BUILD DIVERS ASTRAY   作:ヌオー来訪者

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 初投稿なんです!本当です!信じてください!


STAGE37 夏の日の午後

 じゃり、じゃり。

 一歩踏み出すたびに生み出される砂を踏み締める音が、何処かで鳴き喚いているセミの声にかき消されていく。

 

 過去の記憶を頼りに歩く墓地へと繋がる坂道は冗談のように長く、遠く感じられた。

 

 最後に墓地に行ったのは一周忌の頃。久々に行ったらシバと鉢合わせしてやたら気まずい雰囲気で別れた記憶がある。

 あれから運営やら後始末やらで忙しくて行く余裕がろくすっぽなかったので数年ぶりだ。

 

 あと自分の老いを感じながら目的の墓標の前に立ち、気怠げに口を開いた。

 

「よう、久しぶりだなナユタ」

 

 カドマツは手に下げたレジ袋から缶ジュースとお菓子を引っ張り出し、それを墓前に置く。

 少し前に来た痕跡がある。恐らくカナタだろう。

 

「ったくマメな奴め。……結局俺はあいつを止められそうにない」

 

 エゴイスト気取りのお人よし。そして鋼メンタル気取った豆腐メンタル。

 イズミ・カナタという男はそういう奴だということを嫌というほど思い知らされた。

 兄のナユタの墓を見下ろしながらカドマツは呟く。

 

「情けねえ話だ。ほんとにな」

 

 運営が後手に回り切っている以上、独自に動かざるを得ないが逆に自分が動いてヘタを打てば逆にGBNを追い詰めてしまう。

 加えて奴らがこちらのアカウントを強奪する手段を持っていた場合自分そのものがウィークポイントになってしまうのだ。

 

 彼をそうさせたのは俺たちGBNサイドの責任だ。

 

 カドマツの他にもマスダイバーを初期から危険視するスタッフは何人かいた。

 その頃はマスダイバーの存在は半信半疑レベルで対応が後手に回る以前の問題だった頃だ。

 無論、最初は一部のマスダイバーの存在を確信していた者が管理者権限による無敵状態でマスダイバーを処理しようとしたが当然の如く無効化されて終了。

 運営が操るガードマシンは全てマスダイバー1体に破壊(デリート)されてしまった。

 

 そのことで一時期処理は不可能だと思われていたが、後にクジョウ・キョウヤが単独で仕止めてみせたことを皮切りに、チートを使わなければ倒すことができる。それに気付いた同僚はマスダイバーを倒しうる力を持つダイバーを探し始めた。

 だがいかんせんクジョウ・キョウヤ自体マスダイバーに対する勝率も高かった一方エキシビションマッチやら広報やらで忙しく、常駐の主戦力として扱うにはあまりにも難しかった。

 

 そこで目を付けたのがカナタだった。

 GPDとGBNの重力感に戸惑いながらも急速に力を得ていき、ソロダイバーとして活動していた彼は迂闊に運営側であることも漏らすリスクも低く、乱暴に言ってしまえばお手頃な戦力だった。

 

「僕たちにはマスダイバーを倒せない。なら優秀なダイバーに秘密裏に倒させるのはどうかな? 彼も……イズミ君も同意していることだしね」

 

 ……同僚の言葉だ。

 これを提案された時点で既に手遅れだった。恐らく自分が反対することを見越して先手を打ったのだろう。

 強引にでもGBNを取り上げることができたならどれだけ楽だったか。だが、与えた側が唐突に没収するのもおかしな話だった。

 カドマツには交渉力というものはなかったし、その先に起こるソードマンへのバッシングを予知するだけの先見性もなかった。故に止めることは敵わなかった。

 その結果がこれだ。今思えば疑うべきだった。

 そこから先は地獄なんだと。だがあの時点で引き下がらせばカナタがどうなっていたのかも分からなかった。

 

 同時に同僚の観察眼からきた提案は反吐が出るほどにテキメンだったのもまた事実。

 お前はそこまで見越していたのなら相当の悪魔だよ。

 

 ──ウツギよ……お前は今一体何やってんだ。

 

 

 

 そんな中でスマホが大決戦を鳴らし始めた。

 電話だ。白衣のポケットに手を突っ込み、画面を見ると「GMカツラギ」と表示されていた。

 

「はい、もしもしカドマツです」

 

「私だ。休暇中済まん。ギガ・フロートの件について報告がある。……例のマスダイバーだが過去に参加したGBNガーディアンズとジャンク屋連盟のアカウントの移動ログを洗ったが、やはり奴の出現は認められなかった」

 

「……ちっ」

 

 何度後手に回れば気が済むんだ。

 何度も何度も何度も。握ったスマホが軋む。4年近く使い倒しているものだからこのまま握れば割れるに違いない。

 

「だが事実としてカドマツ、君が既に二度も遭遇しているという報告を無碍には出来ん。そしてステアというダイバーの報告を聞いた以上は我々には敵がいるということを認識しなければならない。そう、上層部は判断した」

 

「あの子……喋ったんだな」

 

「あぁ。あれからというもの、彼女はベアッガイランド崩壊の経緯を話してくれた。彼女の供述と残ったログを参照すると空白部分以外の辻褄は合った。……そして、かのビルドダイバーズと面識のあるフォース百鬼のメンバーもマスダイバーだということが判明し、自首。そちらからも事情聴取中だ」

 

 事実上2名のサンプルが出来上がった訳だ。

 これまで自首するようなダイバーが居なかったが、ここまで来れば大きな進歩と言えよう。

 そしてこの二人には共通する点がある。

 

「彼女の言うブレイクデカールなるものは間違いなく存在する。そしてそのICチップが二人から運営のもとに送られてきた」

 

「じゃあ……!」

 

 ビンゴではないか。これで大量検挙できればカナタも苦しむ必要はない。

 期待に踊るカドマツだったが、次に放たれた一言が氷水に等しいものだった。

 

「だがどちらも参照は不可能だった。内蔵データが修復不能なまでに自壊している」

 

 まぁ、それもそうだ。

 ログを壊すほどの技術を持つ人間が、そこのアフターフォローに抜かりがあるとは到底思えない。

 

「ってことはあの偽ソードマンについて、進展は」

 

「ないな。殆どのログが死んでいたのもあり追跡は出来なかった。使用機体もガンダムバルバトスでなりすましであると言うことも認められない。だが通報者の口ぶりから察するにアレは……何度かアカウントを潰された迷惑行為を働くダイバーのサブアカウントの疑惑もある。……別件でどうにか追跡の口実は取れそうだが」

 

「何度か潰された迷惑行為……例のジョン・ドゥか」

 

 頭痛がした。

 類がともを呼ぶようにロクデナシのもとにはロクデナシが集まると言うことか。

 ジョンドゥ。外国で言う名無しの権兵衛だ。この名前にされたのは複数アカウント持ちでそのアカウント群の名前に一貫性がなく、うち一つの名前がジョン・ドゥであっただけのこと。

 なおアカウントを潰された回数は10回にも渡る。

 上層部側は警察沙汰を嫌うため、カツラギの訴えもとっくに握り潰されている。

 

「そいつばかりは証拠取り揃えて再起不能にしておきたい所だがいかんせんログがない。とはいえ過去にアカウントをBANされた前科持ちということやIPアドレスの同一性もありマークは簡単だ。アカウントも既に突き止めている。これまで以上の監視を固めれば奴も終わりだろう」

 

 もうこれで偽ソードマンは当面動けない……手遅れだろうがこれで流れは食い止めたということにはなるのか。

 あとは最後のエピオン乗りのエージェントが問題だ。企業ぐるみの犯行の疑いも出ており、奴が黒幕だとしたら自分たちが思っている以上の大事になる。

 何せ、個人でやるにしてはあまりにも規模が大きすぎる。

 

「彼女らが提示したエリアにアクセスしたアカウントを割り出す。これなら足取りをつかめるやも知れん。ブレイクデカールを渡すのも、モビルスーツに乗った状態でもあるまい」

 

「……初心者用エリアか」

 

 恐らく敵はこちらの一手二手先をいっている。ならばその先を見越すだけの予測を立てなければならない。こちらの正当性を失わないような立ち回りとイレギュラーが起きたときの冷静な対処。

 ……要求されるものが多くて吐きそうだ。

 

「君が提唱した例のシステムについてだが……一応の使用の許可が降りた」

 

 例のシステム。

 カドマツは一瞬なんのことかと、頭の中の検索エンジンをフル稼働させる。数秒のラグの果てに目を見開いた。

 これは意外な展開だ。

 

「1年前の事じゃないか。……立ち消えになったものかと」

 

「私もそう思っていた。だがやはりGBN全体に影響が及ぶ可能性を鑑みてやはり範囲は極力小さく、近接格闘武器に限定するしかないという。……使えるやつは限られてくる」

 

「しかもシステムの性質上一般ユーザーに渡せるようなシロモノではない、自分で作っておいてなんなんだが危険過ぎる」

 

 例のシステムを使えるのは恐らくカドマツか他一部の人間のみとなるだろう。

 カナタやクジョウ・キョウヤなら使いこなしてしまいそうだが一応彼らは一般ユーザーとしての扱いだ。

 

「だが、正式に実装されればソードマンやチャンピオンへの負担はある程度は落とせるはずだ。特にソードマンはな」

 

「……」

 

 個人に肩入れし庇い立てすることは出来ない。無論、カナタが泣きつけば可能性はゼロではないがそれをカナタがやるとは到底思えなかった。あの男はそんなキャラじゃなかろう。

 下手に干渉すれば火に油。そんな状況下で彼のために出来ることと言ったらマスダイバーの処理とGBNガーディアンズが違法行為に走らないか目を光らせることくらいだ。

 

 そうだ。遅すぎた、何もかもが。

 戦線から遠のくと楽観主義が現実にとって替わる。そして最高意思決定の段階において現実なるものはしばしば存在しない、戦争に負けているときは特にそうだ。

 この状況を戦争と言っていいものかは分からないが、遅すぎた。

 しかし、自己弁護するような言い方になってしまうが運営というものは基本風邪薬であり、行きすぎた強権は逆に健康体に劇薬をぶち込むようなものなので調整も難しい話ではある。だから俺たちの仕事は本質的に手遅れであると己を無理やり納得させるしかない。

 それでも、残されたものとしてもっとやれたことはあっただろうと叫ぶ自分自身もいる訳だが。

 

 そんな中でカツラギの声が遠くなった。どうやら誰かと話しているらしい。

 

「ん? 分かった今向かう。……すまん、ここで切るぞ」

 

「りょーかい」

 

 間延びした言葉とともにカドマツはスマホの通話を切った。

 そして再び視線を墓標に向ける。

 

 最早帰れぬ日々に想いを馳せるほど、センチメンタルではないが後悔くらいは吐き出したかった。

 こんなもの言わぬ墓標にナユタはいないというのに。

 

 じゃり、じゃり。

 と、誰もいないはずの墓地に砂利を踏み締める誰かの足音が聞こえてくる。そしてゆっくりとその音は近づいていた。

 どっかの墓参りだろうと最初こそ取り合わなかったが、すぐ近くまで寄ってきた所でカドマツは顔を上げた。

 

 

 

 

 

「お前は…………………………………………………………ッ!?」

 

 過去の亡霊は忘れた時にやってくる。

 それが当人にとって望んでいない形だとしても。現実というものは思わぬところで殴りかかってくる。

 

「お久しぶりです、カドマツさん」

 

 と、ソレは笑顔で言った。

 

 

 

 STAGE37 夏のの午後

 

 

 

 

 ◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 夏は嫌いだ。

 なんせ、冬なら着込めばいいが夏はそうじゃない。全裸になれば即お巡りさんだ。

 それに脱ぐにも人間限界というものがある。

 

「あぢぃ……」

 

 カナタはぐでー、と。古鉄やのカウンターのテーブルに突っ伏す。

 

 気付けば既に夏になっていた。昼間に蓄積された熱気が今この店に牙を剥き、カナタから水分という水分を奪い取っていく。

 ぱたぱたと回る扇風機は微温い風をかき混ぜるだけでまともに仕事なんてしちゃいない。

 テーブルに乗った露滴るグラスを力なく見ながらぼやく。

 

麦茶(おまえ)はいいよな、お前は数分前は冷えっ冷えの冷蔵庫の中でも涼んでいたんだから……こちとらエアコンぶっ壊れてんだぞクソッタレ」

 

 側から見れば様子のおかしいことをしているが、そうでもしなきゃやってはいけないのだ。

 本来ならとっくの昔にエアコン付けていたのだが、残念ながら起動しても冷たい風が出ず。生温い風を吐き出すだけだった。

 仕方がないので修理業者に丸投げしようにも1ヶ月待ちだと宣った。これでは秋になる頃まで待つしかないじゃないか。

 

 自力で直そうにも、こちらが下手に触ればメーカー保証が受けられなくなる可能性もある。

 じーさんばーさんが持ち込んでくるブラウン管テレビやラジオ如きならこの手で修理出来るが、残念ながら今ここにあるものは新型だ。

 

 

 

 殺人的な暑さに呪詛を口からだだ漏れにしているとガララ、と横開きの戸を開ける音がした。

 ふと顔を上げるとアヤが「やっほ」と手を軽く揚げて会釈していた。

 あれ? 今日シフトじゃなかったような。

 

 違う違う、今日は例の祭りの日だ。ちょっと前に一緒に回ろうと約束しただろう。真っ先にバイトのことが出てくるあたり仕事脳か馬鹿かと自己嫌悪しながらカナタはテーブルの上に置かれた出来立てのガンプラを脇にどかしてパイプ椅子を向かいに置く。

 

「あ、セイバー作ったんだ」

 

 カナタが無造作にどかしたガンプラの名をアヤは呟く。

 ZGMF-X23Sセイバー。ザフトがユニウス条約締結後に開発した試作モビルスーツ群……セカンドステージの一機のHG版だ。

 現状放映当時に出てきたキットしか出ていないため、技術的な問題である程度の手入れは必要だが当時基準でいえば出来は良い方だ。

 

「あぁ。昼のうちにできた。死ぬかと思った」

 

「そういえば確かまだHGってリメイクされてなかったよね。触っていい?」

 

「おん」

 

 棒立ちのセイバーを持ち上げ、慣れた手つきで独り言を溢しながらポージングをとっていく。

 

「あ、サーベルに手が届くようになってる……関節とか作り直したんだ……シール部分は当然ながら塗装済み……」

 

 そして同じく棒立ちで置かれているフリーダムを手に取り鍔迫り合いをさせるかのようなポージングを取らせる。

 まぁ誰だってそうする、カナタもそうする。

 いつも通りブレない彼女にカナタは思わず笑った。

 そんな風に熱心にガンプラを弄っている姿を見せられれば作った甲斐もあったというものだ。

 ……まぁ作った理由は元々アヤのためではなく先日見たSEED DESTINYでフリーダムにバラされたセイバー追悼のためだが。

 

「ねぇ、そういえばお婆様は?」

 

「……アマゾン行った」

 

「アマゾン! ? 」

 

 アヤの素っ頓狂な声が響く。誰だってそんな反応にもなる。そろそろ80なのによくもまぁ元気なものである。

 その為残り数日間は閉店中の方針を取っている。

 残ったカナタが店をやりたければ売り上げ報告さえやるなら勝手にやれという。

 勿論こっちはそのつもりだし、カードゲームの新パックも発売されるので完全閉店して何も売らないのも少しばかりもったいない。

 世の決闘者共が待っているのだ。

 

「そのおかげで暫く帰ってこない……困ったことに」

 

 棚に吊るされたカードパックを一瞥しながらカナタはぼやく。

 遊戯王だかデュエルマスターズだかバトルスピリッツやら。売れ残りの旧いパックとバリバリの最新パックまで混在しているような品揃えだ。

 

 小学生の頃男子が小遣い握って買いに行っていたなぁとか、思い出に耽りながらアヤは問う。

 

「……売れた?」

 

「8つ売れた。小坊の集まりがなけなしの小遣い握って買ってったよ。……残念ながらパッケージに出てるカードは出なかったようだけど」

 

「当たらないものなの?」

 

「そりゃァそうよ。その点スマホゲーのガチャと大差ない。だから無いカードは中古屋で割高で買ったり、代替のカードで補ったりすんだよ」

 

 その辺はカードゲームやってないと分からない感覚だ。カナタも辞めて久しい。多分今始めようなら環境に追いつけずに消し炭にされるのがオチだ。

 

「男の子って好きだよね……こういうの」

 

「そらな。……ルール裁定ガタガタのローカルルールやら俺ルールが跳梁跋扈してた言ったもん勝ちの世紀末だ。いやァひでぇ思い出」

 

「……ちょっと羨ましいな」

 

 えっ、何処が? 

 カナタは少し首を傾げたが、柔らかな笑みを浮かべながら呟く姿を見てしまったお陰で、これ以上追求しようとは思わなかった。

 人間の感性なぞ星の数だけあると言うものだ。

 

 アヤの横顔を眺めながら、この後どうしたものかと考えた。

 そういや、今日夏祭りなんだよなぁ……

 

 

 ◆◆◆◆◆◆

 

 

 もし人生やり直せるとしたら。なんてガラでもないことを考えてしまった。

 そんなことを考えた所で実際に戻ることが出来るわけでもない。ただただ自分を満足させるだけの空虚な思考。

 

 もしカナタと幼なじみだったら、どんなことをしていたのかな、とか。

 そしてあの頃の悩みとかも聞いてくれてたのかな、とか。

 

 

 けれども、カナタが兄と一緒にガンプラの世界に触れた話に割り込めるような気がしなかった。

 彼らによる彼らのための彼らの世界。

 

 多分わたしがいたらきっと違う世界になってしまっていただろう。この瞬間自分がいない過去を歩んだからこそ、今のカナタがいる。

 

 

 惜しんだ所でどうしようもないのに、どうしようもなく彼の全てを欲しがっている自分がいる。

 いや別に支配したいとかそういう訳ではない。ただ、そばにいて想いを一緒に共有したい。

 

 楽しいことや、嬉しいこと。

 なんなら悲しいこととか、辛いことだって。

 

 でも、もしも過去を辿ったわたしはそんな気持ちを抱いているのだろうか。

 悲観的観測と希望的観測の二択の空虚なもしもが浮かんだ瞬間バカバカしくなった。

 

 妙な空気になってしまったので、流れをぶった切るが如くアヤは口を開く。

 

「イズミ君」

 

「あ?」

 

「そろそろ外出ようよ。陽、そろそろ沈みそうだし」

 

「おう、ならそろそろ店仕舞いするか」

 

 カナタはすっ、と立ち上がり手慣れた動きで暖簾を店の中に仕舞っていく。

 ──あぁそうだ。わたしはこの人の事が、

 

 

 

 

 

 

 好きなんだ。

 

 

 

 自覚すると同時に、テーブルの上で台座に固定されて空中の鍔迫り合いを繰り広げるセイバーとフリーダムのガンプラが視界をよぎり、妙なもやもやとしたナニカが一瞬生まれては消えた。

 

 

 




 次回、BUILD DIVERS ASTRAY
 STAGE38 I was led Astray by bad directions

「やっぱ祭りってのは派手でないとなァ……イズミ弟」


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