俺の妹ときたら....   作:ばなナイン

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えーと....お読み下さい....


鎌倉へGO! であい!

さて、南口、と。んーどこだー? 可奈美のヤツー?

 

俺、『匿名希望、可奈美の兄』は、今、鎌倉のとある駅の前に居る。中々岐阜に帰れない我が妹が業を煮やして兄であるこの俺をここまで呼び付け、しかも事もあろうにホッタラカシとは....「お兄さん」全く実の兄をなんだと思っている! 「お兄さん?」どうせ可奈美のことだ、スッカリ忘れて「お兄さん....」いるのだろう....

昔っからこうして舞衣さんにも「お兄さん....!」....ハイ? えっと....「ここです....」ぅわっ!?

 

「初めまして、可奈美の、お兄さん....?」

 

「えっとー、はい、私が可奈美の兄です....貴女は....」

 

「私、可奈美の同僚、鎌府女学院一年、糸見沙耶香と、申します....」

 

なんか、中一の英語の授業の様な会話だが、可奈美の奴....わざわざ後輩の子をよこすなんて....結構先輩風吹かしてる、て事か? こんな小学生上がりの小さい子に! ここは兄としてビシっと言っとかねば....「お兄さん?」ぇ、はい....

 

「ここ、車、待たせてます。乗って、下さい....」

 

「はい、ありがとう、ございます....」

 

緊張しているのかナ? こちらまで口調が....

 

そして、やって参りましたここ鎌府女子寮....IDカードを首から掛けて、いざ! 男子禁制の花園....なんてことはなく、至って普通の建物だし、男性職員だって居る。ただ就寝時間には....てだけで、無駄にドキドキした....

 

「可奈美、まだ、帰ってない?」「んーまだみたい」「この方は?」「可奈美のお兄さん」

「「「「「「「えーっ?!?」」」」」」」

 

おいおい....ひとが集まり始めた....

 

「え~!?」 「どれどれ~?」「あのひと!」「糸見さんと一緒の!」

「衛藤さんのお兄さんでしょ!きっと!....」

 

「「「「「「「似てない」」」」」」」

 

あぁ....御免なさい....不肖の兄です。「お兄さん、こっち」はい、こっちです。

 

ああぁ・・・・可奈美の奴・・・・あとでおぼえてろ・・・・

 

「でも! ....あの....お兄さんとケッコンすれば....ワタシと衛藤さんは姉妹! ワタシは姉....! 衛藤さんは妹!

....ふふふ....ふひひ....」

「あゆむー、なにしゃがんでんのー? おなかー?」

 

何かヘンな気配も感じるが....「ここ、可奈美の部屋。鍵、これ」 ガチャ!

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

ああ....予想通り....でも予想以上でない処は褒めてやろう。ナデナデ。

 

「さてと! やるか! 糸見さん、ありがと....「んんん....」ん? なに? て....」

 

糸見さんのアタマに手を乗せていた・・・・え、えーと・・・・

 

「ゴメン! 御免なさい!! ついいつもの癖で! えーとぉ・・・・」

 

「いい、いいの....いつも舞衣に、撫でてもらってる。だから、続けて....」

 

爆弾発言だ....! 気まずい....でも確かに嫌がってない....ウン、妹が一人増えたと思えば....ウンウン!....

 

「ま、まぁ、でも、片付けなくちゃ! 糸見さん、後は俺が....」

 

「私、手伝う」「でも....」「洗濯、する」「こんな量だよ!」

 

部屋一面に拡がる脱ぎ散らしの服....アイツどれだけの着替え持ってんだ! まあ皆量販店の安売コーナーかな。可奈美が中学に上がるまで、家族三人でよくショッピングモールで買い物してその後食事をしたもんだ。

今じゃ親父も可奈美も忙しくてこうして会う事も稀に....って、暇なのはオレだけ!? ....ハイ、不肖の兄です....

 

「洗濯機のある所に、持ってく」「それぐらい俺が....」「場所わかる?」「教えてくれれば....」「お風呂の、着替え室....」「お願い、します・・・・」

 

ああ、ここにあるカゴだけじゃ足りない....何回か往復しなきゃ。何か悪い....

 

「お兄さん、へいき。行ってくる」

 

行っちゃった・・・・ここは好意に甘えよう....さっきみたいのはもう勘弁....

 

「お、お兄さん! ああ、やっぱり!」「あ....貴女は!」「お久し振りです! 兄さん!」

 

姫和さん、十条姫和。可奈美が妙に懐いている一つ上の刀使。この前ウチに連れて来た時はエラい事に....

 

「今帰ったとこで....周りが騒がしかったから....皆似てないと! やはり....!」

 

息を切らす程か? まあそこまで再開を喜んでくれるなら悪い気は....でも『やはり!』て....

 

「ここは可奈美の部屋....てなんだコレはっ!?」

 

驚くのは無理がない。姫和さん、可奈美の部屋に入るの初めてってことね....アイツにも恥じらいというものがあるのか....

 

「それに匂いも....これは....」「ああ、これな....可奈美の大好物だ....」

 

備え付けのキッチンの流しに溢れるカップラーメンの脱け殻の山....兄も周りも認める美少女はしかし、自室ではオンナを捨てていた....

 

「あいついつの間に....夕食は結構食べている方なのに....」

 

「ああ、アイツの夜食だ。オレの育て方が甘かった....」

 

 

 

 

 

 

 

 




カップラーメンのネタ、確か折神紫様の好物がカップ焼きそば! という話だったような....そこから頂きました。
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