倒せ!ヒーローを!!怪獣よ世界を征服せよ!! フュージョン怪獣奇譚!!!   作:銀色の怪獣

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今回は、またしてもご友人の方(僕が勝手にご友人だと思ってるだけです、何とまぁ図々しい・・・スミマセン・・・)から、僕の作品にいつもコメントして下さったり情報提供して下さるユーザーの方から頂いたアイデアの融合怪獣を出します。

一体、どんな融合怪獣なのか?

是非ともご覧下さいませ。


余談ですが、今回出てくる怪獣と、今週末公開のアニメゴジラ『星を喰う者』に出てくる(キング)ギドラってよく似てると思うんですよね、境遇が。

強い・何度も登場する・人気・・・でも"他種族の操り人形"という境遇が・・・

とりあえず、どうぞ~



第八話 誇り高き者たちの融合!"武者"と"武人"

―――グォオオォォオ・・・!!―――

 

「あぁ・・・嫌・・・来ないで・・・!来ないで・・・!!」

「嫌だ・・・!嫌だ・・・死にたくない・・・!!」

「お願い・・・食べないで・・・!!」

 

 

『ふふふ、いいぞいいぞ。もっと恐れろ、もっと恐怖しろ・・・我が"ゼットン"の為にな・・・貴様ら恐怖が、絶望がゼットンの糧となる。貴様らの血肉とともにな・・・!!』

 

とある緑豊かで、生命に溢れていた(・・・・)星―――今となっては完全に荒れ果て、あらゆる生き物が死に絶え、そして食らい(・・・)尽くされていく(・・・・・・)星々が、通称『フューチャーアース』と呼ばれる世界があった。

 

そして、そんなフューチャーアースを荒れ果てさせた全ての元凶こそが―

 

―――グォオオォォオ・・・!!―――

 

まるで猛獣のような唸り声を上げ、目の前にいる人間を、それもか弱い女子供を鎌状になった前脚を擦り合わせつつ、ワシャワシャと開閉する口からヨダレをボタボタと垂らしながら見下ろしている、巨大な刺々しい外骨格に覆われた黒い芋虫―――否、とある怪獣もとい"恐竜"を生体改造した怪物「宇宙怪獣 ハイパーゼットン・ギガント」

 

と、

 

『おぉ、おぉ・・・待ちきれないかハイパーゼットンよ。よかろう、存分に食うがよい・・・簡単に殺さず、徹底的に恐怖させ、痛みを感じさせて食うのだ。そうすれば、お前はもっと強くなる』

 

件のハイパーゼットン・ギガントを育てるために、フューチャーアースの数多の命を、自然をハイパーゼットン・ギガントの"エサ"にした真の元凶・まるで甲冑そのものに命が宿かったかのような体を持ち、背中には名前の由来にもなった"コウモリのような羽"が生えた異星人「触角宇宙人 バット星人」がそこにいた。

 

―――グォオオォォオ・・・!!―――

 

「あぁ・・・嫌・・・来ないで・・・!来ないで・・・!!」

「嫌だ・・・!嫌だ・・・死にたくない・・・!!」

「お願い・・・食べないで・・・!!」

 

『ふふふ、恐れずともよい・・・貴様らの恐怖や絶望、そして血肉はハイパーゼットンの糧となって役に立つ。これほどに名誉で、素晴らしいことはないのだ。だから、安心してハイパーゼットンに食われるがいい』

 

フューチャーアースの数多の命を、ハイパーゼットン・ギガントの"エサ"にしてきたバット星人によって捕らえられ、今まさにハイパーゼットン・ギガントの目の前に"エサ"として放り出された年若い女性たちや幼い子供たち―――を、バット星人は近くの廃墟の壁にコウモリのように逆さにぶら下がりつつ、ハイパーゼットン・ギガントが"エサ"を捕食する瞬間を見届けようとしていた。

 

―――グォオオォォオ・・・!!―――

 

そして、とうとうハイパーゼットン・ギガントが前脚の鎌を"エサ"に向かって振り下ろそうとした、その瞬間!!

 

「ふんっ!!」

 

―――ザンッ!!・・・ドサッ!!―――

 

―――!?グォオオォォオ・・・!?グォオオォォオ・・・!!?―――

 

「「「えっ!!?」」」

 

『なっ、何ぃ―――あああぁぁぁっ!?ハイパーゼットンの前脚がーーーっ!!?』

 

ハイパーゼットン・ギガントが前脚を"エサ"に向かって振り下ろそうとした刹那、何か黒い者がハイパーゼットン・ギガントが前脚の前を横切った―――その瞬間、ハイパーゼットン・ギガントが前脚が根元からスッパリと切断され、地響きを立てながら地面に落ちた。

 

―――グォオオォォオ・・・!?グォオオォォオ・・・!!?―――

 

『だ、誰だっ!?我がハイパーゼットンにこんなマネをした不届き者は―――』

 

前脚を根元からスッパリと切断されたハイパーゼットン・ギガントはその痛みにのたうち回り、手塩にかけて育てたハイパーゼットン・ギガントが傷付けられた事に怒り狂うバット星人は辺りを見回し、そして見付けた。

ハイパーゼットン・ギガントの前脚を、手にした太刀の一振りで斬り落とした"豪傑"を。

 

「誰がやった、か・・・フン、俺だ。そこの同族(・・)があまりにもみっともないマネをしていたので、つい手が出てしまっただけさ」

 

という言葉と共に、手にしていた太刀―――その実は右手と(・・・)一体化(・・・)している(・・・・)太刀(・・)の刀身に付着しているハイパーゼットン・ギガントの体液を拭いつつ、威風堂々とした佇まいでバット星人を睨んでいたのは―

 

『な、何だと・・・!?ゼットン(・・・・)()喋っている(・・・・)!!?』

 

そう言って、ハイパーゼットン・ギガントの前脚を一太刀で斬り落とした"豪傑"の姿を見たバット星人は呆然としていた。

何故なら、今バット星人の眼下にいる"豪傑"とは・・・かのハイパーゼットン・ギガントの元に(・・)なった(・・・)怪獣、あの「宇宙恐竜 ゼットン」だったからだ。

 

とはいえ、その姿は一般的に知られている「宇宙恐竜 ゼットン」とは色々と違っていた。

 

まず目を引くのは頭部の触角の間から伸びる"赤毛のちょんまげ"と"赤い隻眼"だ。

 

次に、全身には鎧武者が纏っているような青い甲冑を身に纏っている。

 

そして、鎧を纏ったゼットンの右手にある伸びる銀色の輝きを放つ刀―――その刀は何と、鎧を纏ったゼットンの右手の掌から直接(・・)生えて(・・・)おり、言うなれば「右手と刀が一体化している状態」だった。

 

まさしく異形、まさしく"普通では無い"ゼットンがそこにいた―――だからバット星人は驚いていた。

 

同時に、バット星人が驚いたのにはもう一つ理由があった。それこそ、

 

「何だ、ゼットンが喋ってはイカンのか?まるで我らゼットン族は頭が悪いとでも言いたいような物言いだな、バット星人よ?」

 

『・・・!?そんな、有り得ん!ゼットンが喋るなど・・・ゼットンなど、所詮は操られるだけの存在―――』

 

空中で制止しているバット星人を睨む「喋るゼットン」にただ驚くバット星人―――そう、この「ゼットンが言葉を話す」という行為こそバット星人が驚いている理由だった。

 

そもそも、ゼットンという怪獣(・・)は言葉を話さない・・・だって獣だから、動物だからだ。だからバット星人は相当に驚いていた。

同時に、バット星人の言う通りゼットンは強いが所詮は怪獣なので知能の高い宇宙人などに良いように利用されるだけの(ケダモノ)でしかない―――

 

その一言が、ゼットンという種族を侮辱するかのような一言がバット星人の運の尽きだった。

 

「ふ・・・んっ!!」

 

―――ザンッ!!―――

 

『なっ―――ぎ、ぎぃやぁあああぁぁぁっ!!?』

 

突然、バット星人の体に痛みが走った―――その痛みをバット星人が体感した瞬間には、バット星人の甲冑のような体には袈裟懸けの一太刀が浴びせられつつ、そのコウモリのような羽が両翼とも斬り落とされており、結果でバット星人は頭から地面へ真っ逆さまと相成った。

 

『あぅぐぅうっ!?ク、クソぉっ・・・!こ、この私に何という無礼を―――』

 

両翼を斬り落とされたために地面へ真っ逆さまに落下して全身を強打した挙句、体に浴びせられた一太刀のダメージも相当に応えているバット星人であったが、どうにか身を起こして立ち上がろうとしたその瞬間―

 

「オイ」

 

『はっ?あっ―――』

 

「せいっ!!」

 

―――ドォオオオォォォン!!―――

 

『がっ!?がっはぁ―――』

 

バット星人が不意に顔を上げると目の前に真っ黒い"何か"が立っていた―――その真っ黒い"何か"が、あの「喋るゼットン」だとバット星人が理解した瞬間、バット星人は「喋るゼットン」に殴り飛ばされた・・・数十メートルの距離を、まるで小石のようにバット星人が飛んで行った。

「喋るゼットン」はたったの一発だけバット星人を殴っただけなのに。

 

「スゴい・・・」

「強い・・・」

「一体、何者なのあの怪獣・・・?」

 

目の前で繰り広げられるあまりに一方的な展開に、ほんの少し前までハイパーゼットン・ギガントのエサになる運命だった女子供たちは目を奪われっぱなしだった。すると、

 

「オイ、お前たち・・・そこの人間たち。俺の声が聞こえるか?」

 

「!?えっ!?あの怪獣が私たちに話しかけてきた―――」

 

不意に、あの「喋るゼットン」が逃げることも忘れたままその場に留まっている女子供に声をかけ、そして―

 

「お前たちはジャマだ。さっさと逃げろ。あっちに逃げればここから遠ざかれる。分かったら早く行け」

 

「えっ?えっ?どういうこと―――」

 

「・・・いいからさっさと逃げろ。お前たちはジャマだ。あっちに逃げればいいだけだ。もう言わんぞ・・・分かったら早く失せろ」

 

「・・・みんな、逃げるよ」

 

「「「は、はーい!!!」」」

 

あの「喋るゼットン」は・・・何と、女子供たちに逃げ道を教えてくれた。

 

当然、最初こそ戸惑っていた女子供たちであったが、即座に「喋るゼットン」の示した逃げ道を通ってその場から離れた・・・その去り際、女子供たちは「喋るゼットン」に向かって頭を下げて逃げて行った。

 

その直後、

 

『あぁ・・・!おのれぇ・・・!!よくもこの私を・・・絶対に許さんぞっ!!!』

 

ガラガラと音を立てて崩れ落ちる瓦礫の中からバット星人が這い出てきた。

その目は怒りに燃え、全身から明らかな怒りのオーラを放っていた。

 

『オイ!ハイパーゼットンよ!!あのゼットンを始末しろ!!貴様の前脚を斬ったアイツを―――』

 

そんなバット星人は・・・自分で動くのでは無く、何とハイパーゼットン・ギガントに命令して「喋るゼットン」を始末させようとしたのだが―

 

―――グッ・・・!グォオオォ・・・オオォオ・・・!!―――

 

『なっ!?なんだ・・・と!?ハイパーゼットンが震えている・・・だとぉ!!?』

 

ハイパーゼットン・ギガントに「喋るゼットン」を始末させるべく、ハイパーゼットン・ギガントの方を向いたバット星人が見たもの、それは・・・何と、あのハイパーゼットン・ギガントが全身をガタガタと震えさせ、建物の隅に隠れるようにして身を縮こまらせ、挙句は残った片方の前脚で必死に頭部を隠そうとしている、という実に"情けない"有様だったのだ。

その様は完全に「猛獣に恐怖に怯える小動物」の如く―――

 

『えぇいっ!何と情けない虫ケラだっ!!もういい・・・この私が直々にお前を始末してやろうぞっ!!!』

 

手塩にかけて育てたハイパーゼットン・ギガントが見せたあまりにも"情けない"有様を前に、頭に血が上ったバット星人はどこからともなく長剣を取り出して構えて「喋るゼットン」に向かって行った―――だが、

 

『きぃえええぇっ!!』

 

「遅い」

 

『はっ・・・?』

 

自慢の長剣を目一杯に振り上げ、何故かいまだにその場から動かない「喋るゼットン」を長剣の一振りで一刀両断してやった、とバット星人が思った時には「喋るゼットン」は―――虚しく空を切って振り下ろされた長剣を握ったままのバット星人の真横にピッタリと着けていた―――ばかりか、

 

「ふ、んっ!!」

 

―――ゴガッ!!―――

 

『がっ―――はぁああぁぁっ!!?』

 

バット星人の真横に着けた「喋るゼットン」は右手に一体化している剣―――巨大な隕石をも一刀両断する名刀・(ほし)(きり)(まる)背で(・・)バット星人の脇腹を薙ぎ払った。

 

たったのそれだけでバット星人の体は再び小石のように軽々と、数十メートルの距離を吹っ飛んでいった。

 

何という威力、何という怪力か・・・刀の背で薙ぎ払っただけなのに。

 

『ぐぁあっ・・・!?そ、そんなバカな・・・!?この私が負けるなど・・・あってなるものかーーーっ!!!』

 

二度に渡って吹っ飛ばされ、その度に相応のダメージと傷、そして"泥"を付けられたバット星人の堪忍袋の緒が切れた。

どうにか起き上がったバット星人は長剣を激しく振るい、その剣圧を持ってして生み出した"飛ぶ斬撃"を、更には剣圧で地面に落ちている無数の瓦礫などを散弾のように「喋るゼットン」に向かって飛ばした。だが、

 

「せいっ!やあっ!!はっ!!」

 

無数に、一斉に飛んでくる瓦礫の破片や"飛ぶ斬撃"を、「喋るゼットン」は見事に、一片の漏れも無く、全て星斬丸で斬り、撃ち落とし、相殺して見せていた―――その瞬間!!

 

『もらったぁ!!』

 

という声と共に、無数の瓦礫の破片や"飛ぶ斬撃"に混じって長剣を構えたバット星人自らが「喋るゼットン」に突っ込んできた。

そう、バット星人は瓦礫の破片などを囮にして「喋るゼットン」の隙をうかがい、そして斬り付けて来たのだ。

何という姑息なマネを―――と言いたいところだが、

 

―――ゴッ・・・ンッ!!―――

 

『がっ―――はぁあ・・・っ!?何で・・・こんな所に壁・・・が・・・!!?』

 

姑息なマネで「喋るゼットン」に斬りかかったバット星人だったが、突然"なにか"に激突した―――バット星人がベッタリと張り付いている透明(・・)な壁(・・)に、俗に言う「バリヤー」に。

そんなバリヤーを出現(・・)させた(・・・)のは当然、

 

「ふん、貴様の魂胆や攻撃など見え透いていた・・・が、貴様のような小汚い輩をただ単に斬るのは虫が好かん。だから使わせてもらったぞ、俺の(・・)バリヤー(・・・・)を」

 

そう言って、バット星人がぶつかったバリヤーを出現させた「喋るゼットン」は、ベチャッという音を立てながら地面にずり落ちたバット星人を蔑むような目で見た。

その直後、

 

『お、おのれぇ・・・!調子に乗るなよっ!!』

 

という声と共に、バッと跳ね起きたバット星人は長剣を振るって自らと「喋るゼットン」の間にあるバリヤーを破壊しようとしたが、

 

―――ガッ・・・ギィイィン!―――

 

『何ぃ!?どうして壊れないんだ―――』

 

いくら斬り付けても、いくらフルパワーで攻撃しても、件のバリヤーは全く破壊できなかった。それに驚くバット星人。と、ここで―

 

「凄まじい防御力を誇る俺のバリヤー・・・それを攻撃に(・・・)使ったら(・・・・)どうなると思う?」

 

不意に、バリヤーを破壊しようと躍起になっているバット星人に「喋るゼットン」が問い掛けた。

 

「凄まじい防御力のバリヤーを攻撃に使ったらどうなると思うか」

 

と。

 

『なに?貴様、何を言っている―――』

 

一方で、問い掛けられた当のバット星人はその問いかけの意味が分からずにいた―――その瞬間!!

 

「なら教えてやろう・・・"こういう事"だっ!!」

 

―――ドォオオオォォォン!!―――

 

『がっ・・・!?がぁあああぁぁっ!!?』

 

突然、バット星人を凄まじい衝撃が襲った―――「喋るゼットン」が飛ばした(・・・・)バリヤー(・・・・)によって(・・・)

 

そう、何と「喋るゼットン」は防御手段であるバリヤーを攻撃に転用したのだ。

たたでさえ凄まじい強度を誇るバリヤーが、凄まじ勢いで飛んできて激突したら・・・相応のダメージを負うのは言わずもがなだろう。

 

『バ、バカなっ・・・!バリヤーを飛ばすなど・・・有り得んっ―――なっ!?そ、そんな・・・剣が、剣が・・・折れているだとっ!!?』

 

バリヤーを飛ばす、という有り得ない事と、その有り得ない事によって受けた凄まじいダメージによって朦朧とするバット星人だが、それでも何とか起き上がって再び「喋るゼットン」に挑みかかろうと長剣を構えた―――その長剣は刀身がポッキリと折れ、バット星人の足下に転がっていた・・・先程のバリヤーが激突した際の衝撃でだ。

 

「ふん、そんなナマクラ刀と斬り結ぶ気は毛頭無い。そんなことをしては我が友(・・・)の形見(・・・)に失礼だからな」

 

バット星人の長剣をバリヤーをぶつけた衝撃で叩き折った「喋るゼットン」はまるでため息交じりに言いつつ、己が右手と一体化している星斬丸を見つめる目だけはどこか儚げで、どこか・・・悲しみに満ちていた。

 

(ク、クソっ!クソっ!!このバット星人様が圧倒されるなど・・・あっていいのかっ!!?とはいえ、どうにかして逃げる手立てを確保せねばヤツに殺されるぞ・・・どうする!?どうすればいい―――)

 

一方でエモノである長剣はもう使い物にならず、オマケにことごとく「喋るゼットン」に翻弄されてばかりのバット星人は悔しさを滲ませつつも、持ち前の"ずる賢さ"でどうにか現状を打破できる方法を模索し、そして見付けた(・・・・)

 

そこからのバット星人の動きは速かった。

 

『オイ!このゼットン野郎!!これが見えるか!?コイツ(・・・)を殺されたくなかったら、下手な動きをするんじゃない!!分かったかっ!!?』

 

「・・・・・・・・・」

 

バット星人は見付けた"現状を打破できる方法"を手に・・・というか、両手で羽交い(・・・)締め(・・)にして(・・・)「喋るゼットン」に見せつけたのだ―――

 

「い、嫌っ!放して!!放してっ!!」

 

『ははっ!実にいい所にいたな人間っ!!お前のおかげで、ヤツはもう私に手出だしが出来ない・・・お前は人質だっ!!!』

 

先程「喋るゼットン」が逃がしたはずの女子供の内の一人の女性が、バット星人に羽交い締めにされて人質にされていた。

 

(ど、どうしよう・・・あの人(?)が心配になって戻ってきたらこんな事になっちゃうなんて・・・私のせいであの人(?)に迷惑かけることになるなんて・・・)

 

バット星人に人質にされた女性がこの場にいる理由、それは女性なりに「喋るゼットン」を心配しての事だったのだ―――今回、それがものの見事に裏目に出てしまった訳だが。

 

『どうだっ!これで貴様はもう私に手出しできないだろう・・・よし、こうなったら今までやられた分の仕返しをしてやる―――』

 

一方で、人質を取るという姑息なマネに出たバット星人はそれはもう得意気に、満面の笑みで勝ち誇ったように「喋るゼットン」を罵っていたのだが、その直後にバット星人と人質の女性は固まった。何故なら―

 

「はぁぁああぁぁっ・・・!!」

 

―――バチッ・・・!バチバチッ!!―――

 

「な、なにアレ・・・?」

 

『き、貴様・・・まさか"あの技"を、あの"一兆度の火球"を使う気か・・・!?そんな事をしたら、人質まで―――』

 

空気が爆ぜる音と、「喋るゼットン」が気合を入れる声が聞こえた―――何故なら「喋るゼットン」は準備を(・・・)していた(・・・・)のだ。

 

彼ら「宇宙恐竜 ゼットン」最大にして最強の大技"一兆度の火球"を放つための準備を、今まさに「喋るゼットン」の顔の前に煌々と輝く光球が構成されていたのだ。そして―

 

「我が奥義、受けてみよっ!!」

 

大技"一兆度の火球"のチャージを終えた「喋るゼットン」は・・・あろうことか、そのまま"一兆度の火球"をバット星人に向かって放った―――人質がいてもお構いなしにだ。

 

「い、いやっ!?助けて!!死にたくない―――」

 

『き、貴様!?この人質が見えないのかっ!!?まさか、人質ごと焼き殺そうというのか―――』

 

当然、「喋るゼットン」が大技を放ったのに驚いたバット星人と人質の女性は思わず叫んだが―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺は警告した『ジャマだから逃げろ』と・・・その警告を守らなかったソイツが悪いだけだ」

 

「!?そ、そんな―――」

 

『!?な、なにぃ―――』

 

バット星人と女性の叫びに対し、「喋るゼットン」の答えは・・・実に的を得た「正論」だった。

 

 

―――バチッ・・・!バチバチッ!!―――

 

「い、いやっ!来ないで・・・!来ないで―――」

 

『ひぃいっ!?来るな!来るな―――』

 

そうこうしている内にも、「喋るゼットン」が放った"一兆度の火球"はバット星人たちに迫る―――

 

『来るな・・・来るなーーーっ!!!』

 

「きゃっ―――」

 

ここで、バット星人が動いた。

 

確実に、着実に迫る"一兆度の火球"を前にしたバット星人は・・・人質の女性をその辺に放り捨て、そのまま自分だけ逃げた―――その瞬間、

 

「・・・醜いな」

 

『へっ―――』

 

―――ザンッ!!―――

 

『なっ―――あっ・・・』

 

不意に、逃げるバット星人の真横で声が聞こえた・・・あの「喋るゼットン」の声が。

 

その声がした方にバット星人が顔を向けた瞬間、鋭い一閃がバット星人の体に走り、そのままバット星人の視界が(・・・)真っ二つ(・・・・)に割れ(・・・)つ、バット星人の()そのものが(・・・・・)真っ二つに(・・・・)なった(・・・)

 

そんなバット星人が最期に(・・・)見たものは・・・あの「喋るゼットン」が、バット星人が放り捨てた人質の女性を左手で担ぎ上げ、右手と一体化した星斬丸の刀身をバット星人の血で濡らしている光景だった―――それをバット星人が理解し終える前に、バット星人の意識はフェードアウトして二度と戻ることは無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あの・・・何回も助けてくれでありがとうございます・・・」

 

「・・・礼などいい。それよりも、俺は忠告したはずだ。さっさと逃げろ、とな」

 

「そ、それは・・・貴方が心配で・・・その・・・」

 

「・・・余計なお世話だ。全く、おかげで余計な(・・・)芝居(・・)を打つ羽目になったではないか」

 

「うぅっ・・・その、ごめんなさい・・・」

 

バット星人を"始末"し終えた「喋るゼットン」は、抱きかかえていた女性を安全な場所に下ろしつつ、女性に向かって不満というか文句を言っていた・・・事実、彼女のせいで「喋るゼットン」は一芝居打たなければならなかったからだ。

 

 

「我が奥義、受けてみよっ!!」

 

「い、いやっ!?助けて!!死にたくない―――」

 

『き、貴様!?この人質が見えないのかっ!!?まさか、人質ごと焼き殺そうというのか―――』

 

「俺は警告した『ジャマだから逃げろ』と・・・その警告を守らなかったソイツが悪いだけだ」

 

「!?そ、そんな―――」

 

『!?な、なにぃ―――』

 

―――バチッ・・・!バチバチッ!!―――

 

「い、いやっ!来ないで・・・!来ないで―――」

 

『ひぃいっ!?来るな!来るな―――』

 

『来るな・・・来るなーーーっ!!!』

 

「きゃっ―――」

 

あの時、「喋るゼットン」がバット星人に人質にされた女性に構わずに"一兆度の火球"を放ち、それに恐怖したバット星人が自分だけ逃げた時の事だ。

 

自分だけ逃げたバット星人に放り捨てられ、迫る"一兆度の火球"の前に放り出された女性は死を覚悟した・・・が、すぐにそれは杞憂に終わった。何故なら、

 

「・・・全く、世話が焼けるな」

 

「えっ・・・?えぇっ!?火の玉が・・・消えた―――って言うか、吸い(・・)込まれた(・・・・)―――」

 

不意に、女性の目の前に黒い何かが・・・あの「喋るゼットン」がまるでテレポートでもしたかのように突然現れ、女性と"一兆度の火球"の間に割って入った―――ばかりか、そのまま「喋るゼットン」は"一兆度の火球"を吸い込んでしまったのだった。

 

当然、それを見た女性は口をあんぐりと開けたまま驚いていたが、

 

「フン、自分で出した火球を自分でどうにか出来ない俺じゃ無い。それに、俺たちゼットンはテレポートも出来んだ・・・またお前が人質にされると面倒だ。一緒に来い」

 

「えっ!?ちょっと・・・きゃっ―――」

 

目の前で起きた現象に呆然とする女性を尻目に、あの「喋るゼットン」は手短に何が起きたのかを口にしつつも、女性を左手で抱え上げるとその場から移動し、そして―

 

「・・・醜いな」

 

『へっ―――』

 

―――ザンッ!!―――

 

『なっ―――あっ・・・』

 

女性を左手で抱え上げた「喋るゼットン」は再びテレポートで移動し、自分だけ逃げるバット星人の真横に出現、右手と一体化している星斬丸の一閃でバット星人を一刀両断して見せた。

 

これが事の顛末であり、経緯であった。

 

 

 

 

 

 

 

「さて、と。まだこの辺りにいるハズだが・・・」

 

バット星人に人質にされた女性を一芝居打って助けつつ、そのバット星人を始末した「喋るゼットン」は何か言おうとした女性を無視してその場を去り、最初にバット星人たちがいた瓦礫の山がある場所に戻ってきていた―――"ヤツ"を見付けるために。すると、

 

―――グォオオォォオ・・・!!―――

 

突如として聞こえる低い獣のような唸り声。その唸り声の主こそ「喋るゼットン」が探していた存在こそ、あのハイパーゼットン・ギガントだった。

 

「おぉ、いたか・・・オイ、お前―――」

 

そんなハイパーゼットン・ギガントに対して「喋るゼットン」は話しかけつつ近寄ろうとしたが―

 

―――グォオ?グォオ!?グォオオォォオ・・・!!?―――

 

自分に歩み寄ってくる「喋るゼットン」に、自分の前脚を切り落とした「喋るゼットン」が近付いてくるのに気付いたハイパーゼットン・ギガントは恐怖に(おのの)きつつも、精一杯の"プライド"と"自己防衛"の為、残った前脚の鎌を「喋るゼットン」に向かって振り下ろした・・・が、

 

―――ガッ!!―――

 

―――グォオオォォオ・・・!!?―――

 

振り下ろされるハイパーゼットン・ギガントの巨大な鎌状の前足を、「喋るゼットン」は易々と受け止めた―――素手(・・)で、腕力(・・)だけ(・・)で・・・ばかりか、

 

「オイオイ、いきなり何をするんだ。まるで礼儀がなっていない・・・なっ!!」

 

―――ドォオオオォォォン!!―――

 

―――グォオオォォオ・・・!!?―――

 

易々とハイパーゼットン・ギガントの前脚を受け止めた「喋るゼットン」は、そのままハイパーゼットン・ギガントの前脚を掴みつつ、気合一閃に"背負い投げ"でハイパーゼットン・ギガントの巨体を投げ飛ばして見せた。

 

結果、辺り一帯には凄まじい地響きと膨大な量の土煙が舞い、周囲の廃屋などが一斉に崩れ落ちていた。

 

―――グォオオォォオ・・・!!?―――

 

まさか前脚を素手で受け止められたばかりか、そのまま背負い投げで投げ飛ばされる・・・そんな有り得ない体験の連続に、ハイパーゼットン・ギガントはひっくり返ったまま混乱しっぱなしだった。すると、

 

「・・・あのなぁ、別に俺はお前を取って食おうというわけでも無いし、殺す気など尚のこと無い。ただ、話を聞いて欲しいだけだ・・・お前ほどの強いゼットン(どうぞく)だからこそ出来る『話』を、『頼み』をな」

 

―――グォオオォォオ・・・?―――

 

「そうだ。『話』と『頼み』だ。俺たちゼットン族にとって大事な、な・・・」

 

ひっくり返ったまま混乱するハイパーゼットン・ギガントの頭部に歩み寄る「喋るゼットン」の声色は、表情は非常に穏やかだった・・・表情筋も無く、そもそもが顔どころか全身が硬い外骨格で覆われたゼットンに表情というものなど無いのだろうが。

 

それはさて置き、ハイパーゼットン・ギガントの頭部へと歩み寄った「喋るゼットン」は、彼の言う『ゼットン族にとって大事な話』を、彼の言う『お前みたいな強いゼットン(どうぞく)にしか出来ない頼み』をハイパーゼットン・ギガントに語った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――ドォオオオォォォン!!―――

 

『ぎゃーっ!?何だーーー!!?』

『た、大変だっ!養殖場(・・・)からヤツらが、ゼットンどもが逃げ出してるぞ!!』

『な、何だって!?い、一体どうして―――』

 

所変わって、ここは大宇宙に点在する数多の星々の内の一つの、その名も『バット星』と呼ばれる「触角宇宙人 バット星人」たちが済む星だ。

 

そんなバット星の各地では今まさに大混乱もとい"大暴動"が起きていた。その理由は―――

 

「・・・『どうしてか?』だって?教えてやろう・・・この俺と、相棒(・・)がやったのさ。俺たちの仲間(どうぞく)を解放するためにな」

 

『『『な、なにぃ!!?ゼットンが・・・ゼットンが喋ってる―――』』』

 

バット制止の各地で起きる"大暴動"により、大勢のバット星がパニックを起こしていた。

 

その最中、バット星で起きている"大暴動"の首謀者にして、バット星の各地に点在する「養殖場」―――あの「宇宙恐竜 ゼットン」を養殖する養殖場を次々と襲撃し、狭くて不衛生な養殖場に押し込められている大勢の仲間(どうぞく)たちを解放(・・)している(・・・・)者こそ、

 

「聞け!同士たちよ!!お前たちは操り人形でも家畜でも無い!!お前たちは誇り高き『宇宙恐竜 ゼットン』だ!!

お前たちはもう誰かの家畜になる必要は無い!!これからは自由に生き、そしてもっと賢くなるべきだ!!

そのためにも、この俺―――"武者ゼットン三世"と、相棒のハイパーゼットン・ギガントと共に来いっ!!!」

 

―――グォオオォォオ・・・!!―――

 

―――・・・ピポポ・・・ゼットォンーーーッ!!!―――

 

右手と一体化した名刀・(ほし)(きり)(まる)を、かつて共に戦った"友"から、その"友"の力と共に(・・・)受け取った(・・・・)形見を掲げつつ、バット星人たちのゼットンの養殖場から解放した大勢のゼットン(どうし)たちを先導し、自由を与えたのは・・・あの「宇宙恐竜 ハイパーゼットン・ギガント」の背に跨がった「喋るゼットン」こと「宇宙恐竜剣豪 武者ゼットン三世」だった。

 

そしてこの"解放運動"を機に、宇宙中に「宇宙恐竜 ゼットン」の一族はより一層のこと有名に、より一層のこと強大になってゆく―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい、という事で。コレが私たちの種族の歴史です。みんな、分かったかな?」

 

「「「はーい!せんせい(・・・・)~~~!!!」」」

 

とある大都会の真ん中にある"学校"の教室で、教壇に立っている先生が生徒たちに自分たち(・・・・)(・・)種族の(・・・)歴史を(・・・)教えて(・・・)いた(・・)

 

そんな生徒および生徒たちは・・・全て、あの「宇宙恐竜 ゼットン」だった―――そう、ここはゼットンたちの「学校」なのだ。

 

「郵便でーす」

 

「いらっしゃいませ。ご注文は何になさいますか?」

 

「あ~こりゃ、宇宙風邪だねぇ・・・お薬、一週間分お出ししますね」

 

「社長、本日のご予定ですが・・・」

 

郵便配達をするゼットン

 

接客業をするゼットン

 

医者のゼットン

 

企業を運営するゼットン

 

等々、実に多種多様な職業や活動を大勢のゼットンたちが行っていた―――そう、ここは「宇宙恐竜 ゼットン」たちだけが(・・・)住む星、通称「ゼットン星」なのだ。

 

「私たちゼットン族は、かつては宇宙人たちに操られるだけの存在で頭も悪かった。

だが、あるとき現れた"英雄"によって私たちは解放され、自由を得た・・・その"英雄"への感謝を、敬意を忘れるなかれ。

そして、常に賢く、知的であるために学び、努力し、強くあれ。それが"英雄"の武者ゼットン三世様への礼儀なのだ」

 

これはゼットン星に、ゼットン星に住むゼットンたちの間に伝わる「教え」であり「戒め」だ―――そう、かつての「宇宙恐竜 ゼットン」は強さこそ凄まじいが、所詮は他種族にいいように利用されるだけの(けだもの)だった・・・

 

だが、そんな(けだもの)のゼットンたちを解放し、自由を与えた後、様々な「教育」を施して賢くした"英雄"がいた。

 

その"英雄"こそ、

 

 

「ね~ママ」

 

「なぁに?」

 

「あれが武者ゼットン三世のどうぞうなんだよね?」

 

「こーら、『武者ゼットン三世』じゃなくて『武者ゼットン三世"様"』よ。ちゃんと"様"を付けないとダメよ?武者ゼットン三世様のおかげで私たちはみんな賢く、自由になれたんだからね」

 

「はーい」

 

ゼットン星にある、とある公園で遊んでいた母親ゼットンと子供ゼットンが、公園にある銅像―――ゼットン族を解放し、教育した"英雄"の武者ゼットン三世の銅像を前に、母親ゼットンが子供ゼットンに色々と教えていた。

 

そう、彼らゼットンにとって武者ゼットン三世は英雄であり、恩人なのだ。

 

だから、ゼットンたちは武者ゼットン三世を常に敬い、尊敬している―――そんなことが出来る程に、考えられるほどにゼットンたちは賢く、そして『素晴らしい存在』になっていた。

 

これなら、ゼットンは他の宇宙人などに異様に利用されることは無いだろう。絶対に。

 

 

強い:一兆度の火球が使える、光線ならば吸収・無効化・威力路増幅して反射、強固なバリヤーが使用できる、テレポートが出来る、肉弾戦も強い

 

賢い:"言葉"を話せる、他種族の原語が理解できる、知識がある、他者を"理解"出来る

 

こんなゼットンたち(・・)・・・勝てるヤツはいるのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

~合体怪獣紹介~

 

 

・宇宙恐竜 ゼットン三世+宇宙剣豪 ザムシャー=宇宙恐竜剣豪ムシャゼットン三世

 

スペック

・頭身大(人間大になれる)→身長2m15cm 体重180kg 

・巨大化時(元の大きさ)→身長62m 体重5万3千トン

 

 

データ:漫画作品『決戦!ウルトラ兄弟』に登場した「宇宙恐竜 ゼットン三世」と『ウルトラマンメビウス』に登場した「宇宙剣豪 ザムシャー」がフュージョンライズして誕生した"誇り高き武人(宇宙恐竜(ゼットン))"。

一見すると無愛想で冷たい印象を受けるが、その実は非常に高貴かつ礼儀正しい性格であり、何よりも卑怯な行いは嫌う武人肌な性格。

ゼットン族が持つ元来の戦闘能力・特殊能力に加え、ザムシャーの持っていた剣術、そしてゼットン三世由来の格闘術や知能の高さも相まって正しく"強者"である。

戦闘に際しては相手が武器を有しているなら右手と(・・・)一体化(・・・)している(・・・)ザムシャーの愛刀にして形見の『星斬丸』を用いて剣術のみで戦い、相手が素手だったり格闘線で戦うタイプの場合は星斬丸を"腕の中に収納"して格闘線のみで戦う―――どちらも、卑怯な行いを嫌う武者ゼットンらしい"心遣い"故である。

また、ゼットン族の十八番であるテレポートやバリヤー、光線や火球などは戦闘に際しては基本的に使わず、自らの動きでのみ応戦・防御して戦う―――これも武人肌かつ卑怯な行いを嫌う武者ゼットンらしい"正々堂々さ"に由来する。

反面、相手が戦いに際して騙し討ちや卑劣な行いをする輩な場合、剣術と格闘術を織り交ぜて戦い、更には火球や光線、テレポートやバリヤーなども織り交ぜて徹底的に叩きのめす一面もある。

 

 

 

容姿:ベースはゼットン三世(基本的な「宇宙恐竜 ゼットン」そのままの姿)ながらも、全身にザムシャーの鎧を全身に纏った感じ

 

=『ザムシャーの鎧を身に纏ったゼットン(三世)』である

 

・頭部はゼットン(三世)そのままで、頭頂部の触角の間からザムシャーの"赤毛のちょんまげ"がなびいている。

また、目は隻眼"になっている―――ザムシャーとフュージョン・ライズしたために片目だけが赤くなっているが、もう片方の目は黒いままなので、まるで隻眼のように見えるだけである。

(※ゼットンの目は黄色い部分の左右にある複眼のような突起部であるが、『ゼットンの目はほぼ見えておらず、頭部の触角がレーダーの役割を果たしている』という設定がある。)

 

・ザムシャーの愛刀・星斬丸は武者ゼットンの右腕と完全に一体化しており、星斬丸の刀身(・・)は武者ゼットンの右手の掌から飛び出ている。

また、武者ゼットンの任意で星斬丸の刀身は右腕の中に収納・露出させることが出来る(『大怪獣空中決戦』のガメラのエルボー・クローが飛び出るのと同じ原理)。

その様はまるで武者ゼットンの右腕そのものが星斬丸の"鞘"であるかのようである。

 

 

 

必殺技:ゼットン三世・ザムシャーの各能力・必殺技が使える&強化されている。

 

・ザムシャーの持つ剣術が更に強化・洗練されており、相手は自分が斬られた事に気付かない程に華麗で美しく、無慈悲な剣術で斬り捨てられる。

 

・ゼットン三世の体術がザムシャーの剣術の動きと融合した結果、トンデモナイ実力と威力を持った体術が使える。

 

・ゼットン(三世)の持つ「強固なバリヤー」を防御だけではなく、そのまま射出して攻撃に転用する事も可能。

 

・相当な"剛力"を誇り、作中では「宇宙恐竜 ハイパーゼットン・ギガント」の前脚の一撃を"素手で"受け止め、更にはハイパーゼットン・ギガントの巨体を軽々と放り投げる剛力を有している。

 

・当然、あの『一兆度の火球』や『相手の光線を吸収・無効化・増幅して反射』も使えるが・・・基本的に、体術や剣術で相手と対峙しつつ、相手の攻撃や光線などは体術や剣術で(さば)いてしまうため、あまり使う事は無い。

 

肩書きの由来:それぞれの融合(宇宙恐竜+宇宙剣豪=宇宙恐竜剣豪)

 

名前の由来:それぞれの融合・・・かつ、ザムシャー=文字通りの"武者"なので「武者ゼットン三世」である。

 

合体元解説

 

・宇宙恐竜 ゼットン三世:漫画作品『決戦!ウルトラ兄弟』に登場した"喋るゼットン"である。

外見は初代ゼットンと同じで一兆度の火の玉やバリアを使え、何よりも格闘戦に特に長けている。加えて、卑怯な行いは嫌う武人肌な性格でとても潔い(後述)。

初代ウルトラマンが倒した初代ゼットン、ウルトラマンジャックが倒したゼットン二代目の弟で、二人の兄を殺したウルトラマン達に復讐を果たすために登場。

ジャックを倒そうとする「ドグラ星人」なる宇宙人に雇われ地球にやって来たが、ジャックを倒せば用済みになったゼットン三世も殺そうとしているドグラ星人の企みを見抜き、ジャックと共にドグラ星人を倒すと、改めてジャックと戦う。

ジャックとは互角以上の戦闘を繰り広げたが、ジャックがウルトラセブンの助言で生み出した新必殺技「ウルトラ山あらし」で大ダメージを受け敗北。

 

「俺は誇り高きゼットン一族の一人だ。こんな姿をさらして生きていくつもりはない。さらばだ新マン(ジャック)」

 

と言いながら、潔く自身の負けを認めて火山の火口に身を投げ焼死した。

 

(ほぼ)元祖"喋るゼットン"にして、とにかく強くてカッコよく、素晴らしい武人肌のゼットンである―――どこぞの『ウルトラ怪獣女体化計画』・・・『ウルトラ怪獣擬人化計画』の"ゼットンさん"が喋るゼットンだと認識されやすいが、こちらの方が数十年も先輩で、しかも"カッコいい"・・・こんなのを出して下さい、円谷さん。

 

 

 

宇宙剣豪 ザムシャー:『ウルトラマンメビウス』の第16話『宇宙の剣豪』と第49話『最終三部作II 絶望の暗雲』に登場。名前の由来は「THE() 武者」である。

宇宙に名を馳せる剣豪で、出身地は不明。非常に好戦的な性格で、己の剣の腕に絶対の自信を持つ。また、己より強い者と戦うことに強い喜びを感じており、地球に来た理由もウルトラマンヒカリこと「ハンターナイト・ツルギ」を倒して更に強くなろうとしていたため。

愛刀の「(ほし)(きり)(まる)(ほしきりまる)」の切れ味は抜群で、いとも簡単に巨大隕石を真っ二つにし、メビウスのメビュームブレードを折るほど。

オオシマ彗星上でマグマ星人兄弟を瞬殺し、その後にザムシャーを倒して名を上げようとしていたバルキー星人を地球に降下した後に斬り捨てる。

その後、メビウスと戦ってメビウスを追い詰め、本命のウルトラマンヒカリと戦う・・・が、ヒカリとの一騎打ちの末に星斬丸がメビウスとの戦いで既に折られてしまったこと、メビウスの強さの源が「守るという事」であるとヒカリに告げられ、潔く負けを認め地球を去っている(その際に「いつか必ずお前に勝ってみせる」と再戦を誓っている)。

そして、第49話ではGUYSの危機に際して駆け付けて、インペライザーを斬り倒す活躍をする。その際

 

「勘違いするな。貴様は俺が斬ると決めた相手だ」

 

とカッコよくメビウスやヒカリ(GUYSはオマケ)に向かって言い放つ・・・カッコいい!!

 

だが、エンペラ星人には敵わず、瀕死の状態でエンペラ星人の光線から"斬る相手"を身を呈してかばい、「守る」ことを理解しながら自身は光の粒子となって消滅する。

しかし、消えずに残った星斬丸は後にヒカリの手に渡り、エンペラ星人に一太刀浴びせることに成功している。

 

もしも『ウルトラ怪獣擬人化計画』が『ウルトラマンメビウス』に回ってきたら一番に選ばれそう―――だが、

 

「ザムシャーはカッコいいからいいんだ!女体化なんてするな!!」

 

「武人、鎧、刀、カッコいい・・・そんなザムシャーを女体化なんてさせるかよ!!」

 

「原型こそが最高のザムシャーをイジる、というか女体化なんてするな!!」

 

というスタッフの反発もかなりあるとか・・・まぁ、聞き入れれもらえないだろうが(泣)

 




如何でしたか―――って、コレは僕のアイデアではないので偉そうには言えませんが・・・

今回もユーザー・青色好き様から頂いた素晴らしいアイデアを参考にお話を作りました。

青色好き様、重ねてお礼申し上げます。ありがとうございます。

で、前書きでも言ったように(キング)ギドラとゼットンってマジで境遇が似ていますよね?

特に「強いけど他種族の操り人形」っていうのが。

一応ギドラ族は「グランドギドラ(モスラ3)」という完全に野生・頭もいい個体もいますが、ゼットン族だけはいまだに他種族の操り人形を脱せていない・・・そろそろ、公式でゼットン三世みたいな"知的なゼットン"出て来てもいいと思うのですが・・・?

ついでですが、件の『星を喰う者』のギドラもやはりというか所詮というか、メトフィエスに呼び出される=グランドギドラのように自己で考え、行動するような存在ではない、つまりは"他種族の操り人形"って事でOK・・・なのか?

さて、そろそろマジで『読者の皆様から合体快獣を募集する欄』を活動報告欄で作ります。

もし作りましたら、よろしければ覗いて見てみて&アイデアを頂けると嬉しいです・・・

では、次回もお楽しみにです!!

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