響オルタさんは怨讐の化身を呼んでしまったようです   作:まだお

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グレ響さん、もとい響オルタさん(ステマ)が来た記念と最近北欧の女神様の祝福を受けた人が宝具3になった記念に書きました。
なんやかんやカルデアでも子供に対してなら面倒見の良さトップ10に入るんじゃなかろうかこの人。
まぁ、この人の物言いでは子供には半分以上伝わらなそうだけど。


響オルタさんは怨讐の化身に気に入られたようです

忘れもしない。

ツヴァイウィングのライブに初めて行ったあの日。

あの時にわたしの人生は決まってしまったのだろう。

 

わたしは今まで生きてきた中で最高に楽しい時間を知り、知りたくなかった絶望の時間を知り続ける事となった。

 

「何でお前だけが…」

 

「何で…何であの子が死んだのに貴女は生きてるの?」

 

「1人生き残ってよく顔を出せたな!恥ずかしくないのかよ!」

 

あの惨劇の生還者であるわたしを待っていたのは心無い言葉の嵐。

ある人は親しい友人を失ったから、ある人はわたしと同じくらいの子供を失ったから、ある人は事件と無関係ながらものうのうと生き残ったわたしに対する義憤を燃やして。

 

それは次第にわたしだけでなく家族にも向けられて行った。

家には毎日のようにわたしを糾弾するような言葉の書かれた紙が貼られて、夜中には家の中に石のようなものが投げ込まれて物が壊れたり怪我をすることが続いてわたし達はいつも震えながら毛布をかぶって泣いていた。

そんな状況のせいか、お父さんはお酒をたくさん飲むようになって段々お母さんやわたしに手を出すようになって…いなくなった。

それからの家族ことは正直もう思い出したくない。

 

わたしの無事を喜んでくれた友達も次第にわたしから離れて行っちゃった。

中には手のひらを返してわたしが生きているのは他の人を犠牲にしたからだなんてことも言われたっけ…

たった1人、未来だけはわたしから最後まで離れずに一緒にいようとしてくれた。

未来だけは最後まで一緒にいてくれるって信じていたんだ。

未来がいればへいき、へっちゃらだって思ってたんだ。

あの日までは。

 

わたしはその日、家を飛び出した。

どこか遠くへ、どこでもいいからここじゃないどこか遠くへ生きたかったんだ。

 

 

 

それからは色んなことがあって一つ分かったことがあった。

わたしの体にはどうにも聖遺物(シンフォギア)?なるものが埋め込まれてしまってるらしい。

あの日、ツヴァイウィングの天羽奏さんに助けてもらった時にわたしの体の中に入ったんだって。

でもわたしにとっては大事なのはそこじゃ無かった。

シンフォギアを纏った人間はノイズと戦うことができる。

人間が唯一与えられたノイズへの対抗策。

 

これがあれば、戦える。

わたしから、わたし達から大切なもの奪ったあいつらと!

あいつら、ノイズだけは絶対に…絶対に許さない!

 

 

 

わたしはノイズと戦う装者としての日々を過ごして行った。

ただあいつらが憎かったから。

誰かを守りたいとか、助けたいとかじゃない!

ただ、わたしがあいつらが大っ嫌いだから戦ってきた。

 

いやまぁ、結果として間接的に人を助けたりしたこともあったけど。

 

だけど、そんな日々も長くは続かなかった。

元々は戦いなんかとは縁のなかった生活を送ってたんだ。

いつかこうなるかもとは頭の隅で思ってた。

 

その日、わたしはイカのようなエイのようなねじ曲がったよく分からないノイズと戦っていた。

そいつは今まで戦ってきた中でも特別に強くて触角?を使った激しい攻撃に防戦一方だったわたしは、何とか反撃しようしたところを手痛い一撃を受けて倒れてしまった。

体が思うように動かない…

まだ、ノイズは目の前にいるのに!

そいつは動けないわたしに興味をなくしたのか姿を消してしまった。

ただ、そいつが消えた後には大量のぶどうもどきやナメクジもどきが現れた。

 

「…ノイズ」

 

わたしから全てを奪った元凶。

なんだかいっそ笑えてくる。

生き残って、絶望して、戦う力を身につけて、また絶望の淵に立って。

せっかく大っ嫌いな、ううん、憎くて憎くて仕方がないノイズを倒す力手に入れたと思ったのにこれだ。

わたしは憎むべきあいつら屈してしまっている。

 

「あはははっ…うっ、うぅ…なんで、なんでわたしが!こんなやつらなんかにっ!」

 

涙まじりに目の前のぶどうもどき共を睨みつけながら思う。

わたしの、わたしたちの人生をめちゃくちゃにしたこいつらだけは許さない!

たとえ今から消し炭にされるのだとしても呪ってやる!

ふと、わたしの頭にずっと前に国語の授業で習った言葉が浮かんで来た。

 

「お前たちが、わたしのっ、怨讐だ!」

 

自分がこんな言葉を覚えていたことに少しだけ驚いた。

以前のわたしは勉強が好きじゃなかったから

走馬灯…ていうものなのかな。

でも寄りにも寄って最後に思い出すのがこんなことなんて、もっといい思い出がよかったなぁ…

 

 

わたしに向かって迫ってくるぶどうもどきに対して目だけはそらすもんかと睨みつける。

 

後、数センチ、数秒後にはわたしはわたしじゃなくなるんだろうな…

悔しいなぁ…悲しいなぁ…

 

 

こんな…こんな最後なんて…未来

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数秒後、わたしの目の前に映っていたのは黒炭となった大量の元ノイズが灰となって散っていく姿だった。

何がどうなってるかわからないわたしは目を白黒させる。

すると、わたしの頭上から特徴的な笑い声が聞こえてきたから慌ててそちらの方を向く。

 

「クハハハっ、寄りにも寄って俺の前で怨讐を語るか!娘!」

 

うるさいくらい高笑いをあげたソレは黒衣を着た外国人…だよね?少なくとも日本出身の人じゃなさそうだ。

体はボロボロなのになぜかそんな事を考える余裕があることに自分でも驚く。

 

「アレを追いかけて来てみれば随分と変質していると来た。多少形りが変わったところで問題はないが…原因の調査は必要だろうな。それに娘、貴様の纏うそれについても尋ねなければなるまいよ。我が共犯者(マスター)は世界において唯一人ではあるが…今回は特別だ、喜べ!貴様を仮初のマスターとしてその怨讐、この俺が手を貸してやる!」

 

何がそんなにおかしいのかまたクハハとその人は笑い始めた。

どうにもよく分からないが、この顔色の悪い外人さんはわたしを手伝うつもりみたい。

余計なお世話だ、と思う。

放っておいてと言いたかった。

でも悔しいことにノイズに打ちのめされた体では起き上がる事も反論することもできない。

だから、そう、仕方のないことなのだ。

わたしが何も言い返さないのは決して泣いているからなんかじゃない。

久しぶり人から自分の思いを肯定されたから嬉しくて泣いているなんてことは絶対にない。

そう、絶対にないんだ。

 

 




なお、ビッキーオルタを見つけた巌窟王の内心
(え、コンチェッタ?あ、違う、いやでも、えっ?コンチェッタ?)
だったとか何とか

何かシリアスぽいけど多分次からWマーリンに挟まれたB宝具持ちばりにブレイクしていきます、多分
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