愛と哀しみを込めて初投稿です。
山岳地帯にゼータを位置取らせたゴーシュは、メインカメラが映す光景を穴が開くくらいに凝視していた。
今回の作戦のためにゼータの内部システムを改造しており、他のシステムを犠牲にセンサー類を強化させている。これはリアルの改造ではなくGBNのシステムが用意したFCSなどソフト面のパーツを報酬物や購入して調達してきたものと取っ替えしたものだ。一部の変態はGBNが用意した基本のGOS……ガンプラオペレーティングシステムまで調整どころか作り直すとか言うが。……そこまでは出来ない。
そもそもそれはアリなのかとゴーシュは思ったがどうも、専用のアイテムがあればOSエディットシステムと称するもので弄れるらしい。
話を戻そう。
武装も普段とは違う。ビームライフルは脚元に置き、ゼータの腕部は長く機械的な白いロングライフルが銃口を空に向けて地に立てていた。
極力機体熱量を落とす為に、不要なオートバランサーなど他のシステムを切っていく。
そして片手間に通信を味方のビルドダイバーズにつなげた。
「こちらゴーシュ、ポジションについた。作戦開始30秒前には通信機器を切り狙撃準備を開始する。
すると上空で戦闘圏内の中心地に向けて飛行するダブルオーダイバーエースから返事が飛んできた。
「こちらリク、了解。気をつけてください。
「多分な。こういう時はコールサインもつけとくといいかもしれん」
そこまでやる必要はないだろうが、雰囲気的にそっちの方がかっこいい気がしたのだ。
8割がたコロニーの落ちた地で……の再現ミッションをやって影響されたなんてことは内緒だ。
「コールサインはビルド1とかどうかな!」
なんてユッキーが挟んでくる。
確かにそれがこのチームには正しく適当なネーミングだ。あと普通にかっこいい気がする。
コールサイン・ファング1を始めとしたホワイトディンゴ隊が操る白いジムスナイパーⅡと共闘した時ユッキー共々鼻息荒くして軍事用語をぶん回していたのはまた別のお話だ。
いっそのことジムⅢビームマスターを白く塗り、ゴーシュも別口でジムスナイパーⅡでも調達して、WD仕様を作ろうかと思いもしたが流石に初心者には骨が折れまくるのと、勝手に色々変えるとフォース戦で識別困難なため断念した。
まぁそんなことは今はどうだっていいし、重要なことじゃない。
遠方にいるジムスナイパーⅡとバスターガンダムを狙撃し、彼らによる後方支援を妨害することこそ今回ユッキー共々与えられた役割だ。
相手も恐らくこちらと同じように物陰に隠れて狙撃対象を探し始めることだろう。
撃たれる前に撃つ。狙撃なのにマカロニウエスタンじみた早撃ち勝負を強いられるのには少しばかり思うことはなくもないが、物事には順序がある。
まずはいち早く敵を見つけること。肝心なのはそこからだ。
深呼吸を、する。
慌てた方が負けだ。限られた手札と盤面で最善のメソッドを尽くす。
盤面を書き換えるのはリクの役割なのだ。
「「「「「頑張ってー!」」」」」
……で、それはそれとして離れの崖に立つ女性的な服装を纏った屈強な男たちが黄色い声を上げているのだが、これは一体どういうことなのだろう。
というか誰なのこの人たち。
「なんだ……あのオカm……オネエさん方は。知ってるか、リク」
「なんかマギーさんのフォースのメンバー……ナカマらしいですよ。なんか僕たちの活躍をナマで見たい! って」
「…………そうなのか。ナマカ*1なのか」
「混ざってます。ゴーシュさんなんか混ざってます」
部下はボスに似るんだろうか。ボスであるマギーのキャラの濃さを諸々継承しているようだ。
強烈な絵面を見せつけられたお陰で集中力が乱れかけるが取り直してメインカメラに視界を移した。
ジムスナイパーⅡの姿を探っていると、例の助っ人ことミスターケンドーのガンダムエクシアの改造機がカメラに映る。
そしてふと、あらぬ思考が頭の中を駆け巡った。
まるで巡り合わせたように現れたGサイファーとエクシア。そしてアヤメの急用。
……妙な胸騒ぎがした。問題の対戦相手であるフォースもマスダイバーとしての疑惑があるのだという。
疑うな、偶然だ。下衆の勘ぐりは馬鹿のすることだ。
そう必死に心の中で言い聞かせる。
杞憂は人の心を乱す。平常心を保て、と。
だがせめて──
「あのケンドーとGサイファーに気をつけてくれ。……大丈夫だとは思うが」
これだけは言っておこう。
おそらく困惑されるだろうが、と思った矢先返ってきた反応は意外なものだった。
「えぇ。……初めてなんです。サラがあんなに怯えてるのを見るのは」
サラが怯えていた。
その時別のところを見ていたので気づかなかったが伝聞でモモから聞いている。
普段のぽわぽわとしたような言動から想像もできない状況にリクも思うところがあったのだろう。
「何かある。君もそう確信していると?」
「証拠なんてものはないですけど、オレはサラの勘を信じたい。だから──」
「分かった。……それだけでも心強い」
自分の勘に多少自信が持てるというものだ。
これで安心して狙撃が出来そうだ。通信機器を切り、不要なシステムを全部カットして機体熱量を落とす。
そしてハイパーメガランチャーをセッティングして戦いの幕開けを待ち続けた。
◆◆◆◆◆◆
視られている気がする。
機体を巡航モードに戦場の密林地帯を飛ばしていた所でミスターケンドー、もといカタナはそう感じた。
付近にはステアのガイアとコーイチのガルバルディリベイク、モモのモモカプルがそれぞれの死角を補うように散在している。
各々狙撃を警戒しているようだ。
そんな中で狙撃手がもうこっちに気付いていることを覚悟しなくてはならない。だが何処から来る。
見えない敵を前にして不安が去来する。まるでプレデターの映画の中に入った気分で落ち着かない。
GジェネNEOでデスサイズに狩られたハイザックのパイロットたちの気持ちがなんとなくわかった気がした。
戦闘開始まで残すところ後30秒。
開幕ぶっぱを覚悟しながら、操縦桿を握りしめる。ここで派手に圧殺寸前まで持ち込まなければ相手もブレイクブーストを発動しないだろう。
正直真っ当にチームを育て上げているビルドダイバーズには悪いが状況が状況だ。
全員狩る勢いで行く。
戦闘開始まであと5、4、3、2、1……
「ッ!」
戦闘開始のアラートと同時に敵機の反応が凄まじい勢いで近づいて行く。
Gサイファーだ。
「速いッ!?」
その機動力は常軌を逸していた。
しかもブレイクブーストらしき揺らぎも起きていないにも関わらず、だ。
──こいつ、相当な手練れだ!
そう確信した時にはGサイファーがレフトアームから抜刀したビームサーベルをGNソードで受け止めていた。
「ケンドーコ◯ヤシさん!?」
突然の襲撃者にモモが声を上げる。
「だぁーっ! 違うッ! ミスターケンドーだ間違えるんじゃァない!」
思考と反射の混ざった返事を吐き散らしながらGサイファーと鍔迫り合いを繰り広げる。
ビームサーベルとGNソード(もどき)が衝突して紫電をあちらこちらに飛ばす。
パワーはほぼ互角。そんな中で真っ先にGサイファーは頭部左右に計2門存在するバルカン砲が火を噴いた。
「チッ……!」
あまり被弾はできない。ここで被弾してしまえば、正体を晒すハメとなる。
即、右方向に機体をスライドさせるように移動して難を逃れる。
だが追うように、薙ぎ払うようにGサイファーはバルカンをエクシアに向かって弾丸をばら撒く。
バルカン砲は砲身の短さもあって集弾性に難がある。だが、広範囲にばら撒けるという点で言えばその集弾性の悪さはメリットにもなるのだ。
特に下手に被弾できない状況下であれば尚更だ。
GNソードで弾丸を切り落としダメージを最小限に抑えていく。
そして次の瞬間、Gサイファーは腰部のリアアーマーにマウントしていたライフルに手を掛けた。しかもそのブツには見覚えがあった。
──ビームマグナム!?
カタナは泡を食ったように機体のスラスターを全開にして飛びつくように、避けた。
案の定、高濃縮された光芒がオルタナティブのすぐ横で空を切り裂き、森を焼く。
そして山に着弾した瞬間爆風がカタナの機体の背中を襲った。
「チィッ!」
苦手な機体だ。まるでリアルで全力のノーネイムとやり合った感覚に近い。
次弾発射のために銃口から光が漏れ出る。
既に周囲を見れば乱戦が始まっていた。
味方機は既に別の月夜の7人の機体と交戦。足止めを貰っており、その上V2アサルトにグシオン、アカツキとなるとどさくさに紛れてのフレンドリーファイアも期待できない。
ビルドダイバーズの個々の実力を信じるしか道はない。
あのGサイファーは他人に気を配って戦えるほど、ヤワな相手ではない。
「……ん?」
センサーから違和感が奔る。
気のせいか、と日和った次の瞬間その違和感は形となって現れた。
熱源反応が点一つだったものが斑点のように増えていく。機体を左右に動かしてもカメラは何も映さず戦火に焼かれる森が映るだけだ。
──ジャミング!?
気付いた時には背後から大きく振りかぶるGサイファーの姿があった。
振り向きざまにGNソードを振って受け止めるが、それがデコイであることに気付いた時には既に遅かった。
「ぐぁっ!?」
横殴りに飛んできたGサイファーの蹴りがエクシアを派手に吹っ飛ばす。
こちらを手玉に取って自分のペースに引き摺り込むその様は魔術師か忍者だ。
全力で殺しに来ているその動きは、カタナを恐怖させた。
──コイツは!
こっちの動きを読み切っている様子からして過去に何度か交戦している奴の動きだ。
全力を出さなければ確実に負ける。だが、ここで晒せば相手は確実に警戒を強めるだけ。
終わりなきジレンマを前に容赦なく襲い掛かるGサイファーにカタナは悪態をつくしかなかった。
「あんにゃろォ! 忍者かマジシャンみたいに動きやがって!」
とにかく、苦手な相手なのには違いないのだから。
◆◆◆◆◆◆◆
ターゲットを見つけるにはさしたる時間はかからなかった。
なんせ第一射が真っ先にゼータ目掛けて飛んできたのだ。咄嗟に機体を無理やりジャンプさせて難を逃れるがこちらが射撃元を捕らえた時には既にジムスナイパーⅡの姿はなかった。
意外と近くにいたのか、こいつは。
オフにさせた一部バランサーなどを再起動をかける。このままでは作戦が作戦として機能しないことになる。
──なんだこいつの索敵能力は!
「ポイントを捨てる見極めが速い──ッ」
ビーム兵器は確かに強力だ。だが熱源の跡を辿ることができることに置いては間違いなく弱点と言える。
なんせセンサーである程度辿ることが出来る上、実弾より容易いのだ。
そのため同じポイントに執着すれば逆に狙撃されて終わる。故に相手はビーム兵器の弱点に気付いているようであった。
だが、ビーム兵器の弾速から察するにさして遠くには行っていないはずだ。
カメラを動かしていると、また別の熱源反応がこちら目掛けて飛んでくる。
ミサイルだ。同じく後方支援に回っていたバスターガンダムが両肩部に搭載されたミサイルポッドを解放したのか。
計12発のマイクロミサイルがジャンプしたゼータを襲う。
ここで下手に動けばジムスナイパーⅡの的だ。
とはいえ動かずにいればゼータの装甲ではタダでは済まない。
「ゴーシュさん!」
その時、ユッキーの声が聞こえた。
地上からチェンジリングライフルをミサイル目掛けてぶっ放していたらしい。雨のようなビームバルカンがミサイルに穴を開けて暴発させていく。
「すまない! ユッキー!」
近くで暴発したミサイルの爆風に流されつつホバリングで徐々に地上へと落ちながらターゲットを探る。
すると、木々を掻き分けてホバー走行するジムスナイパーⅡの姿を捕らえた。
「そこなのか! 墜ちろぉ!」
ハイパーメガランチャーは既に充填済み。いつでも撃てることが幸いした。
発砲中の誤差修正で鞭のようにしなるビームが、逃げるジムスナイパーⅡを襲う。
シャフリヤールの助言から砲身のスミ入れやら再塗装やらで作り込んだ武器が生み出す強力なメガ・ビームだ。防御姿勢なしで当たれば無事でいられるはずがない。
咄嗟の回避運動でズレたが、ジムスナイパーⅡの右半身を焼き尽くした。
まるでラストシューティングを終えたガンダムだ。ライトアームもレッグもやられた機体はそのまま横のめりに木々をなぎ倒しながら倒れた。
事実上の再起不能状態であった。
──やれた? やれてしまったのか!?
想定以上の結果にゴーシュは目を丸くする。
一発くらい外した後のことも考えていたが杞憂だったか。
「ごめん皆、俺はもうダメだ!」
ジムスナイパーⅡの搭乗者の弱音が聞こえて来る。
「トドメだ……!」
ハイパーメガランチャーの充填を開始する。
一つ一つ撃つのにもやや時間を奪われるのが難点だが威力は充分だ。──が。
どこからか飛んできたビームがハイパーメガランチャーの砲身を撃ち貫いた。
「しまった!?」
暴発を防ぐためにランチャーから機体を離し、落ちながら爆発していく得物を見下ろす。もう少し仕事をしてもらうところだったが……
どうやらバスターガンダムが狙撃したらしい。レフトアームに携えた94mm高エネルギー収束火線ライフルの銃口からビームの残り香である煙を出していた。
「よくもやってくれたな! 白い奴! お前のドッスン着地が聞こえた時、お前の最期だ!」
ドッスン着地。高所から落下した際に生まれる大きな隙だ。
ガンプラバトルにおいて1秒の隙でも命取り。相手はそこを心得ていた。
「──させるかよっ!」
着地寸前にアームに仕込まれた二発のグレネードランチャーを放ち、着地時に発生する姿勢制御のタイムラグを稼ぐ。
当然、グレネードは着弾より先にビームで撃ち落とされたが、この程度。想定の範囲内だ。
その時間を着地に使えたのだから着地狩りは防げたというもの。
地面に置いていたビームライフルをすくい上げるように拾い上げバスターの位置どりを把握しつつ、機体を走らせる。
今この瞬間、ビームマスターとバスターが距離を保ちながら撃ち合っている。
なればこのまま一気に敵側のバックアップを黙らせる。それが出来れば戦況は大きく優位に傾くはずだ。
「ユッキー! こいつは俺に任せろ! 君はフォワードの後方支援を!」
「了解!」
ここで飛び道具を失ったゼータはバックアップとしての役割は最早果たせない。ならばその役割をユッキーに一任し、こちらはバスター撃墜に専念すればいいのだ。特にバスターの苦手な接近戦はビームマスターよりゼータの方が得意だ。
しかし、同時に妙だとも思えた。
ビルドダイバーズに並ぶ新進気鋭のチームにしては妙に歯応えがない。あんなまんまとハイパーメガランチャーをぶち込まれて終わるものなのか。
自身の腕の向上は少し小恥ずかしいが上がっている自覚はある。だが、それでも周囲に比べればまだまだ。リクの方が圧倒的に上手いはずだ。
なのに何故こんなにも……
微かな疑念が浮かぶ。
そんな疑念なんて知るわけもなく、バスターガンダムが迎撃にと向けてきた94mm高エネルギー収束火線ライフルの銃口と、ゼータが放つビームライフルの銃口が向かい合う。
同じタイミングで引かれた引き金は、二色の光芒を生み出しぶつかり合った。
双方のビーム同士がぶつかり合い対消滅を起こすと、強烈な光と衝撃が巻き起こる。
「くっ……!」
まともな撃ち合いではバスターには勝てない。
なんせ衝撃波とかそんなものを無視してライトアームが握り締めた別の砲撃装置、350mmガンランチャーによる電磁加速弾が飛んでくるのだから。
それも散弾だ。
閃光で目が眩んでいたこともあって、ゴーシュの対応は遅れた。
左右での回避では遅い。なればシールドを使うしかない。シールドで受けると強烈な衝撃がゼータのコックピットでゴーシュを襲った。駄目だ、シールドの面積が狭くて散弾をカバーできない。
「うぐっ……散弾ではッ!」
劇場版Zのブランのように上手くダメージコントロールはできていない、これではただの強がりだ。
返す刀でビームライフルを撃ち、残った数発分のビームをそのまま銃口からビーム刃を作る技である、ロングビームサーベルを発振させるのに充てた。
残り30秒程度発振出来る。それに切れても予備のカートリッジはそれなりにあるのだ。
「接近戦を仕掛けた所でぇーっ!」
近寄らなければ意味がない。
あのバスターガンダムの乗り手はそう思っているのだろう。
だが待っていただきたい。このロングサーベル、そのまま切り裂く為に使うと思っていたのか。
「誰が近接戦闘に使うと言ったぁ!」
大きく振りかぶって、勢いに任せてその手から離した。
「なん……だと」
投擲されたロングビームサーベルはバスターの左肩に刺さり、電装系が逝かれたかビーム砲の動きが封じられライトアームのレールガンが残った。
その取り回しの効かない銃では、そう連射は出来まい。もう片方のグレネードランチャーランチャーの発射口からグレネード弾の代わりに仕込んだワイヤーを発射する。
すると、バスターのライトアームに絡みつき完全に自由を奪われる。
「舐めるな! まだミサイルがある!」
「うおおおおおっ!」
もちろんこれで止まる相手ではないのは重々承知だ。バスターガンダムとて全身武器庫のような機体だ。右肩部のミサイルハッチを開く。だからこそ撃たれる前に撃つ。全身武器庫であることは長所でもあり弱点でもある。
その隙だらけな動きでは次に取るべき行動も丸わかりだ。それでも爆風による被弾を覚悟したゴーシュは吠え、頭部バルカン砲のトリガーをめり込む勢いで押し込んだ。
ゴーシュの叫びに応えるように狂ったように発射音を響かせ、大量の弾丸はバスターの装甲や撃つ寸前の肩部ミサイルハッチに降り注いだ。バスターは実体兵器耐性を持つフェイズシフト装甲を標準装備している。その為まともなダメージにはなり得ない。だが狙いはそこじゃない。
いくら装甲を固めても武器の頑丈さを高めることはものによっては出来ないのだ。特に、ミサイルと呼ばれる兵器は。
至近距離でミサイルの暴発を貰ったバスターガンダム。とは言っても流石にフェイズシフト装甲を持つだけあってそこまで深傷にはなっていないようだ。誘爆防止の為に内部にも通電しているとでも言うのか。
もちろん、ゴーシュだってそんな都合よく勝利なんて展開を期待しちゃいない。
本命は──まだある。
ワイヤーが千切れていないことを確認し、巻き戻しながら機体同士の距離を詰める。
そしてロングビームサーベルに触れられる距離まで来た所でワイヤーを切断。
抉るように刺さりっぱなしの得物を握り力づくでコックピット目掛けて振るった。
「仕留め損ねたか……!」
コックピットに刃が行き渡るより先にカートリッジがエネルギーを切らしたのが早かった。
空っぽのビームライフルが空を切る。
このままにしておくのもアレなので蹴り剥がし、距離を取る。
「くそっ……やっぱアレなしじゃダメか……」
相手の毒づく声を他所に、ゴーシュは無造作にビームライフルのカートリッジを換装させる。
アレとはなんなのか。今回使われていないということはあまり気にすべきことではないのかもしれないが。
さぁトドメだ。
きっちりジムスナイパーⅡもバスターガンダムも
ビームライフルを眼前で地面に転がったバスターのコックピットに向けた矢先──
その緑の装甲から黒い炎が湧き上がった。
リライズも終わり、本作の連載も2周年直前に回りつつあると言う時間の流れに驚愕していたりいなかったり。
やだ怖い……(震え声)
リライズ編はやるかは未定。やらないにしてもやるにしても無印は無印できっちり終わらせますので……