今回は若干下ネタ要素がありますので、その点はご容赦願います。あと、今までよりも短めです。それでもよろしければ覗いてくださいませ。
第14話です、どうぞ!
明久side
Aクラスとの一騎討ちから2週間が経った。この日の授業を終えて、Fクラスの生徒たちがそれぞれ家路に着いて行く。……一部の生徒を除いては。
“カリカリカリカリ……”
“カタッ”
明久「くっ、あー……。一応ここで一区切りかな……」
雄二「そうだな。とりあえず、これから休憩するか」
渚「賛成!」
康太「……やっと休める」
秀吉「うむ。集中力が切れたままではいかんからの」
そう、放課後に僕たち6人は教室に残っている。Aクラスに勝利したとはいえ、それは経験と運が結びついた上での勝利だ。もし次に試召戦争が起こった場合、果たして勝てるのか?
で、ここに居るみんなと相談した結果、今後に備えて学力向上の為に自主学習をすることになった。今日は地理の勉強をしており、一段落したところだった。
省太「そう言えば雄二も霧島さんとデートしたんだよな。どうだったんだ?」
雄二「ん? いや、その、なんだ……」
秀吉「どうしたのじゃ?」
雄二「観た映画が強烈な内容でな。あれが中々忘れられそうにない」
明久「どういうタイトルだったのさ?」
雄二「最初は『地獄の黙示録 -完全版-』を選びそうになってな。流石にそれは長過ぎるから他のを頼んだら、『金と共に去りぬ -特別版-』を観ることになったんだ……」
渚「『風と共に去りぬ』じゃないんだ……。でも、どういう内容かは雄二の反応でわかるから言わなくていいよ」
雄二「察してくれて助かる。でも翔子が楽しそうだったからいいかって思ってるぞ」
色々あったようだけど、雄二と霧島さんも楽しんでいたのならよかったと思う。
秀吉「ところで渚よ。気になることがあるんじゃが、お主は何故そこまで地理が得意か聞かせてくれんかのう?」
康太「……詳しく」
渚「んー? 知りたい?」
ちょっとした雑談を終えて、秀吉と康太が渚に疑問をぶつけてくる。
渚「だいたい地理って小学校高学年から習うでしょ? 人それぞれだけど、その時期って性に興味が出てくるよね? だから、こうふざけて卑猥な物を連想する地名を探しまくってたのがキッカケ……、かな」
雄二「そ、そうか……」
省太「でもまぁ、わからないでもないぜ。俺もそれが流行ってた時期があったし」
康太「……思春期男子の誰もが通る道」
キッカケとしては不純な物かもしれない。でもそれが身を結ぶこともあるから、侮る物ではないだろう。一応僕もやっていたというのは内緒だ。
渚「あ、そうそう。地名で思い出したんだけどさ、日本だけでも卑猥に聞こえる地名ってあるよね?」
康太「……確かに」
秀吉「言われてみれば……、そうじゃのう」
渚「それでぼく沖縄出身なんだけどね、『漫湖』って干潟があるんだけどさ……」
秀吉以外『『『『マ◯コ!!??』』』』
渚「違う違う、『漫湖』だよ!」
省太「待て! イントネーション同じだから、言い直しても一緒だぞ!!」
雄二「白昼堂々とお前何言ってんだよ……(ククッ)」
明久「やめて渚……。僕ちょっと……(クスクス)」
康太「……(ククッ)」
渚「み、みんなッ?! 落ち着いてッ!」
※ツボにハマってしまったので、しばらくお待ちください。
10分後。僕たちは漸く笑いが引いてきた。
渚「……落ち着いた?」
秀吉「お主らは何をやっとるんじゃ……(呆)」
明久「ゴメン渚。とりあえずは治ったよ」
雄二「少し冷静になったら、確かにそんな名前の地名があったの思い出したぜ……」
康太「……予想外の不意打ち」
渚「とにかくね? そういう名前の干潟があって、近くに『漫湖公園』があるんだよ」
秀吉以外『『『『漫湖公園ッ!!??』』』』
渚「一々そこに反応するの?!」
雄二「いや、その……な」
省太「名前のインパクトがすごいからよ……」
明久「少なくとも、日のある時間帯だと言えないよね」
確かにそう思う。渚にとっては割と普通なのかもしれないが僕たちでは事情が違う。言葉だけを聞けば、ピー音は確実なワードなのだ。
渚「いつかはこれを紹介したいと思ってたんだよ。機会があるかわからないけど、みんなで行けたらいいよね」
秀吉以外『『『『是非ッ!!!!』』』』
渚「もしそのときが来たら、ぼくに任せてよ☆」
秀吉「やれやれじゃの……」
僕たちはこの後も『漫湖』の話で盛り上がったのだった。ここに訪れる日は来る……かな?
to be continued……
いかがだったでしょうか?
読者の皆様もおそらく学生時代にやったことがあるであろうことを、今回書いてみました。フラグっぽいのを立ててますが、どこかでちゃんと回収しようと思います。
それではまた次回にお会いしましょう。