「どうぞ、社長」
「おっと、すみませんな奥さん」
とくとく、とルガール社長の持つコップにお袋がビールを注いでいく。
続けて親父とライザーさんにも注ぐ。俺?俺は未成年なので当然お茶だ。
突然の事で驚いてしまったが何事も無く夕食は進む。
お袋がルガール社長の分も追加で作っている間に俺はルガール社長のサインをもらっていた。
へへっ、明日皆に自慢してやろう。
「そういえば社長。何で家に来たんですか?」
「あぁ。それなんだが前々から言っていただろう?虎徹君と話してみたいと」
・・・俺?そういえば親父も言っていたな。
大企業の社長が一般市民の俺に一体何の用だろうか。
遠目から見たことはあるが、こうして話すのは初対面だぞ。
はっ!もしや俺は運送業の才能があるのか!?
参ったな、まだ高校1年なのに将来有望とか困ったぜ。
「虎徹君、どうかね。将来我が社に来てくれないか」
「ふっ、俺に目をつけるとは社長もお目が高い」
「何でそんな偉そうなんだお前・・・」
「社長、だから虎徹にはまだ早いと思いますが」
「そうね、せめて一般常識を身につけてからにしなさい」
折角俺が格好つけて言ったのにライザーさんに駄目出しされてしまった。
親父はまだ分かるがお袋、それは俺に一般常識が無いとでも言うつもりか。
実の息子に何て言い草だ。
「何も直ぐにはとは言わない。どうだろう、まずはバイトとして我が社の仕事を体験するというのは」
「バイト?って事はお金もらえるんですか?」
「もちろん、仕事に対する給金は払おう」
こんなところでバイトにありつけるとは。
でもルガール運送でバイトって何をすればいいんだろうか?
「えっと、具体的に仕事って何をすればいいんですかね」
「運送に仕分け、梱包作業にチラシ配り・・・あとは営業もどうだろうか八代君?」
「駄目に決まっているでしょう、バイトにやらせる仕事じゃありませんよ」
「コテツに営業とか出来るわけないもんな」
失敬な。
それにしても色々あるんだな。
でもほとんどが一箇所でやる仕事だな。
となれば自然と俺のやりたい仕事も決まってくる。
「じゃあ運送で」
「ほぅ!さすがは虎徹君。よく分かっているね」
酒も入っているからか、上機嫌になるルガール社長。
そういえばルガール社長自身、運送する事もあるもんな。
「お袋、バイトならいいだろ?」
「うーん、そうねぇ。勉強の方を疎かにしないと約束できるならいいでしょう」
「それなら安心してくれ、初めから疎かにしているから・・あいてっ」
「仕方ないわね、明日奈ちゃん達に頼むとしようかしら」
パシッとお袋に頭を叩かれる。
呆れながらとんでもない事を言い出すお袋。
止めてくれ、受験前の勉強地獄を思い出す。
あんな日々はもう嫌だ。
「ふむ、それで八代君。彼は?」
「あ、はい。家にホームステイしているライザー君です」
「初めまして、ライザー・フェニックスと申します」
「もしや君も何か特別な力を持っているのかね?」
ん?君も?
あれ、ルガール社長って俺が出す本の事知ってたのか?
まぁ特に隠すようなものでも無いし、いいか。
「・・・いえ、俺は一般人ですよ」
「何言ってんだ。ライザーさん炎出せるじゃん」
「ちょ、バカコテツ!」
「そうねぇ、キャンプする時に色々と助かったもの」
「お袋さんまで!?」
緊張した様子でルガール社長と話すライザーさんを見て助け舟を出す。
しかし何故か怒られてしまった。
お袋の言うようにキャンプに行ったら火種が無くて困っていたがライザーさんのおかげで助かった事もある。
別に炎が出せたからって変でもないのに、何で隠すような事を言うんだろう?
「ほぅ、炎!どうだろうライザー君と言ったか。君も・・・」
「あ、いやその!俺はもう就職先は決まっているようなものでして!」
「そうか・・・残念だ」
一目見て分かる程にがっかりするルガール社長。
炎を出してみたいんだろうか。その気持ちはよく分かる。
「そうだ、俺の知り合いって言うかクラスメイトに炎出せる奴がいるんですけど紹介しましょうか?」
「本当かね!ぜひともお願いしたいが、名前は?」
「草薙京って奴です」
「!?何と言う巡り合わせだ。いや、やはり力あるところに集まると考えるべきか」
「社長?」
「あぁ、すまない。虎徹君、お願いできるかね?」
「任せといてくださいよ」
早速明日にでも草薙に聞いてみるとしよう。
そしてそれを口実にルガール社長から飛び道具の出し方を聞く、完璧な作戦だ。
「草薙の力、諦めていたがこんなところに縁があるとは分からないものだね。ふふふ」
ルガール・バーンシュタイン。
その名は長らく人間界にいた俺は何度も聞いた名前だ。
幾つもの格闘大会で優勝した経験を持つ総合格闘家。
最近は出場する機会は少ないが自ら格闘大会を開催している。
まぁ、その大会は幾つものきな臭い噂が流れているが。
「授業参観、そうか。では私も当日は予定を空けておかなくてはな」
「マジで、ルガール社長来るの?半蔵達も喜ぶぞ」
コテツはすっかりルガール社長と打ち解けているようだ。
だが俺は未だ警戒したままだった。
それは数ヶ月前まで旅をしていた時に聞いた噂。
ルガール・バーンシュタインは特殊な力を持つ者から力を奪っている。
それを聞いて俺は悪魔の力を狙っているのではないかと思い隠そうとしたのだが・・・
「ライザー君。どうしたの?お代わりいるかしら?」
「え?いや大丈夫です」
何で言っちゃうかね、コテツにお袋さんは・・・
まぁ悪魔である事は3人には言っていないからバレようがないからいいんだが。
問題はコテツの神器だ。
先ほどの会話からしてコテツに何か力があるのは知っているみたいだが、何処まで知っているかだ。
「八代君と虎徹君の殺意の波動、ぜひとも私の力としたいものだ」
「サツイノハドウ?親父、何の事だ?」
「ほら、お前が小学生の時に連れて行った事あっただろう」
「小学生の時?・・・あぁ、
ん?何の話だ。
サツイノハドウ?殺意の波動、か?
名前からして危険な名前だが・・・
「ほぅ!やはり虎徹君も殺意の波動を使えるのかね!」
「え?使う?うーん、でも気性荒いですから人を選びましたよ
「あぁ、何人もの人が振り回されたって聞くな」
「ふむ、やはり私の目に狂いは無かったようだ」
コテツの神器の話じゃないようだが、まさかコテツと親父さんにしか使えない力があるのか?
俺が眉を寄せて話題について考えているとお袋さんが小声で説明してくれた。
「競馬の話よ」
「え、競馬、ですか?」
「そうなのよ。あの人ったらまだ小さい虎徹を競馬場に連れて行ってね。全く、困ったものよ」
「ははは、何だ。そういう事ですか」
はぁ、心配して損したぜ。
しかし馬主も変な名前をつけるなよ。
何だよ、サツイノハドウって。
「あなた。さすがに虎徹を
「え!?あ、あははは。あ、当たり前じゃないか」
「あれ?でも先週に、久しぶりにどうだって・・・もが!?」
「ははは、虎徹。何を言っているんだ。私がそんな事を言うわけないだろう!?」
「・・・あ、な、た?お話があります。ちょっと来て頂戴」
「・・・はい」
パタンッ
お袋さんにずるずると引きずられていく親父さんを見てとりあえず合掌しておく。
親父さん、そりゃお袋さんも怒りますよ。
俺も実家の親父から女遊びはしてもギャンブルだけは止めておけって言われていたからな。
同時に思い出すのは俺の眷属達、そしてティナ。
・・・だ、大丈夫。女王の駒はまだあるし!女遊びしているわけじゃなく自然に駒が揃ったようなものだし!
「虎徹君。彼はどうしたんだい?」
「あー、いや実はライザーさんはですね。好きな人がいるんですよ」
「ちょ、コテツ何言ってんの!?」
「まぁまぁ。ここは経験豊富な大人に聞くのも手ですって」
こ、この野郎。お前は好きな人すらいないだろうに。
しかしコテツの言っている事も分かる。
ルガール・バーンシュタインは息子と娘がいたはずだ。
「なるほど、つまり好きな子がいるが目の前に立つと緊張して話す事が出来ないと」
「そう。要はライザーさんはヘタレなんですよ」
「身も蓋も無い事言うなよ、こっちは真剣なんだぜ?あー、それでどうしたらいいですかね?」
「はっはっは。青春だね」
何で俺は警戒している相手に恋愛相談なんてしているんだろう。
くっ、乗りかかった船だ。
こうなったら意地でも聞き出してやる。
「よし、表に出たまえライザー君」
「はい?」
「私が直々に君の男意気を審査するとしようじゃないか」
待て、何か雲行きが怪しくなってきたぞ?
何で恋愛相談した結果が表に出る事になるんだ。
「フフフ、業務提携しているネスツ製塩の科学技術によりパワーアップしている私を相手に何処までできるか楽しみだ」
「おー、スゲェ迫力だ。頑張れライザーさん!男を見せろ!」
「お前見てるだけだろ!」
結果?聞かなくてもわかるだろ。
何だよアレ、人間じゃねぇよ・・・
カイザーウェーブとか言う溜めの長い技を使ってきたんで後ろに回りこんだのはいい。
けど何故かよく分からない力にガリガリと体力を削られて最後にお得意の運送技でダウンしてしまった。
何度も立ち上がり挑んだが攻撃の発生も早く上空から奇襲をかけようとしても刃のような蹴りで打ち落とされる。
フェニックス家の者であることに助けられると同時に何時まで続くんだと絶望も覚えたぜ・・・
「勝利など容易い!」
「そらそら!あーもうちょこまかと逃げないでよ!」
「いきなり襲いかかってこられたら逃げるわよ」
「ノウェンベル、対象は一人です。冷静に行動しなさい」
まったく、何で人間界に戻ってきた日に襲われなくちゃいけないのかしら。
それもはぐれ悪魔じゃなくてニンゲンに。
同じ服装の女の子が3人、私の行く先を阻んでいる。
こっちはまだデス様のお兄様のお怒りで怪我した状態なんだけど・・・
「一応聞いておくわね、人違いじゃないかしら?」
「どっちでもいいよ、そんなこと。それに捕まえてしまえばこっちのもんだしね」
ノウェンベルちゃんと言ったかしら?
あまり難しいことは考えないなんて闇討ちに向いて無いわねぇ。
まだ後ろの二人は冷静にこちらを観察しているみたいだからマシだけど。
まぁ、どちらにせよ・・・
「向かってくるなら叩き潰すだけよねー」
「対象から戦意を確認」
「よーし遊んじゃうよ」
「ユーニ、ノウェンベル。目標捕獲を第一に」
人間界で暮らしているとは言えど私も上級悪魔。
向かってくるなら容赦はしないわ。
手に魔力を集め相手に牽制しようとした時だった。
ドガーーーーンッ!!
ちょっと、今度は何よ。
私と彼女達の間に何かが落ちてきた、までは分かった。
相当な質量なのか煙が広がってその正体が分からない。
彼女達も警戒しているのか気配は動いてないわね。
「で、一体何なのかし・・・ら?」
手に集めていた魔力を風に変換して煙を吹き飛ばす。
そこにいたのは、さらりと流れる金色の髪に白いコートを羽織った・・・ロボね。
何かしらアレ、タクマちゃんが作ったの?
それに何処かで似たような姿を以前に見たような気がするわ。
「ギギ、自己点検開始・・・感電、打撃ニヨル損傷、約80%・・・オノレ駄目人間メ!」
そんな事を言いながら上空に向かって叫ぶ変なロボット。
私もつられて視線を上げれば先ほどのように降りてくる一人の姿があった。
今日は千客万来ねぇ。
スタッ
「電光機関を解放して尚、耐えるとは。異国の機械人形、侮れぬものだ」
ツンツンとしている黒髪に白い軍服に身に纏った男性。
見たところ日本人のようだけど周囲にバチバチと電気のようなものが弾けている。
って暢気に解説なんてしてる場合じゃなかったわ。
正体不明の敵対している二人が混ざっちゃったから余計にややこしい事になっているし。
「未確認の敵勢戦力を確認。データ照合中」
「戦闘続行」
「遊び相手が増えるなら文句ないね」
あらら、向こうさんはやる気満々みたいね。
まぁ私としても襲ってきた理由とか気になるし闘うのは構わないのだけど。
怪我もしているし、楽できるなら楽しないと損よね。
「はぁい、そこのお兄さん」
「む。私の事か」
「ちょっと手助けして欲しいんだけどいいかしら?」
「・・・なるほど、多勢に無勢。か弱き女性を放ってはおけない」
か弱き女性なんて初めて言われちゃったわ。
まぁ今後の展開が面白そうだからそのままにしておきましょう。
実際、ほとんど包帯巻いている状態で本来の動きは出来ないしね。
「それであの変なロボットは?」
「うむ、意味不明な事を叫びながら襲ってきたので返り討ちにしたところだ」
「ギギ、機械二電気ハ駄目トイウ常識モ知ラナイノカ駄目人間!・・・オォ!」
ようやく立ち上がる変なロボット・・・アレ、欲しいわね。
私の隣に来た男の人に変な駄目出しをしたと思ったら視線がこちらに向かうのが分かった。
「理想の♀ハッケン!我輩ノ妻ニナッテクダサイ!」
「え?ごめん無理ね」
「即答トカ、機械ヲイタワレ」
「じゃあ理由を言っていいの?・・・本当に本気で言っていいの?」
「勘弁シテクダサイ!」
ドドドドドドドッ
「何だったのかしら・・・逃げちゃったけどいいの?」
「気にはなるが眼前の敵をどうにかせねば動けまい」
それもそうね。
気にはなるけれど今は放っておくことにしましょう。
面白い反応を見せてくれるからもうちょっと遊んでみたかったのだけどね。
「データ照合確認。日本帝国陸軍所属、アカツキ試製一號と判明」
「日本帝国って何時の話よ」
「どちらにせよ我々の任務に支障は無い。捕獲する」
なーんか気になる事言ってたけど全部後回しにしましょう。
怪我をしているから接近戦は禁物。
となれば後方から支援と行きましょう。
「我に七難八苦を与え給え!」
「さすが軍人さん、私は楽できる方がいいけどねー」
お堅いわね、もっと気を抜いた方が人生楽しめるって言うのに。
ともあれ2対3の変則タッグマッチ。
油断は出来ないけれど余裕を持って楽しませてもらおうじゃない!
「殿、ずるいでござるよ」
「へへーん、いいだろ」
翌日の登校中。
俺は昨夜にもらったルガール社長からのサインを半蔵に見せていた。
しかし昨日は楽しかったな。
バイトも決まったし、ルガール社長とライザーさんの対戦も見れた。
まぁルガール社長が帰った後、ライザーさんは屍のようになっていたが。
後、親父も小遣いを減らされたらしく気落ちした状態で仕事に出かけていた。
「お、先輩。はよっす!」
「おはようでござる!」
「あら、おはよう二人とも。相変わらず元気でお姉さんも嬉しいわ」
前方に先輩の姿が見えたので追いかけて声をかける。
俺達が挨拶すると朗らかに笑って挨拶を返して来る先輩。
昨日よりは包帯は取れているみたいだけどマジで怪我していたのか?
「そうだ見てくれよ先輩コレ!」
「あら色紙?・・・これ、ルガール運送の社長のサインじゃない。どうしたの?」
「いやー、実はな」
俺は先輩に昨日あった出来事を話した。
先輩は終始笑顔で聞いていて最後には腹を抱えて爆笑していた。
「あははは!あぁ、何で私はその時にいなかったのかしら。残念だわ、変な居候が出来ちゃったし」
「拙者もその場にいたかったでござるよ・・・っ?!」
居候?確か先輩はマンションで一人暮らしだったよな?
それと半蔵、お前は寝てる時間だろ。
心の中で突っ込んでいると急に半蔵がビクリと震える。
「どうした半蔵?」
「どうしたのハンゾーちゃん?」
「・・・いるでござる」
神妙な面持ちで俺と先輩にぽつりと伝える半蔵。
その頬には汗が流れている。
ここまで緊張している半蔵は見た事は・・・・いや、あったな。
先輩も俺と同じ事に思い至ったのだろう二人で半蔵を挟むようにして立ち止まる。
俺は相変わらず謎な本を取り出すと一冊を先輩に渡した。
「・・・そこね!」
ビュンッ
「あ痛っ!」
絶妙なコントロールで先輩が投げた本が何者かに当たる。
まぁ何者かって言っても予想はついているがな。
「おら、さっさと出てきやがれ変態ストーカー」
「ストーカーじゃありません!半蔵先輩の事を知りたくて追いかけているだけです!」
「それを世間一般ではストーカーって言うのよ夕麻ちゃん」
あと変態も否定しろよ。
予想通り、半蔵の緊張の原因は変態ストーカー天野だった。
「おはようございます半蔵先輩!さぁ、学校の事なんて忘れましょう。恋人同士が出会えばヤる事は一つです!」
「こ、恋人ではござらん!」
「えっ!?あぁ、そうですよね、私達夫婦ですもんね」
「全然違うでござるっ!」
「ふふっ、今日は紺色のふんどしでバッチリ決まってますよ半蔵先輩」
「ひぃっ!た、助けてくだされ!」
ささっと俺と先輩の背後に隠れる半蔵。
寧ろここまでよく会話してやったと言いたい。
俺だったら即座に天野の腹に一撃くれてやるところだ。
球技大会で久しぶりに会ったが変わらず、いやグレードアップした変態になっていた。
「私が卒業してから随分と成長したわね夕麻ちゃん」
「いや、あれは成長といっていいんだろうか」
「えっへん、愛の進化です。さぁ虎徹先輩にティナ先輩、どいてください」
「あら、どいてもいいのかしら?」
「・・・どういう事ですか?」
ニッコリと笑う先輩。
あ、これは面白い事を思いついた顔だな。
よし、便乗しよう。
「昔の人はこう言ったわ。会えない時間が二人の愛を強くする、と。つまり夕麻ちゃんはまだまだ進化できるのよ!」
「っ!?」
「天野、今のままのお前は半蔵を愛せるかもしれない。けど、その程度の愛でお前は満足なのか?」
「なるほど。つまり私にもっともっと愛があれば当然、半蔵先輩も私に対する愛が深まると・・・えへへ」
「天野、よだれよだれ」
「はっ!こうしてはいられません!半蔵先輩。会えないのは辛いですけど、これも二人の愛のため!我慢してくださいね!」
「いや、もう拙者には関わってほしくないでござる・・・」
よだれを垂らしたままで陶酔した表情で俺達の背後にいる半蔵に声をかける。
まぁ、当然の如く半蔵は怯えた表情で拒絶したが今の天野には何を言っても駄目だろう。
そこへ天野の背後から一人の女生徒が現れた。
駒二中学の制服を着ているがやけに背丈が小さい、天野の後輩だろうか?
「はぁはぁ、夕麻先輩・・・や、やっと追いついた」
「綾野さん遅いです。早く学校に向かいますよ」
「えぇっ!ちょ、ちょっと待ってくださーい!」
後輩を置いてスタスタと歩いていく天野とふらふらしながら追いかけていく後輩。
まぁ、何はともあれ危機は去った。
「た、助かったでござる」
「これで当分は大丈夫だろ」
「問題は次に会った時だけどな。そこは自分で何とかしろよ半蔵」
「殺生な!」
「ふふっ、でも二人はその前に重大な事を忘れてるんじゃない?」
「重大な事?もしかして来週の授業参観でござるか?」
「まぁそれも楽しみではあるけど、その後ね」
その後?はて、何かイベントでもあったっけ?
そういえばイベント実行委員なのを忘れてたな。
そっちの方も何か考えないと・・・
「テストまで後2週間よ、勉強の方は大丈夫なの?」
「「・・・・・・え?」」
ライザーVSルガール
この時のルガールは2002仕様です。
あのバグ技は酷かった・・・