その1は何処にあったのかって?夢の内容を思い出したときじゃないですかね?
突然だがこれ、どう思う?
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
レベル4モンスター×2
(1):このカードのX素材を2つ取り除き、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力を半分にし、
その数値分このカードの攻撃力をアップする。
皆ご存知、殺意マシマシレベル5以上絶対殺す龍こと、私の相棒なんだが、その、…すごく…OCG効果です……。そう、
つまり!ここは!ARC-Vではない!!(集中線)
こじつけが過ぎると思うだろうが、理由は3つある。
そもそも、あの時は急に色々と思い出して混乱してしまったが、よく考えればこの世界にARC−Vの要素なんてなかったのだ!!
ΩΩΩ<ナ、ナンダッテー!?
1つ、前にも言ったが私は女だ。まあ、正直これだけなら誤差の範囲だろうとは思っていたが。
2つ、黒咲兄妹とは幼馴染で、私と瑠璃はハートランド学園に通っている。クローバー?スペード?何のことやら。ちなみに隼は全国児童暗算選手権優勝なんてしていない。
そして3つ、なにより融合がある。例としてはカルボナーラ。
シンクロやペンデュラムはないが(リンク召喚?知ら管)、エクシーズ以外の召喚法がある、ということが重要だからさして問題はない。
無理矢理3つにまとめてみたがどうだろうか。
正直自分と同じ顔の人間を見てみたかったという気持ちもないこともないが、故郷の崩壊なんかを考えれば、会えなくて正解だ。…アニメでは同じ顔に見えなかったからどう見えるか気にな…いや何でもない。
閑話休題。
先程、『色々思い出して』と言った件だが、どうやら私には前世の記憶?のようなものがあるらしい。ズァークではないぞ。
記憶といっても『シャケ召喚』だの『だが俺はレアだぜ』だの、所謂遊戯王ネタばかりで、名前や職業、年齢などはわからない。わからないことばかりで意味がないように思えるかもしれないが、私としてはこれで良かったと思う。下手に思い出して人格に影響が出たりしたら嫌だろう?我とか言い出しても困るからな。
フリーお願いします龍の扱いが酷い?他人事だったら良かっただろうが、なまじ関係があるから嫌なんだ。奴の〈哀〉ポジションになっていたかもしれないんだぞ。私は哀しい…ポロロン…。
「ユート。おい、…ユート?」
………現実逃避はこれくらいにしよう。そう、今までのは現実逃避だ。
「ああ隼、どうかしたのか?」
「どうかしたのか、など此方の台詞だ。遠い目をしてどうした?またあの悪夢か?」
結論から言えば、前回の一連の奇行はすべて悪夢のせいである、ということになったんだ。
この街が崩壊し、戦禍に巻き込まれ、瑠璃は攫われ、私自身もとんでもない目に遭う。そんな夢ならば精神的な苦痛を感じても仕方がない、という結論に至ったらしい。…うん。間違ってはないが、これはひどい。
そんなこんなで、今までも過保護だった隼はさらに過保護になった。ネオ過保護咲隼だ。ニューにならないことを祈っている。
今だってシスコンのくせに、瑠璃が先に下校しても我関せずとばかりに私とずっと一緒にいる。
「いや、ぼうっとしていただけだ」
「そうか。だが、最近は妙な事件も多い。お前には俺がついているとはいえ、気をつけるに越したことはないだろう」
「うん?事件?カードにされたり?」
「カードにされるって何だ」
怪訝そうに聞いてくるが、別の世界線の君はアカデミアとかLDSとかをカードにするんだぞ。…いや本当にカードにするって何なんだ。意味がわからない。
なんてことは置いておいて、事件について訊ねると、隼は事件について軽く教えてくれる。
ーー曰く、身体は何の問題もなく健常であるのに意識だけがないという人々が複数発見されていて、今も原因不明のまま入院しているらしい。
真偽はともかく、彼らの中には事件が起こる前に性格がガラリと変わってしまっていた人もいる、という噂もあるそうだ。
他にも隼が集めた情報では、被害者がデュエルディスクを着けたまま倒れていたり、現場にはカードが散らばっていたりと、まるでデュエルの際に何かあったのではとも推測出来るような状態のときもあった、とのことだ。
え、嘘だろ…すごく聞いたことあるぞ…。特に2番目のやつ。
あれ?やっぱりこれってZEXAL?今まで目を背けていた衝撃の真ゲス…じゃない真実を突き付けられた気分である。
いや、だってこの事件ってナンバーズハンターのアレじゃないか。口笛吹いてハントするやつ。兄さんは病気なんだ…。
この前だってテレビに赤馬社長、じゃなくてトーマスさんじゅうななさいが出てたし、隣のクラスには某札付きの不良もいる。
いや、もう本当に認めるしかないな。完全にZEXALです、ありがとうございました。楠遊都先生の次回作にご期待ください。
あのシリーズでは私も黒咲兄妹も出てこないはずだからこの世界にゼアルは関係ないと思っていたんだが。ほら、アークファイブでのゲストキャラはカイトだけだっただろう。
しかし、出演していないということは私たちはゼアルでの騒動に巻き込まれることなく日常を過ごせるということだ。……だよな?
だが、今はどの辺なんだ?1年目?
WDCはまだで、真月が来るのはその後だったから、バリアン関連はまだ。カイトがハントを辞めて仲間になるのは……。
私が見ていた最新のシリーズはVRAINSだからな、ZEXALとか何年前だ。覚えてるわけないだろう。
なんて色々と考えていると、隼は周りを確認しながら、小声でとんでもないことを言い出した。
「ユート、俺はな、その事件には悪夢と関連があるんじゃないかと思っている」
「どういうことだ?」
ナンバーズハントと私の記憶の問題に共通点なんてないと思うんだが…?
「性格が豹変する、とあっただろう?お前は変わらないが、お前が見たような夢を連日見てしまえば、精神を病む者が出てもおかしくはない」
あっ(察し)
「え、じゃあ君が私とずっと一緒にいるのは私が狙われると思ったからなのか」
「ああ、瑠璃と話し合って決めたことだ。そんな非現実的なことが本当にあるかはわからないが、警戒して損はないだろう」
「瑠璃がなにも言わなかったのはそういう……」
いやもう何だか全ての謎が解決した感じがするぞ。
確かに言われてみれば、第三者からすればそういう印象を受けるかもしれない。私の奇行と事件とのタイミングは悪い意味で完璧だ。非科学的だけど、因果関係がありそうに思える。実は隼も瑠璃も結構オカルトとか信じる方なんだよなぁ。
ところがどっこい、心配してくれるのは嬉しいんだがこれ、私とは全く関係ない。あの事件の発端はナンバーズな訳だから。
とはいえ、素直に話しても、
『隼!この事件、全部わかったぞ!!』
『何!?』
『被害者は皆、カードに取り憑かれて、それを犯人であるハンターに魂ごと奪われているんだ!!』
『ユート……』
『だから私は関係ないぞ!!大丈夫だ!!』
『お前は疲れているんだ……一度ゆっくり休め。帰るぞ』
『HA☆NA☆SE!!』
みたいなことになるのは想像に難くない。奇行力で隼の胃にダイレクトアタックだ。…ところで、この想像上の私ってちょっとセレナに似てないか?似てないか。彼女はポンコツかわいい系キャラだもんな。こんなの只のヤバい奴だ。
ーーそんなことより、やはりカードが原因じゃないか!
許さない!ドン千!!…ってこの世界にはドン・サウザンドいるのか。それならば鴻上博士のせいにでもしておくべきかな。
「ユートは何も案ずることはない。俺が守ってやる」
「あー、うん、そうだな。ありがとう」
物凄く真剣な表情での台詞だったが、生返事になってしまう。仕方がないだろう。いや、隼は何も悪くないんだが…。
あと、今更だがそういう言い方は誤解を招くんじゃないか?
◇◇◇◇◇◇
ニュー過保護咲隼爆☆誕の理由が発覚してから数日経った現在。やはり彼は
瑠璃経由で説得を試みたものの、結局隼による護衛は続いている。瑠璃ェ…。登下校は勿論のこと、休日に出掛けるときだって着いてくる。
隼しかいないのを不思議に思っていたが、襲われた際に私と瑠璃の両方を護るのが難しいかもしれない、という理由だそうだ。狙われるのはユートだが、咄嗟に瑠璃を人質にされるかもしれない、と複雑な表情で言っていた。瑠璃を先に誘拐される可能性を示してみたが、今までの犯行を見る限りその線はないとのことだ。隼はこの件をかなり慎重にしっかりと調べているらしく、確信めいた言い方だった。確かにカイトはそんな卑劣なことはしないだろうな、魂は奪うけど。
それにしても、四六時中誰かと共にいるというのは存外、ストレスが溜まる。
善意で、よかれと思ってやってくれているのはわかっている。わかっているのだが…。
「なあ、隼」
「どうした、敵襲か?」
「違う。あとここ家だから多分敵なんて来ないぞ。ってそんなことが言いたかったわけではなく。……非常に言い辛いんだが、その、君の護衛が鬱陶しいんだ」
あ、これでは言い方がキツかっただろうか?念のためフォローはしておこう。
「隼が私のことが心配で一緒にいてくれていることも、親友として大事にしてくれていることもわかっているし、ありがた……」
いつになく静かだ。食い下がってくると思ったのだが、具合でも悪いのだろうか。
「しゅ、隼?」
しんでる……
「俺はお前のことを思って……だが、それが重荷に…?」
「隼、私はだな、…おい、こら」
聞こえてないな、コイツ。
私からの文句がよっぽど堪えたらしい。私も瑠璃も隼の過保護に対してあんまり苦言を呈したりしないからか?
しかし『やっぱり…お前、うざいよ』とか言わなくてよかった。絶対再起不能になるもんな。
「隼、少し外の空気を吸ってくる。……うん、返事がないな」
取り敢えず書き置きをしておく。例の事件も私は別に関係ないし大丈夫だろう。
Dパッドを手に家を出る。ちなみにここ、私の家である。
ああ、一応言っておくが両親は普通にいるし普通の人だ。失踪とかしてない。
隼には悪気は一切ないのは知っているが、毎日毎日押しかけられていると気が滅入るんだ。もしかして、アニメでの瑠璃も実はこんな気持ちだったりしたのか…?
ARC-Vの黒咲兄妹がどんなだったからよくわからないが、現実での兄妹仲は良好だと思う。隼は瑠璃の交友関係に口出しするような束縛じみたことはしていないし、デッキにあれこれ口出しもしない。そもそもプロ志望でもなんでもない趣味の範囲だから、というのも大きいと思うがな。
久しぶりに1人で街を歩いてみれば、清々しい気分になれた。少しずつ心に余裕が生まれてくる。
いくらうんざりしていたとはいえ、心配してくれているのだ。黙って出て来たようなものだし、コンビニに寄ってアイスでも買って帰…いや財布持って来てないんだった。仕方ない、お詫びの品は何もないが謝ろう。うん。……詫びデュエルとかどうだろうか?
ーーふと、視界の端にあるものが見えた。
「カード…?」
裏側で種類すらわからないが、それは確かにデュエルモンスターズのカードだった。
「カードは拾った。…ふふ」
それにしても、遊星って何で拾ったカードであんなデッキ構築できるんだ?運命力?
しかし、私も流石にRUMはないが、幻影騎士団はばっちり揃っている。闇鍋パックしか売ってないというのに、これはすごいことじゃないか?主人公(と瓜二つ)クオリティというやつかもしれない。
まあ隼も瑠璃も普通にテーマデッキを組んでるけど。これが普通なんだろうな。思い出すまで違和感なんて微塵もなかったからな。
世界の違いを実感しながらもカードを拾い、表側を見る。
「うん…?」
なんと真っ白である。これは光の結社もにっこり。印刷ミス?
とかなんとか考えていれば、突如として光に包まれる。
ーーこ、これがハノイの崇高なる力……!?
なんてふざけた事が思い浮かぶくらい思い切り光っていた。
しかし、対閃光防御って現実世界でも必要だったんだな。ミラフォ太郎さん、ネタ扱いしてすまなかった。
と、思っていると、光が収まる。
光が収まったことに安堵していたが、真っ白だったはずのカードが目に入る。
〈No.76 覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン〉
なぁにこれぇ
「我が書き換えたのだ!!」
これはカードのナンバーズ化みたいな注意書きが必要になるんだろうか…。
あとダリべはアニメの2回効果使うやつが好きなんですけど、エクシーズ相手だしocg効果です。
本世界線の黒咲氏は遊都が幼馴染で年下の女の子である分、過保護度やら兄心やら執着心やらが瑠璃と遊都で分散してます。別に恋心とかは微塵もないです。瑠璃はそれがわかってるけど親友に兄を勧める。
道順健碁くんの事故の話で、事故〜?はいはい鴻上博士のせい。って思ってたけど、やっぱり鴻上博士のせいだったじゃねーか!!許さねえ!ドン・サウザンドォオオ!!!