ありふれたモブキャラで世界最強   作:高荒魔堂崎

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アブさんお疲れ様ですの第三話です


第三話 覚醒 そして目標

「・・・・んっ?」

 

三時間位に目を覚ました清水は、訳もわからないまま立った時、違和感に気付いた。まずは見える景色が10センチ高く感じる。そして全身がスースーしてると思ってたら産まれたての赤子のような状態になっていることに気付く。

 

「ウォオォ!!?・・・へ?」

 

思わず間抜けな声が出たがそれについては無理はない。声が全く違うのだ。少し低いのだが、声変わりのレベルじゃない。

 

「ど、どうなってんだ...」

 

とりあえず、近くに水溜まりがあるので顔を出してみたら、

 

 

 

清水の容姿とはかけ離れた美青年がいた。

 

 

 

「・・・・・・・・・・・は?」

 

色々と衝撃過ぎる数々に脳の処理が追い付かない清水幸利。髪の毛は白銀色、瞳は高級な装飾品に付きそうな黒銀色、見た目は21歳位なのだがそれよりもずっと年老いているようにも、幼くも見える、シャツにマントコート、シルクハットに片手にステッキを持っているのが一番似合う。よくよく見れば、清水の面影はうっすらあるのだが、気付くのはどこかの白髪厨二を彼と呼ぶどこかの女神様でも気付かないだろう。

 

「どうしてこうなって...ま、まさかな...」

 

清水は賢狼の魂を喰った後を思いだし、冷や汗を流す。そうやってため息をつき、後ずさると足に何かが当たった。それが元清水の下半身に気付いたのには時間がかからなかった。

 

「・・・あぁ、俺のか..」

 

色々と衝撃過ぎる数々にいい加減慣れた清水は、そういえばと右ポケットの中にステータスプレートがあるのを思い出し、ステータスプレートを取り出し、中身を確認すると、

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

???

 

 

 

413歳

 

 

 

 

 

 

レベル:90

 

 

 

天職:裁縫師

 

 

 

筋力:12958

 

 

 

体力:13692

 

 

 

耐性:9624

 

 

 

敏捷:15327

 

 

 

魔力:12563

 

 

 

魔耐:9850

 

 

 

技能:裁縫[+道具出現・収納][+布化][+糸化][+布操作][+針操作]・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作][+身体強化][+部分強化][+感覚強化][+効率上昇][+暴発]・胃酸強化・天歩[+空力][+縮地][+豪脚]風爪[+三爪][+飛爪][+竜爪]・気配察知[+特定感知][+全体感知]・魔力察知[+特定感知][+全体感知]・気配遮断[+幻影][+気配交換]・全耐性・先読・威圧・念話・追跡・遠見[+望遠鏡]・高速魔力回復・魔力変換[+体力][+治癒力][+思考力]・限界突破・言語理解・痛覚遮断・複合魔法・全属性適正・ゲイ・ボルグ

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

「・・・もう、いいです...」

 

もはやチートの域を越えて化け物の仲間入りを果たしてしまった清水は、頭痛を覚え近くの丁度良い岩に腰かける。

 

『取り敢えず、どんなのか調べて見るか』

 

少し心を落ち着けた後、数々のスキルを一つずつ調べていった。例えば裁縫。[道具出現・収納]のスキルを発動してみると目の前に裁縫道具が出てきた。その一つ一つ確認した後、一番気になる[+布化][+糸化]について知るために、手頃の石を拾い、[布化]をしてみても、なんも変わらない。試しに布切り鋏で切って見るとあっさりと切れた。そのまま解除すると、石は真っ二つのまま切れていた。([糸化]も同じような感じだったので割愛する。)このあと、他のスキルも一通り見て、ついに『ゲイ・ホルク』のところまでたどり着いた。

 

(『ゲイ・ホルク』...確かどっかの神話であったような...)

 

そう思い出しながらスキルを発動する。すると短刀位の槍が出てきた。

 

(...槍の意味無くね!?)

 

そう心の中で突っこむ清水幸利。槍のメリットを95%潰しているのだ。なんだか損した気分である。

 

(まぁ魔物に刺せばなにかに分かるだろう。)

 

そう決め、スキルを解除する。

 

(さて、これからどうするか)

 

清水は、訳のわからない森に迷いこんだ時と同じような悩みを考えた。

 

(結構深くまで落ちたからな。どうやってここまで来たのかわからないし。でも、出なきゃいけないから出口を探さないとな)

 

そう考えると不意にここまでの間、一つも恨みなどの感情がなかったことに気付く。

 

(そういえば...確かに、この現状より酷いのを体験したからな)

 

そう考え、『地獄』にいてた頃を思い出そうとし、

 

違和感に、襲われる。

 

(....あれ?おかしいな?あの時は思い出したのに。)

 

思い出そうとするも、夢のようにあやふやになり、残ってるのは彼女の存在だけである。

 

(これでまた新しい目標ができたな)

 

清水はそう思い、苦笑する。

 

(さて、ここを抜け出すとするか)

 

そして、立ちあがり己の力を知らないまま、歩き始めるのだった。

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