バブールレーン   作:ペニーボイス

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ティルピッツの異常な愛情 〜または私は如何にして心配するのをやめて指揮官をバブらせるようになったか〜

 

 

 

 

 

 

 

たしかに、私は寝たいと言ったし、お前が寝てる間も一晩中抱きつくぞとも言った。

認めよう。

それは疑いようのない事実であるからして。

 

でもマジでやることになるとは思わなかった!

 

「よく寝れまちたか?」って?

とっっっても良く寝れたでちゅう〜。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遡る事8時間前

 

 

 

 

昨日、寮舎を手続きを終えた後、ベルファストに「ご夕食の準備ができました」と伝えられ、私はベルファストやティルピッツとともに食堂へ向かった。

食堂と言っても、指揮官は艦娘達とは違う場所でケッコン済みの艦娘や秘書艦と食事を取るようだ。

 

 

 

ところで、あの、ベルファストさん。

貴女何人いましたっけ!?

 

 

 

そうだった、思い出した、アズールレーンやりだした最初の頃、一番大好きだったのはこの銀髪巨乳メイドさんだった。

だからもう、集めに集めた。

結局金ブリがないがために突破に使ったベルファストも多いけど、複数のlv100ベルファストがいたはず。

確か私の鎮守府には…

 

「「「「「5人です、ご主人様」」」」」

 

 

なんなんだこのドッペルゲンガーは!

軽くホラーだよ!

一家に1台感覚で一艦隊に1ベルファストしてたツケが回って来たよ!

誰が誰だかわかんねえよ!

 

「ご主人様なら、この中の誰とごケッコンなされたか分かりますよね?」

 

おい、ベルファストNo.X、そういう魔女狩り的質問はやめろ。

何でみんな手を隠す?

何でみんなニヤニヤする?

なあ、お前ら、差別といじめはそうやって始まっていくんだぞ?

 

「え?まさか分からないのですか?」

 

「このベルファスト、少し悲しく感じます」

 

畜生、ウエディングにしとけばよかった!

5人も同じ艦娘がいたのに!

その配慮がタルァンカッタァ!

 

「うふふ、冗談ですご主人様。」

 

ああもうビビった!

そうだよな、ベルファストが私を試すような事をするハズがな痛ってえ!

誰だ今私の足を踏んづけた奴!

絶対5人の内の誰かだろ。

先生怒らないから正直に手を挙げなさい!

 

 

 

 

 

 

 

 

食事をする時に5人の内1人だけがテーブルに着いたお陰で、私はドッペルゲンガーの中からケッコン相手を見つけ出すことができた。

 

仕方ない。彼女達には申し訳ないが番号札をつけてもらおう。

本当に誰が誰だが分からなくなる前に。

 

テーブルには既に、ティルピッツ、ダンケルク、セントルイス、『シュロップシャー』、『プリンツ・オイゲン』、『イラストリアス』、『シカゴ』が着いていた。

 

こんなに重婚してたんだっけか。

 

「本日、"ゴッド・マーザー"は不在のため欠席とさせていただきます。」

 

ベルファストが宣言する。

 

"ゴッド・マーザー"?

誰だそれ。

何その登場するたびシチリアの風景が流れてそうな人。

 

よく分からんが、たしかに一つ空いている席があり、その机上には"GOD MATHER"と書かれた札がある。

 

あれ?ほかに誰がケッコンしてた艦娘いたような気がするぞ。

ええっと確か…

 

「それでは、お料理を運ばさせていただきます。」

 

ベルファストが再び宣言して、私の思考は中断された。

各人の席に、ベルファスト4名によって料理が運ばれる。

これまた実に美味しそう。

 

 

 

テーブルは円形で、私の右にはティルピッツ、左にはダンケルクが座っていた。

 

 

ティルピッツさん、ちょっと近くないですか?

他の人からの視線が痛いんですけど。

 

ダンケルクさん、わざわざ対抗しなくても良いですから。

左右から逼迫しないでいただけませんかお二人とも。

 

ちょ、近い近い近い近い近い近いふぐぅ。

 

 

2人がやっと満足したのは極めて至近距離に至ってから。

まあ、お二人とも見事な双丘の持ち主で、私との身長差ゆえに、私の頭を左右から圧迫してる形となっていることに気づいていないご様子。

 

確かに幸せだよ?

左右から感じる体温、柔らかな感触、甘い香り。

オラぁ間違えねく幸せもんだぁ。

 

ただ、他の方々は運ばれてくる食事に手をつけながらもこちらへの視線をどんどんどんどん鋭くしていく。

 

 

やだなあ皆さんやめてくださいよただのスキンシップじゃないですか。

ねえ、ベルファスト?

ベルファスト?

なんでフォークを折り曲げたのベルファスト?

やめなさいよきっと高価な代物なんでしょうから。

 

ねえ、セントルイスなんでナイフを逆手に持っているのかな?なんでそんなヨルム●ガンドのヨ●君みたいな持ち方してるのかな?

危ないからやめなさい。

 

シカゴ?何を持ってるの?トンプソン?

あー、"シカゴ・タイプライター"だからね!

ははははは、そうだね、面白いね!

目は笑ってないけど…

 

 

 

これはまずい、非常にまずい。

料理じゃなくて雰囲気が。

こいつら今にも戦争始めそうだぞ。

 

 

 

ところで、

 

ティルピッツさん、貴女何をしていらっしゃるの?

どうして私の首回りに涎掛けをかけたのかな?

どうして私のステーキを勝手に小さく切っているのかな?

どうしてそのまま口に入れたのかな、何でそんなによく噛んでるのかな、ねえ何で顔を近づけて来るの?ねえ、なんで?ねえ?

 

 

「指揮官さっき乳飲み子になるって言ってたじゃない。」

 

 

言ってねえよ、なんだその…あれ、言ったっけ?

なんかそれに近い事言った気がする。

勢いに任せて口走ったけど、予想外の許可が出て一瞬理性を失いそうになった気はする。

 

 

でもね、ティルピッツさん。

口移しは無いんじゃないかな?

いや好きな人は好きなんだろうけど。

あと何で今このタイミングでそんなカミングアウトしたのかな。

おじちゃんは自分の性癖暴露されちゃってとっても悲しい。

 

 

何より周りの目がね。

もうすでに痛いとかじゃないの、とっても怖いの。

 

ほら、見てごらん。

1914年のボスニア・ヘルツェゴビナみたいな空気になってきてるよね?

第一次世界大戦が始まる前にやめよう?

ね?ね?ね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食事でこんなに疲れたことはねえぞ。

 

私は1人風呂に入りながらそんなことを考えていた。

 

ちょっと食事会も考えないとね。

毎度毎度あんな冷戦みたいな食事会は嫌だぞ俺は。

なんで、こう、一日で一番リラックスするはずの時間帯にビリッピリの緊張感味合わないといけないのよ。

 

明日ベルファストともよく話をして、和むような食事会を作り上げよう。

ふあーあ、良い風呂だった。

さあ寝ようかな。

 

 

 

 

 

ティルピッツさん、私の寝室で何をしてるのかな?

どうしてパジャマ姿で既に寝る準備オッケー絵本も子守唄も任せてみたいな空気漂わせているのかな?

 

うん、認める、認める。

一晩中お前に抱きついて寝るぞ!?って言った。

乳飲み子みたくだぁだぁばぶばぶ言いながらずううううううっと付いて回んぞ!!!とも言った。

 

でもさすがに実行する事は無いんじゃないかな?

 

 

ティルピッツは少し残念そうな顔をして、私のベットの上に座った。

せっかく絵本も用意したのに、とでも言いたげな表情だったが、出てきた言葉は少々違う。

 

「指揮官、貴方疲れてるでしょう?わたしなりに何か癒してあげられないかと思ったの」

 

 

ああ、ありがとうティルピッツ。

(食事会で疲れたのは7割お前のせいだけどな!)

 

「ものは試しというでしょ、指揮官。………………ほらぁ、ママでちゅよぉ?」

 

 

!?

クリティカル!!

じつにクリティカル!!

CV.田中●子でそれをやるか!!

 

いいのか!?そんなことして!?

私はもう自分自身を抑えられんぞ!?

理性を失ったビースト(赤ん坊)と化してしまうぞ!?

 

それでもいいのか!?

 

 

「ママは構いまちぇんよ?ほら、いらっしゃい。ママと一緒におやすみしましょうねぇ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いかん。

昨日、ティルピッツのあの言葉を最期に記憶がない。

ビースト(赤ん坊)と化してしまった可能性が高い。

 

朝起きたら、ティルピッツの大きくて柔らかいされど質量のある双丘の谷間に頭を挟まれた状態だった。

ほぼ間違いなくママと一緒におやすみしちまった。

 

 

私は、とりあえずまだ寝ているティルピッツ の谷間からそっと抜け出す。

ありがとうティルピッツ。でもこれ以上続いたら私はきっとビースト(赤ん坊)から戻れなくなりそうだ。

 

 

「ハァイ、調子良ぃ〜?」

 

 

うおおおおおおおおおおおおお!!!!!

びっくりしたよ何だお前どっから湧いて出来たんだセントルイスやめろよマジで心臓止まるわ!!!

 

どうやって部屋に忍び込んだのか、ベットの端から某ホラー映画みたく頭だけ覗かせたセントルイスがいた。

場所が排水溝なら完璧だった。

お前はペニー●イズか。

 

「指揮官君、私がママっていうのは興味ない?」

 

いいね!でもこれ以上ママがいたら廃人になりそうだし。

騙されんぞ。

 

「Ooooh、まだ理性を残しておきたいのね。でも、ティルピッツに甘える事で指揮官君は癒されたんじゃない?」

 

そりゃそうだけど。

 

「適度な癒しは必要よ?そもそも人っていうのはね、常に癒しを求めているものなの。ほら、指揮官君。哺・乳・瓶♪」

 

ほにゅぅぅぅびん!!

思わず声が4オクターブほど上ずってしまった。

 

「究極の癒しはここにあるわよ。ほら、取って?」

 

思わず、私は手を伸ばす。

 

「最も、私からは離れられなくなるでしょうけどね!」

 

伸ばした手をセントルイスに掴まれて引きづられる!

そしてベットの下へ引き込まれていった…

 

 

 

ティルピッツ「指揮官は死んだ。栄養失調が原因だった。哺乳瓶に夢中になり、固形食など視野に入らなくなったのだ。指揮官は癒しを求め過ぎた。せめて今は安らかに…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おいこら勝手に殺すな!!

 

 

 

 




もっとペニー●イズ上手く書ければ良かったんですけどね。
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