Build Divers ASTRAY   作:バレルソン

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 ペリシア回・中篇


STAGE10 熱砂の救出戦・前篇

 シャフリヤールなる人物の影響力がどれほどのものなのか。

 それは広場に集まった人だかりが物語っていた。シャフリヤールの告知によるとペリシア中心の広場で新作の発表をするとのことで、それを聴きつけたダイバーたちが我先にと集まっているようだ。

 

 ゴーシュもまた、あのユッキーが見せたあの作品を実際に……と言うと些かこの仮想空間では語弊があるが、見られると言われれば期待せずには居られないというものだ。

 

 

 しかし――ゴーシュには解せない点が幾つかあった。

 ユッキー曰く、そのシャフリヤールなる人物は滅多に人前に現れないとのことで、何故今になって顔を出そうと考えたのかということだ。

 

――心境の変化か?

 

 真相は本人のみぞ知る。

 

「来たぞ! シャフリヤールさんだぁ!」

 

 人だかりの中の男が叫ぶ。

 アラブ人風の衣装を身に纏った褐色肌で口元に髭を蓄えた小太りな男と、その隣で犬歯の目立つ低身長の男が、従者のように振る舞い、騒ぎ立てていた。

 

「ペリシアに集うビルダーの皆さん! 括目です! ただいまより、レジェンドビルダー・シャフリヤール様の最新作をお披露します!」

 

 従者の声に広場に集まったダイバーの視線が集中する。皆があのユッキーの見せた画像のようなものを期待しているに違いない。無論、ゴーシュもその一人だ。

 とはいえ、尚の事疑念が増した。

 目立ちたがり屋ならとっくに顔を出しているだろう、と思わずにはいられない。これまでユッキーの言っていた話とはまるで噛み合わない。

 

「これがシャフリヤール様の最ッ新ッ作ッ!!」

 

 従者の合図と共に巨大な垂れ幕に隠れたモビルスーツが現れた。

 サイズは通常のモビルスーツよりやや大きい。そしてその垂れ幕が落ち、まるで狸のような体型をした紫色のモビルスーツが姿を現した。背中には仏像の背中によくあるような円形――金色の光背が付いており、そこにミサイルポッドが取ってつけたように固定されている。

 

 嗚呼、なんというアンバランス。

 嗚呼、なんという――不自然さ。

 

「作品タイトルは! 武装の多様性に垣間見る『善悪の彼岸』」

 

 従者の言っている『善悪の彼岸』というのはドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェの著書だ。

 成程、光背に兵器を取り付けるという罰当たりさという側面に於いてはある種間違ってはいないだろう。とはいえあの優勝作品とは作風が違い過ぎる。

 当然、あのユッキーが見せた過去作品とまるでイメージの違うものにギャラリーたちはどよめく。

 

「お、おう……」

「ザムドラーグ?」

「な、なんといっていいか……」

「ただ武器を付けただけのような……」

「馬鹿! シャフリヤールの作品だぞ! 寧ろ前衛芸術だと捉えるべきだ」

「なるほど……前衛芸術か」

「流石シャフリヤール様だ! ガンプラを芸術の域まで高めるなんて!」

「芸術ってお前……」

 

 ザムドラーグという機体らしい。

 素人的な、あまりにも素人的なカスタマイズが施されているが、一応調べてみた所光背とミサイルは本来無いもののようだ。

 光背はまぁいいとして、ミサイルがこの作品にはあまりにもノイズとなっている。そこにシュールレアリスムを感じるべきなのか。そして原型機に対する攻撃的な側面がそこにあるというべきなのか。

 

――事実なるものは存在しない。あるものは解釈だけ。

 従者に対抗してこのニーチェの一節を借りるならこの機体の価値は自分たちのように勝手に解釈して前衛芸術と騒ぐものたちが決めるのだ。もし仮に製作者本人がそこまで考えて居なくても、かのシャフリヤールというネームバリューで乱雑な作品を出せば、何か考えがあるに違いないと受け手は解釈する。そして肥大化されたものが恰も事実のように振る舞われる。

 思想思考も認識されなければ存在しないのと同じなのだ。

 

 ゴーシュは解釈した。

 色々考えてみたがなんか面白くない哲学ごっこだ、と。ザムドラーグなる機体を知らないからそう思えるのかも知れないが。

 

 

 一方で近くで見ていたカタナが「ブキヤのネオ・グランゾンのパーツでも流用したんじゃねェよなオイ……」と謎のボヤきをかましていた。――ブキヤってなんだ。ネオ・グランゾンってなんだ。

 リクもしかめっ面でザムドラーグを見上げていた。ユッキーとモモ、サラは要領を得ず、首を傾げている。

 

「シャフリヤール様の製作技術を学びたければ、街の外に集まって下さい! 勿論自分たちの作ったガンプラデータも忘れずに! そこでビルダーとしての技術を高めようじゃありませんか!」

 

 従者の言葉に乗せられギャラリーの各々がやる気を出す中、唯一無表情でザムドラーグを見上げていたサラが口を開けた。

 

「……この子、凄く重たそうにしている。……嫌がってる」

 

「何を言うんだキミは!?」

 

 近くにいたダイバーが不可解な感想に声を上げた。確かにサラの感想は電波と捉えられるだろう。しかし、サラの言う通りあの重装甲で乱雑にミサイルポッドと光背を付ければ重量過多で機動力が著しく損なわれる。ブースター出力で無理矢理相殺すれば違って来るだろうが、それらしきものは見当たらない。

 リクもまた同じ気持ちだったのか続く。

 

「何か……違う。オレ、芸術ってのはよくわからないけれど、さっき会った人が言ってた。ガンプラにはその人の作った「こうしよう」「こう創ろう」という思想と理想を体現するものなんだって。出来の良い悪いじゃなくて……あのガンプラから何も感じない……いや、何をしたいのか……分からない。単純な力の追求も感じられないし、ザムドラーグに対する何かの拘りのようなものも分からない。あの人の言葉を借りるなら愛が足りないような……」

 

 

「君ィ、いきなりなんです? シャフリヤール様の作品にケチを付ける気ですか?」

 

 従者がにこやかな顔のまま、何処か苛立っているような声色でサラずけずけと近づいた。それにリクが前に立ちはだかり、従者の接近を阻んで両手を上げた。

 

「待ってください! そのつもりじゃ……」

 

 最悪の場合逆上して暴力沙汰も警戒する必要がありそうだ。ゴーシュはいつでも介入出来るように腹を括る。あの先ほどプチッガイを見せてくれた青年も遠目で見ており、明らかに険しい顔をしている。ネカマの可能性が何処かにあるとはいえ、か弱い少女型ダイバーににじり寄る小太りなおっさん型ダイバーという構図はどうみても後者が悪役だ。

 それに愛がなんたるかは知らないが、この男がシャフリヤールであるかはその間に検索した画像データで裏を取ってみた。芸風が違い過ぎる。なりすましの可能性も浮かびつつあった。

 

「す、すいません……」

「彼、初心者なんです」

 

 近くにいたユッキーが謝り、モモが人の事は言えないようなフォローを入れるものの、従者を落ち着かせるには足りなかった。

 

「君はシャフリヤール様のことが何も分かっていない。……そうだ! 君たちにガンプラ造りのノウハウを教えてあげよう! さ、こっちに来なさい」

 

 従者が思いついたようにリクの腕を掴む。本人の意志は無関係のようだ。

 あまりにも大人気ない行為に周囲がどよめく。本当にノウハウを教えてくれるのだろうかと。

 

「あぁちょっと!」

 

 悪い流れだ。このまま連れていかれて恫喝、及び脅迫、最悪PKすらも有り得る。この先に起こり得る可能性が見えて来た所で、モモがリクの片腕を掴んで止めに入り、ゴーシュが介入するべく脚を踏み出した刹那。

 

「天下のビルダー様のご教授が貰えるのォ? なんか楽しそうだからァ俺も混ぜてくださいよォ……俺もピチピチの初心者なんでェ、センセに手取足取り教えて貰いたいなァ」

 

 カタナがスパナ片手に割り入り、ぶりっ子みたいな喋り方でベタベタな死語を吐きながら従者の肩を横から掴んだ。その顔は笑顔というにはあまりにも歪んでいた。

 このままカタナを同行させたら従者とシャフリヤールの方がナニカサレそうだ。具体的には手に持ったスパナで手取り(物理)足取り(物理)。

 人体改造されるシャフリヤールと従者というあまりにもグロテスクで見たくもない光景が脳裏を掠め、カタナの方を止めたくなった矢先、見覚えのある忍者装束の少女が――アヤメが中東風の建物から飛び降り、リクを引っ張る従者の前に立ちはだかった。

 

「その辺にしておきなさい。あの機体は()()()()()()()()()()()()()()()()わ」

 

 はっきりと、アヤメはザムドラーグを指さして言い切った。

 そこに迷いの欠片も無い。普通の顔に戻ったカタナは「やっぱし?」と呟く。

 

「な、なにを言うんだいきなり! あの作品はシャフリヤール様が創った……正真正銘」

 

 従者が反駁するもその声には自信らしきものが目に見えて失われていた。それを証拠に目が泳いでおり、声も尻すぼみになっていく。アヤメの主張に更なる説得力を与えるだけだ。

 

「ならあの機体を動かして。この街に居る手練れのビルダーたちに見せれば機体の動きで本物かどうか分かる筈。この重量過多もいいところの機体でどういうマニューバを見せるのか。さぁ――動かしてみせなさいッ!」

 

 ここで動かせれば、本物。動かせなければ偽者。実にシンプルでいて攻撃的な質問だ。

 しかし彼らは何もせず黙り込むだけだった。そこから出せる結論は最早言うまでもない。

 

「…………出来ないの? なら貴方は偽者ね。このダイバーを無理矢理連れて口封じでもしたかったのかもしれないけれど、思い通りにはさせないわ。今すぐこの街から出て行きなさい!」

 

 チェックメイト。

 アヤメの冷たい目に耐えられず視線を逸らすシャフリヤールと従者。もう既に決着はついていた。周囲のギャラリーたちも疑念の目を向けており、完全に反撃の手段を喪った2名は、一目散に逃げ出した。

 

 

◆◆◆

 

「何をしているの私は……」

 

 今のこの感情をどう言い表したものか。強いて言うなら自己嫌悪というべきか。アヤメは人気のない裏道に入り壁に凭れて自嘲を込めて呟いた。

 監視対象であり、敵でもある彼らを庇う義理は特にない。対して()()()()()()()()()()()()()。つまり敵に塩を送っただけなのだ。

 

《アヤメさん、さっきはありがとう》

《僕からもお礼を言わせてください》

《わたしも!》

《先ほどはありがとうございます。ご迷惑をおかけしました》

 

 事件後に自身のもとに駆け付けたリク、ユッキー、モモ、ゴーシュの感謝の声がリフレインし、それを振り切るように大きく溜息を吐く。

 先程の記憶ごと口から追い出すように。

 

 リクなる人物は既にマスダイバーを偶然及び周囲からの助けもあったとはいえ数名撃破している。加えてカタナという男はソードマンだという事実は先の対デビルガンダム戦で判明している。

 危険人物になり得る人物と危険人物そのものが手を組もうとしている。脅威が増える可能性を考えるとこれは放置してはならないものだ。

 

 けれども、それでも身体が動いてしまった。何故割り切れない。何故放置しなかった。

 自己嫌悪で、この身が砂漠に沈みそうな所で通信が入った。

 

「――はい」

 

 応答すると立体モニターが出現し、SOUND ONLYとだけ書かれた画像が表示された。()()()からだ。

 

《余計なことをしてくれたな。()からクレームが入ったぞ》

 

「しかし、彼らは監視対象に危害を加えようと――」

 

 その反論は反論になっていない。そんなことは分かっている。あのまま暴力沙汰とかいざこざが起きてくれれば目標達成は近かっただろう。どっちにしろ利敵行為にしかなっていない。しかし()()()そこを指摘することはなかった。

 

《どんな理由であれ、客は客だ。アフターケアはしっかりとな》

 

 ()()()の言葉に呼応するかのように、自称シャフリヤールとその従者が裏道に入り込みアヤメの前にニタリと口端を上げた。

 

 

◆◆◆

 

「そろそろ帰るか……もう時間だ」

 

 偽シャフリヤールのお陰で少しばかり冷や水を掛けられたような気分だったが、他のビルダーと初めてガンプラに触れた時の話を聞いたり、次にすべきことを教えて貰って持ち直した。

 カタナとアヤメはあれから完全に姿を消しており、行方は知れない。彼らは一体何処で何をしているのだろうか。

 

 気掛かりに思いながらもリクたちと共に一度ペリシアのゲートの傍にあるログアウトポイントに向かう。

 行きはよいよい帰りは怖い。ログアウトポイントがないという悲劇が起こらなくて良かった、と安堵しながら。……徐々に近づいて行く噴射音に誰もが皆気にも留めていなかった。

 

 頭上から何かが被さって影が生まれる。どうしたものかと一同が顔を上げる。

 するとゴウッと噴射音が耳朶を滅多打ちにし、足元の砂が舞い上がった。

 

「何事だッ!!」

 

 剛風に乗せられ舞い上がる砂に目を庇いつつ、空を見上げると紫の巨体が飛んでいた。あの偽シャフリヤールのザムドラーグだ。

 

「こんな場所で発進だなんて……!」

 

 リクが毒づく砂でも巻き上げて仕返しの嫌がらせがしたかったのか、それともここでPKかましに来るつもりなのか。しかし彼らの真意は別にあったようだ。

 

「リク――あれ!」

 

 サラが指さした先にはザムドラーグの右掌だった。その上には誰かが倒れている。

 縄で捕縛されており、身動きが取れていないようだ。

 

「アヤメさん……!」

 

 リクがその名を呼ぶ。成程、アヤメに正体を暴露された逆恨みという訳か。彼女を連れだして何をしようと言うのだ。ゴーシュは舌打ちする。追撃をかけるか。いや無理だ。

 ここは中立地帯故にプロテクトが掛けられている。今のゴーシュやリクには戦闘はおろか機体を呼び出すことすら不可能だ。そもそも防砂措置が施されていないので仮に呼び出せても戦闘は困難という有様だ。

 

「君たち。よかったら僕の機体を貸そうか? 丁度この街に展示しようと持ってきた作品がいくつかあるんだ。僕のランクなら機体を呼び出せる」

 

 その時――思わぬ助け舟が差し出された。リクたちの批評をしたあの長い髪の青年だ。ゲート前に立っていた彼はマイペースに歩み寄る。

 

「あれを? 良いんですか……?」

 

 何故知り合っても間もない人間にガンプラを貸そうと思ったのか。不可解さに少し疑念を抱いていると青年は意味ありげに微笑みながら「さて、気紛れだとでも言っておくよ」と言い二つの機体を砂上にコールした。

 

 一つは――戦艦のような形をしたもの。

 もう一つは――風向きから背を向け、膝を付きコックピットハッチを開けた状態で手を伸ばしたガンダムMk-Ⅱだ。手にはロングライフルとシールドを携えており、万全の状態だ。しかもサブフライトシステムのフライングアーマーその傍で鎮座している。

 青年はゴーシュのもとに歩み寄り、Mk-Ⅱを見上げながら口を開いた。

 

「君はこのMk-Ⅱに乗るといい。幸い同じ機体を持ってきておいて良かったよ。それに使い慣れた機体の方が良いだろうからね」

 

「ありがとうございます……!」

 

 至れり尽くせりにも程があるというものだ。青年に促されるように、Mk-Ⅱの手を伝い、飛び込むようにシートに座り操縦桿を握りしめた。

 そして間髪入れずコックピットハッチを閉じつつ、立ち上がる。このあまりにも簡単な動作だけでも自身が創ったMk-Ⅱとは大違いに思えた。上手く言い表せないが、動きが滑らかだ。

 自転車の錆びつき弛んだチェーンを、新品のチェーンに取り換えたぐらいに違う。

 

「本当にこれはMk-Ⅱなのか? まるで別物じゃないか……」

 

 モモとサラを掌に載せフライングアーマーに乗ると、少し重量で僅かに高度が落ちるが直ぐに元の高度に持ち直す。

 既にリクとユッキーがあの非人型の戦艦めいたものに乗っており、浮上を開始していた。

 

「――距離を置いて追う素振りをする!」

 

 ゴーシュの発言にリクは意味が分からず返す。

 

《何を!?》

 

「ここじゃ戦闘行為はプロテクトが掛って出来ない。そこから外す!」

 

 重量過多の速度では下手に追って追いつき戦闘が出来ないという状態は避けたい。そんなことになればまず格闘戦。パワー差で押し負けるのは自明の理だ。

 一度相手を泳がせ、隙を見つけそこにつけ込む。それが人質救出に繋がるハズだ。

 

 そこそこ距離を取った所で、ゴーシュとリクたちは機体のアクセルを踏んだ。

 

 

 

 

◆◆◆

 

 やや岩肌の見える起伏のある地点に至った所で既にエリアのプロテクトの影響から外れていた。

 Mk-Ⅱとリクとユッキー操る戦艦――プトレマイオス岩陰に隠し、一度機体から降りて、指向性カメラ付き双眼鏡という地味にとんでもないシロモノで遠くを覗くと、岩にアヤメを縛り付ける偽シャフリヤールとその従者の姿が見られた。

 

「クソッ、シャフリヤールの名ァ騙り、ビルダーたちの改造設計図コピる俺らの計画が台無しだぜ」

 

――随分とペラペラ喋るな……

 

 技術を盗むのはいいとして、なりすましした時点でその行為の正当性は損なわれている。偽シャフリヤールの暴露っぷりに呆れながら、ゴーシュは双眼鏡から目を離してモモとサラに向いて口を開いた。

 

「俺たちが襲撃を掛ければ敵はモビルスーツを投入するはずだ。あの善悪の彼岸とかいう大層なお題目掲げたヤツを。そうすればがら空きだ、モモたちにはドンパチやっている隙に彼女を救出して欲しい」

 

「りょーかーい!」

 

 モモがわざとらしく敬礼をする。そんな彼女に苦笑いしつつ、同じく双眼鏡で様子をみていたリクが小さく声を出した。

 

「助けに来る訳が無い。何の得にもならないことなんて……アヤメさんは偽者のシャフリヤールにそう言ってる。ゴーシュさん……人を、知り合った人を助けるのに一体どんな理由が要るって言うんですか」

 

「俺に訊くな。俺はそこまで善人ではない。……強いて言うならあのまま放置しておくのは目覚めが悪い。自分の良心が痛む、それだけでも助ける理由にはなる。自分の傷を最小限にするには助けるのが一番、ただそれだけだと答えれば、日の浅い人間を救う理由にはなるというものだ」

 

「そういう……ものですか?」

 

「俺は、な」

 

 ゴーシュはリクの問いかけに笑みで誤魔化し、Mk-Ⅱに再び搭乗した。




 この世に完全なるリアリティなんて存在しない。現実と呼ばれるモノの多くはフィクションで成り立っている。目で見た物も、脳が現実と感じた『現実』でしかないってどっかの蛇のおじさんが言ってた。
 


・指向性マイク付き双眼鏡
 某メタルギアでお世話になった超アイテム。長距離だろうが平然と音を拾えるという冷静に考えなくても凄いやつ。
 本作のGBNではレンズに映った空間をから切り取った音声データを参照し拾うという理屈で音を拾えている。

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