ベイビーステップ ハルとナツ   作:ニャン吉

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第22話

side春樹

アップが終わってから荒谷と宮川に声を掛ける。

 

「寛。宮川。ダブルスで試合をしてくれねえか。」

と言うと荒谷が

「ダブルスか。いいな。やろうぜ。まずはダブルスでお前に勝ってやるよ。」

と言われて宮川は

「俺からもお願いします。」

と言って了承を得た。

 

コートに入ると荒谷が

「おい!春樹!」

「どうしたんだ寛?」

「なんでお前のペアが鷹崎なんだ。STC最強ペアを見せるって言ってたろ。」

「最強だろ。二人とも前回の大会は第1シードだ。」

「わかったよ。でも手は抜かねえぞ。」

そう寛が言って試合を始めるも俺の守りを抜けずなっちゃんの女子ならではの攻めを止めきれず

俺となっちゃんの勝ちになった。

「あー!負けた。確かに最強ペアだな。」

「だろ。」

「はい。鷹崎の攻めは男子の方ではやらない攻めでしたし凄いですね。」

「そりゃあ私は荒谷君に比べたら体力も筋力も無いからね。女子の柔らかいテニスで勝つよ。それに失敗してもハルちゃんがカバーしてくれるしね。」

「当たり前だろ。」

といつの間にか2人の空気になっていて荒谷が

「惚気けすぎだ。砂糖を吐きそうだぜ。」

と言って宮川は

「お幸せに、あははは」

 

こうして俺たちの今年は色々あって大会は終わりトレーニングの冬に入っていった。

 

side丸尾栄一郎

 

冬に入ると大会は無くなりトレーニングがメインになった。

春樹君は何時も誰よりも早く来てトレーニングを鷹崎さんと始めている。

内容も凄く濃いと言う事をコーチに聞いた。

がお正月を中心に2週間

春樹君と鷹崎がいない時期があった。なんでもアメリカに短期留学しているようだ。

 

その後、短期留学から帰ってくると春樹君と鷹崎さんはお土産と一緒に凄いレベルアップした姿をコートに見せていた。

コーチが春樹君に本格的にプロとして活動しないかと言っているが学生の内は学生の大会にだけ。夏休み中は海外も出るけど基本は学生の大会に出て今年の日本の大会には出場すると言っていた。

それにしてもそうちゃんって誰なんだろう。

 

鷹崎さんに聞いてみると

一昨年からアメリカでプロ目指して去年からプロとして活動している春樹君のライバル。

ランキングも春樹君と大差ないみたい。

短期留学の時に2回試合をしてまだ負けなかったけどすごい迫力のある試合だったらしい。

そんなプロの大会に今年は出ると春樹君は宣言したんだ。

凄いな。

純粋にそう思った。

 

side春樹

2月に入りメニューを少しずつ試合仕様に変えていった。

春から大会が始まる。

もうすぐプロの大会も始まるからそれに向けて調整もしないといけない。やらないとな。学生テニスの調整とプロの大会への調整はわけが違う。

気合を入れないとな。

 

sideなっちゃん

今年のハルちゃんは今までとは比べ物にならないくらい気合が入ってるな。

コーチにはプロの大会に出ることを宣言してるし凄いな。

私も負けてられない。

そう思って私もハルちゃんのトレーニングに少し参加すると

すぐに追いつけなくなった。

そうちゃんもハルちゃんも私を凄い置いていっちゃったな。そう思えて仕方ないのだった。

 

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