踏み台転生?何言ってるのさ   作:みかん@

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最近、夜勤が多いので投稿が遅れてしまいました。


第六話

俺は剣を構えて、怪物に向かって斬り込んだ。今更ながら気づいたのだが、この(カリバーン)ってキャメロットなんだな。

デバイスって便利~

 

怪物の右前足を、剣で軽く切り込み一旦後ろに下がる。

怪物は攻撃されたと認識して怒ったのか、左前足で大振りに叩いて来た。

予想通りの行動なので、前に前進して避けながら、胴体を深く切り裂いた。

胴を斬られたのが、よっぽど痛かったのか、怪物は大きく仰け反り、右側へと倒れこんだ。

 

うん。分かっていたけど、こいつ弱いな。

 

《いやまあ、踏み台らしく無謀にも戦いを挑む感じで良いんですが。マスター、なんで戦い慣れてんですか?》

 

「そんなに変か?」

 

《そりゃあ大人が戦い慣れしているならともかく、マスターは強すぎです。本当に小学生ですよね?》

 

「前世では嫌ってほど戦ったからな…」

 

それこそ死んだ、と思ったことなんて何回もある。最初はファヴニールの大きさで、どうやって倒せば良いのかなんて悩んだのが懐かしい。

後に魔神柱やティアマトなど、もっと大きな敵が現れて、そして戦った。戦うしかなかった。

 

撤退などは大丈夫だが、負けは許される戦いじゃなかったからな。

そんな事が続いたら、未知の敵には全力全壊で挑んでたものだ。

 

《マスターの前世って、一般人じゃなかったのですか?》

 

「むしろなんで一般人だと思ったんだ?」

 

なにやら、話が合わないぞ。

後で詳しく話し合ってみるか。

 

「盾君!」

 

「君!大丈夫かい!?」

 

一息ついている所に、なのはとフェレットがこちらに向かってきた。

先程のデバイスを使って変身したのか、服装が変わっていた。バリアジャケット?が何故制服なのか聞きたいが。

 

「それよりも、さっさとアレを封印しようぜ」

 

「凄い盾君!でも怪我してない?」

 

「本当に凄い…まさか圧倒するなんて…」

 

いや、早く封印をしような。

 

「そうでした!なのは、今から言う呪文を復唱して」

 

「う、うん」

 

なのはは手に持った機械的な杖を、怪物向けてフェレットと共に呪文を唱えた。

 

「「リリカルマジカル、ジュエルシードシリアルⅩⅩⅠ(21)、封印!」」

 

呪文を唱えると怪物は光に包まれた。光が収まるとそこには怪物の姿はなく、宝石が一つ落ちていた。

 

「こいつがあの怪物の正体か…」

 

見た目はただの宝石でⅩⅩⅠ(21)と刻印されている。

眼で見ると、確かに宝石内部に大量の魔力が入っていた。

機能は分からないが、これだけの魔力が不安定に入っていれば危険なのは間違えない。

 

「それをレイジングハートに入れておいて。その方が安全だから」

 

「お願いレイジングハート」

 

《了解しました》

 

なのはのデバイス…こいつより真面目そうでいいな。

 

「お前には拡張空間的な機能は、ついてないのか?」

 

《ありませんよそんな機能。むしろマスターが持っているでしょう》

 

なのはがデバイスに宝石を閉まったところで、俺は提案する。

 

「よし!逃げるか」

 

「え?なんで?」

 

「この惨状を見ても同じ事を言えるか」

 

俺がそう言うとなのはは周りを見回すと、怪物が暴れて塀は崩れ、道路は穴ボコだらけ。動物病院なんか壁に穴が空いている。

現状を理解したのか、なのはとフェレットは顔を青くしていた。

 

「だいぶ暴れたからな。住民の誰かが警察に通報しているだろう。どうする?この歳で警察のお世話になりたいか?」

 

「じゅ、盾君!早く離れよ!」

 

「ヤバいよなのは!なんかサイレンが聞こえてきた!」

 

「じゃあ逃げますか」

 

「ご、ごめんなさーいなの!」

 

とりあえず、家の近くの公園まで逃げますか。

俺たちは、後ろに聞こえるサイレンの音をバックに現場から走り出した。

…なのは、お前運動音痴じゃなかったか?なんで俺より早いんだ?

 

 

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