結局、姫和さんまで掃除に巻き込む事に....しかし可奈美、殊勝者だぞ! こんなに周りに可愛がられるなんて! まぁ、ただ単に後片付けをさせられる事が多かっただけだったりして・・・・
「兄さん! ゴミ袋が足りない! 持ってくる!」「ああ御免な....」
「お兄さん、もう一回、行ってくる....」「有り難う、糸見さん....」
二人が手伝ってくれて約一時間....何とか観られる様に....しかし可奈美め....いつになったら帰って....
「終わったようだな、兄さん」
「そうだな、もういいだろう....有り難う。姫和さん」
「それはそうと、兄さん! コレを!」「おお! 新作! これは!」
『ベニテングダケの密林』! イヤ流石にマガマガ....いや、食欲をそそるネーミングとデザイン! でもこのキノコ、傘は赤地に白い斑点だったような....「そんな細かいことはともかく、さあ! さあ!」
「おお! いけるぞ! 姫和さん!」「そうか! そうか! やはり! チョコミントは最強! という事だな! 兄さん! これでこそ私の兄さんだ!」
「兄さん、て、姫和....」「おお? 沙耶香! 何故ココに?」「えぇと....アレ!?」
この二人....一度も顔を合わせていなかったのか? この掃除中に? それに顔見知りか?
「姫和、また食べてる、ソレ。お兄さんと....」
ヤバい....俺と姫和さんは顔を見合わせた....この事が可奈美にバレたら!
「ああ....沙耶香も....コレ、食べるか....?」「いらない。それ、苦手」
「糸見さん、その、手伝ってくれて有り難う....! 御礼がしたいんだけど、どう?」
「おお、そうだ! 私も助かった! 私からも、どうだ!? 沙耶香!」
「姫和の為じゃ、ない。」「お、おう....」「どうしても、なら....」「ウンウン!」
「お兄さん、私も、名前で、呼んで....」
「えっ、えーとぉ....」「兄さん! この際だ! 私の様に名前で!」「駄目? お兄さん....」
ナントイウコト・・・・これでは妹系ハーレム男じゃないか! オレは! いつからこんなレベルアッパーな事に....でも、下手すりゃ実妹に半○しにあうというオマケ付き....これをどう乗りきったら....!
「わかった....名前で....沙、耶....香....さん....」「ありがとう、お兄さん....」
嬉しそう....そんなにいいものなのか? 名前で呼ばれる、て....?
「それと....」「まだあるのか! おい!」「ぇえ....」「裏取引、薫に教わった」「薫....まったく碌なことを教えない!」「カップラーメン....」「「へっ?」」
「カップラーメン、食べたい」「それで....いいのか?」「ウン。舞衣が食べさせてくれない....」「まあ、舞衣さんならな....」
そして、妹の部屋をあさる....とんだ変態兄貴だ....しかも妹の親友と....シュールだ....
「うーん、流しの下にも....」「兄さん! 最後の手段だ! ベットの下を!!」「ソコはマズい!」「でも女の子だからイケナイものは....」「なに、慌ててるの? 二人とも」「「・・・・・・・・」」
そうか....姫和さんにはわかるのか....なんて感慨深いことはともかく....「あった」
「へっ? どこ?」「机の引き出し」「机って勉強机の!?」
「可奈美....なんてとこに....」「またあった」「こんどは!?」「ベッドのなか」
「「なかっ!?」下じゃなくて!?」
可奈美・・・・オマエはどういう日常を送っているのか....ベッドの中でカップ麺と添寝....「ぬいぐるみなら可愛いものを....」....ん?
「姫和、ぬいぐるみと寝てるの?」「ばばばばばバカなっ!私がそんな! カワイイこと・・・・」
なんか姫和さんのクールなイメージが....まあチョコミント騒動で随分剥がれ落ちたけど....
「ウサギとイヌとトロール、登録商標付き・・・・文句あるかっ!」
これはまたファンシーな....ギャップがたまらない....
「私、等身大抱き枕」「「へっ!?」」「ん? キリンさんの」
ああ、そういう....オレと姫和さん、顔合わせられない....