踏み台転生?何言ってるのさ   作:みかん@

13 / 18
ハロウィンイベント頑張って終わらせて。
後は二章だけだ。



第十三話

「さてと…。二人を探しに行きますか」

 

《当てはあるんですか?》

 

「すずかの魔力を、眼で探すから大丈夫」

 

《…どんな眼をしているんですか》

 

普段から人とは違う気配をしているすずかは、魔力を持っている。

なのは程では無いにしろ、魔力量は多いので探しやすい。

 

「とりあえず気配遮断しながら、家の屋根から探していくぞ」

 

《…もうどこからツッコめばいいのやら》

 

キャメロットがなにか言っている間に、家の屋根に上る。

すこし眼のチャンネルを変えれば、すずかの魔力だけを見ることができるからな。

そうすると魔力が見えてきた。

街外れにすずかの魔力が見えたので、そこへ向かおう。

 

「場所は分かった。行くよキャメロット」

 

《了解です。…なんかデバイスの面目が潰れますよ》

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

たどり着いた場所は、街外れにある廃工場。

ここまで来るのに日が暮れてしまい、夜になってしまった。

とりあえず侵入するとしますか。

 

「キャメロット。動体反応を探知するセンサーとかある?」

 

《ありますよ。では調べますね》

 

すずかとアリサの居場所を探りながら、敵に気をつけて行動する。

ただ、着いてからすずか以外の魔力を感知している。

その事を覚えておきながら、捜索する。

 

《すずかさん達の居場所が分かりましたよ。ただ他の反応を、複数感知しました》

 

「二人と同じ所にいるの?」

 

《はい。どうするんですか?》

 

ん~。

あ、そうだ。

 

「あいつら驚かしてやろう」

 

《はい?》

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「いいか!そいつら()()()()は化け物なんだよ!!」

 

「いやーーー!」

 

…なんか聴いちゃいけないことを聴いてしまった。

タイミングが悪かったかな?

 

「夜の一族は血を吸う吸血鬼なんだ!それでも友達とでもいうのか!」

 

「そうよ!すずかが化け物でも大事な友達よ!」

 

成る程。吸血鬼か。

だから懐かしい気配を感じ取れたんだ。

納得納得。

 

「アリサちゃん…!」

 

「ふん!強情なガキめ!おとなしく怯えてくれれば帰したものを」

 

「友達を見捨てて、誰が帰るものですか!」

 

おっと、それ以上の挑発は危ないので止めさせないと。

敵の目視は完了。

後は仕掛けをご覧あれってね。

…トラウマになったらごめんな。

 

「じゃあお願いな、ジャック」

 

「うん!頑張るねおとうさん!」

 

《ついにサーヴァントを召喚したよこのマスターは…》

 

キャメロットが、言ってくるが無視。

まあ説明はしてやろう。

 

まず俺は令呪を持っている。

さらに言うなら()()も持っている。

これは生前に世界を救った事に関する話だ。

表にでる功績ではないが、世界中の人々はこう思った。

「世界で何かが起こり、それを解決した者達がいる」と。

形はどうあれ、それが逸話となり英霊として座に登録される予定だった。

まあ、生まれ変わって(転生)しまったが。

 

英霊としての宝具に『英霊限定召喚(グランドオーダー)』というのがある。

一時的に縁を結んだサーヴァントを召喚するものだ。

その力でジャックを召喚したんだよ。

 

「分かったキャメロット」

 

《あまり気にしない方が良いと分かりましたよ》

 

「…なんでだろう?前世でも良く言われたんだが」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

「なんだこの煙は!?」

 

「煙じゃない!これは霧だ!?」

 

なんだこれは!?

先程までガキ二人を相手に遊んでいたのに、気がつけばガキ共は居なくなり建物内が霧で包まれてしまった!

何がどうなってやがる!?

 

「落ち着きなさいよ。ただの霧じゃないの。

大方、月村の当主さまがなんかやったんじゃないの?」

 

「…それもそうだな。すまない、取り乱したようだ」

 

俺が連れてきた女の言葉で落ち着きを取り戻す。

しかし、この霧は一体なんなんだ?

 

そんな時、子供の声が聴こえた。

 

 

『此よりは地獄』

 

 

その声はとても無邪気そうで残酷に聴こえる。

 

「誰だ!」

 

「出てきなさいよ!居るのは分かってるのよ!」

 

 

()()()()() は炎、雨、力』

 

 

声が聴こえたのは俺だけではなかった。

けれども何処にいるか分からない。

まるで建物全体に館内放送してるかのように、響いているのだ。

 

「おい!俺から離れるなよ!」

 

「……」

 

「聞いているのか!?」

 

「……」

 

 

『――殺戮を此処に…… 』

 

 

「おい!?」

 

しかしすべてはおそかった。

 

 

解体聖母(マリア・ザ・リッパー)!』




ジャックでこれがやりたかった。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。