テラリア達と反対の方向にいった霊夢と魔理沙は倉庫と思われる場所を発見し、そこを探索していた
「うーん…怪しい物しか無いな」
「ここまで多いと、よくわからないわね」
大量の円筒型の何かが大量に置かれていたと思えば、変な金属の箱がいくつも置いてあり、中に金属製の球体が大量に入っていた
更に壁にはいくつもの銃が掛けてあった
どうやら武器庫のようだ
しかし、武器庫なら警備がいてもおかしくは無いのに、誰もいないのだ
それがかえって不気味であった
「魔理沙、油断は禁物よ、さっきから物凄く違和感をかんじるの」
霊夢は辺りを見渡し、警戒していた
しかし、殆ど何も起こらなかった
「何も起こらなかったな」
「じゃあ、『こっちには何も無かった』と、でも言っておく?」
「おう、頼むぜ」
霊夢はテラリアに通信を試みたが何も反応が無かった
「何も反応しないわよ」
「は?ちゃんと私は確認したぜ、コトーからコムリンクの通信の仕方は教えてもらって、ちゃんと教えてもらった手順で確認したから、間違いなく繋がる筈だz…まさか!」
「まさかって、何よ」
「通信が妨害されているとしたら!」
「…て事は、私達は最初から、罠に嵌まっていたって事よね、だとしたら違和感の正体は…」
すると、二人を囲むように白い膜のような物が出現した
「…これね」
「何なんだ、これ…」
魔理沙は膜に触れようとした
「魔理沙触れちゃ駄目よ、嫌な予感がするわ」
魔理沙は慌てて手を引っ込めた
すると、骸骨の化け物の様な姿をした何かが銃を構え、大量に現れた
『動クナ!』
「えっ?」
『動クナト言ッテイル!』
「霊夢、動かない方が良いみたいだぜ…」
『オ前達ハ何ノ為ニ、ココニ来タ!』
「英語ね…私は専門外だから、魔理沙に任せたわ」
「は!?…まったく、仕方ない」
魔理沙は骸骨の化け物の姿の何かに話しかけた
『私は霧雨魔理沙、それでこっちが…』
『名前ハドウデモイイ、何ノタメニココニ来タノカ話セ』
『人の話を聞けよ!』
『早ク話セ』
『…幻想郷の上に現れたこの船を退かす為だ』
『何処ノ上ダッテ?』
『幻想郷だ』
『ゲンソウ…キョ…ア駄目ダ、プログラム二無イ、オマエラを逮捕スル、ショック起動!』
『おい、待t』
魔理沙の抗議もむなしく、霊夢と魔理沙は電気ショックで気絶させられ、捕らわれてしまった
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一方、テラリアとフリートは…
「フリート、共和国軍は自分の船にころがったバトル・ドロイドの残骸を放置するのか?」
「私の記憶が正しければ、それは無い」
「だとしたら、ますます怪しいな、他のも探そう」
二人はこの船に誰が居るのか、おおよその検討がついていたものの、確実な証拠を探していた
すると、
「コマンダー、応答してください!…クソッ、応答を!」
コトーが連絡をしてきた、どうやら緊急の用らしい
「どうした、コトー」
「コマンダー!この船は分離主義者に拿捕された船です!」
その言葉にテラリアとフリートは驚いた
「何だと!直ぐに霊夢と魔理沙に警告をしなくては…」
すると、突然、通信が切れた
「妨害電波か…すぐに船に戻るぞ!」
二人は[スペクタクル]に戻ろうとして、後ろを振り返ると、
「武器ヲ捨テロ、早ク捨テナイカ!」
十数体のB1バトルドロイドがブラスターを構えていた
テラリアとフリートはライトセーバーを構え、起動した
バトルドロイドは二人に向けて発砲、しかし彼らは慣れた動きでレーザーを弾き、次々に倒していった
すると金属製の大きな物体が転がって来た
デストロイヤードロイドこと、ドロイデカである
「デストロイヤーだ!」
ドロイデカは足と、ブラスター、そして偏向シールドを展開し、発砲した
二人はライトセーバーでブラスター弾を反射したが
偏向シールドに阻まれ、ドロイデカ本体にはダメージは入らない為、二人は少しずつ押されていった
「ここで死ねば、お前を道連れにできるな…」
「そうだな」
二人は死を覚悟した。
すると、
「攻撃ヲ中止シロ」
と機械音声が聞こえ、ドロイデカとB1バトルドロイドが攻撃を止めた
そして、ドロイド達は脇に並んだ
そこにはシャープが立っていた