ベイビーステップ ハルとナツ   作:ニャン吉

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第21話

side春樹

放課後

2年になり俺となっちゃんにエーちゃんは同じクラスになった。

「エーちゃん。なんでエーちゃんはいつまでもなっちゃんの事を鷹崎さんって呼ぶんだ?大分可愛そうだぞなっちゃんが。」

と俺がエーちゃんに言うとなっちゃんも

「そうだよエーちゃん。去年から同じクラブの仲間だし今年からは同じクラスなんだもん。なっちゃんかナツって呼んでよ」

「でも春樹君と付き合ってるし大丈夫かな?」

とエーちゃんが俺を見ながら言ってくる。

少し呆れながらも俺は

「大丈夫だ。エーちゃんがなっちゃんって呼んだくらいで俺となっちゃんの関係は変わらないからな。」

と俺も答える。

それに便乗する形でなっちゃんも

「そうだよエーちゃん。もっとフレンドリーにいこうよ。」

と言っている。

それを聞いてエーちゃんは周りの目を気にしながら

「それじゃあ・・・な・・・なっちゃん。

なんか凄い恥ずかしい。」

とエーちゃんは顔を紅くしながら言う。

「そんなに恥ずかしがりながら言われるとムズムズするよ。」

確かに。

「エーちゃん。俺の事もハルでいいぞ。」

と言うとエーちゃんは心底驚いた声で

「えっ!なんて?」

と聞かれてしまった。

そんなにおかしな事を言っただろうか?

と思っていると爽児からメールが来た。

内容は

 

今年の日本での大会の前に

ハルと1度、全力で試合をしたい。

ハルが出ることは知ってるけど

1試合だけ頼む。

 

とメールが来た。

 

爽児とは当たれば2回戦。

三浦コーチに相談だな。

 

と思っているとなっちゃんが俺の携帯を覗いていた。

 

「ハルちゃんはそうちゃんと試合するの?」

となっちゃんは聞いてきた。

「俺はやりたいと思っている。でも本当は大会後が1番なんだよな。」

と答えるとなっちゃんは笑顔で

「きっと大会で当たるよ。お互いに1回勝てば当たるんでしょ?いけるよ。」

と言ってくれた。

「そうだな。・・・エーちゃんを連れて俺とそうちゃんの試合を出来るだけ全部見せてくれないか?」

と俺がなっちゃんに伝えると

「いいの?エーちゃんはいつかライバルになるかもしれないんでしょ?」

と言ってくるので俺はそれに笑顔で答える。

「エーちゃんの今の練習のペースでは脅威にならないから発破を掛けれたらなと思ってな。」

と伝える。

するとエーちゃんは

「春樹君に質問なんだけどなんで俺なの?」

と聞いてくる。

それにどう答えようか迷うが

「エーちゃんの反復練習は地味だけど確実に意味のある練習なんだ。それを何時間も続けられるのはある種の才能だ。エーちゃん自体にテニスの・・・というかスポーツの才能が高いかと言われると謎だけどテニスにおいてはエーちゃんの反復練習は才能が自分より上の相手を倒す事が出来るかもしれないし確実に身に付けることでもしかしたら才能が開花するかもしれない。だから俺も基本の練習には他の応用以上に時間を掛けるし・・・違う。かけないといけないんだよ。」

と俺は真剣に答える。

そして最後に一言。

「俺はエーちゃんノートが凄い脅威に感じるよ。どこまで知られているのか・・・どんな対策をしているのかがまるで読めないからな。」

俺はそう言ってなっちゃんを連れてSTCに向かい始めるのだった。

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