天才の全力   作:あしがかり

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2軍
入団


 無事に合格通知が届いた。プレーも面接も変なところはなかったとはいえ、少し不安だったからよかった。

 

 合格のことについては、親や先生に話していろいろな手続きを取った。友達にもばれて、少し話題になったが適当に流しておいた。遠くの学校に行くってわかった後に告白をしてくるやつとかは何を求めているんだ?

 

 部活のメンバーにも羨ましがられたが、だったらまじめに練習をしてほしかった。

 

 

 

 

 

 

 よし、合格が決まったことだし、入団に向けてがっつり練習していくぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 入団の日になった。

 やっぱり楽しみすぎて早く着いてしまった。

 メイングラウンドではトップチームが練習をしているようなので見に行こう。

 

 

 

 

 うん、見学でも感じたけど、レベルが高い。このチームでプレーできるのがとても楽しみだ。

 

「あーーーーーーーーー!!!!」

 

 後ろからとんでもない大声が聞こえてきたので振り返ると、もじゃもじゃ頭の青井君がいた。

 

「やっぱり小林も受かったんか!

 そうだよな、あんだけうまかったら受かるよな!」

 

「久しぶり、青井君。青井君も合格していたんだね。」

 

「え、名前覚えていてくれたんか。」

 

 

 

 

「あーーーーーーーーー!!!!」

 

 また大声が聞こえてきた。声の方向を向くと、知らない女の人だ。

 

「あなたたち、ユースセレクションの子でしょ!

 あたしたち、あの時見てたのよ!」

 

 ユースセレクションを見に来るなんて結構なファンの方だな。それにしても、よく俺たちのことを覚えていたな。

 

「特に背の大きいキミ!

 ミニゲームのときのあのプレーには、あたし感動しちゃったわよ!」

 

 …。どのプレーだ?

 そんなに褒められるほどのプレーはしなかったような。

 

 

 

「大友!」

 

 また青井君の大声だ。声をかけているのは、セレクションで挨拶をした大友君か。

 

「大友君も受かったんだね。」

 

「青井に小林!

 お前らも受かったんだな!」

 

 

 

 

「青井! 大友!」

 

 またまた大声。振り返ると見たことあるような顔の奴がいた。

 

「橘! 大友! お前らも受かったんか!!」

 

 

 

 

 

 

 

 周りに注目されて少し恥ずかしかったので、ファンの方にサインだけ書いてクラブハウスに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 入寮、撮影が終わると入団式が始まった。チームメイトとの顔合わせが終わるとコーチたちの説明が始まった。

 伊達コーチにしばらくお世話になるんだな。

 

 話が進み、福田監督が出てきたときに空気が変わった気がした。

 やっぱり、福田監督には期待できる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ボボボボボボボボボボボボボ」

 

 とんでもないバイクの音が聞こえてきた。こんな時間から暴走族とは治安が悪いな…。

 

 と、思っていたらチームメイトだった。髪型もとんでもないし、こんなやつがチームメイトになるとは不安だな。

 

 青井君は何でもないようにユニフォームを渡していおるが、俺は富樫君を受け入れられていなかった。なぜなら中学時代の暴力事件のことを思い出してしまうからだ。あの時と同じことがあったらと思うと、かなり不安な気持ちになる。

 

 とりあえずそれからもいろいろと話を聞いていたが、心の中では冨樫君のことばかり考えていた。

 

 

 

 

 彼のことはこの後の紅白戦で判断しよう。

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