峠を越えれば異世界があると聞いて   作:れぐるぐる

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こんにちは、れぐるです
ハーメルンでは初めての投稿になります
まだまだ素人ですが、よろしくお願いします


プロローグ
プロローグ


異世界

それは、この世界とは違う別の世界

いわば、この世界の住人は知ることができない未知の世界

そんな世界に俺、神楽木奏は憧れている。

俺は世間一般で言うところのオタクだ。

アニメが好きで、マンガが好きで、ライトノベルが大好きだ。

これだけ聞けば、一般的なオタクである。

しかし、残念ながら俺は、一般的なオタクという訳では無い。

かと言って、2次元にガチ恋なんてしていたり、家に引きこもったり、NEETをしているわけでもない。

俺は異世界転生ものが好きだ、大好きだ。先も述べたが、俺は異世界転生に憧れている。

しかし俺は、異世界転生というものを嗜むだけに留めることが出来なかった。

『いつか自分も異世界転生できる、きっとそうに決まってる。』

そう、拗らせてしまったのだ。中二病を。

その時の俺の行動は今思い返してみると凄まじかった。

2次元でよく見る人間離れしたトレーニングメニュー。それを毎日こなし、異世界で生きていくためにと沢山の知識を蓄えた。

そうしているうちに、俺の周りに人はいなくなってしまった。沢山の妬み、暴言、蔑みの言葉を日々投げかけられた。

「お前は人間なんかじゃない。化け物だ」

そんな事を言われ続けていたにも関わらず俺は、無様にも隣を歩ける、歩いてくれるような人物を探し続けた。

しかし、人生なんてアニメのように上手くいくわけがなかった。

こんな生きにくい世の中で俺は何をやっているのか。神様はいつ異世界に連れていってくれるのか。

そんな考えだけがずっと、俺の頭を覆い尽くしていた。

そして俺の心は、音を立てて崩れていった。

そして俺の意識は、暗闇の底に落ちていった。

 

『随分と待たせちゃったみたいだね。ごめんね?奏くん。遅くなっちゃったけど、君が待ち望んでいた世界、僕が連れて行ってあげるよ!』

 

薄れゆく意識の中で、変声期前の甲高いガキのようなその声が、俺の頭に響き渡っていた。

 

そして今、俺は目を覚ました訳なんだが...

「知らない天井...ってさっきと同じ場所じゃねぇか!展開的には異世界転生じゃないの?なにやってるの神様!あーくそ、何時だ今!さっきは8時だったから...いや8時じゃねぇか!やっぱ俺って人間じゃねぇのかも...はぁ...期待して損し「なんで君もう起きてるの!?」...え?」

声がした方を見ると、そこにいたのは黒髪碧眼の美少女ならぬ美幼女だった。

言いたいことは沢山あるが、とりあえず...

「なんで黒髪で碧眼なの?アンバランスすぎ。出直してこい」

「うるさいよバカぁ!」

刹那、俺の頬に幼女のビンタが炸裂した。

...痛い。




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