バカとテストと僕たちの楽園   作:ウォーズ -IKUSA-

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こんにちは・こんばんは、エクシリオンです。

学園長の本来の狙いが明らかに!

第24話です、どうぞ!


第24話 明かされた真相

明久side

 

 

清涼祭1日目の日程が終わった後、教室には僕たち……誘拐兼強姦未遂事件(仮)に関わったメンバー全員が集まっていた。情報提供に協力してくれた遥祐もいる。

 

省太「明久。いいんだな? みんなに聞かせても」

 

明久「(コクッ) だってここにいるみんなは、当事者になったからね」

 

省太「わかった、それなら俺もOKだ」

 

当然だ。優子さんたちは無関係なのに巻き込まれたし、鈴音ちゃんと葉月ちゃんに至っては、文月学園の生徒ですらないのだから。

 

明久「康太。念の為確認するけど、盗聴器とか監視カメラとかそういうのはないよね?」

 

康太「……仕掛けられた形跡はないから安心しろ」

 

明久「ありがとう」

 

優子「ねぇ明久くん、これから何をするのかしら?」

 

みんな待たされている状況が気になった優子さんが質問して来た。今日の日程が終わったのに教室に残れと言われたら、気にもなるだろう。

 

明久「今回の一連の騒動について、話をするんだよ」

 

秀吉「誰とするのじゃ?」

 

省太「学園長とな」

 

その言葉の直後、教室の扉が開いた。

 

学園長「呼ばれたから来てみたが……、随分と人数が多いじゃないか。見たところ、学園の生徒じゃない子もいるようだがね?」

 

明久「全員が当事者だからです。脱出した真夏ちゃんと工藤さんを除いた女子生徒全員が誘拐されて、遥祐と雄二、秀吉、康太はその救出に協力してもらいました。鈴音ちゃんと葉月ちゃんは部外者ではありますが、何も知らないまま返す訳にはいかないと思ったので、この場に残ってもらったんです」

 

学園長は少しの間鈴音ちゃんを見ていたが、すぐに僕たちの方に向き直ると、

 

学園長「そうかい。まさかとは思ったが、強硬手段を取ったというのか……。お前たち、すまなかったねぇ……」

 

そう言って学園長は立ち上がって頭を下げた。学園生が誘拐されたというだけでも問題だが、学園生の友人・身内とはいえ、部外者まで巻き込まれたとあっては、この事態を見過ごす訳にはいかなかったのだろう。やはり責任感の強い人物なのだと思った。

 

省太「やっぱりそうか。俺たちの依頼の本命は、腕輪の方だったんですね、学園長?」

 

学園長「……流石だね。そこまで勘付いていたとは思わなかったよ」

 

リオ「省太。それ、どういうことか聞かせて?」

 

リオちゃんの疑問は、省太と渚以外の全員の疑問でもあった。だからこのことは、みんなに説明する必要がある。

 

省太「おお、そうだった。まず俺たちが受けた依頼のことから話さないとな」

 

明久「みんなもその方が、わかりやすいよね」

 

「「「「(コクッ)」」」」

 

渚「清涼祭準備初日に、学園長に呼び出されたことがあってさ。そのときに依頼を受けたんだよ」

 

明久「『如月グランドパークのプレミアムペアチケットを回収して欲しい』って言う依頼をね」

 

サヨ「でも省太くん、本命は腕輪だって言ってたよね? どうして?」

 

省太「俺はな、学園長からこの依頼を受けてから、ずっと気になることがあったんだ」

 

真夏「それってなんや?」

 

省太「そもそもなぜ俺たちに依頼したのかってことだ。ただ単に優勝商品を回収したいなら“ノイン・マイスターズ”、もっと言えば霧島さんと真夏に頼めば良い。態々俺たちである必要性なんてないからな」

 

省太の言うことはある意味当然だと思う。たしかに僕たちは成績は良いが、表向きには問題児ということになっている。そのような生徒に依頼すること自体がありえないのだ。

 

明久「それでも学園長は僕たちに依頼した。それは僕たちが観察処分者であることと関係がありますよね?」

 

学園長「ああ。アンタたちの言う様に、アタシが回収して欲しいのは白金の腕輪さ。いや、正確には吉井と反田に勝ち取ってもらいたいと言うべきかねぇ」

 

観察処分者……、勝ち取って欲しい……。ひょっとして……。

 

明久「(……省太、多分当たりかもしれない)」

 

省太「(ああ。らしいな)」

 

明久「『白金の腕輪』に不具合があるから……ですか?」

 

学園長「アンタたちは本当に察しが良いね……、その通りだよ。白金の腕輪は機能を2種類盛り込んでいるんだ。1つ目の『召喚フィールド作成』は問題ないんだけど、2つ目の『同時召喚』が非常に厄介でね。高得点且つ観察処分者でなければ、暴走してしまう可能性があるんだよ」

 

雄二「該当するのは明久と省太と渚。この3人以外だと、暴走する確率が高いって訳か」

 

明久「もし暴走することになってしまえば学園長は失脚、最悪の場合文月学園がなくなるか……」

 

遥祐「竹原先生が混乱に乗じて、文月学園を乗っ取るか……だね」

 

「「「「遥祐(神代) (くん)!?」」」」

 

遥祐の発言に、みんなが驚きの声を上げる。

 

省太「遥祐。お前その情報、どこから仕入れたんだ?」

 

遥祐「ん? それはね、コレだよ。再生してみてごらん」

 

そう言って取り出したのは、ボイスレコーダーだった。言われた通りに再生してみると、今日行われた妨害の計画と常夏コンビとの会話、それ以前では、学園の乗っ取りを計画していく様子が記録されていた。

 

遥祐「君たちも知っての通り、黒幕は竹原先生だ。彼は以前から不穏な動きがあったからオレ個人でも情報収集してたんだけど、今回の件が決定的な証拠になったよ」

 

雄二「神代。ちゃんと盗聴の証拠は消してるだろうな?」

 

遥祐「当然だ。オレは必要なときしかこの手は使わない。竹原先生(あの人)がやっていることは学園の平和を乱す行為。そんなことをするヤツは、オレの排除対象だ」

 

今まで見せたことのない様な表情でそう言った遥祐を見て、初めて彼に恐怖を感じた。それはみんなも同じだったと思う。

 

明久「……遥祐、顔」

 

遥祐「あ、ゴメンみんな。久々に本気で腹が立ったから、怖い顔になってたの気付かなかったよ……」

 

省太「気持ちはわかるけど、少し抑えろよ? サヨたちもいるからな」

 

遥祐「わかった。気をつけるさ、きっと」

 

渚「……話を戻すよ。妨害はこれ以降ないハズだから、あとは試験召喚大会に集中すれば良いんですよね、学園長?」

 

学園長「ああ、そのハズさね」

 

明久「では当初の予定通り、僕と省太が優勝することに変わりはないですか?」

 

学園長「そうだよ。アンタたちには何としても優勝してもらうしかないのさ」

 

明・省「「(コクッ)」」

 

こうしてみんな解散することになったけど、僕と省太、学園長と遥祐はまだ教室に残っていた。

 

明久「どうしたの遥祐。まだ話してないことでもあるの?」

 

遥祐「ああ。厳密には、明久と省太と学園長にしか話せない内容なんだ。まず、これを見て欲しい」

 

遥祐が見せたのは、監視カメラに映っていた映像データだった。そこには竹原先生と常夏コンビが写っている。

 

明久「やっぱり。常村先輩と夏川先輩は、竹原先生に協力していたんだね」

 

省太「2人に何か渡したぞ」

 

映像は常夏コンビに何かを渡している様子が映っている。見たところ、紅と蒼のアクセサリーのようだった。

 

遥祐「オレもよくわからなくてね、そのことを聞こうと思ってたんだ。学園長、竹原先生が渡したモノがわかりますか?」

 

この映像を見た学園長の表情が変わる。

 

学園長「何てことだい……。アレを渡すなんて……」

 

明久「学園長、一体どうしたんですか?」

 

学園長「落ち着いて聞くんだよ、3人共。アレは使用禁止に指定された腕輪……、『紅金の腕輪』と『蒼金の腕輪』だ」

 

明・省・遥「「「『紅金の腕輪』と『蒼金の腕輪』?」」」

 

明久「それって、どういうものなんですか?」

 

僕たちはその腕輪について説明を受けた。まとめると、紅金の腕輪は装着者の召喚獣の攻撃を受けた際に、ダメージを疑似的に再現するというもの。蒼金の腕輪は、別の腕輪の効果を共有(リンク)するというものらしい。

それを聞いたとき、竹原先生がやろうとすることが読めた。

 

 

学園長「蒼金の腕輪はともかく紅金の腕輪は非人道的だったから設計段階で封印したハズだったが、竹原が完成させていたのかい……」

 

遥祐「どこまでも見下げ果てたヤツだな! そうまでして、自分の野望を叶えようとするつもりかッ!!」

 

明久「落ち着いて遥祐。まだこの2人と戦うって決まった訳じゃないんだから」

 

遥祐「け、けどさ……!」

 

省太「話し合えば譲ってもらえるかもしれねぇけど、常夏コンビと戦う可能性も考えなきゃいけねぇ。それに俺たちが優勝しなきゃ、学園に未来はない。依頼を受けた時点で達成するつもりでいるんだよ、俺も明久もな」

 

明久「そう言うこと。厳しい状況だと思うけど、僕たちが頑張ることで学園が守られるなら全力を尽くすよ」

 

遥祐「明久、省太……」

 

学園長「そうかい。アンタたちに頼ってばかりで本当にすまないが……、頼んだよ」

 

明・省「「任せてください、やってみせます!!」」

 

話を終えて、僕たちも帰ろうと教室を出たときのこと。

 

優・サ「「明久(省太)くん」」

 

明久「優子さん、サヨちゃん。待っていてくれてたんだね」

 

省太「先に帰っていたと思ったけど……。どうした?」

 

サヨ「今日あんなことがあったから、一緒に帰りたいな……って」

 

優子「お願い……」

 

明久「わかった。2人が安心できるなら、そばにいるよ。ね、省太?」

 

省太「ああ。いいぜ」

 

そして僕たち4人は家路へついた。

明日は召喚大会。無事に済むとは思えないけど……、僕と省太なら大丈夫だろう。……多分。

 

 

to be continued……




いかがだったでしょうか?

竹原は乗っ取りを企んで何をするつもりなのか……。ロクでもないことは確かでしょうが、そんな未来は来させません。

次回は試験召喚大会の決勝トーナメントです!
またお会いしましょう!
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