とりあえず、原作の話をいくつか飛んで文化祭の話です。
伊豆春祭。
それは春に開く俺たちが通う大学の文化祭。
この文化祭で俺たちのサークルは屋台でお好み焼きを売りさばいて少しでも部費を稼ぎ、男コン、ミスコンで優勝し賞金を得るつもりだ。
俺たちも男コンにでるのを条件に何とか千紗もミスコンに出てくれるようになって、これでミスコンは優勝確実! と思いきやアクシデントを発見。
急遽先輩方と耕平に集まってもらい会議を開くことにした。
「で、ミスコンについて話しがあるらしいが」
「千紗ちゃんが出るなら問題ないだろう」
ええ、千沙は十分可愛い容姿をしてます。
ウチの大学では負けなしで、青海女子でもいい勝負をするでしょう。
ですが、考えてください。
千紗はあの性格なうえ、本番では緊張もあっていつものぶっちょう面マシマシになるでしょう。
「愛嬌のある女子に票が盗られて負ける可能性があると言いたいんだな北原」
ああ、そうだ。
そこで皆さんに協力してもらいたいんですが、伊豆春祭にケイ兄が来るのを黙っていてほしいんです。
「? 話しが見えないな」
「どういうことだ伊織」
まず千紗はブラコンです。
「それは周知の事実だろう北原」
「奈々華さんより隠してはいるがバレバレだな」
「彗さんが来る時だけいつもより少しお洒落だしな」
加えてケイ兄がよく視える席に座ったり、ケイ兄の好きなメシやツマミを用意してたりする。
話しを戻します。
先日、奈々華さんと梓さんに相談してフリッフリでとても可愛らしい服を用意してもらいました。
いくら千紗でもそんな可愛らしい服を着るのは恥ずかしいうえに、ケイ兄に見られたら顔を真っ赤にして慌てるでしょう。
「なるほど、ギャップ萌えを狙っているんだな北原」
「だがそれは返って千紗ちゃんがミスコンにでなくなるんじゃないか?」
「それにその可愛らしい服を着る機会も、前もってケイさんに見られる可能性もある」
それには心配及びません。
まず、千紗は一度引き受けたらキチンと最後までやるタイプです。
そして千紗はケイ兄が伊豆春祭に来ないと思ってます。
「どういう事だ?」
これはつい先日の事です。
―――
――
―
ケイ兄と古手川家の都合が漸く合い、俺と千紗の入学祝いを開いてました。
会話の中でふと伊豆春祭の話しになった時。
「…駄目」
「え?」
「絶対きちゃ駄目! 来たらお兄ちゃんのこと嫌いになるから!! 大っ嫌いになるから!!」
「ゴフッ!!」
「ケイ君!?」
―
――
―――
ケイ兄はふら付いたまま帰って、次の日二日酔いで出社したそうです。
「ヒドイ弟分だ」
「だから
だまらっしゃい!! というか引越しの件は半分あんた等のせいでしょうが!!
コホン、ケイ兄には伊豆春祭当日に連絡をとります。
ただ、『千紗がミスコンに出る』と伝えても、千紗が見られたくないならと遠慮する可能性があるので『奈々華さんが仕事をサボって大学に来てる』と伝えます。
「奈々華さんまでも売るか」
「最低な弟分だ」
「というか奈々華さんが仕事を抜け出すは確定なんだな」
「「「なにを当り前な事を」」」
「ア、ハイ…」
では皆さん、先ほどの件のご協力よろしくお願いします。
「ああ、わかった(そこまで面倒な手段をとらなくても)」
「(そのフリッフリな可愛らしい服を何らかの方法でスカートめくりすれば顔を真っ赤にして慌てふためくと思うが)」
「(そうすると実行犯の北原だけでなく、俺達も彗さんに殺されかねないから黙っておこう)」
~そしてミスコン当日~
「……千紗?」
「お、お兄ちゃん!?」
「似合ってる……いや、凄く可愛いぞ千紗」
「あsdfghjkl!?///」
彗が来るまでの時間稼ぎでより一層不機嫌になった千紗が兄(義理)の登場で顔を真っ赤にして慌てふためく姿に会場は大いに盛りあがったそうな。
千紗の着た服は原作よりもフリフリです。
イメージとしては沙条愛歌のピンクVer