IS~絶望の未来を変えるために~   作:ドラゴアロー

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転生前です。次回からIS世界の話になります。


ISの世界へ~原作開始前まで~
第1話 神からの願い~世界を救ってほしい~


龍牙SIDE

 

 夏のある日、高校から帰ってきた俺は2人の親友とゲームをしていた。まあ、1人はゲームの都合上後ろから見ているのだが。

 

 俺たちが遊んでいるのは、【機動戦士ガンダム エクストリームVSフルブースト】であった。フィールドでは赤いガンダムが赤い翼をもつトリコロールカラーのガンダムと戦っていた。

 

『こいつが...格闘進化の極限!』

 

「よし!これで!」

 

 赤いガンダム...エクストリームガンダム(typeレオス)ゼノンフェーズが強化され、機体の一部が輝き出す。ゼノンフェーズ(以後ゼノン)を使っているアルビノの少年である俺、紅龍牙は思わず声を出す。

そして赤い翼を持つ機体...デスティニーガンダム(以後デスティニー)に向かって攻撃しようとする。

 

「やべっ!光の翼!」

 

 それを見てデスティニーを使っている黒髪赤目の少年はすぐにデスティニーの“光の翼”を展開して離脱しようとする。

 

『俺は攻撃型プレイヤーなんだよォォ!』

 

『いい加減、極限の熱さを…受け入れろォォォォォッ』

 

「ちょっ!ここで横サブかよ!?しかも覚醒しやがった!ああっ捕まった!?」

 

『極限全力!シャイニング、バンカァァァァァ!』

 

『くっそぉぉぉ!』

 

「だああああ!くそ、全然勝てねえ!」

 

 こいつは黒川流星。俺の親友の1人だ。

 

「よっしゃ!やっぱゼノンサイコー!」

 

「拓也、おまえはデスティニーは向いていない。やはりインパルスの方が良いだろう。」

 

 ここまで2人を見ていた茶髪にタンクトップの少年、真白竜也が流星に言う。竜也はクールな奴だが、竜星と同じで曲がったことが嫌いな奴で、俺のもう一人の親友だ。

 

「だってさ、やっぱインパルス乗りこなせるようになったら次はデスティニーだろ!シンみたいにさ!」

 

 流星はそう俺たちに訴えるが、

 

「いやいや、お前光の翼とパルマしかほとんど使ってねーじゃん。ちゃんと動かし方学べよな。」

 

「全くだ。そもそも光の翼の使い方も悪すぎる。横だけでなく前後にも移動しろ。」

 

 と一刀両断される。

 

「だが、龍牙もアイオスは使いこなせてないし、俺もツインバスターライフルの回転照射を使いこなせていないからな。お前だけが悪い訳ではない。」

 

 ここまで触れていなかったが、竜也のお気に入り機体はウイングガンダムゼロ(以後ゼロ)とウイングガンダムゼロカスタム(以後ゼロカス)である。

 

 強さ的には、ゼノン俺=インパルス竜星=ゼロカス竜也>エクリプス俺=ゼロ竜也>アイオス俺=デスティニー竜星だ。

 

 まあ、そんなこんなでこの日も楽しんでいた。

 

SIDE OUT

 

 

ナレーションSIDE

 

 龍牙たちは学校ではとても有名だ。成績優秀、スポーツも人並み以上にはでき、容姿が良く、性格もよい。

 

 竜也は身体能力がほかの2人より高く、竜星は状況判断に優れ、竜也は知識において2人勝っている。そんな3人が常に一緒にいるのだ。有名にならない筈がない。

 

 そんな3人だが欠点が1つだけある。それは、とにかく恋愛においてのみ鈍いのだ。その理由は3人の過去にあるのだ。

 

 龍牙たち3人は孤児院、“守竜院”の出身の孤児だ。

 

 龍牙たちは守竜院の前に、乳母車に入れられた状態で捨てられていた。それを見つけたシスターと院長が、孤児院に引き取ったのだ。3人同時に捨てられていたので、兄弟かと思われたが、DNA鑑定により他人であることが分かった。

 

 それから中学卒業まで孤児院で暮らし、高校入学と同時に孤児院を出た。今は3人でアパートを借りて暮らしている。

 

 孤児院では、3人以外にも当然孤児たちがいた。だから、3人は学校が終わるとすぐに帰り、自分たちより年下の孤児たちの遊び相手になっていたのだ。そのせいで、恋をする機会がなく、恋愛感情についてよくわかっていないのだ。

 

 院長やシスターが「どこで育て方を間違えたのでしょうか?」と言ってしまうレベルである。

 

 そんな感じで、彼らは自信の容姿がいいにもかかわらず、女子にもガンガン話しかけたり、相談に乗ってあげたりしているので競争率は高まる一方である。それを危惧してか、告白をする女子もいるのだが、例外なく撃沈されている。

 

~龍牙の場合~

 

「付き合ってください!」

 

「いいよ!…でも何に付き合ってほしいの?買い物?」

 

…撃沈。

 

 

~竜星の場合~

 

「付き合ってください!」

 

「いいぜ!買い物か?それとも遊びか?」

 

…撃沈。

 

 

~竜也~

 

「付き合ってください!」

 

「かまわない。それで、何に付き合って欲しいんだ?買い物か?」

 

…撃沈。

 

 となってしまうのだ。3人にとっては付き合ってほしい=買い物が最初に出てくるのだ。次に遊び。最後に食事である。唐変木ここに極まる。

 

 と、まあ多数の男子から呪われそうなことをしながら、3人は日常を過ごしていた。

 

 

 

 

 そう……この日までは。

 

SIDE OUT

 

 

竜也SIDE

 

「おい、今日の晩飯はどうする?たまには外食でもするか?」

 

 今は18時45分そろそろいい時間だろうと思い二人に声をかける。

 

「あー、もうこんな時間か。どうする?竜星?」

 

「勝てねええええええ!ん?ああ、作るのめんどいし、外で食おうぜ!こうなったらやけ食いしてやる!」

 

 どうやら竜星はまた負けたらしい。龍牙はアイオスを使っていたようだ。あいつもアリスファンネルの使い方がうまくなっているな。とりあえず決まったし、行くとするか。

 

「ならさっさと消せ。行くぞ。」

 

「「うーす」」

 

 3人でサイ○リアに向かって歩き出す。俺たちの家からは1番近いのだ。

 

「ん?あれって…っ!!」

 

 いきなり龍牙が走り出した。

 

「どうした!龍牙!」

 

 龍牙の向かう先を見ると、横断歩道に女の子がうずくまっていた。

 

「女の子…?っ!まさか、足くじいてんのか!?」

 

 その向こう側にはトラックが見えた。まだ距離はあるが、動きがおかしい。やけに左右にぶれている。

 

「まさか、居眠り運転か!?」

 

 龍牙はそれに気づいて走り出したんだろう。だが、トラックの速度は落ちる気配はない。

 

 俺たちも走り出すが、間に合わない。龍牙は…女の子を突き飛ばした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして龍牙は、そのままトラックにひかれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………………龍牙がひかれた?

 

 人が車にひかれたらどうなる?

 

 考えるまでもない。

 

 俺たちは龍牙のもとへ走る。

 

「龍牙!!おい!!」

 

「しっかりしろ!!龍牙!!」

 

 呼びかけるが反応がない。そして、俺たちは...

 

SIDE OUT

 

 

龍牙SIDE

 

 ......あれ?ここどこだ?

 

 女の子を突き飛ばした後にすごい衝撃を受けたんだよな。よし、記憶は平気だな。

 

「あー、これももしかして俺死んだ?」

 

「勝手に死ぬな、馬鹿者が。」

 

「それなら俺らも死んでることになるぜ。」

 

 この声は、

 

「竜星!竜也!」

 

 俺の2人の親友だった。

 

「お前がトラックにひかれて気づいたら俺たちもここにいたんだ。」

 

「状況的に、俺たちは死んでいない筈だからおまえも死んでいないのだろう。」

 

 となると、ますますわからんな。

 

「申し訳ございません。龍牙さん、竜星さん、竜也さん」

 

 いきなり目の前が光ったと思ったらすごく見覚えのある女性がいた。というかこの人まんまセシア・アウェアなんだが。

 

「…何者だ?なぜ俺たちの名前を知っている?」

 

「私の名前はホロアクティ。先程龍牙さんに救っていただいた者です。あなた方の世界では創造神と呼ばれている存在です。先程は人間界に降りて調査をしていたのですが、足を挫いてしまったのです。我々神は人間界では力は使えないのであのままでは死ぬところでした。」

 

 創造神って世界を作った神のこと?俺はとんでもない人を救ってしまったのか。

 

「そのお礼を言うためと、もう一つあなた方にお願いがあり、この場に呼び出させていただきました。この姿は仮のものですが。」

 

お願いってなんだろう?

 

「それは、あなた方に救ってほしい世界があるのです。その世界は"極限の絶望と呼ばれる存在が現れ、世界を破滅させる"と予知されました。その未来を変えて、世界を救っていただきたいのです。」

 

 いきなりとんでもない話だな。しかもこれは

 

「俺たちの心を読んでいるのか?」

 

 竜也ナイス。

 

「はい、神々は望む望まないにかかわらず相手の心の声が聞こえてしまうのです。それでどうでしょうか?」

 

 それはいいんだが、

 

「だけど俺たちには何の力もないぞ?」

 

「ご心配には及びません。そのための力はこちらでご用意させていただきました。気に入っていただけると思いますよ。」

 

 そう言って俺たちの前へ手を伸ばすと、3つの腕輪が出てきた。3つともデザインが違う。

 

「赤い腕輪が龍牙さん、黒い腕輪が竜星さん、白い腕輪が竜也さんのものです。利き腕に付けてみてください。その腕輪の正体がわかるはずです。」

 

とりあえず付けてみる。すると

 

「っ!これはエクストリームガンダム!?」

 

「俺のはインパルスだ!」

 

「これは、ウィングゼロか!」

 

 俺たちのお気に入り機体だった。

 

「はい、勝手ながら記憶の中から最も相性のよいものを選ばせていただきました。あなた方に救っていただきたいのは“インフィニット・ストラトス”と呼ばれる機動兵器の存在する世界です。そのために、ガンダムをインフィニット・ストラトスとして使えるようにしました。お願いできますか?」

 

「竜星、竜也、俺はいk」

 

「皆までいうな、その顔見ればわかるよ。行くんだろ?」

 

 竜星…

 

「お前だけでは危なっかしいからな。俺たちも行くぞ。」

 

 竜也…

 

「よろしいのですか?」

 

「ああ。俺たちで救える世界があるなら行くよ。」

 

 破滅の未来だかなんだか知らないけど、竜星と竜也がいるなら怖くないさ。

 

「ひとつ頼んでもいいか?」

 

「なんですか?」

 

「院長とシスターに伝えておいてくれないか。」

 

「「「父さん、母さん、今までありがとう。」」」

 

「わかりました。私から伝えておきましょう。」

 

「ありがとう。」

 

 これで安心だ。

 

「ではこれからあなた方を送ります。あなた方を信じています。あの世界を…よろしくお願いします。」

 

こうして俺たちはこの世界に別れを告げた。




週1のペースで投稿できればいいかなって思ってます!
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