結果から言おう。
エーちゃんの大敗ではあるが大きな収穫のある試合だった。
いい点はリターン。
問題点はサーブ。
プレイスタイルはシコラー。
こりゃ明日、エーちゃんは筋肉痛だな。
と試合直後に考えているとコートから出てきた大林さんが話しかけてきた。
「清水君、だよね。」
と確認するように聞かれて
「そうですよ。」
「丸尾君。・・・彼の練習によく付き合うのかい?」
「原石なんでね。」
「そうか。俺はいつか清水春樹。君にリベンジする。そしてその時は勝たせてもらう。」
「そういう寝言はタクマに勝ってからにしてください。それじゃあ失礼します。午後から彼女・・・鷹崎ナツ除いて試合があるんで。」
俺はそう言って大林さんから離れていった。
少し歩くとなっちゃんがお昼の軽食をベンチに座って取っていた。
俺がなっちゃんの隣に座るとなっちゃんが
「ハルちゃん来てくれたんだ!」
「この時間がなっちゃんが1番不安に感じる時間だからな。そんな時は俺の試合が終わってれば隣に駆け付けるさ。」
と答えるとなっちゃんは笑顔で俺に
「ありがとう」
そう言って軽食を再び取り始めた。
食べ終わると
「ハルちゃんはさっき大林さんと何を話していたの?」
「俺にリベンジをするんだとさ。」
「そっか。てもハルちゃんなら大丈夫!勝てるよ!」
そう言ってくれた後なっちゃんは昼ご飯を片付けて人目の使い場所へ2人で移動する。そしてら俺は先程のなっちゃんのセリフに答えるように
「当たり前だ。それよりなっちゃん。試合前のやつやるぞ。」
「うん。」
なっちゃんの声を合図に俺はなっちゃんの額に手を当て前髪を少し上にあげて額にキスをする。
少しして長いなっちゃんの額へのキスを終えるとなっちゃんは顔を真っ赤にさせるもどこかスッキリした顔をしていた。
「ありがとうハルちゃん。もう負ける気がしないよ!」
「ならよかった。それと一言。」
「うん。」
「なっちゃんが例えこの試合中にどんなにアウェーになったとしても俺だけはなっちゃんのホームだ。だからなっちゃんは自信を持って試合に出ておいてよ。」
と言うとなっちゃんは
「いつも通りのセリフをありがとうハルちゃん。なんかねこれが無いと心細くなっちゃうよ。」
となっちゃんが言ったので俺はなっちゃんの額を人差し指で小突く
するとなっちゃんは両手で額にを抑えて
「何する・・・」
ここで俺は唇にキスをする。
なっちゃんの不安が今日は強いそうだ。
多分エーちゃんが来てなっちゃんが初めての公式戦のことを思い出したんだ。
「ハルちゃん。」
となっちゃんの少し弱い声。
「なっちゃん。なっちゃんは俺にとってのなんだ。去年の俺が恥ずかしがりながら言ったセリフを思い出せ。」
そう言うとなっちゃんが
「愛してる。・・・ハルちゃんはそう言ってくれた。」
「俺は頑張るハルちゃんを愛してるんだ。
負けて帰ってきたら抱き締めてやる。
勝って帰ってきたら沢山褒めてやる。
さぁもうすぐ試合だ。勝ったらこのままどこかに行こうか。どこに行きたい?」
「ハルちゃんの部屋。」
「そうか。俺の部屋か・・・?俺の部屋?」
「うん。」
「何が試合んだ?」
「勝てたらハルちゃん家に今晩止めて。」
「わかった。俺と親父と母さんを説得するからなっちゃんは外泊の許可を貰ってこいよ。」
と言うと
「任せて!それじゃあ試合に勝ってくる!絶対に見ててね!」
そう言ってなっちゃんは走って試合のコートに向かった。
そして俺は歩いて向かうのだった。