サブタイ通り非Pモンスター化されてたりNo.化されてたりしてます。
「ナンバーズによる憑依?心の闇の増幅?もちろん反逆するで?牙で」
念のためレベルですけどタグ追加したんで、嫌な予感する人は注意です。
No.76 覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン
エクシーズ・効果モンスター
ランク7/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
ドラゴン族レベル7モンスター×2
(1):このカードがXモンスターを素材としてX召喚に成功した場合に発動する。
相手フィールドのレベル7以下のモンスターを全て破壊し、破壊した数×1000ダメージを相手に与える。
このターンこのカードは1度のバトルフェイズ中に3回攻撃できる。
(2):このカードは『No.』と名のついたモンスター以外との戦闘では破壊されない。
突っ込みどころ満載なのは一旦置いておく。
…が、お願いだからこれだけ言わせてくれ。
ーーアイエエエエ! ナンバーズ!? ナンバーズナンデ!?
「え、ナン…、覇王…え?」
まあ、実際に口から出たのはこれだったわけだが。
正直理解が追いつかないが、ずっとこのままいるわけにはいかない。理性を総動員して拾ったままの体勢から立ち上がり、あまり目立たないような落ち着いて座れる場所を探す。
奇しくもそこはこの前の公園だったが、気にしている暇などない。
ベンチに座り、深呼吸を数回。両手で持ち直したカードを見る。
もう一度深呼吸をする。
カードの枠は黒一色だしペンデュラム効果もない。ここまでなら許容範囲内だ。
そして問題のNo.という表記………ある。
(少々お待ちください)
何度確認しても見間違いではなかった。
〈No.76 覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン〉
ナンバーズだし、覇王だし、オッドアイズだ。意味がわからない。なんでや不動。答えてみろルドガー!!
しかしこれはどう召喚するべきなのか。エクシーズでエクシーズしないといけない。RUMはない。
ーレベル7のドラゴンは一応持ってるし、あのカードと使えば…。
ーーフィールド魔法も採用してみるか?それなら効果も使える。意外と良い組み合わせかもしれない。
ーーーそうなると速攻魔法…のあれは持ってないな。代わりになるのは…いや、そもそも幻影騎士団は魔法罠率が高い。
ーーーーデッキとの親和性を考慮するとなると
やめろ
うわっ…すまない、脳内の隼。カードを見るとどう使うべきかを考えてしまう、悪い癖だ。今考えなければならないのはそんなことではないというのに。
話は戻るが、そもそも私はただカードを拾っただけだった筈だ。別に悪いことはしていない。拾ったのが悪い?…ほら、カードとかみんな拾ってるから。
カードが落ちている→拾う→ハノイの崇高なる力→ナンバーズな覇王黒竜<来ちゃった♡
こんなのおかしいって……。g○ogl○先生、助けてください…。
問題のカードを見つめながら現実逃避を続ける。
K○NM○Iでもいいぞ…ん?【調整中です】って?そうか………。
折角穏やかな気分になれたというのにこれでは逆戻りどころか、むしろマイナスに突入だ。私の心は氷河期到来だ。さようなら、心のサマーシーズン。頭を抱えて蹲りたい気分だ。
気分。気分?何か忘れてるような……?
「あっ」
そうだ、隼を置いて来たんだ。放心状態のあいつが頭に浮かぶ。
……べ、別に忘れてなんかないぞ?ナンバーズが衝撃的なだっただけなんだからな!!…なんて脳内でツンデレても意味がないだろう。
とにかく、こんなところで長居するわけにはいかない。
「うえ……」
あいつは怒ってるだろうな。気が付いたら誰もいないとかびっくりなんてものじゃないだろう。
待ちきれなくなって探しに出掛けてなければいいが……。
連絡がないかどうか、恐る恐るDパッドを確認する。
『黒咲隼 43件、黒咲瑠璃 2件』
「『今すぐ帰るから待っててくれ。』…っと、よし」
とりあえず返信したが、もう手遅れだろう。確実に説教コースだ。想像するだけで恐ろしい。…まあ、全面的に私が悪いわけだが。
私はその手のカードをそっとEXデッキに仕舞って公園を後にした。
◇◇◇◇◇◇
遊都が出掛けた後も、彼ーー黒咲隼は精神的なダメージによりショートしたままだった。
「鬱陶しい……まさか瑠璃も…」
放心状態の隼の脳内には『兄さん、ほんっっとうにウザいよ』と吐き捨てるように言う冷たい目の瑠璃の姿があった。考えれば考えるほど悪い方へと想像は加速していく。
放課後迎えに行けば、露骨に嫌がる
ショッピングだ、と出掛ける2人について行くと提案するとドン引き……
ーーいやいやいや、親友も妹もそこまでは思っていないはずだ!!……多分。
「なあ、ユート、………はっ?」
彼は若干の不安を抱きつつも真意を訊ねるべきだろう、と遊都に向き直ったはずがそこには誰もいなかった。
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを模したぬいぐるみがぽつんと座っているだけだ。ちなみにこれはハンドメイドな一点物である。誰によるものかはご想像にお任せしたい。
「ユート?…ど、どどどこに行ったんだ…!?」
隼はダメージ計算を間違えたときよりも焦り、あたりを見回す。もう一度目の前を見れば、ぬいぐるみにメモが貼り付けられていることに気が付いた。
「『隼へ。ちょっと散歩してくる。すぐ帰ってくるから探さなくていいぞ、心配するな。』…ユートの字だ」
心配するな、とはいくらなんでも無理があるだろう。お前のご主人は何を考えているんだ…?なんて思いながら彼は溜息を吐き、ぬいぐるみを見つめる。
連絡を入れてみる。が、散歩しているのなら気付かないか。頭ではわかっているが落ち着けない。
そしてまたメッセージを送る。『ユート、大丈夫なのか?』送る。『どの辺にいるんだ?迎えに行くぞ』……送る、送る。
いちいち過剰になるところが鬱陶しく思われる原因ではあるのだが、本人は全く気付いていない。今の状況ならば多少大袈裟でも仕方はないかもしれないが。
「しかし、入れ違いになっても困るな…」
隼は探しに行くかどうか悩んだものの、瑠璃のところにいる可能性もある、と妹に電話をかけてみることにした。
「瑠璃…ああ、俺だ。ユートが1人で出て行ったんだが連絡はないか?……だが心配だろう。…………そうだな。頼んだ」
かわいい妹に『心配し過ぎよ、鬱陶しいんじゃない?』『私からも連絡を入れておくから』とまで言われれば流石の過保護も引き下がる。
手持ち無沙汰になり、ぬいぐるみをつつく。
ーーそういえばダークリベリオンはユート以外に持っている奴を見たことがないな。アイツはいつから持っていたんだったか?
なんてぼんやりと昔を思い出しつつ、(彼の主観では)偶にメッセージを送りながら遊都が戻って来るのを待った。
『P.S 最高に高めた私のフィールで最強の力を手に入れてやるぜ!』
メモの裏にふざけて書かれた特に意味のない追伸には最後まで気付かなかった。仮に気が付いたとしても突っ込む気力はないだろうが。
言うまでもないが、しばらくして帰って来た遊都は隼により正座で説教されることとなった。その説教は、なかなか自宅に戻って来ない兄に痺れを切らした瑠璃からの連絡が来るまで続いた。
ーーー妹が泣いている。
滅多なことでは泣いたりしない。いつもなら焦った親友が妹を宥めているというのに。
ユート、お前の大切な
「…ト……ねえ、ユート」
無論、俺も瑠璃が泣いていればいつだってすぐに駆け寄る。だというのに、今日に限って何故だか足が動かない。
「寝てるんだよね?…起きて、起きてよ。ねえ!」
いくらなんでも揺すられればすぐに起きるはずだ。というか、強く揺らし過ぎだろう。…それでも親友は起きない。揺さぶられることで、だらんと垂れ下がった腕が瑠璃の動きに合わせてゆらゆらと揺れる。
これではまるでーー
「……兄さん、ユートが、」
瑠璃は、親友をーー傷だらけのユートを抱き起そうと抱えたまま、縋るように此方に視線を向ける。
無理矢理にでも足を動かし2人の側へ向かう。言うことを聞かない体は崩れ落ちるように膝をつくが、不思議と痛みなど感じなかった。震える手をユートへと伸ばす。手を取って握っても握り返されることはない。
「……ユート」
『隼、どうかしたのか?』
そう返ってくる筈の声が聞こえない。
ーーこれではまるで、人形じゃないか。
次回から『
何も考えずに書いてたら黒咲兄妹視点でとんでもないことになってた。闇堕ちするわこんなの…って感じで修正しました。
何かこう、テンポが悪い感じがするんで後々描写とか直すかもしれません。
デュエルシーンは入れたいけどデュエルスフィンクスがからっきしだからなあ…。あと使いたいカードがくっそややこしい。
そういえば容姿についてあんまり言及してなかったなーと思ったんで一応。弟に間違われたことも〜ってあるけど早乙女さん家のレイちゃん(小学生)よりは女の子に見える。あと全く違うゲームにはなるけど、アサシン・パライソちゃんをパッと見で男だと思った人は遊都も男に見えるかもしれない。
髪の色は本家と同じ…くらいしか考えてないですね。絵とか描けたらよかったんですけど。