バカとテストと僕たちの楽園   作:ウォーズ -IKUSA-

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こんにちは、こんばんは。エクシリオンです。

イナクト様、お気に入り登録ありがとうございます!

お待たせして申し訳ありません。
ついに、Aクラス戦です。
試召戦争編で一番書きたかった話に漸く取り掛かれます。少しでも楽しんで頂ければ、と思います。

第7話です。それでは、どうぞ!


第7話 激突! 最高VS最低!! 〜対Aクラス戦・前編〜

明久side

 

 

“♪キーンコーンカーンコーン♪”

 

 

 

昼休み終了のベルが鳴り響いて、僕たちはAクラスへ向けて出発した。

 

この最高級クラスと最底辺クラスの決戦は学園長権限で観戦を許可されることになり、2学年の全クラスが注目する。大半の生徒はAクラスが勝つだろうと予想しているが、実際に戦ったDクラスとBクラスの一部の生徒は、流れを冷静に見極めることにしたようだ。

 

遥祐「やぁ明久、省太、渚。いよいよAクラス戦だね」

 

明久「遥祐。うん、漸くここまで来たよ」

 

遥祐が近づいて話し掛けて来る。隣には、根本くんと小山さんも居る。

 

遥祐「大抵の生徒はAクラスの勝利を予想してるけど、オレたちはFクラスを応援するよ」

 

雄二「おう神代。一応聞くが、それは社交辞令か?」

 

遥祐「まさか。これでも君たちに期待しているのさ。……奇跡を起こしてくれる……ってね。ほら、恭二も何か言ってあげなよ」

 

根本「……正直お前たちが勝てるとは思えんが、俺からも応援させてもらう。……頑張れよ」

 

雄二「激励の言葉、ありがたく受け取っておくぜ」

 

あまり見ないようにしていたが、前に比べると根本くんも変わったと思う。とりあえずは一安心だ。

 

友香「Cクラスを代表して、私からも応援させて? 期待してるわよ」

 

渚「ありがとう小山さん。ぼくたち、頑張るから!」

 

そうしているうちに、Aクラスの教室に到着した。雄二が扉を開けると、霧島さん率いる“ノイン・マイスターズ”が待ち構えていた。

 

翔子「……雄二、待っていた。Fクラスに行ってまで、戦うことを選んだ雄二の実力……私に見せて。半端な戦いをしたら、許さない……」

 

雄二「わかってる翔子。望み通り本気で戦おう」

 

翔子「……期待してる」

 

雄二「ああ、失望はさせないぜ」

 

互いに全力を出し切ることを誓い合い、それぞれの待機場所へ移動すると、Aクラスの高橋先生がフィールドを展開する。

 

高橋「ではこれより、2年Aクラス対2年Fクラスの試召戦争を開始します。第1戦に出場する生徒は前へ!」

 

優子「アタシが行くわッ!」

 

秀吉「姉上が行くなら、わしがやるかの」

 

両者がフィールドへ入って行った。 優子さんも秀吉もお互いを知っているからやりやすいのだろう。

 

高橋「科目は何にしますか?」

 

秀吉「古典をお願いするのじゃ」

 

高橋「承認します!」

 

秀・優『『試獣召喚(サモン)ッ!!』』

 

2人の召喚獣がフィールドに現れる。装備が違うことを除けば、本当にそっくりだ。

 

 

古典

 

Fクラス

 

木下 秀吉:392点

 

 

Aクラス

 

木下 優子:427点

 

 

秀吉「400越えはならんかったか……」

 

優子「アンタが古典を選んでくるのは予想できたからね。こっちを重点的にやったワケよ」

 

秀吉「ならば、操作技術で補うわい!」

 

優子「アタシも本気でやらせてもらうわ! 来なさい、秀吉!!」

 

高橋「Aクラス・木下優子 VS Fクラス・木下秀吉。第1戦は古典です。それでは……、始めッ!!」

 

高橋先生の号令と共に、Aクラスとの一騎討ちが幕を開けた。

 

 

明久side out

 

 

 

 

 

秀吉side

 

 

自信があるから古典を選んだんじゃが、まさか姉上も古典に力を入れていたとはのう……。しかも姉上は腕輪持ち……、これでは分が悪いかの……。

 

優子「どうしたの、秀吉! もう降参するつもり?」

 

秀吉「……いや、考えごとをしていただけじゃ。ゆくぞ!!」

 

“ガギンッ!”

 

金属音と共にわしの召喚獣の薙刀と、姉上の召喚獣のランスがぶつかって鍔迫り合いが起きる。

 

優子「やるわね、秀吉」

 

秀吉「姉上ものう」

 

姉上は盾でガードしながらランスで突いていき、わしはガードが甘くなったところを斬りかかる。

 

 

Fクラス

 

木下 秀吉:214点

 

 

Aクラス

 

木下 優子:236点

 

 

 

お互いに斬り合って、22点差まで詰め寄った。じゃが、まだ姉上は腕輪を使う気配がない。一気に決めるべきか、腕輪を警戒して慎重に行くべきか。やはり使われる前に……、

 

秀吉「ここで決めさせてもらうのじゃ、姉上!!」

 

優子「動いたわね、秀吉!」

 

秀吉「何じゃと!?」

 

優子「“トルネード”!!」

 

わしの特攻を狙ったかの様に姉上が腕輪を発動させ、それにより突進力を増したランスに召喚獣が貫かれて、勝負が決まった。

 

高橋『それまで! 勝者、Aクラス・木下優子!!』

 

秀吉「くっ、負けたのじゃ……」

 

優子「惜しかったわね、秀吉。でも腕輪があったのと、アンタが隙を見せたのが大きかったわ。同じ条件ならアタシは勝てたかわからない」

 

秀吉「………」

 

優子「悔しかったらもっと頑張りなさい。アンタはアタシの弟だから、きっと追い付けると信じているわよ」

 

秀吉「うむ。次こそは、姉上に勝てる様に頑張るのじゃ」

 

互いに一礼すると、観客全員から惜しみない拍手が送られた。

 

 

秀吉side out

 

 

 

明久side

 

 

秀吉「負けてしまってすまぬ、みんな」

 

明久「惜しかったけど、いい試合だったよ秀吉」

 

秀吉「ありがとうなのじゃ、明久」

 

美波「次はウチの番ね。行って来るわ!」

 

美波がそう言って前へ出て行く。第2戦の相手は、佐藤美穂さんだ。選んだ科目は……、物理だった。

 

雄二「勝てるところから行くとは思っていたが……」

 

明久「それは霧島さんたちが本気で勝ちに行ってる証拠だよ。美波には悪いけど、ここは負け試合だね……」

 

 

 

 

物理

 

Fクラス

 

島田 美波:165点

 

 

Aクラス

 

佐藤 美穂:391点

 

 

高橋『それまで! 勝者、Aクラス・佐藤美穂!!』

 

僕が教えたのと、美波の努力でかなり点数を伸ばして善戦するが、やはり得点差は覆せなかった様で、最終的に佐藤さんの召喚獣に連続斬りを浴びせられて敗北となってしまった。

 

明久「ごめんね美波。僕がもっとしっかり教えていたら、負けなかったかもしれなかったのに……」

 

美波「大丈夫よ、アキ。これが今のウチの全力だから気にしないで。戦争が終わったら、またお願いね?」

 

雄二「これで0勝2敗か……。出だしが悪いな」

 

明久「でもまだ始まったばかり。これから挽回できるよ」

 

高橋「続いて第3戦です。出場者は前へ!」

 

康太「……俺が行こう」

 

雄二「頼むぞ、康太」

 

康太「……(グッ)」

 

親指を立てて康太が出る。相手は工藤さんだ。

 

 

明久side out

 

 

 

 

 

 

 

康太side

 

 

高橋「選択科目は何にしますか?」

 

康太「……保健体育」

 

迷わず保健体育を選択する。これに関しては負けるつもりはない。

 

愛子「キミがウワサのムッツリーニくんかぁ〜。キミは保健体育が得意なんだね?」

 

康太「……そうだが、お前は?」

 

愛子「ボクは工藤愛子。よろしくね♪ それとね、ボクも保健体育得意なんだぁ〜。 キミにも教えてあげよっか? 実技で……ね♪」

 

康太「……実技……(ブシャアァァ!!)」

 

渚「た、大変だ! 康太が鼻血出して、ぶっ倒れたー!!」

 

省太「誰か輸血を持って来い! しっかりしろ、康太ァーッ!!」

 

明久「もう、あんな挑発で倒れないでよーーッ!!」

 

鼻血を出して倒れた俺は、明久たちに蘇生して貰った。周りの視線が痛い上に、面目ない。

 

高橋「だ、大丈夫ですか……?」

 

康太「……だ、大丈夫だ。問題ない」

 

愛子「本当に大丈夫、ムッツリーニくん?」

 

康太「……気遣いだけはもらっておこう」

 

高橋「第3戦は保健体育です。用意……、始めッ!!」

 

康・愛『『試獣召喚(サモン)ッ!!』』

 

 

 

 

 

保健体育

 

Fクラス

 

土屋 康太:???点

 

 

Aクラス

 

工藤 愛子:547点

 

 

 

 

康太「……ひとつ教えてやろう、工藤愛子。お前は一撃で終わる」

 

愛子「そこまで言うなら見せて欲しいな、キミの力を!」

 

その言葉と共に腕輪を発動し、アックスに雷のエネルギーを纏わせて強襲を掛けて来る。

 

愛子「バイバイ、ムッツリーニくん!!」

 

康太「……“加速”」

 

愛子「え……?」

 

“シュバッ!!”

 

康太「……“加速”……、終了」

 

俺がそう呟くと同時に決着がつく。

 

 

 

 

Fクラス

 

土屋 康太:714点

 

 

Aクラス

 

工藤 愛子:0点

 

 

 

 

高橋『それまで! 勝者、Fクラス・土屋康太!!』

 

愛子「ボクが……、負けた……?」

 

康太「……その通りだ工藤愛子。俺の勝ちだ」

 

愛子「やっぱり、敵わないのかなぁ……」

 

康太「……そんなことはないぞ。俺は保健体育だったから勝てた。それ以外の科目なら、きっと勝てなかっただろう。だから気を落とさないでくれ」

 

愛子「ムッツリーニくん……」

 

康太「……自信を持て、工藤愛子。お前ならきっと俺に追い付ける。……必ずな」

 

愛子「うん! ありがとう、ムッツリーニくん♪」

 

康太「……それから……」

 

愛子「何かな?」

 

康太「……名前で呼んで欲しい。俺も名前で呼ぶことにする」

 

愛子「わかったよ、……康太くん」

 

康太「……それでいい。こちらこそよろしく頼む、愛子」

 

俺と愛子は、握手して健闘を讃え合う。周りの歓声が響き渡っていった。

 

 

康太side out

 

 

 

 

 

 

明久side

 

 

明久「お疲れ、康太」

 

康太「……これくらい、なんてことない(グッ)」

 

渚「でも鼻血出してぶっ倒れるのは、治して欲しいな?」

 

康太「……善処する」

 

戻って来た康太を出迎える僕たち。渚がさっきのことをからかっているが、それは同感だ。

 

雄二「漸く一勝か……次も落とせないな」

 

瑞希「今度は私が行きます!」

 

明久「頑張ってね、姫路さん」

 

瑞希「はいッ、必ず勝ちますねッ!」

 

そう言って姫路さんはフィールドへ向かって行った。Aクラスからは……、久保利光くんが出る。

 

 

 

高橋「科目は何にしますか?」

 

久保「総合科目でお願いします!」

 

高橋「第4戦は総合科目です。用意……、始めッ!!」

 

瑞・久『『試獣召喚(サモン)ッ!!』』

 

選ばれたのは総合科目。実力が最も現れる科目だ。そして表示された点数は……、

 

 

 

 

総合科目

 

Aクラス

 

久保 利光:4964点

 

 

 

生徒たち『『『『おぉぉッ!!!!』』』』

 

4500点を大きく超えていた。流石に成績上位者には及ばないがかなりの好成績であり、周りからも歓声が上がる。

 

久保「これが僕の実力だ、姫路さん」

 

瑞希「すごいですね、久保くん。ですが……」

 

 

 

 

Fクラス

 

姫路 瑞希:5247点

 

 

 

久保くんのときよりも、大きな歓声が上がった。

 

久保「なっ……、この僕を上回るとは……!」

 

瑞希「私も常に努力して、高めています!!」

 

久保「くっ、行くぞ……!!」

 

それぞれの召喚獣が斬り合う。最初こそ、久保くんも食らいついていたが次第に押されて行き、姫路さんの大剣の一閃を喰らって勝負が決まった。

 

高橋『それまで! 勝者、Fクラス・姫路瑞希!!』

 

高橋先生が、Fクラスの勝利を告げる。これで、2勝2敗だ。

 

雄二「ここまではいいペースだが……、この先は未知の領域だ。翔子以外の実力が未知数だが、間違いなく木下姉、工藤、佐藤、久保の4名よりも格上だ。油断はできない」

 

明久「……そうだね。気を抜くと一気にやられそうだ……」

 

僕たちは霧島さんと、後に控えている春風このみさん、神谷真夏さん、佐々木奈子さん、金子理央さんを見つめた。

 

一騎討ちは……、ここからが勝負だ!!

 

 

to be continued……




Aクラスの一騎討ち、前半が終わりました。
霧島さんも含めた5人の実力はいかに?

では、また次回にお会いしましょう!
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