バカとテストと僕たちの楽園   作:エクシリオン
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こんにちは・こんばんは、エクシリオンです。

遅くなって申し訳ありません。どうまとめるか四苦八苦してましたが、私ではこれが限界でした……(汗)

前回は省太とサヨちゃんへの祝福で終わったので、今回はその続きとなります。

第12話です、どうぞ!


第12話 戦争の後のささやかな幸せ

明久side

 

省太が池端さんに告白して、教室内は2人を祝福するムードに包まれていた。

 

渚「いつ告白するんだろうってヤキモキしてたけど、やっと決心できたんだね。よかったね、お2人さんッ☆」

 

明久「本当だね、その証拠に今までで一番の笑顔だもの。こっちまで気持ちが暖かくなれるよ」

 

本当におめでとう、省太、池端さん。いつかは僕もこんな日が来るかな?

 

雄二「あー、うん……。中々思い切った告白だったぞ省太。俺が翔子にお願いごとするタイミングを見計らったな?」

 

省太「バッ、こういうのを利用しないとできなかったんだ! ……悪いかよッ!」

 

雄二「いや、そんなことはないぜ? 寧ろ先越されて悔しいくらいだ」

 

省太「……えっ?」

 

この言葉に省太はもちろん、他の生徒たちもキョトンとしている。

 

雄二「……なぁ、翔子」

 

翔子「……何、雄二?」

 

雄二が声を掛けると、霧島さんが見つめる。

 

雄二「お願いごとだけどよ……。今日までずっと考えた。お前は優等生、俺は不良。そんな2人が釣り合う訳がないから俺が離れたら、お前は幸せになれると思ってた」

 

翔子「……雄二」

 

雄二「だがそれは間違いだった。翔子の為だと理由を付けて、逃げていたんだ……。本当は誰よりも好きだってわかっていたはずなのによ……。省太を見て思ったぜ、俺も見習わないとなって……」

 

翔子「……! それって……!」

 

涙を浮かべながらも、言葉を続ける雄二。そして……。

 

雄二「遠ざけていたことで、やっと自分の本心に気付いた。……翔子、俺と付き合ってくれッ!!」

 

翔子「……うん、雄二ッ……!」

 

“ギュッ”

 

雄二「翔子ッ!! ……ゴメンな、ずっと待たせて。もう寂しい思いさせないからな……ッ!!」

 

翔子「……うんッ! 私も雄二の側から離れない……ッ!!」

 

2人は涙を流しながら、お互い抱き合っていた。

 

FクラスQ「坂本ぉーッ! 反田のみならず、貴様までも死にたいようだなぁッ!!」

 

渚「まったく……。懲りないね、君たち……!!(ゴキゴキ)」

 

明久「お仕置きが足りないかな……?(バキバキッ)」

 

“シュッ!!”

 

FクラスW「な、何をする?! うわぁッ!!」

 

“バキッ!!”

 

FクラスG「や、やめろ! だぁぁぁッ!!」

 

“ゴスッ!!”

 

FクラスN「ゴメンなさい、許して! あぁぁぁッ!!」

 

“ボゴッ、ドタッ、バタンッ!!”

 

渚「この言葉、知ってる?」

 

明久「“人の恋路を邪魔するヤツは”……」

 

渚「“馬に蹴られて”……」

 

明久・渚「「“三途の川”ってねッ!!」」

 

Fクラスモブ共『『『うわぁぁぁぁぁぁッ!!!!』』』

 

“ドガァァァッ!!”

 

Fクラスモブ共『『『ちーん……』』』

 

復活したFFF団が雄二たちに襲い掛かろうとしたが、僕と渚で眠らせた。え、やりすぎじゃないかって? 大丈夫、生きてるよ。

 

渚「この様子じゃ、彼女つくるなんて夢のまた夢かもねー(呆)」

 

明久「とりあえず、その歪んだ考えを直すのが先だよ……」

 

学園長「まったく、このジャリ共が……(呆)」

 

西村「そのエネルギーを学問にも、向けてほしいが……」

 

この惨状を見て僕たちだけでなく、学園長も西村先生も同じことを考えたようだ。

 

学園長「さて。Fクラスの要望は、さっき提案したので問題ないさね?」

 

雄二「OKだ、ババア長」

 

翔子「……私たちも同じです」

 

学園長「あとは西村先生と高橋先生に任せるとするさね。それから吉井、反田、上運天。アンタたちの召喚獣を再調整してやろう。付いてくるさね」

 

明・省・渚「「「はいッ!!」」」

 

 

〜学園長室〜

 

 

学園長「装備の変更に希望があれば、何でも言っておくれ。可能な限り考慮してあげるさね」

 

明久「そうですか。それなら〜……」

 

省太「俺はこれを〜……」

 

渚「じゃあ、ぼくは〜……」

 

僕たちはそれぞれが装備の追加を希望し、学園長に伝える。

 

学園長「ふむ。これでいいんさね? お前たちが望むなら、アップグレードも考慮したんだがねぇ……」

 

明久「いえ、今はこれだけでも充分ですよ。1学期はこれでやって行きたいと思います」

 

学園長「わかったさね。変更内容を召喚獣に反映させておく。期待しておくれ」

 

明・省・渚「「「ありがとうございました、失礼します!!」」」

 

こうして僕たちは、学園長室を後にした。

 

 

そしてFクラスの教室に戻ると、殆どの生徒が帰っていて、待っていたのは雄二たちだけだった。

 

サヨ「おかえり省太くん、吉井くん、渚くん」

 

秀吉「もうみんな帰ったところじゃぞ」

 

康太「……鉄人が、Fクラスの担任になった」

 

明久「西村先生が?」

 

雄二「ああ。厳しいが、学力の向上には一番確実な手段だ。明久たちばかりに頼るのは、示しがつかないからな」

 

大半のFクラス男子たちは嫌がったらしいが、姫路さんの口添えで一応納得したらしい。

 

省太「まぁ、いいんじゃねぇか? Aクラスとも同盟結んでいるし、そうそう崩れることはないハズだ」

 

明久「そうだね、後のことはこれから考えようよ。とりあえず今日は帰ろう」

 

雄二は霧島さんと、ムッツリーニも工藤さんと一緒に帰って行く。僕たちも校門を出ようとしたときだった。

 

???『『『省太(明久くん)ッ!!』』』

 

呼ばれた方向を振り返ると、優子さんと春風さん、真夏ちゃん、佐々木さん、金子さんがいた。

 

明久・省太「「みんな(優子さん)……」」

 

真夏「遅かったなぁ。待ってたんやで、ウチら!」

 

省太「そうだったのか……。悪いな、待たせて」

 

真夏「ほな、一緒に帰るでー♪」

 

リオ「真夏ちゃーん? 私たちはこっち!」

 

真夏「えー、なんでー? ウチは省太も一緒がえぇー!!」

 

このみ「今日くらいは……ね?」

 

奈子「2人きりにさせてあげようよ」

 

金子さんに引っ張られて不満そうな真夏ちゃんを、春風さんと佐々木さんが宥めている。

 

秀吉「わしじゃダメかの?」

 

渚「ぼくもぼくもー☆」

 

このみ「いいよ♪ じゃあ秀吉くん、渚くん。私たちと一緒に帰ろ?」

 

秀吉「丁度よい、姉上も明久と一緒に帰ったらどうかの? 話したいこともあるじゃろう?」

 

優子「秀吉ッ、アンタねぇ……!」

 

リオ「いいじゃない? 今日くらいは、弟くんの厚意に甘えても」

 

優子「リオまで……ッ!」

 

奈子「そういう訳だから、先に帰るわね。じゃあね省太、サヨ、優子、吉井くん」

 

秀吉「また明日、学校での」

 

みんな一斉に帰って行き、僕と優子さん、省太、池端さんが残された。

 

明・省・優・サ「「「「………」」」」

 

省太「あー……。サヨと2人きりは久々だから俺、寄り道して行くよ。じゃあな明久、優子さん」

 

サヨ「またね、2人とも♪」

 

もうこの場にいるのは、僕と優子さんだけだ。

 

明久「ゆ、優子さん……」

 

優子「明久くん……」

 

明久「帰ろっか?」

 

優子「……うん」

 

しばらく歩いていた僕たちは、近くの公園に着いた。そして、ベンチに腰掛ける。

 

明久「ねぇ、優子さん。こう2人でいるのって、あの告白のとき以来だよね」

 

優子「ええ、そうね」

 

 

〜回想〜

 

 

明久「木下さん、あなたのことが好きです。最初は秀吉に似ているから勘違いしていましたが、一緒にいる時間が長くなるにつれて、この気持ちが本当だと気付きました。僕と付き合ってくれませんか?」

 

優子「……いいわ。でも、ひとつだけ条件があるの」

 

明久「条件?」

 

優子「そう。学年末の振り分け試験でAクラスに進級すること。アタシはもちろん、Aクラスに行くわ」

 

明久「わかった木下さん。僕、頑張ってAクラス目指すから!」

 

優子「あと、名前で呼んでほしいわ……。秀吉も名前で呼んでるんだから……ね?」

 

明久「いいの? それじゃあよろしくね、優子さん♪」

 

優子「ええ。振り分け試験頑張りなさいよ、明久くん♪」

 

 

〜回想終了〜

 

 

明久「仕方なかったとはいえ、Fクラスになったなぁ……」

 

優子「でも姫路さんを助ける為に、途中退出したんでしょう? そのことをアタシは責めたりなんかしないわ。それに、アタシの気持ちは……」

 

“スッ……”

 

優子「明久くん……?」

 

明久「その続きはまだだよ、優子さん。約束は約束だから、今年はFクラスで行くよ……」

 

僕は優子さんが言おうとしたことを、途中で止めた。理由があったにせよ、今は応えられない。

 

優子「……わかったわ。でもアタシのお願いを聞いてほしいの……」

 

明久「何かな、優子さん」

 

優子「放課後はこうして2人で一緒に帰ってもいいかしら?」

 

明久「もちろんだよ!」

 

優子「ふふっ、ありがと明久くん」

 

日が暮れるまで優子さんと一緒に過ごした。長くはなかったが、できれば時が止まってくれたら……。そんな風に思った。

 

それから優子さんを家まで送って行った。名残惜しそうな顔で見つめてくるが、それは僕も同じだ。

 

明久「じゃあまた明日学校でね、優子さん」

 

優子「わかったわ、明久くん。……またね」

 

優子さんと別れた僕も、家路へ急いで行く。約束は果たせなかったけど、これはこれでよかったのかもしれない……。

そんなことを僕は考えていた。

 

 

to be continued……




はい、試験召喚戦争編はこれで終了となります。
今回は完全に前回のオマケになってしまいましたが、いかがだったでしょうか?

次回以降ですが、主人公たち以外のキャラ設定を挙げるのと、日常編(仮)を挟んで、清涼祭編に移る予定です。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
では、また次回にお会いしましょう。






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