ホモルーデンスという単語をご存知だろうか?
あぁ、いや別にホモという単語で反応しないでもらいたい。そういう話ではない。
はい、やめやめ! おしまい!
ホモルーデンス。それはオランダのとある歴史家が提唱した人間観だ。和訳すると『遊ぶ人』という。
『遊び』こそがヒトがヒトで居るための本質であり、文化を生み出す根源とするものだ。生物活動する上では必要のないものなのかも知れない。しかし、ヒトがヒトで居られたのはきっとその遊びが根幹にあったからだ。
『遊び』は軽視されるべきものではない。
故に――
「俺はヒトである為の活動をしに行く」
「小難しい事言って日誌サボる気か貴様は」
むんず、と長々と講釈垂れていた
「は、離せェシノハラァ。俺はヒトでありたい、ヒトでありたいんだ!」
「ヒトでありたいならまず義務を果たせよ、イズミ」
不本意ながら。実に不本意ながら。
日直だった今日という日を呪いたかった。そんな少年の名はイズミ・カナタ。……その名前から女みたいだとよく言われる。しかし怒りのあまり言った奴をぶん殴る程の度胸は特にない、黒髪のやや癖ッ毛のある少年である。
不承不承頭に掛けられた拘束から解放され、教室の隅の席でいそいそとカナタは日誌を書き殴り始める。
それを見て呆れながら眼鏡を掛けた短い髪の少年、シノハラ・シュウゴはカナタは掴んでいたカナタの頭から手を離した後黒板を掃除し始めぼやく。
「またGBNか。好きだな全く」
「お前もいーかげん始めたろィ」
「断る。誰がやるか」
「ったく堅いなァ」
「お前がちゃらんぽらんなだけだろう」
「いやお前が堅いんだって。文武両道の欲張りスペックめ。お前ならなんか凄いガンプラ作りそうな気がするし、リソースをそっちに割いてくれたっていいじゃないか」
「随分と買ってくれるな。だが生憎俺はガンダムを知らん」
カナタは「別に知らんでも良いのに。お前がロボゲーそこそこやってんの知ってんだぞ。アーマード・コアとかフロントミッションとか」とボヤきながら日誌を書き終え、スマホを取り出して弄り出した。
「それは中坊の頃の話だ。結局GBNって何なんだ。何がお前を駆り立てるんだ」
シュウゴの問いにカナタはスマホを弄りながら答える。
「正式名称はガンプラバトル・ネクサスオンライン。自分の作ったガンダムシリーズのプラモデル……ガンプラがヴァーチャル・リアリティの空を飛び、地を駆け、そして戦う。模型バカ共が夢見た世界が詰まっているのさ。元々VRのオンのネトゲでな。自身のアバターをその世界に投げ込み、ガンプラを駆って戦うゲームだ。まぁ他にも作り込みが凄いもんで戦う以外にもコレクション要素とか探索要素も腐るほどある。何なら一度ログインしてみろよ。仮登録でも一応出来るし」
「……いや、別にいい。訊いてみただけだ。やるとは一言も言ってない」
「ケッ」
カナタは心底つまらなさそうに毒づいてから、スマホの画面に目をやった。情報収集と暇潰しにやっているSNSのタイムラインに『最近GBNにチーターが湧き過ぎじゃねえか?』そんな呟きが流れている。
その呟きにタッチするとその呟きには幾つかリプライが表示される。
ダイハチ:最近GBNにチーター湧き過ぎじゃねえか? ランキングが悪い方向に荒れ始めてる
九九留守:ガンプラの出来+PSが反映されなくなってきてるし、真面目にやってる奴が損をしてる感。
ジェミナス:俺が贔屓にしてるファイターがPSも覚束ない初心者にボコられてたは……
嘘鋭敏:UNEIは早く修正して、どうぞ。
へびのしっぽ:何時の世もオンゲーを荒らすのはチーターだよな。むかっ腹立つわ……
GBNというこの世の遊びを変えたゲームの流行の裏に影の部分も確かに存在している。特に目立つのはチーター、通称マスダイバーと呼ばれる人種の増加である。
カナタとしてもシュウゴを誘えどもチーターにはなって欲しくはない。まぁそもそも変にプライドがあってクソ真面目な男であるシュウゴがチートに手を染めるようなことなど想像も出来ないが。
まぁだから心置きなく誘える訳だ。
知人がチーターになるのは忍びない話でもある訳で。
スマホを仕舞い、何も書かれていない日誌に向き合う。チート云々よりも先にまずはこの面倒なものを片付けることが先決だ。筆箱から取り出したシャーペンを取り出して、書き殴り始めた。
◆◆◆
前々からGBNなるものには些かながら興味を持っていたのは口惜しいながらも事実だ。
日直としての役割を終えると、一目散に去って行くカナタを見送りながら、シュウゴは鞄から機械造りの板を取り出した。
ダイバーギアだ。GBNにアクセスするには必需品とも言える端末だが、既に用意はしていた。
カナタと一緒にやりたいのではない。ただあのカナタらを夢中にさせるものがどれだけの魔力を持っているのか。それをただ知りたかっただけだ。ついでにメカに乗れたらいいなとか……
――いやそこまで興味はない。興味はない、本当だ。
「……少しはやってみるか」
たまには息抜きも必要だ。
……なけなしのプライドを保とうとする
帰り道から反対の方向の街中を少し歩く。5分ほど歩いた所で駅があるので、これまた自宅の最寄りとは反対方向の電車に乗り、数駅を跨ぐ。そして駅を降り、広場に出るとそこには白く、緑色の光を全身に走らせた巨人が立っていた。
カナタから聞いている。その巨人の名前は確かユニコーンガンダムと。
ただのオブジェクトに過ぎないというのに、何故こうにまで圧倒されるのか。
20メートルを超えるその巨大さにシュウゴは言葉を喪った。圧倒されていると、ユニコーンガンダムの背後に建っている大型模型店THE GUNDAM BASEの外壁に付けられたモニターがCMを流していることに気付いた。
『ガンプラバトル・ネクサスオンライン! 対戦相手は世界中のファイターたち! 多彩なミッション! 広大なマップ! フォースを結成して仲間と遊ぶのも良し! 一人最強のファイターを目指すのも良し! さぁ、戦いと冒険の扉を今開こう! ガンプラバトル・ネクサスオンライン! 君は、生き延びることが出来るか……!』
気付けばもう、CMのナレーションが語るようにその扉に手を付けて今にも押し開こうとしている真っ最中だった。
……別にファイターになると決めちゃいない。そう自分に言い聞かせながらシュウゴはTHE GUNDAM BASEの自動ドアの向こうへと歩を進めた。
店に入ると、おびただしい数のガンプラの箱が棚に積まれていた。シュウゴ自身ガンダムの知識はまるでなく、辛うじて父親がDVDで見ていた初代を断片的に見ていただけだ。ゆえにまるで自分の言語が通用しない異国のように思えた。
「アールエックスのきゅうじゅうさんブイガンダム? いや違うな、ギリシャ文字のニューか?」
そして気付けば本来の目的から逸れてガンプラの箱と睨めっこを始めていた。νガンダムなる箱を見て、初めてアムロがあの知らない人間は居ないであろう初代ガンダムとは別のガンダムに乗っていた事を知った。
「……こっちは何だ? ゼットガンダム?」
「何かお探しですか?」
HGUCゼータガンダム(本人は知る由もないが)の箱を手に取っていると誰かが話しかけて来た。我に返り顔を上げるとどうやら店員のようで半袖のシャツのエプロンをかけた栗色のショートカットの女性だ。エプロンには緑色の球体状のキャラクターがプリントされている。
見覚えのあるキャラクターではあるが名前が思い出せなかった。
――ハルだっけ?
「あ、あぁ。別に何か探していた訳じゃないんです。ガンプラバトル・ネクサスオンラインというものをやってみたいなと思って」
「へぇ、そうなんですか? じゃぁもうガンプラも作ってたり?」
「いえまだ」
「そっか。じゃぁ――レンタルはいかが?」
「――レンタル?」
店員のお姉さんに案内された先はレンタルコーナー。棚には何体ものプラモデルが展示されており、その名の通り借りることが出来るのだという。
「ガンプラを持って居なかったり、どのガンプラを使えば良いのか迷っている人や色んなガンプラを試したい人のためにウチでは貸出してるんですよー!」
棚には名も知らないものばかりが展示されており、2本角や、1本角、果ては一つ目のものまであった。十数体ほど展示されたレンタル作品を一通り見る。
……そうだ。これにしよう。そう思い立って先ほど箱で見たあの機体を、店員からの許可を得て手に取った。何というか、ふくらはぎのフォルムが好みだった。店員のお姉さんは選んだそれを見てから少し考え込んでから口を開いた。
「えーっと、確かゼットガンダム(※ゼータです)ね」
「へぇゼットガンダム(※ゼータです)。これ良いですね」
ガンダムというのは2本ツノだけではない。その事実にカルチャーショックめいたものを覚えた。ガンダムというものは思ったより種類があるらしい。
それからそのガンプラを片手にGBN用の大型筐体が立ち並ぶコーナーに案内され、言われるがままに筐体のシートに腰を掛け、VRゴーグルめいた機械を頭に付けた。そしてダイバーギアを筐体にセットし借りたゼットガンダム(※ゼータです)をその上に置く。
ダイバーギアなる三角の装置はガンプラのスキャニングやデータの管理を行うことも出来る優れものでこれが無ければ始まらない。
システム起動音声を聞きながら、自分の意識が蒼い電子の海に沈んでいくのを感じた。
◆◆◆
そこには無数のアバターがいた。軍服のようなものを着た男女や、エキゴーシュトリックな服装を着た人々も居れば、果ては人ですらないヘンテコな生き物が闊歩している。
「――皆、これのプレイヤーなのか? それともNPC?」
紺色のジーンズと白いタートルネックに黒いフライトジャケットを羽織った服装だ。本人は知らないがZガンダムに登場した反連邦の社会ネットワーク・カラバの衣装だ。
「よう、そこの兄ちゃん。ここらじゃ見ない顔だな」
当てもなく広場を彷徨いているとお上りさんのように思われたか声をかけられた。
金髪の無精髭、ノースリーブ。3つずつ付けられたピアスと明らかにチャラいその男にシュウゴは少し引いた。人間見た目8割とよく言ったものである。
「何かお探しかな? 何だって用意するぜ? おトクなパーツか? レアな報酬か? それとも……」
こう言う手合いはこの世界にも居るのか。怪しさ満点の男のセールストークを聞きながらシュウゴはそのままスルーしてやり過ごそうとした矢先、
「いてててててェッ!」
男は何者かに思いっきり耳を引っ張られた。
「ヤス? まーた初心者相手に変な商売しているわね?」
耳引っ張った者の言葉は女口調なものの、ガタイのいい男だった。片目が隠れそうなくらいの長さの紫髪で、上が半開きで上半身の肉体を晒したぴっちりスーツにジャケットを羽織っている。口調含めてエキセントリックな男としか言いようがない。
「ヒェッ!?」
ヤスという男はあからさまににびびって顔を真っ青にしており、力関係は容易に理解出来た。
それにやはり彼はパーツを初心者に売り付けたりする事をやっていたようで、咎める人間がちゃんといる事にシュウゴは胸を撫で下ろす。
紫髪の男はヤスの耳を顔の近くまで寄せドスの効いた低い声で訊く。
「約束してくれるわよね? もう初心者相手に変な商売はしないって」
「しますしますしますから!だから許してェッ!」
完全にビビり切ったヤスという男は紫髪の男が耳から手を離すや否や謝罪というより命乞いに近い言葉を撒き散らしながら一目散に飛び出し逃げた。
紫髪の男はやれやれと手をヒラヒラさせながらヤスが居なくなるや否やシュウゴの方を向く。
「さて、見たところアナタ達、初めて?」
「えぇ。ところで貴方は?」
「お姉さんはマギー。アナタ達みたいな初心者プレイヤーにGBNを楽しんでもらえるようナビゲーターを買って出てるぅ、ただのお節介よっ」
お兄さん、は禁句だ。そう直感的に思った。
マギーはウィンクしつつ、立体画面データを形成しそれをシュウゴに飛ばし。受け取ってから初めて、自分のこの世界での名前を口にした。
「僕は――ゴーシュです。察しの通り初心者です」
受け取った名刺代わりのプロフィールデータを読むとどうやらワールドランキング23位の実力を持っているらしいことが分かった。
GBNのプレイ人口がどれほどのものか。そしてどれほどの腕前のものが居るのか知らないのであまり実感が湧かないが、世界中にプレイヤーが居るということを考慮すると、彼女(?)は間違いなく凄い。
少なくともあのヤスなる人物よりは信用出来るのは明白だ。
「GBNへようこそ。案内してあげるわ」
故に。彼女(?)の厚意に甘えることにした。
「ここが! バトルはミッションを受注できるミッションカウンターよー。最初からミッションやフリーバトルが受けられるけれど、まずはチュートリアルバトルをお勧めするわ。操作に慣れる意味でもね」
壁は白く、ガラスが貼られた広場の中心に巨大な柱状の装置が配置されている。それを囲むように配置しているカウンターに受付嬢が立っており事務的にガイダンスを口にしていた。
シュウゴ……改めゴーシュの眼前に立体画面が出現し選択画面が表示される。
「アタシもギャラリーモードでナビゲートしてあげるから気楽に選んでみて?」
マギーのお勧め通りチュートリアルバトルを選ぶと。
「さぁ次は格納庫に行って、機体のチェックをしましょう?」
「格納庫は何処へ?」
「直ぐ近く、よ」
マギーが立体画面を出現させて操作をすると空間が歪み、吸い取られるように剥がれていく。すると先ほどのミッションカウンターから一転して市街地の中、次は公園、と場所が次々と変わって行き、最終的には格納庫に変わった。
「――ッ!」
格納庫の左右にデッキが配置されており、その片隅に借りたガンプラが立っていた。――通常の144倍のスケールで。
まさしく鉄の巨人というべきだろう。あれが自分に向かって歩けば立ちどころに踏み潰されてしまうことだろう。
その光景に圧倒されて、ゴーシュの脚が2歩3歩下がった。
――成程、
「あーら、初々しい反応ね。ここで機体のチェックをするのぉぉ。機体や武装の確認とかね。確認が終わったら、お待ちかねのアレが待ってるわ。ア・レ♡」
お待ちかねのアレとは一体何なのか。意味が分からないままゴーシュはお待ちかねのアレを体験する事となる。
乗せられたレンタル機のコックピットの中でゴーシュは自分に起こっている事の実感を頭が受け入れるので精いっぱいだった。
考えてもみろ。自分の十何倍もの大きさのロボットの操縦をバーチャルリアリティーとはいえ今この瞬間やろうとしているのだ。
普通じゃ有り得ない事を今この瞬間やろうとしている訳だ。きっとガンダムを知る人間ならば自分より驚きも感動も大きいに違いない。
「――ッ」
ここはガンダム行きますと言うべきなのか。それともまた別のものなのか。何をどう言えば良いのか分からず、カタパルトに接続された機体が投射されるまで口に出ることは無かった。
◆◆◆
マギーは言った。ガンプラバトルで強くなるにはいくつかの要素がある、と。ガンプラ造りの腕。高い操作技術。知恵と勇気。そして最後は愛。なのだと。
――何故そこで愛ッ!?
バトルフィールドの境界までオート巡行モードでZガンダムを飛ばしながら愛ってなんだ? と必死に自問自答してみるも答えは出ず。
森の上で機体を暫く飛ばしていると、光のドームが覆っている空間が目視で確認できた。アレがバトルフィールドの境界というものらしい。それを突っ切ると、【MISSION START】とシステム音声が流れ、センサーが敵機を感知した。
『向こうに居るリーオーNPDが今回の敵よー。あれを倒すとミッションクリア!』
マギーからの通信を聞きながらゴーシュは、操縦桿を確かめるように握り直し、眼前に飛来する1機の鉄の巨人――リーオーNPDを睨んだ。チュートリアルモードなので機体は堕ちないというが、ここまでの臨場感を出されれば真剣にもなるというもの。
敵は片手に大きなライフルを持っている。騎士甲冑を思わせる灰の装甲に頭部を覆うヘルメット。見るからに量産機っぽいそれは大型のライフルをこちらに向けていた。
「来るのかッ」
ライフルが火を噴くや否や、ゴーシュはZガンダムを横にスライドさせるように避けた。こちらにもあちら側と比べて小さいが同じくライフルを持っている。立ち回り次第なら撃ち落とせる筈だ。
こちとらロボゲーを多少は嗜んでいる。セオリーというものは理解しているつもりだ。ライフルの銃口をリーオーNPDに向ける。
「喰らえッ」
引き金を引くと桜色のビームが銃口から射出され、リーオーNPDの肩を掠めた。これではダメージにはなっていない。リーオーNPDの肩部装甲は少し焦げ付いた程度だ。
倒すにはボディか頭部に直撃させるほかないだろう。ロボットのコックピットは基本的にそこだ。
撃ち続けても、一向に当たらない。こちらの狙いが甘いのとZガンダムの俊敏性が自分の操縦に追いつけていないのだ。例えるならハードの出来にソフトが持て余している感覚に近い。
『機体に振り回されているわ! 落ち着いて!』
――分かっている! そのようなことくらい!
気付けば狙いに集中し過ぎて、回避がおざなりになっていた。
大型ライフルの弾丸がコックピットに直撃を受け、姿勢を崩したZガンダムが森に墜落する。接地する寸前にバックパックのバーニアが作動し辛うじて体勢を立て直し、木々をなぎ倒しつつ着地するも、上空からビームサーベルを引き抜いたリーオーNPDが襲い掛かって来る。
「――接近戦?」
ビームライフルを棄て、サイドアーマーからビームサーベルを引き抜く。そして大きくサーベルを振りかぶったリーオーNPD目掛けて突進。切っ先をボディに突きつけた。そして抉るように斬り上げる。
ボディから頭部まで上方に焼き切られたリーオーNPDはZガンダムのもとから離れ地上に叩き付けられ、爆発四散。データの塵になって消え失せた。
【MISSION COMPLETE】
システムが戦いの終わりを告げ、緊張の糸が切れたゴーシュは全身から力が抜けた。
『エークセレーント! やるじゃないゴーシュ!』
ギャラリーモードで観戦していたマギーが通信回線を開いてモニター越しにサムズアップしている。それにゴーシュは苦笑しつつ架空の青空を見上げた。
「……凄いな。この世界は」
カナタが推して来る気持ちも何となく理解が出来た。元々ロボゲーを嗜んでいた身。今は慣れないが、きっと慣れれば自在に機体を動かし楽しめるに違いない。――しかし。
その時ゴーシュは完全に安心しきっていた。
この世界を蝕むナニカがそこに居ることに気付かず……
【CAUTION】
「――えっ」
何もない空から突然。鉄の塊が落ちて来た。
イズミとシノハラ。
元ネタはお察しください。
リハビリがてら久々に書いたので色々至らない点は多いと思いますがどうか、よろしくお願いします……