バブールレーン   作:ペニーボイス

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あけましておめでとうございます。

今年も細々と書き続けられればと思っておるところではありますが、段々エピ増えてきたのでもう分離独立させた方が良さそうな気がしてきたんだけどもチトーがそれを許しませんのでご了承ください(新年早々何言ってんのコイツ)


ハッピィィィイイイニュウイヤァァァアアア

 

 

 

「「「「パパァ〜、あけましておめでとぉ〜」」」」

 

 

誤解を生む表記。

 

ミニママ達から新年の挨拶をもらった朝、私はようやくママコタツから抜け出すことが出来た。

マッマとマッマの間から体を抜け出し、どうにか上半身を脱出させて手近にあるジャケットに手を伸ばす。

 

ジャケットのポケットには小さな封筒が4つ入っているのだ。

この時期、小さな子供達に渡す封筒と言ったらアレしかない。

O・TO・SHI・DA・MA、お年玉。

 

私はジャケットの裾を掴んで自らの位置まで手繰り寄せると、ポケットの中にある小さな封筒を一つ一つミニママ達に渡していく。

ミニママ達はまたしてもハッキョーセット状態になって大喜び。

 

 

「「「「ありがとう!パッパ!」」」」

 

誤解を生む表記。

 

さて、そろそろ起きて顔でも洗おうかな。

新年の最初の日をマッマコタツで寝正月するわけにゃいかんだろう?

初詣でもしなきゃバチが当たる。

 

そのためにはまず、コタツから、抜けねばならない。

よく見ればコタツを構成するマッマ達はまだ寝ており、言うなれば今こそがそのチャンスなのだ。

折り重なったマッマ達の間から抜けるには、匍匐前進の要領で行くしかない。

まあ、大変な作業になるが、頑張るしかないな。

 

よいしょ、よいしょ、よいしょ、よい

 

「どこ行くの、坊や」

 

ようやくマッマコタツから抜け出した時、咎めるような声とともに下着姿のピッピが、マッマコタツの中から上半身を突き出させて追ってきた。

怖えよ。

サダ●かお前は。

 

ポルター●イスト顔負けの高速四つん這い歩行で私を追ってきたピッピは、まず、私の足を掴んで引き寄せ、次に腰を掴んで仰向けにさせ、最後に頭を掴んでその豊かな双丘に押し込む。

 

「ダメじゃない、坊や。勝手に私から離れるってどういうつもり?」

 

ふごごごごご(せっかくのお正月なんだし初詣に行こうと…)

 

「え!?何々!?『ピッピマッマと一緒に初詣に行ってピッピマッマとずぅぅぅぅぅっとピッピマッマピッピマッマピッピマッマピッピマッママッマピッピマッマしたいってお願いするんだ!』ですって!?嬉しいわ、坊や。早速行きましょう!」

 

 

ピッピお前もか。

お前まで強引ングマイウェイする気なのか。

出会った頃の"いつもキリッとしていて、でもどこか寂しそうなイイ女"という第一印象はどこへいったのやら。

過保護の化身、それが今のピッピである。

 

 

「重桜のハツモウデねぇ…指揮官くん、私に願い事はないからあなたの『今年もルイスマッマとルイスマッマルイスマッマルイスマッマルイスマッマルイスマッマルイスマッマルイスマッマルイスできますように』っていうお願い事、一緒にお願いしてあげるわ♪」

 

 

いつの間にか起きて、既にペン●ハウスの表紙を飾れそうな振袖を着るルイスマッマが、ピッピとは反対方向から双丘を押し当てつつそんな事を言う。

 

いや、ルイス?

そんなお願い一度も口にした覚えは…

 

「何!?指揮官くん、嫌なの!?ふーん!分かった!そんなこと言うなら今年は他の男の人に寝取らr」

 

今年もルイスマッマルイスマッマルイスマッマルイスマッマルイスマッマルイスマッマルイスマッマルイスマッマルイスマッマルイスマッマルイスマッマしたぁぁぁあああい!!

 

「うふふ、そうよね、指揮官くん♪大丈夫、私が指揮官くんから離れるわけないでしょう?」

 

「ルイス、冗談でもそんなこと言っちゃダメじゃない。坊や、安心して。坊やの大切なKANSENに手を出すような男は逸物をヤスリで研ぎ削いで…」

 

ピッピ、それ以上いけない。

新年早々、それ以上いけない。

去年の北方連合のスパイの偽指揮官ぐらいで十二分だから。

あんだけフルボッコにしたら十二分だから。

正月早々レザー●ェイス宣言しなくていいから。

 

 

「Mon chou〜♪あけましておめでとう♪」

 

おや、ダンケ。

あけましておめでとう。

今のところ、マッマの中で開口一番に新年の挨拶してくれたの君だけなんだ。

 

「ご主人様、あけましておめでとうございます。」

 

おお、ベルも起きた?

あけましておめでとう。

 

「指揮官様ぁ〜。あけましておめでとぉございますぅ〜。」

 

ふごふご

(おい、イラストリアス、アイリー、このシャ●ン・ストーン、なんだってお前はいつも私を特殊性癖の沼へ放り込もうと全力を尽くそうとするんだ?え?何でいっつもそうなんだよ、何で正月早々そうなんだよ。ん?あのね、フツーないよね。正月早々着替えた服がマイクロビキニで、あまつさえフェロモン撒き散らすのにその上エロティック極まりない腋の下で私のお顔を挟んでくるって、フツーないよね。頼むから、君は今年こそ常識という物を学んでいただきたい。頼むから。)

 

 

「あら?何かいい匂いがしますわ…キッチンの方から」

 

 

イラストリアスがクッソエロい腋の下で私を挟みつつそんなことを言う。

 

「確かに。そういえば朝食がまだだったわね。この場の者は調理してないから…誰か他の娘が坊やの朝食を作ってくれてるのかしら?」

 

「どこかで嗅いだ匂いね…欧州料理ではなさそう…少なくともアイリスではないわ。Mon chouが好きそうな匂いではあるけど。」

 

「指揮官くん、心当たりあるかしら?」

 

「どうやら重桜料理のようですね。イラストリアス、ご主人様を解放していただけないでしょうか?」

 

「えぇ〜…仕方ありませんわ。はい、解放♪」

 

 

ぷっはぁ!フェロモンからの解放!!

 

しばらくイラストリアスの腋臭で鼻が麻痺していた(決して臭いというわけではなかった)が、段々と懐かしい匂いを嗅覚が感じ取っていく。

おお、これは…

多分加賀さんだね。

 

 

 

 

 

 

 

キッチンに行くと、既に多くの元KANSEN達が起きていて、真っ白なお餅をそれぞれの好みに合わせて食べている。

 

きな粉、小豆、砂糖醤油。

お餅を茹でて提供しているのは、我が家きっての板前・加賀さんと、赤城、高雄、愛宕お母ちゃん。

 

 

「おっ、やっと起きたか、この寝坊助め。あけましておめでとう!ほら、お前には『スペシアル加賀雑煮』を用意してやったから心して食え!」

 

 

加賀さんがそう言いつつ、私にお雑煮を渡してくれる。

大きなどんぶりには醤油ベースのスープとお餅上に、さまざまな具材が載っていた。

一番気になったのは…これ牡蠣じゃね?

 

 

「そうだ、よく気づいたな。今日の為に重桜の瀬戸海から取り寄せたんだ。あそこの牡蠣は品質が…」

 

やっほおおおおおおお!!!!

牡蠣↑↑牡蠣↑↑牡蠣↑↑牡蠣↑↑牡蠣↑↑牡蠣↑↑牡蠣↑↑牡蠣↑↑牡蠣↑↑!!!!

 

「…お、おお、そんなに牡蠣が好きだったのか…うん、取り寄せた甲斐があったな、貝だけに。」

 

「加賀殿…滑っておる、盛大に滑っておる」

 

 

もう私に加賀さんの声は届いていない。

肉厚な牡蠣を貪り食うのに必死になっていた。

いや、もう、お出汁も効いてるしこりゃあうまい!

 

私は自分でも驚くほどスペシアル加賀雑煮に集中し、とにかく味わって食べ、そして完食した。

気づかぬ内に周囲に座って、それぞれの方法でお餅を食べてたマッマ達がドン引きしてたのに気づいたのはその後である。

 

 

「ぼ、坊や…よっぽど牡蠣が好きなのね。まるでカオ●シだったわよ、あなた。カエル飲み込んだ後に風呂入って砂金ばら撒きながら食い放題してたカオ●シ。」

 

うん、ごめん、ピッピ。

理性を失ってた、申し訳ない。

 

 

さて、朝ごはん済ませた事だし、皆んな食べ終わったら初詣に行こう。

たぶん、この人数だから大名行列みたいな事になるだろうが、お願い事はもう決めてある。

 

あとはお願いして、絵馬に書くだけ。

そんなに時間はかからないだろう。

 

え?何をお願いするかって?

 

 

それは勿論…

 

 

 

 

 

『今年もピッピ、ダンケ、ルイス、ベル、その他マッマ達と、マッママッママッママッマ出来ますように』

 

 

 

 

 

 

 

 

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