ベイビーステップ ハルとナツ   作:ニャン吉

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第13話

side春樹

エーちゃんが入会して1ヶ月が経ちDコートまで上がってきた。

かなりキモイ顔をする頻度が上がってきたけどあの時の俺のサーブ予感は間違いなさそうだ。

そんな時エーちゃんが俺とタクマのサーブを除いてタイムを測ってはノートに書いてを繰り返している。

するとタクマが

「なんだよ」

とエーちゃんにイライラしながら聞いている。

「えっ・・・あっ・・・」

と言葉に困っていると

「エーちゃん。一応俺とタクマはサーブ練を終えたんだけど?何かようでもあるのか?」

と聞くとエーちゃんの爆弾発言が飛び出た。

「やっぱりタクマ先輩もプロ目指してるんですか?」

と聞いていた。

タクマはエーちゃんの胸ぐらを掴んで今にも殴り掛かりそうになっていた。

「おい!タクマ。やめろ。」

と俺が言うとタクマが

「てめぇは関係ねえだろ。すっこんでろ!」

「目の前で見せられて俺が止めねえとでと思ってんのか!?」

と俺とタクマが睨み合いながらもエーちゃんを、掴んだまま話さない。

そんな時三浦コーチが

「キ・・・キサマ!なにやってんだ!

聞いているのかタクマ!!」

とタクマを三浦コーチが説教してる時にエーちゃんが

「なんで・・・

なんでそんなに怒るんですか?」

と言われてタクマは頭を書いて腕を交差させて

「やっぱ今のなし。」

と言っていた。それを見て俺は

「ならタクマは出てけ!怒ったりなしって言ったり鬱陶しいんだよ!」

と言うとタクマ

「わーたよ。出てきゃいいんだろ!」

そう言ってコートを出ていった。

その直後にエーちゃんは俺に

「春樹君。なんでタクマ先輩はあんなに怒ったの?」

と聞いてきた。それを聞いて俺も

「おい。お前もいい加減気付け。タクマの代わりに俺がサーブを打ってやる。どうせリターンの練習の為に見に来たんだろ。1箱分だけ打ってやるから終わったらさっさと失せろ。」

と言うと

「ありがとう」

と言ったあとに

「何がいけなかったのかな?」

と言いながらコートに入る。そして

「春樹君。」

「なんだ?」

「もし俺がリターンを出来たらなんでタクマ先輩が怒ったのか教えてくれないかな?」

と聞いてきた。

「ならお前が1つもコート内にリターン出来なかったらこの事には今後一切首を突っ込むな。」

「わかった。」

こうして俺がエーちゃんのリターン練習に付き合う事になった。

 

結果としてコート内にリターンが帰ってくることが遅れてやって来たなっちゃんが一言アドバイスをしてエーちゃんなりに理解をしてからサーブに負けなくなってきた。

が最後まで帰ってくる事はなかった。

 

最後の最後まで俺はフラットサーブしか打たなかったけど多分スライスサーブを最初から打っていたらリターンに成功していたんだろうな。と思いながら練習を終えた。

 

練習後三浦コーチが高校生の選手を集めて大会が近い事と俺となっちゃんが男女の第1シードである事とタクマが第2シードである事を伝えて解散となった。

 

帰りはいつも通りなっちゃんと2人で手を繋いで帰った。

「なっちゃんは今日は珍しく遅かったね。」

「家の方で用事があってね。遅れちゃった。あははははは。

それよりハルちゃん。第1シードおめでとう。」

「それはなっちゃんもだろ。」

「ならお互いにおめでとうだね。」

 

 

 

そして時間が経ち大会初日。

エーちゃんにとっての初公式戦が幕を上げた。

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