異生神妖魔学園   作:さすらいのエージェント

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今回は爆チュー問題でやってたすごろくの話やります。


人生ゲーム、派手に進むか?地味に進むか?

昼食を食べ終えた紺子、龍華、一海はそれぞれ自分の教室に戻った。

しばらくして紺子が龍哉にこんなことを言い出した。

 

 

紺子「なあ」

 

龍哉「ん?」

 

紺子「さっきは…助けてくれてありがとな」

 

龍哉「何だ、そんなことか。気にするなよ。俺はこの学園やクラスを大切に思っている。ここのクラスメイトはみんな俺のダチだ。紺子たちに手ぇ出したら俺が承知しねぇ。俺が卒業するまで守り切ってみせるぜ」

 

紺子「龍哉…」

 

ディーゴ「なあなあ紺子!人生ゲームやろうぜ!俺とお前で!」

 

紺子「マジか!やるやる!」

 

龍哉「あれ?ディーゴさっきまで気絶してたのにもう大丈夫なのか?先生のコウモリはどうした?」

 

ディーゴ「んなもん起きたらもういなくなってたばい。見てる方はいいけどやられる方は気分悪いぜよ…」

 

紺子「ていうかお前方言使いすぎ。どこ出身なの?」

 

ディーゴ「俺蒸気機関車の付喪神だからなぁ…詳しいことはよくわからん」

 

紺子「忘れられちゃったんだな。まあいいや、早くやろうぜ。私人生ゲーム大好きなんだ」

 

ディーゴ「そうだな!いでよ人生ゲーム!!」

 

 

 

ズドーン!!

 

 

 

紺子「でっか!!いつの間にそんなの用意したんだよ!?ほぼ教室全体じゃねーか!!」

 

 

教室全体といっても床だけではない。壁にもマスが貼られている。

周りもざわめき、あまりにも大きい人生ゲームのせいで足の踏み場がわずかしかなかった。

 

 

ディーゴ「俺はこういったのが大好きなんだ。ガキの頃からずっとそうしてきた」

 

紺子「私がやる人生ゲームより全然想像つかねぇよ…」

 

冷火(気にするトコそこ!?後片付け大変だろ!!)

 

許人「僕邪魔かな?身長高いし…」

 

高見「そんなことないわよ。でも終わった後の片付け大変かもしれないし、終わったら手伝うわよ」

 

 

ディーゴは早速大きな車のコマとピンと数字が1から12まであるルーレットを用意し、紺子の前に置いた。

 

 

ディーゴ「ほら、コマもピンもルーレットもあるぜ。俺は白にしよう」

 

冷火(それルーレットじゃねぇ!時計だよ、時計!)

 

紺子「じゃあ私緑な」

 

ディーゴ「2人だしな。ところでさ、車種はどうする?」

 

紺子「え?」

 

ディーゴ「外車と国産車、どっちがええ?」

 

紺子「そりゃ国産じゃん。右ハンドルよろしく」

 

ディーゴ「よし、じゃあピンクを右に刺して……俺は外車じゃ」

 

紺子「あっ!ディーゴお前、意外とリッチな方選んだな!」

 

ディーゴ「こういうのにはこだわるタイプなんだ。あとは先攻と後攻…」

 

紺子「お前からでいいよ。私こういうのにはあんまり薦まないタイプなんだよね」

 

盾子「正反対なんだね」

 

ディーゴ「じゃあ俺から行くぜ?せーの!」

 

 

早速ルーレットを回すディーゴ。

出た数は………4だった。

 

 

紺子「おっ、4か!4は結構いい数字なんじゃねぇのか?微妙だけど」

 

ディーゴ「1、2、3、4…おおっ、これは!」

 

 

【6マス進む】

 

 

ディーゴ「やった!結構進むじゃねぇか!」

 

紺子「6マス!ディーゴの人生派手だな~!最初から飛ばしてるもん!私置いてけぼりだよ!」

 

ディーゴ「ちょっと稼ぐぞ?飛ばしちゃうぜ。置いてけぼりだぞ?」

 

紺子「スタートダッシュだもん、派手だよ!まるで音速のハリネズミだな!まさに蒸気機関車のお前にはふさわしい進み方だよ!」

 

ディーゴ「1、2、3、4、5、6…おっと、これは?」

 

 

【10マス戻る】

 

 

デデドン!(絶望)

たどってみると、ふりだしだった。

 

 

ディーゴ「スタートじゃねーかよ!!」

 

紺子「かわいそ…」

 

ディーゴ「全然意味ねぇよ!喜んで損したわ!」

 

 

ディーゴは悔しそうにコマを叩きつけるようにふりだしに置くと、紺子がルーレットの前に向かった。

 

 

紺子「次私だな。参ります。せーの!」

 

 

だが出たのは………1だった。

 

 

紺子「あ~~、1かよ~~!いっつもそうだよ私の人生…歩みが鈍い亀だよ…」

 

仁美「でもわかんないよ~?ひょっとしたら勝てるかもしれないし~」

 

紺子「ミドリガメだよ…」

 

ディーゴ「あっはは!緑だしな!面白いなお前!」

 

紺子「ホンットにもう嫌になっちゃう…」

 

 

ブツブツ文句を言いながらコマを進める紺子。止まった場所は………。

 

 

【サラリーマンになる】

 

 

ディーゴ「おっ!お前サラリーマンになるのか!うらやましい…」

 

紺子「ホントになっちゃったよ…」

 

 

なんと紺子、いつの間にかスーツを着て、カバンを持っているではないか。

 

 

ディーゴ「何でなるんだよ実際に!?マスに止まったからって!」

 

 

 

ピピピピピピピピピッ

ピピピピピピピピピッ

 

 

 

紺子「あっ、すいません。ちょっと待ってくれますか?今キャッチ入りましたんで」

 

ディーゴ「キャッチ入ったって今電話もしてねーだろ!」

 

紺子「はいもしもし。出雲商事の出雲と申します。あっ!あーはいはい、いつもお世話になっております!」

 

ディーゴ「うるっせぇな耳元で…早く終わんねーかな…」

 

紺子「えっと私、出雲商事の…出雲商事の…あの………出雲商事と申します!」

 

ディーゴ「出雲商事の出雲商事って社長じゃねーかよ!」

 

紺子「いやー、いつもお世話になっております。あっ、すいません!今キャッチ入りましたんで少々お待ちください!」

 

ディーゴ「キャッチ入りすぎ!」

 

紺子「もしもし?あー、俺だよ俺俺

 

ディーゴ「オレオレ詐欺か!!もういいよ!」

 

 

ふざける紺子を無視してルーレットを回すディーゴ。出た数は3だ。

 

 

ディーゴ「1、2、3…あっ!」

 

 

止まった場所は『?』のシールが貼られたマスだった。

 

 

紺子「あっ!チャンスだよディーゴ!」

 

ディーゴ「ホントだ!シークレットじゃねぇか!」

 

紺子「参った参った。ディーゴの人生派手だな~!」

 

ディーゴ「まだわからんぞ?まだわからへんよ?よーし、はがすぞ?」

 

 

?シールを恐る恐るはがしてみると、マスには何か書かれていた。

 

 

【医者に】

 

 

ディーゴ「お!?医者になんの!?やった!」

 

 

【医者にかかる(鼻風邪で)】

 

 

ディーゴ「え~!?風邪かよ!!医者になるんじゃねーのかよ!!」

 

紺子「かわいそうに…」

 

ディーゴ「医者になれるかと思ったのによ~…何だよこれ…」

 

紺子「じゃあ私やっていいか?行くぞー!」

 

 

早速ルーレットを回しにかかる紺子だったが、また小さい数だった。

出たのはさっきと同じ1である。

 

 

紺子「あ~!また1……どれどれ?」

 

 

【歌手になる】

 

 

ディーゴ「歌手!?メチャメチャ派手じゃねぇか!いいなー紺子!」

 

紺子「なっちゃったよ…」

 

 

だが歌手とは言いがたい服装だった。スーツの上にストールを巻き、マイクを持っている。

 

 

ディーゴ「おいちょっと待て。歌手か!?これ歌手か!?」

 

紺子「それではお聞きください。新曲です。『雨の有給休暇』」

 

ディーゴ「いや、聞きたくねぇよ誰も!タイトルからして暗いし!たぶん耳腐る!」

 

紺子「じゃあディーゴやって」

 

ディーゴ「おう……せーの、よっ!」

 

 

だがディーゴと紺子の勝負より紺子の服装が気になって仕方ない一同。出た数は6だった。

 

 

ディーゴ「1、2、3、4、5、6!」

 

紺子「またチャンス!スッゲェ激動だなおい!」

 

ディーゴ「でもまだわかんないぜ?じゃあはがしまーす!」

 

 

【3マス戻る】

 

 

ディーゴ「ちょっとドキドキするな…」

 

紺子「ディーゴは派手だな~」

 

ディーゴ「1、2、3…あっ!」

 

 

【4マス進む】

 

 

ディーゴ「4マス進む!1、2、3、4!」

 

 

【10マス戻る】

 

 

ディーゴ「またじゃねーかよ!さっきからも~う!!」

 

紺子「別にいいじゃん。激動の人生だなおい」

 

ディーゴ「激動の人生じゃねぇよ!!始まってから風邪引いただけだぞまだ!!」

 

紺子「んじゃ、行くぜー」

 

 

そんなディーゴなど無視してルーレットを回す紺子。出たのは3だった。

 

 

紺子「あ~3か!3マス進まないとな…てか持ちづれぇ」

 

ディーゴ「当たり前だろ!いろいろ持って大変じゃねぇか!」

 

 

紺子は左手にカバンとマイクを持ち、右手でコマを持って3マス進んだ。止まった場所は………。

 

 

【プロ野球選手になる】

 

 

ディーゴ「無理だろ。もう無理だろそれ」

 

 

無理ではなかった。右手にバットを持っていた。

 

 

紺子「さーて、野球もしなきゃならないし…いろいろ忙しいぜ。ハードスケジュールだよ」

 

ディーゴ「絶対警察に捕まる格好だよ!」

 

 

 

ピピピピピピピピピッ

ピピピピピピピピピッ

 

 

 

紺子「あっ、ごめん。ちょっと電話入っちゃった」

 

ディーゴ「今試合なんだろ!?電話してる場合じゃない…」

 

紺子「タイム!タイム!」

 

ディーゴ「タイムって…」

 

紺子「すいません。今これから打席なんですよ」

 

ディーゴ「そんな奴いるか!」

 

紺子「打席終わってから、あのー…ちゃんと商談の方行きますので」

 

ディーゴ「いや、いいよ!どっちかにしろ!」

 

紺子「接待も行きますので」

 

ディーゴ「接待とかやってる場合じゃねぇし!もういいよ!さっさと着替えてこい!せーの、よっ!」

 

 

針が回り、出たのは8だった。

 

 

ディーゴ「おっ、8!1、2、3、4、5、6、7、8…」

 

 

【3マス進む】

 

 

紺子「また!派手だよ…いいな~」

 

ディーゴ「1、2、3…あっ!」

 

 

【8マス戻る】

 

 

ディーゴ「1、2、3、4、5、6、7、8…」

 

紺子「おいおいまたチャンスじゃねぇか!」

 

 

だがさっきディーゴが止まったマスは鼻風邪で医者にかかったマス。

よく見ると新たに?シールが貼られていた。

 

 

ディーゴ「また同じトコだよ…さっき風邪引いたトコ…」

 

紺子「何言ってんだよ。また別の出るかもしれねぇぞ?」

 

ディーゴ「変わるかもしれない!?嘘くせぇ!でも一応はがしてみるか…」

 

紺子「マジで変わってるかもしれないぜ」

 

ディーゴ「ホントか?せーの…」

 

 

疑心暗鬼を抱きながらもとりあえずはがしてみた。そこには………。

 

 

 

 

 

【たくさん歩いたね】

 

 

ディーゴ「いや、知ってるよ!!何じゃこれ!指示出せ指示!」

 

 

 

 

 

その後着替えた紺子はルーレットを回し、出た数は2だった。

 

 

紺子「1、2!」

 

ディーゴ「あーっ!」

 

 

【結婚する】

 

 

紺子「なんてこった!結婚した!結婚しちゃったよ!」

 

ディーゴ「いいな紺子!結婚しやがった!」

 

紺子「辰美、私女子だから旦那さん持ってきて!」

 

辰美「旦那様ですね。旦那様は青ですから……はいどうぞ」

 

紺子「旦那はね、ちゃんと隣にな。よし、新婚だ!」

 

ディーゴ「新婚だな。うらやましいじゃん」

 

紺子「人形劇タイム~。なあなあ、ハネムーンはどうする?やっぱり今流行りの熱海がいいわ♡

 

ディ・龍「「昭和30年代か!!」」

 

龍華「いくらなんでも熱海はないだろ!もうちょっと豪華な場所ねぇの!?」

 

 

 

 

次にディーゴが出した数:6

 

 

ディーゴ「1、2、3、4、5、6!」

 

紺子「ディーゴまたチャンス!」

 

ディーゴ「またシークレット…だけどよかった試しねぇからな……よっ!」

 

 

【結婚しないかもしれない】

 

 

ディーゴ「もう意味わかんねぇ!だいたいさ、人生ゲームってのは結婚したり子供できたり金儲けしたり…それが楽しいのにさ、独身でずっと行くのもなぁ…………」

 

紺子「そういう人生もあるんじゃないのか?」

 

 

 

 

次に紺子が出した数:9

 

 

紺子「1!2!3!4!5!……あれ?」

 

 

元気よく進むが、急に立ち止まる紺子。

それもそのはず、先は壁で行き止まりだ。

 

 

ディーゴ「どうすんの?壁あるぞ?」

 

紺子「よーし、こうなったら奥の手だ。よく見てろよ?せーの、6ッ!!」シュタッ

 

ディーゴ「うわっ!!」

 

龍華「うえぇぇ!?そんなのありかよ!!」

 

 

なんと紺子、ジャンプしたと同時に壁に立った!

 

 

紺子「7!8!9!」

 

ディーゴ「ちょちょちょちょちょ!!何!?何!?」

 

紺子「どれどれ?」

 

 

【男の子の双子が生まれる】

 

 

紺子「…だってさ」

 

ディーゴ「おっ!いいな~…ってそうじゃねぇよ!!何でそんなことできんだよ!?」

 

紺子「ディーゴ、双子持ってきて。青いの」

 

ディーゴ「あ、ああ…おめでとう」

 

 

ディーゴは青いピンを2本手にし、紺子へ持っていくが、龍華は壁に立った彼女を見てまだ驚いていた。

 

 

龍華「いやいやいや、どうなってんだこれ…」

 

ディーゴ「はい」

 

紺子「早くよこせよバカヤロー!」

 

ディーゴ「何だよそれよ!何なんだよ!」

 

紺子「よしよし、私のかわいい双子ちゃん♡ここに刺さなきゃね♡で、こいつはジョニーで…こいつはジョニーにしよう」

 

ディーゴ「一緒じゃねぇか!紛らわしいよ!」

 

紺子「いや~しかしね、なんかこう…なかなか新鮮で眺めがいいね」

 

ディーゴ「いやまあ、そりゃそうじゃないの?」

 

紺子「ディーゴも早くこっち来た方いいぞ」

 

ディーゴ「…そうだな。俺も壁登りたいよ。龍華は壁歩きたいって思ったことある?」

 

龍華「俺が幼い頃テレビでそういうの観てよく思ってたけどなぁ……やってみたら無理だったぜ」

 

紺子「龍華は仕方ないけど、ディーゴ早くこっち来なよ。だってここ別世界で楽園だぞ?全然違うぞ」

 

ディーゴ「そんな楽しいの?」

 

紺子「そりゃそうだ。こっちゃ全然違うぜ」

 

ディーゴ「よしっ!今から俺も行くからな!行くぜ!」

 

 

壁を登りたくてウズウズしながらルーレットを回すディーゴ。出たのは3だ。

 

 

ディーゴ「どうかな?1、2、3!まだだった~!まだダメだった~!」

 

紺子「惜っしいな~!」

 

ディーゴ「で?何て書いてるんだ?」

 

 

【壁に立つ紺子にびっくり】

 

 

ディーゴ「いや、それ…言われなくてもな」

 

紺子「ああ」

 

ディーゴ「全然意味ねーじゃんこのマス!だって…あれ?何だこのマス?【ディーゴは壁に立つことができるでしょうか?】?【ディーゴは結婚できるでしょうか?仕事は何をしてるでしょうか?】?知らねぇよ!おかしいだろ!」

 

紺子「ディーゴ、ディーゴ!私のルーレット回してきてよ」

 

ディーゴ「お前の?んだよ、も~……全然なんかさ、俺が面白くないんだからな……お前のな?じゃあ代わりにやるで。よいしょ」

 

紺子「いいの出せよ?」

 

 

そんな期待とは裏腹に出たのは1だった。

 

 

ディーゴ「あっ!また1だった…」

 

紺子「1かよ~!!」

 

ディーゴ「いいじゃん、いいじゃん!別に!」

 

紺子「も~!紺子はもういっつも地味だよ!」

 

ディーゴ「でも今までで全然いいじゃねぇかよ!俺だよ一番地味なの!」

 

紺子「んじゃ行くぞ?1!何だこれ?」

 

 

【写真集がベストセラーに!10万ドル儲かる!】

 

 

ディーゴ「10万ドル!?10万ドルってスッゲェベストセラーだぞそれ!」

 

紺子「ベストセラーだよ!」

 

ディーゴ「そんな売れたんだ!」

 

紺子「熱海で撮影した」

 

ディーゴ「また熱海!お前頭の中全部熱海だな!でもいいな~。よしっ!次は俺絶対壁行くからな!せーの!」

 

 

そう宣言したあとルーレットを回すと、3が出た。

さあディーゴ、登れるか?

 

 

ディーゴ「それじゃあ俺も壁に登っていきたいと思います!行くぞー!」

 

 

ディーゴは早速右足を壁につけ、続けて左足を床から離す。

 

 

ディーゴ「1…あれっ。1…イッテ!」

 

紺子「何してんだよディーゴ!早く来いよ!」

 

ディーゴ「1…あーっ!ちょっと…全然登れねぇじゃねぇかよ!何で俺はダメで紺子は登れんだよ!」

 

紺子「ディーゴがバカだからだよ」

 

ディーゴ「ふざけんなよ…1、2、3!」

 

 

仕方なくコマだけ壁につけ、進める。止まったのはまたシークレットマスだった。

 

 

紺子「チャンスだよ!またチャンス!」

 

ディーゴ「まただよこれ!じゃあめくるぜ?よっ!」

 

 

【1回休み】

 

 

ディーゴ「何だよも~~!」

 

 

 

 

 

次に紺子が進む数:1

 

 

紺子「じゃあ1進むよ?1っ!何だ?」

 

 

【油田を掘り当てる。100ドル儲かる】

 

 

ディーゴ「何で油田掘り当てとるんじゃ!…ってちょっと待てちょっと待て。写真集で10万ドル儲かって油田100ドルっておかしくね?」

 

紺子「いいからいいから」

 

 

 

 

 

次に紺子が進む数:2

 

 

紺子「もうちょっと大きい数字出せよ!使えねぇな!」

 

ディーゴ「いいじゃねぇかよ!1とか2なのにそっちの方が全然いいだろ!俺なんか大きい数字出してるのに全然ダメだよ!」

 

紺子「うるっせぇなお前は!」

 

ディーゴ「いいから早く行けよ!早く!」

 

紺子「1!2!」シュタッ

 

 

壁から床へ戻った紺子。果たして止まった場所は?

 

 

紺子「えーと?」

 

 

【ボランティアで町内の大掃除。10万ドル儲かる】

 

 

ディーゴ「おかしいだろそれ!儲かっちゃダメだろ!!何でボランティアやってんのに10万ドルもらってんだよ!」

 

紺子「まあボランティアっつったって…」

 

ディーゴ「『つったって』じゃねぇよ!ボランティアにならんじゃろそんなの!」

 

紺子「いろいろあったってことだよ」

 

 

 

 

ようやくディーゴの1回休みが終わり、ルーレットの数は4。

進めてみると、またシークレットマスだった。

 

 

紺子「あ゛~!!またチャンスや~…!」

 

ディーゴ「でもさ、ここ儲かりゾーンなんだぜ?そのド真ん中だからな?一発逆転行きます!せーの!」

 

 

お金がたくさん儲かるチャンスに胸をときめかせながら?シールをはがしてみた。

そこには………。

 

 

【5円拾う】

 

 

紺子「うわー、すっごーい!」

 

ディーゴ「すごくなーい!!5円拾ったってしょうがねぇじゃねぇかよ!!何だよ10万ドルとか言ってんのに!!」

 

紺子「あったまいいー!」

 

ディーゴ「頭の問題ちゃう!」

 

 

 

 

 

次に紺子がルーレットを回すが、またしても1だった。

だがその先はとても嬉しいことだった。

 

 

【女の子の双子が生まれる】

 

 

ディーゴ「また双子かよ!どんだけ子供生むんだよ!」

 

紺子「生まれたもんはしょうがねぇよ。双子持ってきて」

 

ディーゴ「スゲェな!もうこれで4人だぞおい!」

 

紺子「もう大変だぜこれ…名前はさくらと一郎にしよう」

 

ディーゴ「一郎かよ!かわいそうだろ!」

 

 

 

 

 

ディーゴはルーレットを回し、出たのは3だった。

 

 

ディーゴ「せーの、1、2、3。何だ?」

 

 

【神社にお参りして、お賽銭5円投げ入れる(ご縁がありますように)】

 

 

ディーゴ「さっきの…!拾った5円そのまま…!そのままじゃねーかよ!」

 

紺子「でも5円はな、『ご縁がありますよ』っていう…」

 

ディーゴ「うるせぇよ!書いてあるしここに!」

 

紺子「私やっていい?」

 

ディーゴ「紺子やってみろよ!」

 

紺子「回します。せーの」

 

 

やはり小さい数しか出ない。2だった。

 

 

紺子「あー2だ!1、2っと」

 

ディーゴ「何だ?」

 

 

【男の子と女の子の双子が生まれる】

 

 

ディーゴ「またかよ!てか何で男と女1人ずつ生まれるんだよ!意味わからんわ!」

 

紺子「いいから早く持ってきて」

 

ディーゴ「もう乗らねぇよこれ…横に入れろよ横に?横に…ってそうじゃなくて。挟むの!何やってんの?何やってんの!?おい!何やってんの!?」

 

 

紺子はディーゴを無視し、ピンはフロント側に無理矢理刺された。

 

 

紺子「お前ら前方を確認してくれ」

 

ディーゴ「死んじゃうし!ちょっとかっこいい戦車みたいになってんじゃねぇかよ!」

 

紺子「別にいいだろ(外車1人ってかわいそすぎかよ!)」

 

ディーゴ「じゃあ行くぞ?」

 

 

ルーレットを回すディーゴ。出た数は3。

進めてみると、そこにはこうあった。

 

 

【写真集を発売】

 

 

ディーゴ「…だけなの?これだけ?」

 

紺子「だけ。発売した()()なの」

 

ディーゴ「え、じゃあ何?10万ドル儲かるとかそういうのは?」

 

紺子「ないね」

 

ディーゴ「確かに書いてないな」

 

紺子「2冊ぐらいしか売れなかったんだと思う」

 

ディーゴ「最悪だ…しかしさ、もうすぐあがりなのにさ……あ、そうだ。あがりのルールなんだけど、ぴったり止まらないとダメだから」

 

紺子「あっ、そういえばそうだな。てことは6ちょうどじゃないとダメなのか」

 

ディーゴ「ちょうどだから」

 

紺子「1、2、3、4、5、6、やったー!!」

 

ディーゴ「いや、やったじゃなくて!それを出すんだよ!」

 

紺子「6より大きかったら戻んないとダメなのか」

 

ディーゴ「そうそう。戻るルール」

 

紺子「わかったわかった。じゃあやるぞ?6出ろっ!」

 

 

6が出ることをルーレットに望みをかける紺子。回してみると、10が出た。あがりから4マス通りすぎている。

 

 

紺子「あ~10!」

 

ディーゴ「ほら、俺のトコだよ」

 

紺子「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10…」

 

ディーゴ「な!俺と同じトコ!ほら、写真集発売しかないトコ!ハハハハハ!かわいそうに、ハハハ!」

 

紺子「ハハハじゃねぇよ。どけほら」

 

ディーゴ「え?」

 

 

紺子は自分のコマをどかしてみると、なんとそこには。

 

 

【写真集発売。10万ドル儲かる】

 

 

ディーゴ「あれ…あれ!?おい、おかしいだろ!いつ変わったんだよ!?」

 

紺子「儲かっちゃったよ…」

 

ディーゴ「おい、いつ変わったんだよ!!さっき止まった時そんなもんなかったじゃねぇかよ!!一体どうなって…!」

 

紺子「いいからゴタゴタゴタゴタご託並べずにとっとと私のスペースから出てけよ!!

 

ディーゴ「ひでぇ…ひでぇよ!いつ変わったんだよこれ~!何だよ~!」

 

 

逆ギレする紺子に泣きそうになりながらルーレットを回すディーゴ。

出た数は6。2マス行きすぎだ。

 

 

ディーゴ「1、2、3、4、5、6…」

 

 

【2マス戻る】

 

 

ディーゴ「またここかよ~!もう…あっ。でもあれだ!10万ドル10万ドル!やったやった…って!?」

 

 

【ニューアルバムを発売】

 

 

ディーゴ「また変わってんじゃねぇか!!おかしいだろ!!何で俺が止まると儲からないことになってんだよ!?

 

 

 

 

 

紺子「よーし、回すか」

 

ディーゴ「4じゃなきゃダメだから」

 

紺子「4ね。よーし、4出ろ!」

 

 

またルーレットに望みをかけながらルーレットを回す。

出たのはまた10だった。

 

 

ディーゴ「あー10だ!行きすぎた!」

 

紺子「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10!」

 

ディーゴ「何?」

 

紺子「えーと…」

 

 

【男の子と女の子の双子が生まれる】

 

 

紺子「また双子生まれちゃったよ…」

 

ディーゴ「おーい!!もうこれ人生ゲームじゃねぇよ!!子作りゲームだよこれもう!!

 

紺子「ウヘヘヘヘ…」

 

ディーゴ「もうホント無理だから…中に刺して中に。中だよ中、そこじゃないそこじゃない!だーかーらー!!何ドアに刺してんだよ!」

 

紺子「私もう体ボロボロだから…………これでいいや」

 

ディーゴ「俺せめて3出したい。あがりの1個前」

 

紺子「あがりの1個前……ああ、あれか」

 

 

【芸能界の人気者になり、結婚して家も建てる】

 

 

ディーゴ「妙にリアルで嫌だけど、まあそれがいい!」

 

紺子「そう?」

 

ディーゴ「3よ出てくれ!!」

 

 

勢いよくルーレットを回した。そして出たのは……………。

 

 

ディーゴ「4!あ~惜しい!」

 

紺子「4は……あっ!あがり!」

 

ディーゴ「あがりか…」

 

紺子「あ~~~負けたわ~~~~!!」

 

ディーゴ「全っ然嬉しくない!」

 

 

ディーゴはあがりマスにコマを投げつけるように置いた。

 

 

紺子「アカ~ン!」

 

ディーゴ「俺の人生ろくなことなかったよほとんどさ!おかしいじゃん、こんなあがったって…」

 

紺子「辰美、ディーゴにあれ持ってきて」

 

辰美「かしこまりました」

 

 

辰美は湯飲みを用意し、それに茶を入れると、ディーゴに渡した。

 

 

辰美「はい、あがりの人にはこちら、()()()になります」

 

ディーゴ「くっだらねぇ!いいよ別に!そんなダジャレ面白くもなんともない!」

 

辰美「どうぞ」

 

ディーゴ「全然いいよこんなの。嬉しくねぇ…アチッ!熱いしよ~…何だよこれ…あ~つまんなかった!」

 

龍華「まあそうだろうな。紺子なんちゅー優遇ゲーだよ………」

 

ディーゴ「ところで紺子、一応やるん?」

 

紺子「やるよ。私もそろそろあがりたいし。よいしょ」

 

 

ルーレットの前に向かい、針を回してみた。

6が出た。

 

 

紺子「1、2、3、4、5、6。やった2着だー!」

 

ディーゴ「まあ2人でやってるからな」

 

辰美「紺子様お疲れ様で~す」

 

紺子「よーしあがりだ♪」

 

ディーゴ「いやちょっと待て!何で2着のあがりがでかいんだよ!」

 

紺子「はぁ~ほっこりほっこり」

 

 

その後本当に後片付けに時間がかかった。終わったのは昼休みが終わるギリギリだった。




紺子はぴかりポジション固定のつもりです。
次回から1年とのレクリエーションですが、笑ってはいけないでやってる捕まってはいけないをやります。

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