ピックアップされないのかな?
「さて、恭也さん。案内してくれますか?」
「なに?」
「すずか達のお迎えに来たんでしょう?なら乗り物で来ているはずだ。そこまで案内してくれない?」
「…正直なのはの友人とはいえ、人を殺すのに非情になれる奴を連れていきたくない」
でしょうねー。
妹と同年代が、躊躇わずに人を殺したんだ。
だから警戒してるんだ。
すずか達を助けてるとはいえ、人殺しを連れていきたくないのだろう。
「だが」
「?」
「俺の勝手で、二人を助けた恩人を置いていくことはしない」
おや?
以外と理性的に行動できるのか。
その辺は好評できるな。
「ノエル、ファリン。出てきてくれないか?」
「二人共来ているの?」
「ああ。すずか達の場所を特定してくれたんだ。介抱も必要だし、一緒に来たんだが…」
恭也さんが呼んだ二人は出てこない。
何かあったのか?
「おかしい…二人は俺のすぐ近くに待機していたのに」
「あ」
「盾君、どうしたの?」
何かあったわ。俺のせいで。
「ナーサリー!急いで《名無しの森》を解除して!」
「盾君?」
「ナーサリー?誰かいるのか?」
左手に持っていた
すると本は手から離れ、発光していく。
恭也さんとすずかは、光が眩しいのか腕で顔を覆っていた。
「解ったわマスター。…この建物全体にかけていた《名無しの森》は解除したわ!」
光が収まり、現れたのは黒いドレスを着ている少女。
真名、ナーサリー・ライム。
もともと首謀者の男を、拷問しやすいよう《名無しの森》に閉じ込めておくつもりで発動してもらったのだ。
解除と同時にメイド服を着た女性二人が現れた。
その内の一人が、首謀者の男を引きずってきた。
「ノエル!ファリン!」
「すずかお嬢様!ご無事ですか!?」
「大変遅れて申し訳ありません!」
「ううん!来てくれてありがとう!」
うん。無事で何よりだね!
短い時間でも影響を受けていると思ったけど良かった。
「お、俺の名前…?なな、にしして、たっ、けけ、あれれ?」
男は、いい具合に駄目になっているが。
「おい盾君。一体何をしたんだ?首謀者は精神的に弱っているし、呼んでも二人は来なかったし」
「ああ、あれは…」
「むぅ!マスターを責めたら駄目なの!マスターはこの子達を救うために頑張ったんだから!」
「いや、責めているわけではないんだが…」
「ナーサリー、大丈夫。説明するだけだから」
「んー…だったらいいけども。私は先に帰るわよ」
機嫌を悪くしたのか、ナーサリーも退去するようだ。
またねと言ってナーサリーは退去していった。
退去したナーサリーを目撃した、すずかや恭也さん、メイドの二人も眼を開いてこちらを見ていた。
「説明はしますから、取り敢えず帰りません?」
文字数少なくてごめんなさい。
次回からもう少しがんばります。