ベイビーステップ ハルとナツ   作:ニャン吉

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第4話

side丸尾栄一郎

 

お母さんに行くように言われて来てみた南テニスクラブ

 

室内のコートも充実していて雨でもOK

 

確かに週一には丁度いいかもしれないと思っていると

 

鷹崎さんと春樹くんが試合をしていた。

 

それを見てつい大声をあげてしまった。

 

「ん?」

「どうしたなっちゃん?」

「今なんか聞こえなかった?」

「聴こえたな。」

 

 

何故か隠れてしまった。

というかなんでここに鷹崎さんと春樹くんが?

 

「まぁいいや。再開しようぜなっちゃん。」

「やろやろーハルちゃん!今度は左手でお願い。」

「了解!」

 

と聞こえた後また打ち出した音が聞こえた。

 

鷹崎さんもだけど特に春樹くんは今打っている人達の中で1番うまいのが素人でもわかるし俺よりも小さい子達もいる!!

しかもここにいる人達は外の人達よりずっと上手いのがわかる!

レベルが違う。

 

と思っていると

「おい!」

と下から声が聞こえて反射的に

「はい?」

と答えてしまった。

「てめー

他のクラブのスパイだろ」

「スパイ!?

スパイ・・・じゃないよ?」

と伝えると

「じゃー

変質者だな。」

と言って

大きな声で

「コーチィー変なオジサンがいるぅー!!」

「僕はスパイでも変質者でもなければオジサンでもないっ!!」

 

と答えるとこの子がコーチを呼んでいて

ちゃんと誤解を解こうとすると

 

ネットから鷹崎さんと春樹くんが出てきて

2人して驚いたように

「「エーちゃん!?」」

と声を出してコーチの人も

「エーちゃん?」

と聞き直す。

 

春樹くんが場を落ち着かせて

「エーちゃん。一応自己紹介してくれ。」

「大杉高等学校1年丸尾栄一郎です。」

「俺と同じクラスで」

「私の隣のクラスなんだっ」

と言うと小さい子が

「なるほどなっちゃんのストーカーか」

と小さい子が言うとコーチの人が

「コラッユウキくんっ」

と言ってくれて

一応

「ほんっとそんなんじゃありませんから。」

と答えているとコーチの人が確かユウキくんに

「ほらっ打っといで」

と言ってコートへ連れて行ってくれた。

 

そして鷹崎さんが

「それでエーちゃん

今日はどーしたの?」

と聞かれて

「あ、え・・・と

なにか運動を始めようと思ってさ・・・運動不足解消に」

と答えると

春樹くんが

「なんだよそれ」

と笑いだし

鷹崎さんが

「変なのーっ」

と笑いだした。

 

小さい子がコートに戻ったらコーチの人が戻って来て

「テニスに興味があるなら無料体験できるよ?

やってってみたら?」

と言ってくれたものの

「でも今日は何の準備もしてないので」

と答える。

すると

「ラケット・シューズなんならウェアも貸し出すよ!」

と言われて少し迷うとコーチの人が

 

「迷うぐらいならやってみよっねっ!!」

と押し寄せてきた。

 

それから少ししてウォーミングアップが始まるも途中でバテて倒れてしまった。

 

目が覚めると周りが打ち始めていて

さっきの小さい子が

「ダッセェなお前!」

と言われて何も言い返せなかった。

 

少ししていちゃダメなんだと思って帰ろうとすると春樹くんと鷹崎さんの2人にぶつかった。

正直今1番会いたくなかったペアだった。

 

春樹くんが手を貸してくれて立ち上がると鷹崎さんが

「もう大丈夫?」

と聞いてきたので

「だ・・・大丈夫だよっ」

と答えると

2人は目の前でほっとした様子を見せて

「「よかったぁ」」

と言って鷹崎さんが

「みんなで心配しちゃったよ。」

と言ってくれてそれに続いて春樹くんが

「どこに行くんだ?便所か?」

と聞いてきたから

「そろそろ帰ろうと思ってね。

やらなきゃいけないことあるし」

と答えると鷹崎さんが

「そっか」

の後に春樹くんが

「なんだ?勉強か?」

「え?うんまあね」

と答えた。

そこから少し3人で話していると俺は凄いって言ってくるようになった。

そんな中で鷹崎さんが

「じゃあさエーちゃんは

何してる時が1番楽しいの?」

と聞かれた。

「うーん確かにそう言われると鷹崎さんや春樹くんみたいに夢中になれる趣味はないなぁ」

と答えた。

すると突然俺は吹き飛ばされか感覚があって直ぐに胸ぐらを春樹くんに掴まれているのに気付いた。

いつもは優しい春樹くんの地雷を踏み抜いてしまったらしい。

 

 

side春樹

 

「うーん確かにそう言われると鷹崎さんや春樹くんみたいに夢中になれる趣味はないなぁ」

 

趣味。

 

その言葉を聞いた途端に俺はエーちゃんを押して倒した後直ぐに胸ぐらを掴んでいた。

大声を出すと周りに迷惑になるから出来るだけ小さい声で

 

1度しっかりと息を吐いて

 

「お前には俺達のテニスが趣味に見えるのか?」

「えっ?違うの?」

「てめぇは・・・いや。お前に言っても無駄だな。」

そう言って俺は上着を着て外に走りに行く。

 

そして走ってる間終始あの[趣味]と言われたのが頭に残り続けていた。

 

side奈津

「ねぇエーちゃん。なんでハルちゃんがあんなに怒ったのかわかる?」

と聞くとエーちゃんは首を横に振る。

「ハルちゃんはね。もうプロになるだけの実力があるし世界のランキングにも載ってるから実質プロ選手だね。」

「春樹くんが実質プロ。」

「うん。そうだよ。そして私も一応プロ目指してるからさ。

ハルちゃんの言いたかったことはここにいる人は現実的かどうかは別として皆必死に練習してプロを目指してるって事が言いたかったんだよ。」

私はそう言って最後にエーちゃんに

「私がハルちゃんにフォロー入れとくから心配しないでねぇー」

と言ってハルちゃんとお揃いのジャージを着てハルちゃんが来るのを入口で待つのだった。

 

side丸尾栄一郎

鷹崎さんの言っていた[プロ]

テニスのプロって

テニスで生活していくってことだよな

ずーっとやり続けるってことだよな

[テニスってそんなに楽しいのかな]

俺はそうハッキリと思った。

 

少しするとコーチの人が戻って来て話を聞くと

ここは世界に通用する選手を育てる環境によってプロも多く出している名門のクラブチームらしい。

 

少しして帰る時にもう一度来よう。

そう思ってコーチの人に

「あの・・・体力つけるにはどうしたらいいですか?」

と聞くと

「そうね

とりあえずは走ることじゃないかしら」

と教えてくれた。

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