バカとテストと僕たちの楽園   作:ウォーズ -IKUSA-

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こんにちは・こんばんは、エクシリオンです。

いよいよ召喚大会決勝戦です。明久たちは勝利できるのか!?
是非見てください!

第27話です、どうぞ!


第27話 傷だらけの勇者(ヒーロー)

明久side

 

 

すみれ『会場にお越しの皆様、お待たせいたしました! ついに試験召喚大会の決勝戦が行われます!!』

 

 

『『『『『うおおおおおおおおおおおッ!!!』』』』』

 

 

観客席から歓声が鳴り響く。決勝トーナメント開始時点でもすごかったけど、決勝戦となるとさっきまでの比じゃない。注目度の高さが伺える。

 

明久「漸く決勝か……。意外と早かったね」

 

省太「あとは勝つだけだ……全力で!」

 

明久「そうだね。……行こう、省太!!」

 

省太「了解ッ、相棒!!」

 

 

すみれ『選手のみなさんは入場してください!!』

 

 

アナウンスが流れ、バトルフィールドへ立つ。

 

 

西村『西side。2年Fクラス、吉井明久! 反田省太!』

 

 

すみれ『最初に入場しましたのは、Fクラスの吉井明久くんと反田省太くんです!! この2人は、初戦から高い操作技術を発揮して勝ち上がって来ました! 決勝戦でも、その実力を存分に見せてくれることでしょう!!』

 

 

新野さんのコメントに大きな歓声が上がる中、僕と省太は精神統一していた。今までも緊張してなかった訳ではないが、決勝戦となるとそれが最高潮に達する。いつにも増して気合は十分だ。

 

 

西村『東side。3年Aクラス、常村勇作! 夏川俊平!』

 

 

すみれ『対するは3年生コンビ、常村勇作先輩と夏川俊平先輩です!! 準決勝の不戦勝を除いては、Aクラスに相応しい実力を見せて決勝戦へ食い込んで来ました! 上級生としての意地を見せられるか注目です!!』

 

 

常村「よう、“観察処分者”の吉井クンと反田クン」

 

夏川「決勝まで進むなんて、Fクラスにしては頑張ったな」

 

明・省「「…………」」

 

常夏コンビが僕たちに挨拶した。態々観察処分者を強調するところに悪意を感じる。

 

常村「だがそれもここで終わりだ。俺たちと当たったのが、運の尽きだということを教えてやるぜ!」

 

省太「随分とおしゃべりだな、センパイ方。妨害を邪魔されたのがそんなに悔しかったのか?」

 

常村「なんだと……?」

 

明久「やめときなよ省太。一応先輩なんだからさ」

 

夏川「一応ってなんだ! ケンカ売ってんのかテメェら!!」

 

明久「だって……、ねぇ?」

 

省太「後輩の出し物に、ちょっかい出すような先輩を敬えってのは無理だろ」

 

常夏「「ぐぬぬぬ……」」

 

挑発に対して、こっちも煽り返した。意外とこの2人は煽り耐性が低いのかもしれない。

 

明久「それはまず置いといて……、センパイ方に聞きたいことがあります」

 

夏川「なんだよ?」

 

明久「なぜ竹原先生に協力しているんですか?」

 

常夏コンビは少し驚いたような表情を見せたが、それもすぐに戻った。

 

夏川「そうか。こっちの事情は知ってるって訳か」

 

明久「ええ。それで、どうなんですか?」

 

夏川「進学だよ、進学。上手くやれば進学の推薦書を書いてくれるって聞いたからな」

 

明久「なるほど……。常村センパイも同じですか?」

 

常村「ま、まぁ……な」

 

明久「……そうですか」

 

たった……、たったそれだけの理由でみんなが危険な目に遭ったと言うのか……!!

 

明久「……省太」

 

省太「わかってる。コイツらに慈悲はくれてやらない」

 

常村「舐めた口をしやがる!」

 

夏川「お前ら覚悟しろよ!」

 

 

 

西村『対戦科目は情報。用意……始めッ!!」

 

 

 

 

常夏「「試獣召喚(サモン)ッ!!」」

 

 

 

 

 

情報

 

3年Aクラス

 

常村 勇作:384点

 

夏川 俊平:367点

 

 

 

 

 

西村先生が情報のフィールドを展開し、常夏コンビが召喚獣を呼び寄せる。常村先輩と夏川先輩の召喚獣は共通で、全身に傷の入った武者鎧を纏い、夏川先輩は大型の鉤爪を両手に装備し、常村先輩は日本刀を装備している。歴戦の勇士と言えば聞こえは良いが、正直言って野武士と表現するのが相応しいと思う。

 

 

常村「見ろ! 俺たちの点数を!」

 

夏川「お前らがどう頑張っても、取れないだろうな!」

 

常夏コンビが勝ち誇った様に言っているが、僕たちは笑いを堪えるのに必死だった。申し訳ないけど、あの2人の点数を余裕で超えてるからね。

 

明久「はいはい。すごいですね、センパイ方。でもね常夏センパイ、上には上がいるんですよ」

 

省太「それを今から見せてやるぜ」

 

明・省「「試獣召喚(サモン)ッ!!」」

 

 

 

 

2年Fクラス

 

吉井 明久:671点

 

反田 省太:889点

 

 

 

 

 

常夏「「な、なんじゃそりゃぁぁぁぁッ?!!!」」

 

 

 

 

僕たちの点数を見た常夏先輩が、驚きの声を上げる。

 

 

すみれ『800点オーバー!? 吉井くんの点数もすごいですが、反田くんはそれを更に上回っています!!』

 

遥祐『情報は反田くんの得意科目ですからね。これは歴代2位の大記録と言えますよ』

 

ちなみに1位は言わずもがな、929点を記録した西村先生である。

 

省太「残念だったな、センパイ方! 情報は俺の得意科目だからよ」

 

明久「省太ほどじゃないけど、僕もそれなりにできますから」

 

夏川「くそ、完全に想定外だ!」

 

常村「落ち着け夏川、経験は俺たちの方が上なんだ」

 

夏川「そ、そうだな……。覚悟しろよ吉井、反田ァ!!」

 

そして僕たちは、得物を構えて対峙する。この戦い、必ず勝つ!!

 

 

 

 

明久side out

 

 

 

 

 

 

 

 

省太side

 

 

省太「行くぜ、常夏センパイ!!」

 

常村「チィッ!」

 

明久が前に出て、俺が後方から援護射撃をする。

 

夏川「そんな攻撃当たるかよ!」

 

常夏センパイは俺の攻撃を回避したが、明久が一気に距離を詰めて2人を殴り飛ばした。

 

常村「クソッ……!」

 

明久「この程度ですか? 正直、期待ハズレですよ……」

 

夏川「言わせておけば……! 常村ッ、“アレ”使うぞ!!」

 

常村「もう少ししてからやるつもりだったが……。わかった、夏川ッ!!」

 

懐から例の腕輪を着けるのが見えた。

 

明久「ついにあの腕輪を使うんだね……」

 

省太「どれほどの効果かわからないなら、慎重に行くぞ……」

 

一定の距離を保ちながら、常夏コンビの出方を伺っている。2人も俺たちが積極的に攻めないのを察した様で、

 

夏川「どうした、来ないのか? なら、こっちから来てやるよ!」

 

夏川先輩が向かって来る。一体何をする気なのかとこちらも構えるが、次に夏川先輩が仕掛けたのは目潰しだった。

 

省太「くッ、見えねぇッ!」

 

視界が奪われては勘で動くしかない。そう考えた次の瞬間、

 

常村「喰らいな、反田ァ!!」

 

“ズンッ!!”

 

省太「ッ!!?」

 

常村先輩の召喚獣が俺の召喚獣を日本刀で貫いたことで、左脇腹に鋭い痛みが走る。

 

省太「がぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!」

 

学園長から聞かされていたとはいえ、想像以上の激痛に思わずしゃがみ込んだ。床には、血が滴り落ちる。

 

明久「省太ッ!!」

 

夏川「自分の心配をした方が良いぜぇ!!」

 

“ズバァッ!”

 

明久「なにッ!? うわぁぁぁッ!!」

 

俺に気を取られた明久が動きを止めると、夏川先輩の召喚獣が明久の召喚獣の左肩を切り裂く。

 

省太「……何となく、(ハァ) 予想してたけどな……(ハァ)」

 

明久「うん……、でもこれは想像以上だよ……」

 

常村「すげぇぜこの腕輪! 召喚獣のスペック差を、ダイレクトアタックで埋めてくれるんだからなぁ!!」

 

省太「……そんな腕輪に頼らなきゃ戦えないのか。アンタらにはプライドってもんがないのか!!」

 

夏川「知らねぇな。勝てばいいんだよ、どんな手を使っても勝てばな!!」

 

常村「お前らがどう言おうと、勝ったヤツが正義なんだよ!!」

 

常夏「「ちょいさァッ!!」」

 

明・省「「うわぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」」

 

召喚獣の点数消費はともかく、俺たちへのダメージが問題となる。明久も俺も満身創痍だ。……このままじゃマズイ。そう考えた俺たちは、一旦態勢を立て直す為に距離を取った。

 

 

省太「……明久」

 

明久「なに? 省太」

 

省太「お前の“キャンセラー”であの腕輪を封じようと思うけど、チャージにどれだけ時間かかる?」

 

明久「うーん……。あれだけの効果なら10分は必要だよ」

 

省太「そうか……」

 

やっぱりこの方法が確実だよな。

 

省太「明久、今から俺が時間を作る。お前は発動までのエネルギーをチャージしてくれ」

 

明久「でもその間、省太が……!!」

 

省太「どう考えてもこれしか方法がないんだ。頼む、俺を信じろ」

 

明久「……わかった省太、やってみる。無茶はしないでね」

 

省太「任せな(グッ)」

 

作戦会議を終えた俺たちは、再び常夏コンビと向かい合う。

 

常村「お話は終わったかい?」

 

夏川「降参するなら今の内だぜ?」

 

省太「いや、そうでもないぜ? 今し方アンタたちを倒す作戦を思い付いたところさ」

 

常村「ほう……」

 

省太「そんな腕輪(モノ)に頼らないと戦えない卑怯者は、俺が根性叩き直す! 来いよ常夏センパイ、10分間付き合ってやるぜ!!」

 

夏川「ぐぬぬぬ、言ってくれるじゃねぇかこの野郎!!」

 

常村「まずお前から仕留めてやるぜ反田! 後悔すんなよ!!」

 

“バッ!!”

 

“ガギィッ!!”

 

常村「とっとと降参するのがケンメイだぜ? 無謀な勇気ほど、バカらしいものはねぇからな」

 

省太「生憎だけど、俺も明久も諦めが悪くてね。そんな風に言われて、はいそうですかって下がる様な男じゃねぇんだよ!!」

 

夏川「あぁ、そうかよ! なら、ここで潰れろ!!」

 

常夏コンビの攻撃は一層激しさを増した。それに比例するかの如く、俺の傷も増えていく。終わった後、絶対サヨに泣かれるだろうな……。

 

夏川「もうウゼェから終わらせるぜ、反田ァ! 恨むんなら自分を恨めよな!!」

 

夏川先輩が俺の召喚獣の心臓を狙って、突撃したときだった。

 

明久「てぇいッ!!」

 

夏川「うぐッ!?」

 

省太「明久か……!」

 

明久が夏川先輩を吹き飛ばした。どうやらチャージが完了したらしい。

 

明久「お待たせ、省太。もう大丈夫だよ」

 

省太「お、おう……(グッ)」

 

明久「さぁ常夏センパイ! もうあなたたちの好きにはさせませんよ、“腕輪発動”!!」

 

“キィィィィッ!!”

 

“ボンッ!!”

 

常村「な、なんだァッ!?」

 

夏川「常村! 腕輪がッ!!」

 

明久が“キャンセラー”を発動させ、『紅金の腕輪』と『蒼金の腕輪』の機能を封じた。制約がキツイとは言え、やっぱ強力だよな。

 

明久「これで腕輪の機能は使えません。あなたたちの負けです、常夏センパイ!!」

 

夏川「クソッ……! だがお前たちもボロボロだ、俺たちに分があるんだ!!」

 

常村「上級生を舐めるなよー!!」

 

打つ手がなくなって逆上したのか、特攻を掛ける常夏コンビ。

 

省太「この期に及んでまだそんなことを言うのか。……明久」

 

明久「OKッ!!」

 

“シュッ!”

 

“ドンッ!”

 

俺がスタングレネードを投げ、明久がそれをハンドガンで撃ち抜いて炸裂させる。2人の視界と動きを制限した。

 

常村「うわッ! 周りが見えねぇ!」

 

夏川「アイツらはどこだ!?」

 

視界が回復した常夏コンビは周囲を見回すが、俺たちの姿は見えない。

 

 

 

 

 

省太「俺たちはここだッ!」

 

 

2人が声のする方向に視線を向けると、突撃形態(ブルー・スライダー)に変形したスライプナーに乗った俺と明久の召喚獣が向かって来るのが見えた。

 

明久「省太、常村センパイをお願い。僕は夏川センパイを()るから」

 

省太「OKだ。チェンジ、斬撃形態(ブリッツ・セイバー)!!」

 

常村「来る! 夏川、避けるぞ!!」

 

夏川「ダメだ! さっきの光で動けない!!」

 

常夏コンビは、スタングレネードの効果で身動きができずにもがいていた。文字通りの詰みである。

 

 

 

 

省太「終わりだ……」

 

明久「邪念と共に散れ……」

 

明・省「「ダブルライトニング・ザンバー!!」」

 

常夏「「そんなバカなぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!」」

 

俺たちの武器に全エネルギーを集中させて、常夏コンビの召喚獣を消滅させた。

 

 

 

 

情報

 

2年Fクラス

 

吉井 明久:324点

 

反田 省太:428点

 

 

 

 

3年Aクラス

 

常村 勇作:0点

 

夏川 俊平:0点

 

 

 

 

西村『それまで! 勝者、2年Fクラス吉井明久! 反田省太!』

 

 

 

すみれ『ついに決着が着きました! 優勝者は吉井・反田ペアです!! 会場の皆様、大きな拍手をお願いします!!』

 

 

 

『『『『『うおおおおおおおおおおおッ!!!!』』』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

省太「あぁ、痛えな……」

 

明久「僕もだ……」

 

歓声に包まれる中、俺たちはしゃがみ込む。試合が終わったら、蓄積したダメージが一気に来たのだ。多分、今までで1番キツイ試合だったと思う。

 

省太「明久……、ボロボロだな……」

 

明久「省太ほどじゃないさ……」

 

省太「絶対サヨと優子さんには泣かれるだろうし、みんなに何言われるかわかんないけど、とりあえず勝ったことを喜ぼうぜ……」

 

明久「そうだね……。まぁ、何にせよ……」

 

明・省「「僕(俺)たちの……、(グッ) 勝ちだ」」

 

再び立ち上がり、草○京の決め台詞を真似て拳を天に掲げる。それに合わせて、俺たちの召喚獣も武器を天に掲げた。

 

その姿を見た観客は、より一層大きな歓声を上げるのだった……。

 

 

 

to be continued……




以上、第27話でした。

必殺技については特に深い意味はありません、雰囲気です(笑)
竹原の末路はまた次に持ち越そうと思います。

それから、キャラクター募集は継続中ですので活動報告の方も覗いてみてくださいね。

では、また次回にお会いしましょう!
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