が現れた。
立ち上がりながら片腕を掲げ、勝ち鬨を叫ぶような「異様な行動」を取る舞鶴提督。舞鶴提督のある種意味深な言葉にその場の全員が固まり、言い出した本人も「・・・しまった」というような気まずそうな表情で辺りを見回した。
「(宿毛提督)・・・え、アンタろr」
「(舞鶴提督)いやいやいや! っえと、す、スラングでね? 知識として知っているのですよ! 決してそんな・・・;」
宿毛提督の言葉を遮り、冷や汗を流しながら言い繕う舞鶴提督。だが…舞鶴提督の秘書艦──雷(いかづち)が決定的な一言で止めを刺した。
「(雷)そうよ、彼は立派な"ロリコン"なのよ!!」
「(舞鶴提督)ぐっさぁ?!! っちょ!? 雷ちゃん!! それ以上はいけないですよ、言っちゃダメって話し合ったよね!!?」
「(雷)事実じゃない。ケッコンしてる艦娘も大体「ロリ」のグループだし、私や六駆の姉妹ともケッコンしてるんだから!」
「(全員)え・・・?」
「(舞鶴提督)ぐぅおはあぁ〜〜っ!? それ言っちゃう?! 言っちゃいましたねぇっ!!? ・・・っ、ぁあそうですよっ! 私は良い歳こいた「ロリコン」ですよ!! でも良いじゃないですよ、第六駆逐隊が可愛すぎるのが悪いのですよっ!! 全員と「ケッコン」して何が悪いのかおりゃあ〜〜!?」
舞鶴提督、衝撃のカミングアウト。
彼は見た目中年くらいの甲高い声色のふくよかな体型でありながら、幼い少女が好きな「ロリコン」であると、危険役満揃い踏み案件であった。いわゆる「純粋に好きなだけなのに、見た目で謂れのない非難と誹謗中傷を浴びせられている」人。だからこそ隠そうと躍起になっていたようだが…流れで正体を晒した後、強く後悔が押し寄せて来る舞鶴提督。
「(舞鶴提督)(・・・終わった;;)」
だが──矢張り変態と聞いて、この二人が黙っていなかった。
「(宿毛提督)・・・おぉ、マジ? そこまで行くと「真正ロリコン」やで! 初めて見たわ・・・わや、すごいにゃあ! 尊敬するわアンタ!!」
「(横須賀提督)だよねー、いやぁこんな逸材が隠れてたなんてね。何で隠してたの、勿体無いよそんなこと! 自分の好きは全力でアピールしないと!!」
「(舞鶴提督)っ! ・・・す、宿毛さん。横須賀さぁん!」
宿毛と横須賀提督の肯定的な意見に、涙で顔を濡らしながら歓喜の表情を浮かべる舞鶴提督。偶然にも集まった変態(ゆうしゃ)どもは今、共鳴した。
──だが、矢張り世間体は厳しかった。
「(大湊提督)・・・キモッ、それ以上息すんなこの「大変態」どもが」
「(舞鶴提督)ぐはぁっ!?」
「(宿毛提督)うごぉっ!?」
「(横須賀提督)ひ・・・ひ で ぶ っ!!?」
侮蔑の視線を送る大湊提督の容赦無い一言に、変態三人衆は見事に轟沈し机に突っ伏した。
「(吹雪)司令かあああん、大丈夫ですかあああ!!?」
「(比叡)あぁもう、貴女が変態なのはいつものことでしょう。しっかりして下さい!」
「(雷)大丈夫よ司令官、どんなに罵倒されても私が居てあげるんだから!」
──それぞれの秘書艦が宥めるなり、諌めるなり、抱き締めて甘えさせるなりするカオスな光景を目にして、静観する者は顔を訝しんで驚いていた。
「(呉提督)(・・・何なのだ、これは?)」
二転三転と面白可笑しく塗り変わる現状は、それでも提督たちの「溝」を確りと埋めていった──
〇リスペクトキャラ実装までの実際の話
※いつかゲスト出演させても良いよ、ぐらいに話していた逆脚屋さんの話を真に受けて宿毛泊地で出すと話したら、あっさりOKをもらった後・・・。
「(謎のKS)へっへっへ・・・逆脚屋さぁん・・・早速リスペキャラ入れてプロット組んだんでぇ、何処か悪いところないか・・・見て頂けやせんかぁ? へっへっへ・・・」超低姿勢
「(逆脚屋)ん~? 更新してからでも良いぞ?」けろっ
「(謎のKS)・・・っえ、何も見なくて良いの? そのまま出しても良いの?」
「(逆脚屋)うん。」
「(謎のKS)あ、そう・・・。」
「(二人)・・・」
♪らぁ~ら~ら~らぁ~~~~~
──終──