省太「エクシリオンさんが2作目の連載をスタートさせたのと、“また”スランプに陥ってしまったんだ」
渚「再開を信じてお気に入り登録を維持してくれた読者の皆様には、本当に感謝です! 今後も不定期更新になるかと思いますが、お付き合いくださいね☆」
明久「今回からやっと強化合宿編だよ!」
渚「じゃあ、第35話……」
明・省・渚「「「始まるよー♪」」」
第35話 合宿前の出来事
かむいside
如月グランドパークのデート大作戦が終わって、数日経ってからの週明けのこと。私はいつもより早く学校へ登校した。
西村「おはよう、織幡妹。今朝は早いな」
かむい「……おはようございます、西村先生」
校門前には西村先生が出迎えていた。私たちFクラスの担任であり、生活指導担当でもある彼の朝は、誰よりも早い。
西村「ところで織幡妹。元気がなさそうに見えるが……、何かあったのか?」
かむい「い、いえ。大丈夫です」
西村「そうか……。お前がそう言うなら、俺はこれ以上は聞かない。だが本当に困ったことがあれば、友を頼れ。それが難しいなら俺に相談するのも良い。力になってくれるヤツは必ずいるからな」
かむい「はい、心得ておきます」
そう言って西村先生とは別れて、Fクラスの教室へ向かって行った。
〜Fクラス教室〜
かむい「……はぁ」
自分の席に座ってすぐにため息を吐いてしまった。先週はデート作戦やらバンドの練習やらで色々忙しかったからね。
サ・鈴・瑞・美「「「「おはよっ(おはようございます)、かむい(ちゃん)♪」」」」
かむい「あ、おはよう。サヨちゃん、鈴音ちゃん、瑞希ちゃん、美波ちゃん」
しばらくして私の親友のサヨちゃんと鈴音ちゃん、瑞希ちゃん、美波ちゃんも教室に入って来た。HRとかではこうして女子トークをしたりする。
サヨ「かむいちゃん。席に座る前にため息吐いてたみたいだけど、どうしたの?」
瑞希「何かあったんですか?」
かむい「え? あ、ああ。ちょっとね……」
2人からも心配そうに尋ねられたので、当たり障りのない返事をした。
そして思い出す、如月グランドパークの件が終わった後日のことを。
〜回想〜
まな「ほんじゃ……来週学校でな、かむいちゃん!」
かむい「うん! まなちゃん、またね♪」
所属しているバンド、“Tear drop”の練習を終えて家路を急いでいたときのことだ。あと少しで自宅にたどり着いたとき、見知らぬ男たちに囲まれた。
かむい「きゃっ! なんなのアンタたち!」
男A「少し静かにしてもらうぞ」
かむい「え? くっ、ううっ……」
抵抗するよりも先に背後を取られて、私は意識を失った。
かむい「ん……。ここはどこなの……」
次に目が覚めたとき辺りを見回すと、どこかの廃墟らしき場所だった。
???「気が付いた? かむいちゃん♪」
かむい「あ、アンタは……!」
???「長らく会ってなかったんだもの、会いたかったわよ〜?」
かむい「
待っていたのは忘れもしない小中学時代、私にありとあらゆる嫌がらせをしてきた
赤猫「探したのよ、かむいちゃん。なんであたしたちの前からいなくなったのかな〜? ゆりか様も心配してあなたを探してたんだからね〜♪」
気まぐれ且つ冷酷な笑みを浮かべて、私に問い掛ける藤宮赤猫。彼女の表情を見るだけであの日の光景が映し出されて、嫌悪感を抱く。
かむい「調子の良いこと言わないで! 私はアンタたちに会いたくないんだから! なんで今更関わってくるの!?」
赤猫「ああ怖い怖い、せっかくのかわいい顔が台無しじゃない。あたし、好きなんだからね。……あなたのその顔が恐怖に染まるのがね!!」
かむい「な……っ!?」
赤猫「ねぇ、あなたたち」
『『『『はい、赤猫様!!』』』』
藤宮赤猫の一声に男たちが反応する。これから何をされるのか察してしまった私は、思わず後ずさりした。
かむい「い、いや! 来ないで……!」
赤猫「さあ、かむいちゃん。久々に良い声を聞かせてちょうだいね? ……やっちゃいなさい♪」
かむい「きゃあああああッ!!!」
それからどれだけの時間が流れただろう。私は藤宮赤猫の取り巻きの男たちからひとしきりに暴行を加えられた。
赤猫「あなたたち、もういいわ」
『『『『わかりました』』』』
かむい「…………」
赤猫「ふふっ、これは再会を祝してのあいさつ代わりよ。あなたは最高の
そう言い残すと、取り巻きを連れて去って行った。
結構派手にやられたわね……。今まで会うことがなかったから油断しちゃったかな……? こんなにボロボロになった姿、楓姉様が見たら……悲しむだろうな……。だけど楓姉様にも、サヨちゃん、鈴音ちゃん、瑞希ちゃん、美波ちゃん、みんなにも心配掛けさせる訳にはいかない。アイツらが戻って来たのなら、抵抗してやる。痛む身体を休めながら、こんな風に考えていた……。
〜回想終了〜
薄くなってはいたが、わずかに残った痣を見つめてそのときのことを思い返した。
鈴音「辛いことがあったら言ってね? 私たち、相談に乗るから」
美波「そうよ。言ったら楽になることだってあるんだからね」
4人の優しさが伝わって、気持ちがあたたかくなるのを感じる。純粋に私のことを心配してくれたのはありがたかった。
かむい「ありがとうサヨちゃん、鈴音ちゃん、瑞希ちゃん、美波ちゃん。私は大丈夫だから心配しないで?」
鈴音「本当?」
かむい「ええ。だけど万が一、私が必要だと思ったら、そのときはお願いね」
「「「「わかった(わかりました) (よ) (わ)」」」」
ちょっと強がりだったけど、これでいい。サヨちゃんたちを巻き込む訳にはいかない、これは私自身の問題だ。
自分を気にかけてくれるだけでも十分だ。西園寺ゆりか……、私はアンタたちの思い通りにはならないから……!
私は自分の過去に立ち向かう決意を固めるのだった。
かむいside out
渚side
渚「ふう。たまには早めに登校するのも悪くないね♪」
普段は明久と省太と一緒なんだけど、今日はいつもより目覚めが良かったから早めに登校したんだ。
だからって訳じゃないけど、靴を履き替える為に開けた下駄箱の中を見ると、中にかわいらしいデザインの封筒が入っていた。
これは所謂、早起きは三文の徳……ラブレターってヤツですか!?
渚「いやいや、ちょっと待て」
冷静になって考えてみよう。一応ぼくは学園の男子の中では人気がある(らしい)が、だからと言ってラブレターをもらうほどではないことは他でもない、ぼく自身がわかってる。
きっとこれは誰かのイタズラだろう。その可能性の方が高いが、本物って線もある……。うーん、わからないな。
明・省「「おはよっ(よう)、渚」」
渚「おはよっ。明久、省太」
省太「珍しいな? お前がこんなに早く登校だなんてさ」
明久「ホントだよ、家に行ったらもう出た後だったもんね」
渚「そのことなんだけどさ……」
ぼくは2人にラブレター(?)のことを話した。
明久「ラブレターねぇ……」
渚「そうと決まった訳じゃないんだ。もしかしたら、誰かのイタズラってこともありそうだし」
省太「仮に本物だったら、どうするつもりなんだ? 送って来た相手も真剣に書いたかもしれないぞ?」
渚「本物だったら、もちろん断るさ。ぼくには心に決めてる子がいるからね」
明久「(省太、渚ってやっぱり……)」
省太「(ああ。そういうことだ)」
明久と省太がぼくを見てニヤニヤしてるが、何のことかはだいたいわかるからスルーした。
明久「とりあえず、開けてみたらどうかな? 話はそれからだと思うよ」
言われた通りに封筒を開けて、中身を確認してみた。その中身だが……。
『あなたの秘密を握っています』
明・省・渚「「「な……、何コレ?」」」
ただのイタズラだったら、どんなに良かっただろうと思わずにはいられなかった。
渚「もしかしなくてもコレって……」
明久「(コクッ)脅迫状だね」
省太「どうやら続きがあるみたいだぞ」
『これ以上あなたの傍にいる異性に近づかないでください。この忠告を無視した場合、同封されている写真を公表します』
うわ……。マジでヤバイやつじゃんか、コレ! 送った人はぼくに何の恨みがあるんだ?
明久「確かに、写真も入ってるね」
渚「2人共。流石にこれは自分で確認するよ」
明・省「「わかった」」
中に入ってた写真は、清涼祭時のぼくの女装写真だった。改めて見るとすごく恥ずかしい。そして、最後の1枚だが……。
夏川センパイに泣き落とししたときの、恥じらいのポーズだった。
渚「…………」
“ガラッ”
明・省「「落ち着いて(着け)、渚! 早まっちゃダメだ!!」」
明久と省太が、窓を開けて飛び降りようとするぼくを止める。
渚「離して! いっそ人思いに死なせてぇ!!」
明久「まだ手遅れじゃないんだ。それに僕たちは、友達の中に死人を出したくない。渚が天に帰ったらみんな悲しむよ? ……特に奈子ちゃんが」
渚「なら、死ぬ訳にはいかない!」
みんな……もそうなんだけど、奈子ちゃんの名前を出されたらそんな気持ちは薄れる。ここは、明久の機転に感謝だ。
省太「『あなたの傍にいる異性』ってのが気になるけど、康太ならわかるんじゃないのか?」
渚「忘れてた、その手があったよ! そうとわかれば善は急げだ。行こう明久、省太!」
省太「お、おう……」
明久「そうだね、渚……」
ぼくの初夏は、こんな波乱から幕を開けた。平穏が訪れるのはいつなんだろう……?
to be continued……
明久「どうだったかな? かなり久々だからキャラがブレたり、文がおかしかったりするけど、楽しんでくれたら嬉しいな♪」
省太「感想やら、アドバイス、エクシリオンさんへの激励等あれば是非コメントを送って欲しい。やる気に繋がるぞ!」
渚「流石にそんなに遅くはならないと思うけど、気長に待っててね☆」
明久「それじゃあ、みんな!」
明・省・渚「「「また会おうねー♪」」」