後から降りてきた俺たちをじっと見ているギンたち。
ギンはクリークを仲間に預けてから俺たちのところへ向かってくる。
「なぁ、薬か何かないか?あったら譲って欲しいんだが」
「あるぞ?今取ってくるから待っててくれ!」
俺は船に飛び乗り船内から薬箱を持っていく、クロの治療にもここから薬を使っている。
薬を持ってきた俺を見てギンは安堵の表情を浮かべている。
「これで大丈夫か?」
「あ、ああ!ありがとう!」
俺から薬箱を受け取ったギンは急いでクリークの元へと向かっていった、それを見送ったクロが話し掛けてくる。
「どーやって仲間に誘うんだ?」
「さぁなー、わからん」
「わからんっておい、ちゃんとしろ船長」
「はいよー、じゃあちょっくら行ってくる」
クロはサンダーを見送った後船に乗りアクアと言葉を交わす。
「あいつはどんなやつなんだ?」
「にぃには強いよ、それに優しい」
「強くて優しいねぇ、なら海軍にでもなればいいものを」
「にぃには海賊に憧れちゃったからね、夢とロマンを求めて仲間と一緒に冒険する海賊に」
「あいつはそんな海賊がしたいのか、やっぱ変なやつだな」
「そーかな」
「あぁ、だが面白いな、ついてきてよかったよ」
けして会話が弾んでいるわけではないが、2人はこの後も会話を続ける。
サンダーの方はクリークの様子を確認しにきた。
「そいつ大丈夫なのか?」
俺がクリークの容態を確認するとギンは声かけられるまで気づかなかったのか驚いていた。
「お、あんたかありがとうよ、だいぶ容態が落ち着いた」
「ならよかったよ、それでどーしたんだ?」
「実はな…」
そこからギンは今までのことを語り出し、後悔からか泣き出した。
「俺がしっかりとドンを支えていれば」
「自分を責めることはないさ」
そんな話をしているとクリークは起き上がった。
状況を思い出しのか激しく怒り出した。
「あの麦わら帽子のやつはどこだ!殺してやる!」
「ドンもうやめてくれ!俺たちは負けたんだ!」
「俺は負けてない!」
ギンの抑えも聞かずに暴れるクリークに対し俺は腹を殴った。
そこまで力を入れていなかったのでクリークが後ずさるだけで終わる。
「グフゥ、なんだお前は!」
「通りすがりの海賊だよ、お前はなに仲間に当たってんだ?」
「仲間だと?こいつらはただの手下だ、どー使おうが俺の自由だろ!」
「ふざけんな」
静かに怒りがこみ上げてくる、俺が憧れた冒険は仲間と楽しくロマンを求めるものだ。
だがこいつは全てを否定した、こんなやつに船長の資格はない。
「俺と戦え、勝ったら仲間をもらうぞ」
「いいだろう!殺してやる!」
クリークはただ前から突っ込んでくる、そのクリークの腹にパンチを入れることで終わる。
元からぼろぼろのクリークをとはいえパンチ1発入れるだけで倒したことに周りは驚いていた、俺は倒れるクリークを支えそこに倒した。
「ギン、こんなやつじゃなく俺のところへこないか?」
「それがいいかもしれねーな」
ギンは少し諦めたような表情を浮かべながらクリークに問いかけるように話しかける。
「なぁドン、俺は頼りなかったか?俺は弱すぎたか?俺はあんたと肩を並べることはできなかったのか?」
返事がこないことをわかっている問いかけをするギン、その目には少しの涙が溜まっていた。
今までのクリークとの思い出を思い出してだからなのか、クリークの役に自分が立てていなかったと思う後悔なのか、俺にはわからないだからなにも言うことはない。
「お前たちは最高の仲間だ」
こないと思っていた返事に驚くギン、前に倒れたクリークが大勢を仰向けに変え声を出していた。
「こんな俺についてきてくれたお前たちに俺は感謝している」
その一言一言を聞き逃さないようクリーク海賊団のメンバーは聞き入っている。
「そんなお前たちに俺はもう迷惑をかけられない」
クリークが言わんとすることをみな察したのか皆顔を上げクリークを見つめる。
「今日を待ってクリーク海賊団は解散する」
クリークの言葉を合図にするかのように涙を流す船員たち、その姿を見るのやはり船長は慕われているものなんだと理解した、サンダーはその場を黙って見守っていた。
しばらくして皆泣き止みその場は落ち着いた、クリークからまだ海賊を続けたい者をお前の仲間に入れてやってくれと頼まれた、土下座までされては断りきれず、海賊を続けたい者がいるかどうか聞いてまたところ、船大工のサジ料理ができるカズ医者経験のあるセーガ戦闘員のソガイル、ギンが海賊をつづけたいと志願してきた。
俺は大歓迎だとみ仲間に向かい入れる、クロを呼び船へと案内させ俺は1人別のところへ向かう。
「お前は海賊やめんのか?」
俺が声をかけると本人はびくっと肩を震わせた、その本人とはクリークである。
クリークはガレオン船についていた小舟で出航しようとしていたところだ。
「俺は海賊をやる資格はねーよ」
「海賊をやるのに資格がいるかよ」
クリークは俺の返事に驚いたのか俺の顔を見て固まっていた。
また口を開き言葉を発する。
「俺も行っていいのか?」
「あぁ、一緒に海賊やろーぜ!」
俺が手を出すとクリークがその手をがっしりと掴む、お互いに笑みを浮かべてからクリークを立たせ船へと向かう。
そこには船を沖に浮かべ待っている仲間の姿があった。
「クリークいこーぜ!」
クリークと共に船に飛び乗り出航する。
クリークはギンたちと何か話しているようだ、俺は邪魔しないよう静かにいなくなる。
1人で船首に座り空を眺めているといつのまにか周りにはみんなが集まっていた。
俺は仲間の存在に嬉しくなりつい笑みを浮かべてしまう。
そして立ち上がりみんなの方を向く
「さぁいくぞ!やろーども!目指せグランドラインだ!」
「その前にローグタウンだ」
俺のかっこいい宣言に対しクロが突っ込みをいれる、そしてみんなで声を出して笑っている、やはり仲間は最高だな
特典の好かれやすくするをスカウト能力に変えました。