ベイビーステップ ハルとナツ   作:ニャン吉

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3話 原作入り

あれから暫くが経ち

いつの間にか高校に入学してから2週間が経っていた。

 

俺のクラスには変わった奴がいる。

 

名前は[丸尾栄一郎]あだ名がエーちゃん

 

授業の最後に出される先生の無茶振りな問題も難なく答えられる勤勉と言うかとにかくおかしい奴。

 

そんな日の昼休み

 

高校ではクラスが別れてしまった彼女のなっちゃんが突然扉を開けてクラスに入って来た。

 

「ハルちゃん!」

 

と言う声掛けに周りのクラスメイトは

「ハルちゃん?」

「誰だよ入って来たの?」

「2組の鷹崎ナツだよ。」

「すっげーかわいいな。」

 

と言う声を聞きながら

 

俺のなっちゃんの元へ向かう。

 

「なっちゃん。流石に教室でハルちゃんは無いよ。」

「えっー!だってハルちゃんはハルちゃんだもん。」

「まぁいいけどさ。で、要件は何?」

「ちょっとー!その態度は彼女に対して酷くない?」

「酷くないよ。それで要件は?」

「そうだった!

お願い!!日本史のノート見せてっ

次小テストらしいの!!」

「まじか!?」

「貸してやりたいけど俺のノートって見ずらいからな。」

と俺がクラスメイトを見渡すと

「なっちゃん。少し待ってて。」

「うん。」

なっちゃんの返事を聞き俺はエーちゃんの元へ行く。

 

「エーちゃん。」

「どうしたの春樹くん。」

「まだ日本史のノートのコピーって残ってる?」

「どうかな。」

そう言ってエーちゃんは机の中と鞄の中を確認してくれたが

「ごめん今まはコピーをきらしてるみたい。」

「そうか。」

とエーちゃんと話していると後ろになっちゃんが来て

「ハルちゃん。この人となんの話しをしてるの?」

「あぁ。紹介するよ。こいつは丸尾栄一郎。一応皆からはエーちゃんって呼ばれてるんだ。それでエーちゃんノートのコピーがあればと思ったんだけどな。」

「エーちゃんノート?」

「はい影山説明。」

「人使いが荒いな春樹。」

「いいだろ。たまには世のため人の為になれ。」

「はいよ。えっとエーちゃんノートってのは細かく書かれすぎていて更に要点が纏められ過ぎているわかり易すぎるキモイノートです。」

「わかり易すぎてキモイノート?ハルちゃんはコピー持ってるの?さっきの反応からして?」

「持ってるよ。」

俺はそう言って机の中にあるエーちゃんノートのコピーが纏めて止められているファイルを取り出してなっちゃんの前に持って行く。

 

「これだよ。俺となっちゃんはテニスで出席出来ない日とかもあるからエーちゃんに毎回貰ってるんだ。」

そう言ってなっちゃんにファイルを手渡すと

「ホントにこのノートを作った人の目の前で言うのもなんだけどキモイね。」

「だろ。でもエーちゃんノートのお陰で勉強も遅れずに済んでるからな。エーちゃんには感謝だよ。」

「そんな事ないよ。春樹くんは元々勉強が出来てるからこのノートを見なくても多分大丈夫だよ。」

「エーちゃん。テニスの試合でもその多分大丈夫を確実に大丈夫にする事が1番大事なんだぞ。」

「ハルちゃんのテニスに多分大丈夫って言葉は入る余地無いもんね。」

「多分ってならないように1ゲームわざと落として相手のデータを集めてるんだから当たり前だ。」

「完璧主義者なのに勘で動く時もあるよねーだ。」

「常に勘で動くなっちゃんには言われたくないな。」

「あーそれを言うなー」

とちょっとしたお巫山戯がクラスの中で起こってしまったのは無かったことにして欲しいけどな。

 

 

でもこの時は思いもしなかった。

このエーちゃんがまさかテニスをしかも俺となっちゃんと同じ強豪STCで始めるとは。

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