ザラマッマは次シリーズでママ躍してもらう予定ですので、もうマッマです(何言ってんだこいつ)
アニメで空母の上に空母突っ立ってたんだから、戦艦の中に入っても問題ないよね?
「うおっほおおおおおおお!!アニメアニメアニメアニメェェェエエエ!!!」
…とりあえず落ち着いてくれないかな、ベルマッマ。
「これが落ち着いていられますか、ご主人様!?アニメですよ!ベルファストのアニメですよ!ベルベルが画面の中でヌルヌルと動き回るのですよ!?よくそんな平然でいられますね!?」
「くっ!私もアニメに出ていれば…!坊やにヌルヌル動く私の勇姿を見せつけられたのに!…あ、でも、アレかしら?オープニングで姉さんが出てたから、私もワンチャン…」
「うふふふふ♪私はラッキールー♪情景とはいえ、私の大きな大きな"母性"をミニに見せられるのは幸運の極みね♪」
「…アイリスのこと…触れられてすらないじゃない………」
あのさ、マッマ達?
アンタら揃いも揃ってLive2D衣装持ってんじゃん?
十分ヌルヌルヌルヌル動いてんじゃん?
それに最初の一話見ただけでアイリスは出ないとか、そんな決めつけは良くないと思うよ?
だからさ、元気出して?
元気出そうよ。
元気出してちゃんと重桜の秘密工作部隊の車列を待ち伏せようよ?
ベルマッマ?
『ベルベル☆勝利の舞』とかやめてもらえるかな?
目立って目立って仕方がないし、そのままじゃ奇襲失敗間違いなしだし、ナチュラルに他国に喧嘩売ってくからやれブリカスだのと悪口言われるんだよ?
分かってる?
自覚なし?
これだからブリカスは。
ベルママは何とか理性を取り戻すのに15分かかり、私自身はルイスママの蒸れた谷間から上半身だけ這い出るのに時間がかかったが、その間も重桜工作部隊の車列が通る事はなかった。
あれ、おかしいな。
本来ならばとうの昔に重桜の工作員部隊の車列はこの道へ至っているはずである。
だがしかし、待ち伏せを始めてから今の今まで何の車両も見てすらいやしない。
「…それにしても遅いわね…本当なら、重桜の部隊は20分前にここを通過しているハズよ?」
私を、アニメでも披露された凄まじいまでの大きさを誇る胸に挟んだルイスママが、時計を見ながらそう言った。
ねえ、ルイスママ、どこからか待ち伏せの情報が漏れたって事はないかな?
「…………」
ルイスママ?
「…♪ラッキー!ルー ルー サイコー!踊りましょう〜 いつもの 笑顔で」
静まれ。
あのね、ルイスママ。
ベルベルに対抗したいってのは分かるんだけど、何もこのタイミングでなくてもいいじゃん?
『しま●ろう』から全力抗議されそうな歌と踊りを始める暇があったら、まずは現状について考えようか。
たのむぜ、本当に。
「ルイス、時間よ。」
おお、さすがピッピ。
そうだね、こういう時こそピッピみたいな冷静な人が判断と指揮を…あー、そういうこと?時間ってのは私の事をあやす交代の時間の事ですか。
んなクソどーでもいい事あとからでもよくない?
ドヤ顔で私を大きな大きな大きな大きなお胸に挟み込みながら、ピッピママは懐中時計を見る。
「…撤収しましょう、これ以上の張り込みは無意味だと思う」
「そうね。ティルピッツ達はchouを安全な場所へお願い。外人部隊は私の方で撤収させておくわ。」
「しかし…SL班はどこでこの情報を集めたのでしょうか?」
…………………………………
「天城さんの言う通りだ。…このトンネルはガラ空きですね。」
「鏑木大尉。まさか姉様の言う事が信じられなかったとでも?」
「落ち着きなさい、加賀。」
「しかし、姉様っ」
「良いのです。これで、鏑木大尉も私達の事を信用したでしょうから。」
セントルイスファミリア少将とアイリス外人部隊の待ち伏せを受けるはずだった車列は、全くもって別のルートを取っていた。
それは山間部をくり抜いて作られた長大なトンネルであり、その昔に、重桜陸軍がシャム王国経由で大越に攻め入るのに用いられたものだった。
「セントルイスファミリアがHCRIの連中を追ったという連絡が入った以上、遠回りとはいえこちらのルートを取る方が安全です。あの男は大尉が思っていらっしゃるより頭がキレますわ。」
「…なるほど。奴のことは全てお見通しということですか。疑って申し訳ない。」
「疑われて当然ですわ。…むしろ疑われなければ私達の方から手を引いていました。こんな壮大な計画を描いておきながら、それしきの警戒心もないとあれば。」
「ご心配なく、天城さん。全ては順調に、且つ着実に進めています。重桜はまもなく東南アジアにおける覇権を握る事になるでしょう。」
「長年の夢が叶うわけですね。地下資源が豊富なこの地域を抑えれば、重桜は再び太平洋への道を開ける。
「長年、といえば天城さんもお疲れ様でした。あんな長期間、ロイヤルの人間と行動を共にするのには疲れたでしょう?」
「仕方ありませんわ。全ては祖国の為。莫大な資金と人員と労力を費やしてきましたが、その成果はここにきて形を成しています。チェフメ油田を単体で手に入れるより、こちらの方が圧倒的多数を手に入れられる…先行投資とでもいうべきでしょうか?」
「はははははっ、実に面白い例えですね天城さん。…しかし、最後まで気を抜かないようにしなければ。ここへきて全てが水の泡なんて事態は避けたい。各地域の武装勢力とは、もう一押し計画を詰め直さなければ。」
「もちろんです。東南アジア全域での一斉蜂起…実現すれば欧米勢力はこの地域から手を引かざるを得ない…万事抜かりなくやりましょう。」
…………………………………
「あ〜〜〜↑よちよちよちよちぃ〜↑私の可愛い可愛い大切な大切な坊や♪鉄血が誇る大戦艦☆ティルピッピの乗り心地はどうかしら♪」
何なんだ、この大きな大きなユニコーンは。
私は"ユーちゃん"でもなんでもない。
だってのに、ピッピママは私をまるで縫いぐるみが何かみたいに抱えて離さないでいる。
優美な芳香と、特有の柔らかみと、そして生暖かい体温を味あわせながら、私をホールドして離そうともしていない。
私の方はといえば、真剣な表情で考え込んでいるダンケ、ルイス、ベルの方に混ざりたい。
我々は今、ピッピママの艤装たる戦艦ティルピッツの作戦司令室にいて、SL班に対する行動を勘案しているのだ。
あの…マッマ達?
頼むから、混ぜて?私を混ぜて?
「天城が裏切った可能性が本格的になってきたわね。彼女ならchouの考えも読めると思うわ。」
「私もダンケルクに賛成よ。…ミニを裏切るなんて…」
「重桜は昔から東南アジアを狙っていました。最初からご主人様を利用しようと行動していたとしても…おかしくはありません。」
「………安心なさい。後でしっかり、アンタのメンタルケアはしてあげるわ。…あと22分59秒後に。」
「私はヴィクトル・アヴノフ!!!」
ダメだこのマッマ達、早く何とかしないと。
この作戦会議でいっちゃん中枢にいなきゃいけない人間を会議に参加させる気がまるでない。
プリンツェフはご好意嬉しいんだけど、そんな事より会議に参加させて?
アヴマッマ、本当にそこにいるよね?
私が幻覚見てるわけじゃないよね?
そして何より、ピッピ?
大きなユニコーンするなら、もう少しばかり会議やってる机の近くまで行ってくれないかな?
そんな、艦長用と思しき肘掛付きの椅子にドカっと座って私をお胸に押し当てるくらいならさ。
ねえ、聞いてる?
「よちよちよちよち〜」
ダメだ、これは。
まるで聞いてないな。
「よちよちよち…!!」
ピッピが突然あやすのをやめた。
何事かと思えば、作戦司令室の小窓からこちらへ高速で接近してくる小型艇が見える。
「戦闘配置!!繰り返す、戦闘配置!!」
ピッピママが声を張り上げ、戦艦ティルピッツの副砲と対空兵装が動き出した。
このタイミングで停泊する戦艦へ小型艇が接近してくる理由は数少ない。
よく見ればその小型艇は重桜海軍の量産型魚雷艇で、最初に発見した1隻目の他にもう2隻が追随していた。
マッマ達と私は、安全な場所として大越沖の洋上を選んだ。
ピッピの艤装である戦艦に乗っていれば、洋上である以上接近する敵はレーダーで"丸見え。
つまり、ある程度の警備能力が発揮できると考えたからだ。
ところがどっこい、肝心のレーダーにはこの3隻の魚雷艇は探知されなかったのである。
「ぬかった!!重桜と鉄血はレッドアクシズ時代にある程度の技術共有をしていたわ!!クソッ!奴ら私のレーダーの弱点を知っている!!」
「ちょっと、ティルピッツ!そういうことは最初にMon chouに言わないと!!」
「ティルピッツを責めても無駄よ!…ミニ?お母さん艤装まで泳ぐのにちょっとビキニに着替えるから目を瞑って」
「ルイス!そんな時間はありません!ティルピッツ 、どうにか迎撃を!!」
「分かってる!裏切り者の重桜め!鉄血の大戦艦☆ティルピッピをナメないでもらえるかしら!!」
ちょ、マッマ、ストップ!!
「…?ぼ、坊や?何故止めるの?早くしないと雷撃が…」
ピッピ、何かおかしい。
3隻の内の2隻が急ターンして帰っていったし、引き続きこっちへむかってくる1隻の甲板では誰かが手を振りまくってる…
………あれは…愛宕!?
「砲撃準備、ヨシ!!」
チョ待ッテッテバァ!!
「何よ、坊や!?」
雷撃狙いなら2隻が離脱したのはおかしいよ、ひょっとして何かの伝令かもしれない。
「別方向に迂回して雷撃する気かも…それに、友好を装って、乗船してから坊やを狙うつもりかもしれない」
「!!…お待ちください、ティルピッツ。それは早計かもしれません。魚雷艇甲板上の旗が見えますか?」
「……?…坊や、双眼鏡を貸して?」
はい、マッマ。
「………あ、あれは!…分かったわ、坊や。警戒は解かないけど、攻撃は待ちましょう。」
私はピッピの気の変わりように少し驚いたが、彼女から双眼鏡を返してもらい、魚雷艇甲板上の旗を見て更に驚いた。
"あの"旗が…ありとあらゆる船であれ…甲板上に翻っているという事は、その船にある人物が乗船されている事を意味する。
私の知る限り、それは重桜連合艦隊旗艦・長門の事だった。
アニメ良かったですねー。
ただ、艤装のギミックには驚き桃の木山椒の木。
今までサラッと艤装盗むとか書いちゃってたけど、アレ見たら軍艦ごと盗まなあかんやん。
…沈黙の●艦かよ