花と盲目のあんだーてーる   作:かげちゃん

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4.

は~、ごちそうさま。美味しかった~~、てかマジでさすが私。

野菜切ってチーズと肉をパンに挟んだだけなのに超ウマ…え……?誰ですか…??私です…天才…

……まぁ。大したことなんかしてないんだけど。

 

え?あ~ハイハイ、続きはちゃんと話すよ。

 

さて、どこまで話したんだっけか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*******

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……あ~~。ん。思い出した思い出した。

ンンっ。

 

フリスクは子供を産むことを物凄く反対されたけど、結局周りが根負けして大学は中退、19歳で出産した。

みんなに祝福されながら、母さんは色白の可愛い双子…私と弟を産んだ。

…この時点でもう色々おかしいんだけどね。反対を押し切って産んだ子供なんて普通に考えて祝福されないのにさ~。白い目で見られることがほぼ確定されてるのに、それが嘘みたいになかったんだ。不気味だよね。

……エ”、わかんない?…モンスターってやっぱ純粋だな…性犯罪って地下にはそもそもないのかしら。

 

まあいいや。

色んな人に支えられて子育てをしていくうちに、成長していく双子(私たち)を見たフリスクは相当びっくりしたんだとか。だってほら、私は色白だけどフリスクによく似た顔してるし、弟はキャラそっくりに育っていくし。

弟…ソウマがキャラそっくりな理由は、まぁ確実に遺伝とかじゃないよね。ここらへんは色々曖昧だから置いておこう。

 

さっきの仮説書いてる途中にもちょろっと触れたけど、私は元プレイヤー、つまるところこの世界をゲームとして冒険…つかあれは遊んだだけだな。まぁそんな感じのやつ。

死んで気が付いたら赤ちゃんになってるんだもん。びっくりしちゃうよね~。

 

…お、察しがいい。そう、弟も普通の子供じゃなかったんだなーこれが。

 

弟の中身は、この世界にとって少し大事な“数値”…の、擬人化ってとこかな。どういう仕組みかはわからないけど、ゲームとしてのこの世界から抜き取られてそのまま人間になっちゃったから、もう何の力も持ってないんだわ。残念なことに。

あ、大事な数値つってもそんなに大事じゃないよ。プレイヤーを楽しませるためのちょっとしたオマケ要素、ランダムイベントを引き起こすだけの数値だよ。

Fun値っていうやつ。…W.D.ガスターは一番よくわからないからちょっと心配だけどね。

 

…。

 

…さ、続けようか。

 

私たちは何不自由なく暮らしてた。母さんは小学校の近くで花屋を経営して、私も弟もたくさんの友達に囲まれて、ご近所さんにはお世話になって。母さんはいろんな人と仲が良くて、本当に…みんなに愛されてた。

 

私たちが10歳になってすぐの春の日。母さんは倒れた。

モンスターのことをずっと気にしてたけど、夢見が悪い日があったみたいでさ。そこから坂を転がるような勢いでどんどん体調が悪くなってね。

そのまま遺言と自分のタマシイ残して死んじゃった。

 

セーブやらロードやらの権限が私たちに譲渡されてるって気づいたのはこの時。タマシイが壊れなかったからね。

…ああ、遺言ね。確か…

 

 

 

 

 

 

 

**

 

 

 

 

 

 

 

『…ぼくが、悪いんだ。』

『キャラだって、ずっと我慢してたのに。…ぼくが自由になりたいなんて思って…、……あの人たちから。プレイヤーさんから、逃げたから。』

 

『…ねえ。二人とも。聞いて、くれる?……ありがとう。』

『…ぼくの、代わりに。地下にいるモンスターたちを地上に出してあげてほしい。』

『…本当はぼくがやらなきゃいけなかったのに、ぼくが逃げちゃったから。きっと今でも、モンスターたちは、…みんなは。』

『あの場所で、物語が始まるのを…【ニンゲン】が落ちてくるのを待ってる。』

 

『………本当は。ぼくがやらないといけないんだけど。』

『二人はぼくの子供で。ぼくはお母さんで。ぼくが頑張らないと、いけないんだ。』

『…でも……約束した、から。』

 

『覚えてる?二人とも。ぼくが、近所の子を助けて車に轢かれたとき…すごく、怒ったよね…?

『もう、すごく怒ってて…ちょっとこわかったなあ…ふふ。』

『それで、約束したんだ。』

 

『"無理するのは構わないけど、困ったら二人を必ず頼るように。助けを求めるように"…って。』

『……だから、さ。頼っても、いい?…たすけてって、いってもいい?』

 

『…へへ。ありがとう、二人とも。』

『ふたりとも、気をつけて、ね。あぶない、し、いたい、から。助けあいながら、やすみながら…がんばる、んだよ。』

 

『…、……、…ああ。こん、なに…こんなに、やさしいこたち、の、…おかあさんになれて…』

 

『ぼくは、しあわせものだなあ…』

 

 

 

 

 

 

 

**

 

 

 

 

 

 

 

…ん?いや?なんもないよ。モンスターを地上に出してあげてほしいとだけ。あとはぽっくりね。

 

そのあとは~~…

 

…。

 

お葬式終わらせてー、アメリカに渡る準備してたら~。弟が色々あって、秋に死んじゃってさ~。

いやーこれが困った困った!!生まれて初めてな~~~んにも見えなくなっちゃったんだもん!

そのあとはなんかやる気なくしちゃってさぁ~、ちょっと一年くらいアメリカをぶらぶら旅行してたんだよね!!幸い金は腐るほどあったから!

 

あ、話変わるけど私フラウィーと同じでタマシイがないんだよね!ソウルレスってやつ!!

そうそう、生まれつき!

 

…え、そんなビックリする?いや確かにこんな突然ぶっこんだのは私だけども…

今のところ判明してるソウルレスになる条件ってGルートで現れる『最初のニンゲン』にタマシイを渡すか、そもそもタマシイを持たない無機物にケツイを注入するのかのどちらか。

私はれっきとした赤い血の通う生きた人間なわけだし、まぁわかるよね。

 

母さんが対価にしたタマシイ(・・・・・・・・・・・・)は恐らく私のものだ(・・・・・・・・・)。ほぼ確実にね。

 

私がタマシイを持ってないのに加えて、弟のソウマのタマシイは半分に割れたみたいに欠けてた。

どういう原理かはわからないけど、一先ず確定してるのは『私たち双子は二人で一つのタマシイを共有している』こと。

どこにもない前例だよね~、これ。

 

え?なんで今ここに存在する未来の私のタマシイが対価に使われたかって…

 

そりゃあ。そもそも使われたタマシイがバグから発生したものだからだよ。

ここにいる私や弟の存在。ううん、そもそも今ある【地上】も、全部バグだからいろいろ歪んでるんだよ。

現実は甘くないんだから、隣人みんなと仲良しなんてあり得るもんか。ご近所トラブル一回もなかったんだよ?ヤバいでしょ。主人公にしか許されないからねこんなん。…ま~、バグ以外にも何かしらの要因あるだろうけどね。

 

それはともかく。私がここに来る前の話は一先ずここで終わり。

ふ~、やっと話の前提とかが色々終わったよ。もー、母さんも苦労させるんだから。

 

うん?まだ終わりじゃないよ?

言ってなかった?私は君と交渉をしに来たんだ。交渉の前にある程度手の内と自分の正体は見せとかなきゃダメじゃん?だからこうやってここに来るまでの経緯話したんだよ。

 

さ。話し合いを始めようか。




気力が限界だったので今回は短いです。例のごとく徹夜してるので「あれ?これおかしくね?」と思ったら指摘お願いします。
あとツイッター垢(資料置き場)できました。リンク貼っときます。

でも何置けばいいのかわからないので、おいてほしいものとかあったらコメント欄にお願いします。絵は載せたいと思ってます

https://twitter.com/totemo_yamifuka

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