刀一本で魔法少女相手にするとかマジキチ!あとシンフォギア 作:ちろる
とある夜の廃病院に肝試しで仲間と遊びに来ていた舞子は息を切らせて走っていた。顔は青ざめ何かから必死に逃げるように走っていた、舞子は走りながらも後ろを確認するが追ってくる者は存在しないにも拘らず舞子は走る事を止めず、出口に向かって走り続けた
舞「いや、いやぁぁぁ!!助けて!誰でも良いから助けてよ!!」
舞子の叫びに答えるモノは誰も居なかった、やっとの思いで舞子は廃病院の入り口まで辿り着いた
舞「何で!?入って来る時は開いてたのに!!何で開かないの!!?誰か!誰か助けて!!」
ドンドンドンと力の限り入口の自動ドアを叩く舞子
物音に気付いたのか車で待機していた友人の直義が廃病院の自動ドア前までやって来た
直「おいおい、何やってんだよ?パントマイムか?てか何でドア閉めてんの?」
舞「直義!助けて此処開けて!直義!!」
声を振り絞り叫ぶ舞子、一方直義は廃病院に入って行った舞子達が自分をからかっているのだろうと思っていた
直「おい!早く他の奴等呼んで戻って来いよな?」
そう言いながら笑っている直義に舞子は
舞「はぁ?意味分かんないし!!いいから早く開けて!!アイツが来る前に早く!!」
直「いい加減にしろよ?さっきから叫ぶフリしたりしやがって!もう普通に話せよ!あと・・」
舞子は続いた言葉に恐怖した
直「オマエの後ろにいる奴誰だ?」
易神家の寝室にて太郎たちは切歌が持って来たDVDを布団に包まり見ていた
奏「翼、そんな抱き着くなって」
翼「だって奏幽霊が後ろでドア開かなくて」
奏「そうだな、一回落ち着こうな」
切「日本映画の幽霊は侘び寂びを感じる趣ある演出が最高にクールデ~ス!」
調「切ちゃん身体が凄く冷たくなってる」
太「やだもう幽霊とかマジ無理」
ク「ホラーとか無理」
DVDが無事終わり、各自今晩はもう寝ることにしたがそこで問題が起きた!四面楚歌八方塞がり!その問題は易神家のトイレの位置にあった!
易神家は二階建ての物件であり寝室は二階にある、寝室からトイレへ行く際、寝室を出て廊下を少し進み階段の前を通り抜けた突き当りにトイレがある
就寝前にトイレへと行くという定めを持つモノが現れた
風鳴翼と雪音クリスである!
翼は相棒であり片翼の天羽奏はDVDが終わって直ぐに寝てしまった。切歌と調は手を繋いで直ぐに寝てしまった。太郎は何時の間にか用を済ませ寝てしまった
翼「雪音・・・共同戦線を張るぞ」
ク「此方snow sound、単独潜入任務を開始する」
翼「雪音ぇ・・・良いのか私を放って置くということは、翌日何故か私の布団だけ濡れるという怪現象を起こす事に成るんだぞ」
ク「もう寝る時はパン○ースでも着けておいて下さいよ」
こうしてクリスは年上のSAKIMORIの手を引いて我が家のトイレまでエスコートするという何とも情けないミッションを開始した
先ず二人は廊下に出ることにした
翼「うぅ・・・暗い」
ク「節電って大事だよね・・・」
クリスに手を引かれ恐る恐る歩く翼、時折聞こえる外の音にかなり敏感になっているようでヒイヒイ言いながらもクリスに着いて行く
ク「そこ階段に成ってるんで気を付けてね、階段過ぎたら直ぐそこがトイレだから」
翼「こう暗がりだと階段の下の様子が見えなくて余計怖く感じる気がする」
ク「そうですね、何かが急に階段を駆け上って来て襲ってくるって言う考えが勝手に浮かんできますよね」
クリスの言葉に翼はクリスと繋いだ手に握力で答えた、クリスの手の骨が若干悲鳴を上げているが翼をこれ以上刺激して手を握り潰されては敵わないとクリスは表情に出さずにトイレを目指した
何とか翼をトイレへと導いたクリスは翼に先に用を済まさせ、今度はクリスが用を済ますべくトイレに入った。
トイレの便座に腰を下ろしクリスは翼にある質問をした
ク「何で一緒に入ってるの?」
翼「雪音が怖くないように傍にいてやろうかと・・・」
ク「トイレ前で待てばいいよ」
翼「こう言う時一人になると大体どっちかが幽霊に襲われるって決ってるんだ」
クリスは頭を抑えながら
ク「わかった、ならせめてこっちを向かずにあっちを向いてよ」
翼「今振り返って小窓の向こうで誰か覗いてたら怖いよ」
ク「えっ?今アタシどんな特殊プレイ受けてんの?完全に上級者プレイだよ」
クリスが翼に呆れていると廊下から足音が聞こえてきた
翼「!!??」
今にも泣き出しそうな翼に対し、クリスは性別が変わったのに下半身丸出しで便座に座って居る所を異性もとい同性に見られながら用を済ませるという上級者プレイをしなくてはならないのか頭を抱えていた
そんな二人の事を無視するように足音はトイレの前まで止まることなく向かってくると
奏「ん?誰か入ってるのか?」
ク「ああ奏さん、相方引き取ってくれません?こう泣きそうな顔で両肩掴まれてちゃオチオチトイレも済ませないんだけど」
奏「ウチの相棒が迷惑掛けるね、翼、クリスが迷惑してるから一回出て来い」
翼「ゆ、幽霊が奏のフリしてる」
奏ク「はぁ?」
クリスは眼前に広がるSAKIMORIさんの真っ平さんを眺めながら状況の打破を考え、神がかり的な閃きをした
先ずクリスはSAKIMORIさんの真っ平さんを鷲掴みして気を紛らわせようと腕を伸ばした。だがそこで想定外の事態が起こった、真っ平さんと接触したクリスの手は凸面という抵抗を一切見せない鉄壁の真っ平を滑りSAKIMORIの脇に手を突っ込んだ
翼「ひゃうん!?な、なに?」
ク「っ!?貴様、やはり偽装していたな!」
翼「防人として誓う、私は胸囲を偽装も盛ってもいない」
奏「いいから早く出て来い」
奏さんのドスを利かせた声に翼は渋々従ってトイレから出た、そして直ぐにクリスは用を済ませ、奏と入れ替わる様にトイレから出た。トイレに入る際奏はクリス達にもう遅いから寝ろと言って扉を閉めた
奏の指示に従い寝室へと戻った、戻る時物音に気付き様子を見に来た調を本物の幽霊と勘違いしてクリスが荒ぶる鷹のポーズを決めるというイベントが発生したが軽く流された。寝室へと戻ったクリス達は寝ることにした。クリスは寝ている切歌に後ろから抱き着く様に横になった、調にジト目で見られながらもその視線を軽く流した。
そんなクリスを後ろから抱きしめるように翼は横になった、クリスは『何故こうなった?』と思いながらも『まあいいか』と結論付け襲いくる睡魔に意識を差し出した
翌日、易神家の庭先に敷布団が干されることは無かった。皆で朝ご飯を囲んでいる際翼が小さくガッツポーズをしていたのを見たクリスは『え?寝る前にトイレ行ったのに不安要素あったの?』と口にはしなかったものの溜息を吐いた。そして醤油をとろうと手を伸ばした先で切歌が庭を真剣に見ながら小さくガッツポーズしていた、そしてそんな切歌の隣に座っている調がクリスを見ながら口を動かした
『良かったわね』、声には出していないながらもハッキリとクリスに伝わった、そこでクリスは理解した。あの時のジト目は切歌に抱き着いたことに嫉妬していたのではなく、そんなに密着していると巻き添えを喰うぞという意味を込めていたのではないだろうか?つまりクリスは翼という不安要素に対策を施したにも拘らず、自ら他の不安要素へ巻き込まれに行ったということとなる。
クリスは朝だというのに気疲れでヘトヘトに成ってしまった。ヘトヘトになりながらもそろそろ無印原作も終わるなと考えながら目玉焼きに醤油をかけるのであった。
警部補矢部謙三と秋葉刑事も出したい今日この頃