幼馴染とは
①家族ぐるみの付き合いがある
②家が隣同士あるいは近所で幼い頃からよく遊んでいる
③同じ学校の同じクラスで一緒に登校している
④クラスメイトから冷やかされる
⑤重度のシスコンで命を狙っている。
「……むぅ……おにぃ……ちゃん」
「け~いく~ん?」
「ま、まて落ちつくんだ奈々華!」
オッス! オラ四宮 慧。
ドルフィンっていうスポーツ用品店で働くまだまだピチピチの男の子だ。
別に親は病院関係者じゃないし一人っ子だぞ!!
俺はある日、お得意様である幼馴染の店に荷物を届けに行ったらそこを根城にするダイビングサークル……というか後輩の連中に捕まり、気がつくと妹の様に可愛がってた子が膝で眠っていた。
クッ可愛いなおい!
年を重ねたせいか最近はあまり甘えたりお兄ちゃん呼びしてくれないから尚更だ。
けれどそんな嬉しさも束の間、ピンポイントで俺に負の念を叩き込んでくる存在がいる。
それは重度のシスコンを患わせている幼馴染の奈々華だ。
錆びついた人形のようにギギギと声がした方へ顔を向けると、奈々華は
コテンと首を傾けながら(ただし眼のハイライトが消えてる)
千紗が起きないよう配慮した声量で(ただし怨念が籠ってる)
すっと白く細い手を伸ばして俺の頭蓋骨を掴んでミシミシとアタタタタタッ!!??
ここで俺と奈々華の関係について話そう。
俺と奈々華の父親は学生時代の親友という奴で、将来お互いに子供が出来たら会わせて遊ばせようと約束してたらしい。
アニメや漫画とかでよくある定番ネタだな。
家はお隣とまではいかないが、徒歩10分圏内にあって、毎日のように千紗から離れたがらない奈々華を引きずって登校しては学校でクラスメイトから「大変仲がよろしいですね~(笑)」と冷やかされたな。
千紗が同じ小学校に通うようになってからは引きずって登校する必要は無くなったが、学校に着くとそのまま同じクラスに行こうとするのでやっぱり引きずってクラスに連れて行く必要がある。
なお、これは中学・高校・大学でも繰り返すこととなる。
出会った当初は“まだ”シスコンでは無かったんだ。
でも、千紗と時折来る奈々華の従姉弟――北原伊織――を交えて一緒に遊んでいるうちに二人が俺の事を兄と呼ぶようになって、一人っ子だった俺はそのことが凄く嬉しくかった。
だから俺は兄について自分なりに調べて二人を時に甘やかしたり、時に厳しく接したりして義兄弟の絆を深めてたら――
「あれぇ~、千紗ちゃんのお姉ちゃんは私なんだけどナァ?」
――奈々華がシスコンを拗らせた。
あの時の事は今でも鮮明に思い出せる。
いや、両手の指が頭蓋骨にミシミシと食いこみながら至近距離でハイライトの消えた眼でカタコトに話されたら誰だって忘れないだろう。
これ以来、時折奈々華に命を狙われるようになった。
――――――――――――――――――――――――――――
と、ここまで考えてダウンしました。
以下はこんな感じに考えてました。
―――
――
―
「……(チーン」
「さぁ千紗ちゃん、悪い狼は退治したからお部屋に戻りましょうね~♪」
「んぅ……」
「あ~あ、彗さん倒れちゃった。あの人まだ仕事中でしょ?」
「その事ですが、さっきおばさんから『そのまま退勤させるから後はヨロ』って連絡がありまして…」
「……社会人としてそれはどうなのよ?」
「さぁ?」
「でもさ~、いい加減奈々華も素直に千紗ちゃんじゃなくて私を見てって言えばいいのに」
「いや~それは無理でしょう。多分、奈々華さん無自覚でモヤモヤしてるのは千紗をケイ兄に盗られたからって思ってるでしょうし」
「だよね~」
「グルルル」
「どうした耕平」
「貴様はうらやましく、いや恨めしくないのか! 年下の幼馴染にお兄ちゃん呼びさせてるんだぞ!」
「それ言ったら俺も兄呼びしてるんだが……」
「貴様の事は心底どうでもいい!! 全国のようj――シスコンお兄ちゃんに変わってケイさんに裁きを――」
「あ~それは止めとけ耕平」
「何故だ!?」
「俺も此処に来た当初は嫉妬でケイ兄を亡き者にしようとした」
「“思った”じゃなくて“しようとした”なのね」
「流石北原だな」
「だが!」
「「だが?」」
「突然音も無く背後に忍び寄った奈々華さんに消されかけたから……」
「……は?」
「因みに一度目は眼が笑ってない笑顔、二度目はハイライトが消えた眼だ」
「……飲もうか北原!」
「ああ、飲んで忘れようぜ耕平!!」
…みたいな感じです。
以下は設定とかになります。
◆四宮彗
名前はかなり適当。
奈々華の幼馴染で小中高大とずっと同じクラス。
◆奈々華
彗とはだいたいずっと一緒。
無自覚で彗の事が好きだけど、胸の内のモヤモヤは千沙を盗られると勘違いしてる。
◆千紗
今回甘えたのは7割くらいワザと。
こうでもしないとヘタレなお姉ちゃんは進歩しないとは本人の弁。
彗の事は本当の兄の様に慕っているので、早く姉とくっつかないかな~と思ってる。