もう一体のメカエリチャンを手に入れるチャンスです。
キャメロットに踏み台について教えてもらった次の日。
首から下げながら登校していた。
家を引っ越したため、学校への道のりが変わっている。
あまり変わってないし、むしろ近くなった。
けれど習慣を直ぐに変えれなかったので、早めに起きてしまったのだ。
早めの登校になるが、散歩のつもりで少し寄り道気味で歩いていたんだが。
「……早起きは三文の徳といったんだがな…」
「? 何を言っているのか分かりませんが、そのジュエルシードを渡してください」
「ほら。早く渡さないと痛い目に遭うよ」
金髪の女の子と犬耳?としっぽを着けた女性に絡まれた。
寄り道してたら道端にジュエルシードが落ちていたんだ。
拾ったはいいが、俺のデバイスは封印機能が無いためどうしようかと悩んでいる内に、背後から誰かが近付いて来るのを気がついた。
その気配は通りすぎる訳でもなく、こちらを見ていた。
最初は気のせいだと思ったので、そのまま歩き始めたんだ。
でも、相手も動き近づいてきたので声をかけようと後ろを向いたら、武器を突きつけられた。
んでさっきに戻る。
対処できるよ。でも、ジュエルシードが暴走しても俺には方法が無いため下手に動けない。
ユーノの話じゃ、管理局?が動くのはまだ先なので、この子は第三者になる。
ならば手に持っているジュエルシードを対価に、情報を手に入れる事にするのが吉かな。
「ええと、君の名前は?」
「私は……」
「フェイト!名前を言っちゃ駄目じゃないか!」
「アルフ…私の名前、喋ってるよ」
「しまった!てか、フェイトも私の名前喋ってるじゃないか!」
「!?」
「いや、お前らバカなのか?」
俺から問い掛けておいてなんだが、まるでコントのように話してくれた。
「何の為にこの石が欲しいんだ?」
「貴方には関係ない」
「そうだ!鬼婆が集めてるなんて言うわけ無いぞ!」
「バッチリ喋ってるじゃないか…」
「しまった~!?」
この犬耳?を着けた女性はバカなのか?
頭が残念過ぎるぞ。
「こら、そんな哀れんだ目をするな!」
「アルフ…」
「フェイトまで!?」
飼い主まで彼女に哀れみの目を向けていた。
可愛そうなのでここまでにしておく。
「ほら、これあげるから気を付けるんだよ」
「うん。ごめんなさい、アルフが迷惑かけて」
「止めて!それはなんか凹むから!」
なんかワンコが喋っているが、気にせずに女の子と話す。
「何かあったら手を貸したあげるからな」
「うん。その時はお願いしますね」
「ねえ、その内容は私に関係しないよね?そうだよね!?」
ジュエルシードを彼女に渡して別れることにした。
別れ際、アルフと呼ばれたワンコが「覚えていろー!」
と捨て台詞を言ってきた。
そういうキャンキャン言ってくる所がエリちゃんことエリザベート・バートリーに見えてきて面白い。
《良いんですか?ジュエルシード渡して》
「お前封印機能が無いだろ。危ないから渡した方がなのは待つより良いだろう」
《んー、まあしょうがないですね。今度から対策を用意していきましょう》
「そうだな」
確かに、そうしておかないと今みたいに困ってしまうしな。
そんな事を考えているとキャメロットが話しかけてきた。
《…ねえ、マスター。黙っていましたが遅刻しますよ》
「なんだと!?」
手持ちの携帯端末を見ると予定時刻が過ぎてしまっていた。
アルフで遊んでいた罰なのか、バッチリ遅刻してしまったぜ……。