side丸尾栄一郎
初めての試合から3日後
みんなの応援。
そしてベスト8の試合見学のために
トーナメント表を見ると
春樹君はさすが第一シード
タクマさんも勝ち進んでるし諭吉くんも勝ち進んでる。
鷹崎さんも春樹君と同じ第一シードなんだと改めて思うよ。
大林君も勝ってる。
鷹崎さんは今、他の女子選手たちと一緒にいる。
鷹崎さんは調子良さそうだな。
と思って男子のコートに向かって歩いていると
「アニキー来てたんですね。」
「あっ諭吉くんボールを持っているってことは勝ったんだ!おめでとう」
「ま、一応第七シードですから。でも次からは手強いですね。そろそろ他のシード選手と当たりますし博士とタクマさん、第三シードの荒谷君にかんしていえばまだ1ゲームも落としていないそうです。」
そうなんだ。
「やっぱりすごいな。」
と思っていると春樹君が誰かと一緒にやって来た。
「おっす!諭吉。」
「博士!」
「相変わらず諭吉くんは春樹さんのこと博士って呼んでるんですね。勝ちました?」
「おー宮川も。
そっちはなんとかね。」
と諭吉君と話している宮川君?
ひょろ長いな。
「こっちのブロックは進行早くてもうベスト4決めだよ。
次、大林君だから頑張らないと。」
この人大林君とやるんだ。
と思っていると宮川君が
「あ・・・丸尾君でしょ?
大林君と1回戦でやった。」
「凄いシコりだったね後で凄い噂になってたよ。」
どんな噂だ!?
「僕が敵を取ってくるから。」
「おう。頑張れよ宮川。」
「はい。春樹さん。」
「そうだエーちゃん。あいつは第4シード宮川卓也覚えておくといい。」
メモメモメモ
「あいつは中三だからな。
それと2番コートの奥の老け顔。あいつは第2シードの荒谷パワーと速さを兼ね備えているカウンターのベースライナーだ。
あいつのプレースタイルは俺の直感型の時に近いものがある。
そうだろ諭吉。」
「そうですね博士。荒谷寛
はっきり言って野獣ですよ。
種類で言うなら虎ですかね。
ちなみに博士は黒豹ですね。」
「なんだよ俺が黒豹って。まぁいいや。俺の試合がもうすぐだから行くぜ。宮川と大林さんの試合を見るのもいいけど俺の試合も見に来いよ。」
そう言って春樹君は去って行った。
大林君と宮川君の試合は凄い迫力だった。
そんなふうに感じていると諭吉君が
「宮川も荒谷同様にベースライナーですが少しタイプが違います。
あのハードショットで7色のストロークと言われるほど多彩なボールを打ち分けるんです。」
って細かく教えてくれた。
試合を少し見ていると諭吉君がまた一言。
「さっき説明したのが神奈川の要注意プレイヤーですね。
僕と大林さんも入れといてくださいよ。
でもなんだかんだ言っても上位3人は少し格が違いますね。
荒谷はまだ上二人と離れていますが下とはレベルが違います。でまたタクマさんと博士でもまたレベルが少し違うんですよね。
まぁこの大会の1番コートが注目ですよ。」
と諭吉君に言われて見に行くと春樹君は既にコートの外に来ていた。
「遅かったな諭吉。」
「博士はもう終わったんですか?」
「ああ。」
「相手は神奈川でも強い選手の筈ですが?」
「なっちゃんがいるしプロの大会にも出ているし負ける訳にはいかないからな。タクマの試合でも見に行け。」
と言われてタクマさんの試合を見に行ってノートをとる。
すると後ろから
「勝ってみたいか?」
と言われて後ろを振り向くも
「え!コーチ!?」
「そういう顔をしていたよ。」
と言われて
「ノートを見せてもらってもいいかね。」
「え!?あっハイ!
た・・・ただのメモですよ。面白くも何ともないと思いますけど。」
と言うもコーチは黙々とノートを読み進める。
「楽しかったんです。
負けて
全然歯が立たなくて悔しかったんですけど
眼がいいって言われてそれが試合で実感出来て
そしたらもっと強くなれるかもって
そうなれればきっともっと面白いだろうって」
「キミは確かに眼がいい。
でもそれだけじゃない。」
と言ってくれて俺の事や、ノートのこと沢山コーチは褒めてくれた。そして最後に一言。
「これからの練習次第では春樹は厳しいかもしれん。もうプロの試合にも出ているがまだ学生である為メインがこっちになっているがな
他の神奈川のトップ選手を1年・・・半年・・・いや、もっと早く
キミは彼らより強くなれる!!
かもしれない。
だがこれは冗談で言っているわけではない。ここからはキミ次第なんだ。
春樹が君の事を楽しみだと言っていた意味がやっとわかったよ。
強くなりたいなら明日の朝7時にSTCの1番コートに来なさい。」
コーチにそう言われてもちろん答えは決まっていた。
やってやる!
そう思った。